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自動車業界フリーランスエンジニア案件特集|CASE時代の開発をリード!求められる技術とプロジェクト事例のイメージ

自動車業界フリーランスエンジニア案件特集|CASE時代の開発をリード!求められる技術とプロジェクト事例

自動運転やEVなどCASE領域で高まる自動車業界のフリーランスエンジニア需要を解説。組込系スキルやAI知識の重要性、大規模プロジェクトへの参画チャンス、実際の案件を紹介します。

自動車業界は今、100年に一度の大変革期を迎えています。CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング&サービス、電動化)と呼ばれる技術革新の波が押し寄せ、従来の自動車メーカーだけでなく、IT企業や新興企業も巻き込んだ熾烈な開発競争が繰り広げられています。

この変革の中心にあるのは、ソフトウェアを中心としたテクノロジーです。そのため、高度なスキルを持つエンジニア、特に専門性と柔軟性を兼ね備えたフリーランスエンジニアへの需要が急速に高まっています。

この記事では、自動車業界の最新動向から、フリーランスエンジニアが活躍できる領域、具体的な仕事内容、働き方の特徴、そしてこの分野で働く魅力やキャリアパスについて詳しく解説します。自動車業界の案件に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

① 自動車業界の市場動向

現在の自動車業界を理解する上で欠かせないキーワードが「CASE」です。

Connected(コネクテッド)

車がインターネットに常時接続され、交通情報取得、エンターテイメント、遠隔診断、ソフトウェアアップデート(OTA)などが可能になります。

Autonomous(自動運転)

AIやセンサー技術で運転を自動化します。レベル3以上の高度な自動運転技術の実用化に向けた開発が加速しています。

Shared & Services(シェアリング&サービス)

カーシェアやMaaS(Mobility as a Service)など、「所有」から「利用」へのシフトが進んでいます。

Electric(電動化)

環境規制強化を背景に、EV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド車)への移行が世界的に進んでいます。

これらの技術革新により、自動車は「走るコンピューター」へと進化し、ソフトウェアがその価値を決定づけるようになりました。 一方で、業界の課題も顕在化しています。

具体的には、CASE技術への莫大な開発コスト、複雑化するサプライチェーン、国ごとに異なる法規制への対応(特に自動運転や環境規制)、そしてAI・ソフトウェア・サイバーセキュリティといった先端分野の専門人材不足などが挙げられます。

これらの課題解決にもエンジニアの力が不可欠となっています。

③自動車業界におけるフリーランスエンジニアの需要が高まっている領域

特にフリーランスエンジニアの需要が高いのは、以下のような専門領域です。

1. 組み込みソフトウェア開発

組み込みソフトウェア開発エンジニアは、車両制御ECUやセンサー制御などのソフトウェア開発を担当。高い品質・安全性が求められ、ハードウェア制約下でのリアルタイム性が重要です。

自動車業界でのECU開発、C/C++スキル、RTOS知識、機能安全・AUTOSAR・車載ネットワークの経験が評価されます。

仕事内容

車両制御ECU、センサー制御、ボディ制御などのソフトウェア開発
リアルタイムOS(RTOS)上でのC/C++開発、AUTOSAR準拠開発など

気をつけるべきポイント

高い品質・安全性(ISO 26262等)
ハードウェア制約
リアルタイム性

評価されるポイント

自動車業界でのECU開発経験
C/C++/アセンブリ
RTOS
機能安全
AUTOSAR
車載ネットワーク(CAN等)の知識・経験

パワートレインやシャシーの車載制御ソフトウェアの開発を担当する案件です。具体的な業務には、マイコンハードウェアドライバの開発と、要件定義から機能検査までを含みます。配属後はまず検査を担当し、スキルに応じて設計や要件定義を任されます。

特徴として、C言語によるプログラム開発や車載組込ソフトの開発経験、AUTOSAR設計経験が重要で、コミュニケーション能力も求められます。勤務地は便利な立地にあります。

2. AI・機械学習開発

AI・機械学習開発エンジニアは、自動運転向けの画像認識や経路計画、予知保全などを開発。膨大なデータ処理、リアルタイム性、安全性・信頼性が重要です。

Python/C++でのAI/ML開発経験、画像認識等の専門知識、主要フレームワーク経験、データサイエンススキル、自動運転関連経験が評価されます。

仕事内容

自動運転向け画像認識、センサーフュージョン、経路計画アルゴリズム開発
予知保全、運転支援高度化、インフォテインメントのパーソナライズ等

気をつけるべきポイント

膨大なデータ処理
計算コストとリアルタイム性
安全性・信頼性・説明可能性
複雑な検証プロセス

評価されるポイント

Python/C++でのAI/ML開発経験
画像認識等の専門知識
TensorFlow/PyTorch等フレームワーク経験
データサイエンススキル
ROS経験
自動運転関連開発経験

3. クラウド・Webシステム開発

クラウド・Webシステム開発エンジニアは、コネクテッドカー向けサービス基盤やMaaSバックエンドなどを構築します。

スケーラビリティ、セキュリティ、リアルタイム性、他システム連携が重要です。AWS/Azure/GCP経験、バックエンド開発経験、マイクロサービス、DB設計・運用、API開発、大規模トラフィック経験が評価されます。

仕事内容

コネクテッドカー向けサービスプラットフォーム構築(データ基盤、OTA、テレマティクス等)
MaaSバックエンド開発
車両データ分析ツール開発

気をつけるべきポイント

スケーラビリティ
セキュリティ
リアルタイム性
他システム連携(車載システム等)

評価されるポイント

AWS/Azure/GCP等クラウド経験
Java/Python/Go等バックエンド開発経験
マイクロサービス経験、DB設計・運用経験
API設計・開発経験
大規模トラフィック経験

車両検査情報を管理するWebシステムの開発を担当する案件です。主な業務内容は、Nuxt.jsとTypeScriptを用いたフロントエンドの設計から結合テストまで行い、Gitでのソースコード管理やAWSのサービス(EC2、S3、RDSなど)を活用した開発サポートを含みます。

特徴として、フロントエンド開発の経験とNuxt.jsまたはVue.js、TypeScriptまたはJavaScriptの使用経験が必須です。また、能動的に動け、高い実装力を持つことが期待され、AWSの開発経験があるとさらに好まれます。

4. サイバーセキュリティ

サイバーセキュリティエンジニアは、車載ネットワークやコネクテッドサービスの脅威分析、脆弱性診断、セキュリティ対策を担当。

進化する脅威への対応、安全性への配慮、法規・標準対応が重要です。システムセキュリティ診断・対策経験、暗号・認証知識、セキュアコーディング経験、自動車サイバーセキュリティ規格知識、車載ネットワーク知識が評価されます。

仕事内容

車載ネットワークやコネクテッドサービスへの脅威分析
脆弱性診断
セキュリティ要件定義
セキュア設計
IDS/IPS開発・導入

気をつけるべきポイント

進化する脅威への追従
安全性への影響
車載システムの制約
法規・標準(UN-R155/156、ISO/SAE 21434等)への対応

評価されるポイント

システムセキュリティ診断・対策経験
暗号・認証知識
セキュアコーディング/設計経験
自動車サイバーセキュリティ規格・法規知識
車載ネットワーク知識
ペネトレーションテスト経験

この案件では、自動車メーカー向け車両セキュリティシステムにおいて、情報セキュリティインシデント発生時の対応方法を検討し、対応手法の運用設計を行います。

システム運用案件でのPL経験、VBA/Pythonツールの利用スキルが必須です。自動車業界や情報セキュリティ、英語のスキルがあれば歓迎されます。自動車業界の車両セキュリティ運営に関して提言できる方を求めており、高い専門性が求められる案件です。

④ 自動車業界案件の働き方の特徴

自動車業界の案件には、以下のような特徴が見られます。

長期プロジェクトが多い

車両開発サイクルに合わせ、半年〜数年単位の長期契約が比較的多いです。

高い品質・安全要求と厳格なプロセス

人命に関わるため、開発プロセス(V字モデル等)や成果物(ドキュメント含む)への要求レベルが非常に高いです。機能安全規格(ISO 26262)やサイバーセキュリティ規格(ISO/SAE 21434等)への準拠が求められます。

セキュリティ意識の高さ

NDA締結はもちろん、開発環境へのアクセス制限や情報管理ルールが厳格です。

チームでの協業

大規模かつ複雑なシステム開発のため、部門や専門分野を超えたチーム連携が不可欠です。コミュニケーション能力と協調性が重要視されます。

スピード感と柔軟性

市場競争の激化とソフトウェア中心開発への移行に伴い、アジャイル開発手法を取り入れる動きも活発化しており、変化に対応するスピード感も求められます。

働き方の柔軟性

リモートワーク可能な案件も増えていますが、実機テストやセキュリティ上の理由から、一部または完全出社が必要な場合も依然として多いです。

⑤ 自動車業界で働くエンジニアのメリット

自動車業界でフリーランスエンジニアとして働くことは、スキルアップやキャリア形成において大きなメリットがあります。

最先端・大規模技術への挑戦と専門深化

CASE技術はAI、IoT、クラウド、ビッグデータ等の先端技術の集合体です。これらの技術を、人命に関わる高い品質・安全要求の下で実装する経験は、エンジニアとしての市場価値を高める専門性(例:機能安全認証、車載AI、車両サイバーセキュリティ)に繋がります。

多様な技術領域への関与(キャリアの横展開)

ハードウェアとソフトウェアが密接に連携する自動車開発では、組み込みからクラウド、AIまで幅広い技術領域に触れる機会があります。技術的な専門性を深めつつ、関連領域の知識を広げることが可能です。

社会貢献の実感と成果の可視性

開発した技術が搭載された自動車が実際に街を走り、人々の生活を支える様子を見ることは、大きなやりがいと社会貢献の実感に繋がります。安全・快適・環境性能といった指標で成果を実感できます。

大規模プロジェクトでの経験(PMへのステップアップ)

多くの場合、大規模で複雑なプロジェクトに関わることになります。これは、チームワークやプロジェクトマネジメントのスキルを磨く絶好の機会であり、将来的にリーダーやPM(プロジェクトマネージャー)を目指す上での貴重な経験となります。

高単価・安定需要の可能性

高度な専門スキルを持つエンジニア、特に需要の高いAI、サイバーセキュリティ、機能安全、特定プラットフォーム(AUTOSAR等)の経験者は、高単価な案件を獲得できる可能性があります。また、業界全体が変革期にあるため、中長期的にエンジニア需要は安定していると考えられます。

⑥自動車業界での仕事に向いている人の特徴

以下のような特徴を持つ人は、自動車業界でのフリーランスエンジニアとして活躍しやすいでしょう。

自動車やモビリティへの強い興味・探求心

技術的な挑戦に加え、「未来の移動体験を創る」という情熱。

品質への強いこだわりと高い安全意識

人命に関わるという責任感を持ち、細部まで妥協しない姿勢。

論理的思考力と粘り強い問題解決能力

複雑なシステムの課題に対し、原因を究明し解決策を導き出す力。

新しい技術への好奇心と継続的な学習意欲

進化の速い技術(AI、セキュリティ等)を常に学び続ける姿勢。

高いコミュニケーション能力と協調性

多くのステークホルダーと円滑に連携し、チームで目標達成を目指せる力。

柔軟性と適応力

技術や市場の変化、開発プロセスの変更などに素早く対応できる能力。

規律性と誠実さ

セキュリティルールや開発プロセスを遵守できる真面目さ。

市場の成長が続く自動車業界の案件に参画するには

フリーランスエンジニアが希望する条件で案件を獲得する際には、自分で営業をして企業を開拓する必要があり、難しさを感じる方も少なくありません。

こうしたフリーランスにとってハードルの高い状況の中で、市場の伸びが続く自動車業界の案件への参画を希望する方には、Midworksなどのフリーランス向けの案件紹介サービスを活用することをおすすめします。

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記載されている内容は2025年06月04日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日
2025.05.16
更新日
2025.06.04

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