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RPAエンジニアについて知りたい人必読!業務や求められる人材像・将来性

RPAエンジニアについて知りたい人必読!業務や求められる人材像・将来性のイメージ

RPAエンジニアとは、業務を自動化するRPAを導入したり、ロボットの開発を行ったりするエンジニアです。RPAエンジニアの仕事は、RPAを導入するためのコンサルタントやロボットの開発、構築したロボットの保守や運用などが挙げられます。

本記事では、RPAエンジニアとはどんな職種か、RPAエンジニアに必要な言語、RPAエンジニアの業務などについて解説しています。RPAエンジニアに興味がある方は是非参考にしてみてください。

RPAエンジニアとは?

近年新しく生まれたエンジニア職として「RPAエンジニア」があります。RPAとは「Robotic Process Automation」を略した言葉で、ロボットを使って業務を自動化する技術やツールを意味します。

RPAエンジニアはこのようなRPAを導入したり、ロボットの開発を行ったりするエンジニアです。この数年でRPAを導入する企業も増えてきていることから、RPAの専門家であるRPAエンジニアは近年ますます注目度が増してきている職業であると言えるでしょう。

RPAエンジニアについて興味を持っている人の中には、具体的にどのような職業なのか知りたいと考えている人もいるのではないでしょうか。ここではRPAエンジニアについて解説していくため、どのようなエンジニア職なのか参考にしてみてください。

RPAは定型作業の自動化技術

そもそもRPAとは、ルーティン化できる定型作業を自動化するソフトウェアロボットや、RPAに関する技術、概念を意味する言葉です。

RPAは、従来であれば人が手作業で行ってきた事務作業の中でも、バックオフィス業務をはじめとした機械的に自動化できる定形作業を、ソフトウェアに組み込まれたロボットに代替してもらうというものです。

RPAを導入することでルーティン化できるような単純作業に人手を割かなくて済むようになるため、その分の人員を他のより付加価値が高い高度な業務に回せるようになります。また、ロボットに日々の業務を代替してもらえるようになることで、人材不足の解消にもつながるでしょう。

現在、日本は少子高齢化によって労働人口が減少しつつあり、今後も労働力不足は深刻化していくことが予想されています。そのため、今後もこのような人材不足の解消に役立つRPAを導入する企業は増えていくと言えるでしょう。

RPAの技術は様々な業種の自動化を支えている

RPAはルーティン化できるホワイトカラー業務をロボットに代行、自動化してもらう仕組みです。このようなRPA技術はIT業界だけでなく、さまざまな業種の業務を自動化し、支えています。

近年ではあらゆる業界で働き方改革が注目されており、企業のDX化を推進する動きがあります。そのため、DXの一環としてRPAを導入する企業があらゆる業界、業種で増えてきていると言えるでしょう。

RPAとマクロの違いは?

RPAと同じく業務を自動化してくれるツールとして、Excelなどのマイクロソフト製品で使用されるマクロがあります。共通する機能も多々あるため同じようなツールであるように見えて異なる部分もあるため、どの業務にどちらを使うか判断するときには注意が必要です。

たとえば、マクロはExcelを初めとしたOffice製品上で行う作業の自動化は可能でも、他社製品などを含めた総合的な自動化は難しい面があります。

一方、RPAはアプリであるにもかかわらず、パソコン上の操作のほとんどに対応できます。また、マクロで高度な作業をするならVBAの知識が必要ですが、RPAにはプログラミングの知識を必要としないものもあります。

このように、RPAとマクロにはそれぞれ特徴があるため、実際の業務に適したものを選ぶ必要があるでしょう。

RPAが得意なこと

パソコン上で行う多くの操作を自動化してくれるRPAは、とくに繰り返しの多い定型作業に強いのが特徴です。

RPAは画面上のボタンや入力ウィンドウまで認識してくれるため、問い合わせに対して定型メールを返信するなど、メールフォームへのデータ挿入や送信なども問題なく行えます。

このような定型作業はRPAが最も得意とする作業のひとつであり、人が行うと発生してしまう転記ミスなどを防げるためメリットも非常に大きいです。

データの照合のような作業も、RPAによる自動処理が活躍する作業のひとつです。複数のデータに整合性があるかどうかをチェックし、問題があればアラート機能などで教えてくれます。これらのデータ処理作業をRPAに任せることで業務上のミスを減らし、主要な業務に人員を割けるといったメリットもあるのです。

他にもシステムのモニターやデータ加工など、パソコン上の定型作業の多くはRPAで対応できると考えてよいでしょう。

RPAが苦手なこと

パソコン上の定型作業には力を発揮するRPAですが、それ以外の作業ではうまく運用できない場合があります。

たとえば、手順がよく変わる作業は苦手です。ベンチャー企業や新規事業を発足させたばかりの部署で、まだ業務ルールが定まっておらず、ビジネスの状況がよく変化し、業務のルールが頻繁に変わるような場合がこれにあたります。

このような状況では、ルールが変更されるたびにRPA側でのルールも変更しなければならないため、余計に手間がかかってしまい自動化のメリットが少なくなってしまうでしょう。

また、手書きの書類などの処理もRPAが不得意な分野です。近年の文字認識技術を使えば、ある程度は処理できるのですが、特殊な記号まで完璧に認識できるわけではなく、間違えることもあり得ます。

また、人間が状況を理解し、どうするかを考えなければならない業務もRPAで一律同じ処理をするわけにはいきません。たとえば、営業などで顧客との過去の関係を考慮した上で判断が必要となるような業務は難しいでしょう。

しかし、人の手が必要な部分と自動化が可能な部分を切り分けて、自動化が可能な部分だけRPAに任せることで効率を上げることはできます。

実際の運用では、このようなRPAにとって苦手な作業を洗い出し業務フローを整理すれば、より効果的な自動化が行えるようになるでしょう。

RPAエンジニアに必要な言語

RPAはプログラミング言語の知識がなくても導入できますが、より高度な自動処理を行うにはやはりコーディングを必要とします。ここでは、どういった言語の習得がRPAエンジニアにとって有利になるかを解説します。

まず、実際の業務はWindows上のOffice製品で行うことが多いため、VBScriptやVB.NETといったWindows環境で使いやすいプログラミング言語が候補に挙がるでしょう。これらの言語は比較的習得も容易とされているため、初心者にもおすすめです。

Windows上で使いやすいという意味では、C#も優れた言語です。習得は簡単ではありませんが、WindowsのAPIが利用しやすく複雑な処理も行えるという利点があります。

Pythonも習得しやすくさまざまな機能を有したスクリプト言語で、もちろん自動化処理にも使えます。AIやデータ解析などのフレームワークも充実しているため、さまざまな業務で利用でき、習得することでキャリアのステップアップも期待できるでしょう。

RPAエンジニアの業務について

RPAエンジニアの仕事として、RPAを導入するためのコンサルタントやロボットの開発、構築したロボットの保守や運用などが挙げられます。

近年では多くの企業がRPAの導入を進めているため、ロボットの構築や運用保守を行うスペシャリストであるRPAエンジニアのニーズも高いと言えます。

また、同じRPAエンジニアでも担う業務によって求められるスキルには違いがあるため、RPAエンジニアを目指す場合は具体的にどのような業務を行うことになるのか、事前に知っておくことも大切です。

ここではRPAエンジニアの業務について解説していくため、参考にしてみてはいかがでしょうか。

システムの企画・提案

RPAエンジニアの仕事として、システムの企画を行い、提案する業務が挙げられます。RPAの導入を検討している企業に対して、コンサルタントのように企画、提案を行うことはRPAエンジニアの仕事のひとつです。

具体的には、クライアントがどのような業務を自動化したいと考えているのかヒアリングし、RPA化できる業務の切り出しを行います。さらに、クライアントが抱えている課題の解決や業務改善のために役立つ提案を行うこともRPAエンジニアの仕事です。

コンサルタント業務を担当するRPAエンジニアは、クライアントの課題を把握し、解決するための的確な提案を行う必要があるため、多くの知見や経験が求められます。

また、コンサルタントを担当するRPAエンジニアの業務はヒアリングや提案に留まらず、その後の導入のサポートや適用範囲の拡大、成果のレポ―ティングなども行います。このように、RPAの導入に広く関わることになるため、求められるスキルが多いです。

コンサルタント業務を担うRPAエンジニアの中でも、さらに上流工程を担当するコンサルタントになれば、プロジェクトの運用ルールの策定やガバナンスの作成といった業務に携わるケースもあります。

なお、プロジェクトによってはRPAエンジニアとRPAコンサルタントが分かれている場合もあります。

開発

RPAエンジニアの仕事として、ソフトウェアロボットの設計や開発が挙げられます。RPA開発ツールを活用して、ロボットやシナリオの構築を行っていきます。

RPAツールにもさまざまな種類があるため、プロジェクトで使用するRPAツールを扱えるようにスキルを身に付けておく必要がある他、プログラミング言語のスキルも必要になるでしょう。

初期のRPAのロボットやシナリオの中には、動作が不安定だったりエラーが多かったりするものも多いのが現状です。そのため、RPAを導入している企業の中には、保守や運用の面で課題を抱えているケースも多いと言えます。

このようにRPAの導入には失敗事例も多いことから、これからRPAを導入するクライアントは導入に慎重になりがちです。

このようなクライアントの課題をRPAによって解決し、業務効率化を推進するためにも、導入後の保守や運用も考慮した上でクライアントのニーズを満たすロボットやシナリオを構築する必要があるでしょう。

クライアントが満足できるRPAを導入できるかどうかは、ロボットやシナリオの設計、構築を行うRPAエンジニアのスキルに左右されます。

また、実際にRPAが導入できるかどうかを判断するためにも、設計や構築に携わるRPAエンジニアは導入後の運用のパターンまで検討することになります。

保守・運用

RPAエンジニアの仕事として、クライアント先にRPAを導入した後の保守や運用が挙げられます。ロボットやシナリオが完成し、実際に運用が始まってからも、業務に合わせて対応していく必要があります。

このような保守運用業務を行うことも、RPAエンジニアの仕事です。また、導入後に不具合が見つかった場合にも対応が必要になるため、RPAエンジニアは必要に応じてエラーの修正や業務の変化に合わせた仕様変更などを行います。

さらに、クライアントがスムーズにRPAの操作やトラブル対応を行うために、マニュアルなどのドキュメントを作成することもPRAエンジニアの仕事です。

その他、運用保守を行うRPAエンジニアはクライアントからの問い合わせ対応や、社員への教育といったサポート業務を行うこともあります。保守や運用を行うRPAエンジニアの業務は、今後RPAを導入する企業の増加と共に増えていく可能性が高いでしょう。

RPAエンジニアの年収・単価相場

RPAエンジニアは近年需要が拡大していることもあり、年収水準は他の職種と比較してもやや高い傾向があります。

RPAエンジニアの平均年収は正式な統計データがありませんが、フリーランス向けのエージェントに掲載されているRPAエンジニアの案件を参照すると、年収は400万円〜800万円程度だと言えるでしょう。

日本の労働人口全体での平均年収は433万円となっているため、フリーランスのRPAエンジニアの平均年収と比較すると、RPAエンジニアの平均年収はやや高いと言えるでしょう。

また、フリーランス向けのRPA案件の単価相場は、月額40~60万円程度が相場です。案件の単価相場は案件の内容によっても変わるため、運用や保守のみの業務の場合は単価も低い水準になります。

一方で、コンサルタント業務などの上流工程に携わる案件であれば、月額単価が80万円を超えるものも存在しています。このような案件に携わるRPAエンジニアの場合、要求されるスキルも高度であるため、年収1,000万円を超えるケースもあるでしょう。

多数のクライアントの業務効率化を行ってきた経験を持つRPAエンジニアであれば、コンサルティングスキルを評価されやすくなり、年収も上がりやすくなります。そのため、RPAエンジニアの年収は、スキルや経験によっても差が出ると言えるでしょう。

出典|参照:令和2年分 民間給与実態統計調査|国税庁

求められるRPAエンジニア像や必要なスキル

フリーランス向けのRPAエンジニア案件の単価は業務内容によっても差があります。高度なスキルが求められない案件の場合は単価も低いですが、高度なスキルが求められる案件であればそれだけ高単価になります。

そのため、高単価なRPAエンジニアになるためには、どのようなRPAエンジニアがクライアントに求められているのか把握しておくことが大切です。

RPAエンジニアの場合、一般的なプログラマーやシステムエンジニアなどと違い、プログラミング言語のスキルはそこまで重要にはなりません。しかしRPAエンジニアとして活躍するためには、付加価値の高いスキルを身に付ける必要があるでしょう。

ここでは求められるRPAエンジニア像について解説していきます。

クライアントの立場で考えられる

RPAエンジニアの業務の中には、前述のとおりクライアントからニーズのヒアリングを行い、クライアントの希望を満たすRPAの提案を行うというコンサルタントのような業務もあります。

RPAツールは人の操作をシナリオとして記録し、再現することで定型業務を自動化する仕組みになっています。

そのため、クライアントの業務の中でもどのような業務が自動化でき、どのようにシナリオを組めば最適な動作になるのか考えるためにも、常にクライアントの立場で物事を考えられる素質がRPAエンジニアに必要だと言えるでしょう。

さらに、このようなコンサルティング業務だけでなく、RPAの開発や保守・運用といったサポートの立場においてもクライアント目線で考えることは大切です。

単純にRPAの知識があるだけでクライアント目線が欠けていると、実際にクライアントが業務でRPAを利用した際にミスマッチが発生する可能性も高いです。

クライアントや関係者の意見に耳を傾け、相手の立場に寄り添って考えるスキルがあれば、クライアントにとってもより良い導入につながるでしょう。

ITエンジニアとしての基本的なスキルを持っている

RPAエンジニアは一般的なプログラマーのように、日常的にプログラミングを行うわけではありません。

しかし全てのITエンジニアに基本とされるような、OSやハードウェアに関する基本的な知識やスキル、Microsoft ExcelやVBA、Accessなどの知識やスキル、HTML関連のスキルなどは必要になります。

RPAエンジニアでなくても、ExcelやAccessなどはデータを扱う上で必要となるため、日常的な業務で利用します。RPAでは日常的な定型業務を自動化することになるため、このようなツールに関する知識やスキルは必須になるでしょう。

また、VBAに関しては必須スキルというほどではありませんが、ExcelでVBAを用いることで、さまざまなExcelを用いる業務を自動化することができます。そのため、VBAの知見があればRPAエンジニアの業務でも役立ちます。

さらに、RPAではパソコンで行われる作業は基本的に全て対象となるため、OSやハードウェアに関する知識やスキルも必要です。

ITプラットフォーム上で稼働しているあらゆるものがRPAの適用範囲となるため、WindowsやmacOS、LinuxなどのOS、サーバーやハードウェアについても押さえておきましょう。

その他、Webサイトを対象としたRPAを導入する場合は、Webサイトを構築しているHTMLについての知見も求められます。HTMLに関する知識があると、Webページを表示して操作を行うようなRPAを導入する際の役に立つでしょう。

このように、RPAエンジニアにはプログラミングスキルは必須ではありませんが、ここで紹介したような幅広い知識やスキルが必要不可欠になると言えるでしょう。

RPAツールの経験値が高い

RPAエンジニアには、RPAツールを使った開発経験値の高さが求められます。RPAツールとは、RPAを実現するために用いられるツールのことです。

RPAツールにはさまざまな種類がありますが、代表的なものとして「WinActor」「Blue Prism」「UiPath」などが挙げられるでしょう。RPAエンジニアとして働くのであれば、このようなツールの中からひとつ以上のツールを扱えるスキルやツールを使った開発経験を積むことが大切です。

RPAを導入する場合、RPAツールがこれまで人が手作業で行っていた定型作業の操作手順をシナリオとして記録します。さらに、次回からは記録しているシナリオ通りに自動的に実行することができるようになります。

RPAツールは、一般的なシステム導入と違い、プログラミングを行わずに導入できる点が特徴です。そのため、プログラマーのようなプログラミングスキルがなくても、RPAツールを使った経験があればスキルを活かしてRPAエンジニアとして活躍することができるでしょう。

また、開発者としての経験だけでなく、ユーザーとしてRPAツールを使った経験があると開発にも役立ちます。たとえRPAが未経験だったとしても、何らかのシステム開発の経験があれば、それもプラスになります。

たとえば、VBAを使ったシステム開発の経験がある場合、VBAとRPAは相性が良いため、RPA案件でもそのスキルや知見を活かすことが可能です。

他に、システム開発プロジェクトでプログラマーなどをマネジメントしてきたプロジェクトマネジメントの経験があれば、RPA案件でも市場価値の高い人材であると評価されやすくなるでしょう。

RPAエンジニアに必要な資格は?

資格がなくてもRPAエンジニアにはなれますが、自分のスキルを証明するために、できれば取得しておきたい資格がいくつかあります。

RPAは製品によって使い方が異なるため、資格もまたそれぞれの製品に対応したものがあります。以下では例として「RPA技術者検定」と「UiPath Certified Professional」の二種類をご紹介しましょう。

RPA技術者検定

RPA技術者検定のひとつであるWinActor®認定資格は、NTTデータのRPA製品WinActorについての資格です。基本知識を問う「アソシエイト」と実際の業務の応用までが範囲となる「エキスパート」の二種類があります。

WinActorを使っている、使う予定がある人はもちろん、WinActorの習得はRPA関係で就職や転職を考えている人にも役立つでしょう。

UiPath Certified Professional

「UiPath Certified Professional」はUiPath社のRPA製品についての資格です。「アソシエイト資格試験」よりレベルの高い「デベロッパー上級資格試験」、現在英語のみに対応したビジネスアナリスト向けの「オートメーションビジネスアナリスト」などの種類があります。

UiPathは国内だけでなく世界的なシェアも高く、外資系やグローバルな企業で活躍したい人には取得を検討する価値があるでしょう。

これ以外にも、「Automation Anywhere」や「BluePrism」といったそれぞれのRPA製品に関した資格があります。自分のキャリアにあわせて実際に使う製品の資格を取得すると、スキルアップにつながるでしょう。

RPAエンジニアのキャリアパス

RPAエンジニアは将来性がある職業だと言えますが、第一線で活躍するRPAエンジニアになるためには、スキルのアップデートが必要です。スキルをアップデートしなければ、RPAエンジニアとして生き残ることは難しくなる可能性もあるでしょう。

RPAエンジニアのキャリアパスとしては、コンサルタントを目指すキャリアパスが有効です。RPAエンジニアの業務の中にはコンサルティング業務も含まれているため、まずはRPAエンジニアとして働きながら上流工程であるコンサルタントや企画に携われるようになりましょう。

クライアントのニーズを正確にヒアリングし、具体的な解決策を提案できるようなスキルを磨くことで、RPAコンサルタントとして活躍できるようになります。

また、RPAに限らずITに関する総合的な知識、スキルを身に付けることで、ITコンサルタントにキャリアアップしていくこともできるでしょう。

RPAエンジニアが案件・求人を見つける方法

フリーランスのRPAエンジニアに興味を持っている人の中には、RPA案件をどのようにして獲得すれば良いのか知りたいという人も多いでしょう。フリーランスのRPAエンジニアとして活動するのであれば、自分で案件を獲得する方法を見つける必要があります。

一般的なフリーランス案件の見つけ方としては、クラウドソーシングや求人サイト、フリーランス向けのエージェントなどを活用する方法があります。

クラウドソーシングサイトの場合は、インターネット上で完結できる案件が多いでしょう。また、初心者からでも対応しやすい案件が多いですが、その分エージェントが扱っている案件と比較すると単価が低い傾向があります。

一方、エージェントの場合は一定以上のスキルは求められますが、自分の経験やスキル、希望条件にマッチした案件を紹介してもらえます。また、クライアントとの交渉や契約などもエージェントに代行してもらえるため、フリーランス本人は業務に集中することが可能です。

フリーランスのRPAエンジニアとして活動するのであれば、まずはクラウドソーシングやエージェントなどに複数登録しておくのがおすすめです。

なお、RPA案件は一般的なシステムやアプリケーション開発の案件と比較すると数は多くありません。年々増加傾向にありますが、全体的な割合はまだ少ないです。

近年では大企業だけでなく中小企業でのRPAの導入も徐々に増えてきていますが、業務委託案件は少な目です。そのため、フリーランス向けのRPA案件が一般的になってくるには、まだ時間がかかると言えるでしょう。

RPAエンジニアの将来性と今後の動向

今後のRPA業界では、クライアントの業務プロセスを俯瞰し、業務プロセス全体を最適化するためにRPAを導入するケースが増えていくでしょう。

そのため、フリーランスのRPAエンジニアとして活動する場合は、今後は業務プロセス全体を改善していくような案件での需要が増していくと言えます。

また、日本では少子高齢化による労働人口減少が問題となっており、今後は人材不足を解消するためのRPAの需要が増していきます。このように、業務効率化のためのRPAの導入は長期的に需要があるため、RPAエンジニアには将来性があると言えるでしょう。

また、RPA自体がここ数年で誕生した技術であるということもあり、今後RPAの市場は拡大していくことが予想されています。今後、RPAが多機能化し、より適用範囲が広がっていくことにより、RPAエンジニアの需要も増していくことが期待できます。

現状、RPAでは全ての問題に対応できない部分もあるため、今後は現場レベル以上の問題を解決できるようなRPAエンジニアが求められるようになっていくでしょう。

クライアントの業務全体を俯瞰し、問題解決に役立つソリューションを提供できるようなRPAエンジニアになれれば、市場価値の高い人材として重宝されるようになります。

需要が高まるRPAエンジニア

近年では企業にも生産性向上が求められる風潮が強くなってきていることもあり、RPAのニーズも増してきています。そのため、RPAエンジニアの需要も増してきていると言えるでしょう。

また、フリーランス向けエージェントに掲載されているRPA関連の求人案件は、年々増加傾向にあります。

某フリーランス向けエージェントによると、「RPA」や「RPAエンジニア」、「RPAコンサルタント」などの単語を含む案件は6倍以上に増加しており、市場の拡大と共にRPAエンジニアの需要も広がってきていると言えるでしょう。

未経験でもRPAエンジニアになることは可能?

ここまでご紹介してきたように、RPAエンジニアは今後も需要が増える有望な職種であるため、目指そうと思う人も多いでしょう。しかし、比較的新しい職種ゆえに、自分がなれるのかどうか不安に感じたり、目指すには何をすればいいのか思いつかなかったりするかもしれません。

そこで、RPAエンジニアは未経験からでもなれるのかどうか、なれるとしてどのようなことに気を付ければいいのかといったことを解説しましょう。

IT関連の職種の中では比較的未経験から挑戦しやすい

RPAは比較的新しい技術で、従来のプログラム言語の知識などは必ずしも必要ありません。IT系の知識はあった方がいいのは確かですが、それよりも自動化する実際の業務に対する理解の方が重要です。

つまり、プログラミングやシステム開発などの専門的な知識より、一般的な仕事の流れや事務作業の知識があれば有利なため、IT関連の職種の中でも比較的未経験でもチャレンジしやすいといえるでしょう。

また、国内の少子高齢化などによる労働人口の減少により、企業では自動化による効率向上が重視され、その中でRPAは注目されている技術のひとつです。そのような背景からも、RPAエンジニアの需要が上がっていくと予想されます。

技術の習得がしやすく、今後もますます必要とされるRPAエンジニアは、たとえ未経験であっても採用されるチャンスが十分にある職種だといえるでしょう。

前職で培ったユーザー目線が活きることも

RPA製品を使って自動化を行う場合、まずは仕事のプロセスを整理して自動化におけるシナリオを組み立てなければなりません。

前職でさまざまな作業を経験していると、実際の業務でどういった手順で作業するかがわかり、作業がやりやすくなります。

たとえば、前職が営業職で顧客データの入力とチェックに時間がかかっていたなら、その部分を自動化すると効果的ということがわかっているはずです。ユーザーサポートであれば、顧客情報の照会やメールの送信の部分を自動化する、といったアイデアがだせます。

このように、ユーザーとして今までの業務の経験が活かせることがあり、RPAエンジニアとして未経験であることは必ずしも不利になりません。

専門領域に関する相応の学習は必要

ここまで解説してきたように、RPAエンジニアは未経験でも十分に挑戦する価値があります。しかし、だからといって知識がいらないわけではなく、やはりスキルを磨き学習することは必要です。

たとえば、業務でよく使うExcelを初めとしたOffice製品やVBAの知識はあった方が有利でしょう。OSや各種プラットフォームについての理解も必須になります。プログラミングの知識もあれば、より細かな自動化を実現できるでしょう。

RPAエンジニアを目指すなら、普段の業務やオンライン学習、資格の勉強などを通して上記のような知識に触れておくことをおすすめします。

RPAエンジニアはこれからが期待される

RPAエンジニアとは、企業の定型業務を自動化するRPAの導入や運用、保守を行うスペシャリストです。RPAが登場したのはこの数年ということもあり、現在はまだRPAに関連した案件の割合は少ないです。

しかし今後、RPAのニーズが増していくにつれ、RPAエンジニアの需要も拡大していくことが期待されています。

RPAはこれまで人が手作業で行っていたルーティンワークを自動化できるため、RPAを導入することにより、業務効率化や人材不足の解消などが期待できます。そのため、RPAエンジニアの将来性は高いと言えるでしょう。

ぜひ本記事で紹介したRPAエンジニアという仕事の概要やRPAエンジニアの業務、クライアントが求めるRPAエンジニア像やRPAエンジニアの将来性などを参考に、需要の高いRPAエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。

この記事の監修者

Branding Engineer編集部のイメージ

Branding Engineer編集部

株式会社Branding Engineerはエンジニアプラットフォームサービスである「Midworks」を運営。株式会社Branding Engineerが属するTWOSTONE&Sonsグループでは、エンジニアプラットフォームサービスにおけるエンジニアの連結登録数は50,000名を越え、連結稼働数も4,500名を、案件数も10,000件を超える。 ※登録数、稼働数、案件数は2024年10月発表時点の実績数値

株式会社Branding Engineerはエンジニアプラットフォームサービスである「Midworks」を運営。株式会社Branding Engineerが属するTWOSTONE&Sonsグループでは、エンジニアプラットフォームサービスにおけるエンジニアの連結登録数は50,000名を越え、連結稼働数も4,500名を、案件数も10,000件を超える。 ※登録数、稼働数、案件数は2024年10月発表時点の実績数値

記載されている内容は2024年11月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日
2022.12.21
更新日
2024.11.03

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