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AWSの導入事例17選を紹介!導入するメリットや注意点について解説

AWSの導入事例17選を紹介!導入するメリットや注意点について解説のイメージ

「AWSは現在トレンドとなっている技術なので、詳しく理解したいのだが、インフラ関連の知識がまだそこまでないので実際の導入事例から知りたい。」
「AWSが企業や技術者の間で話題になっているが、名前と漠然とした概念しかわからないので、そもそもどのようなものかを知りたい。」
このような悩みを持つエンジニアの数は多いでしょう。

この記事にはそもそもAWSとはどのようなものかや導入するメリット、実際の導入事例などが記載してあります。

従ってこの記事を読めばAWSについて詳しく理解できるようになり、エンジニアとしての市場価値が上がりますし、エンジニアと採用面談をする際の話題も作ることができます。是非この記事を読んでAWSについて理解を深めていきましょう。

そもそもAWSとは?

AWSの導入実績や導入するメリットについて理解を深めるには、まずAWSとはそもそもどのようなサービスかを知る必要があります。

AWSとは通販大手のAmazon社の子会社が提供している、クラウドコンピューティングサービスのことです。

元々自社サービスのインフラを支えるために購入したサーバー機器を、他社にも提供し始めたのがAWSのスタートです。

サービス内容について

AWSはストレージを使用したデータの保存やバックアップから、機械学習や画像認識などAmazonが保有する技術を使用できます。

また、Lamdaなどを使用すればサーバーを使用することなくプログラムを自動的に作動できるため、初期コストを削減することが可能です。

AWSはパブリッククラウドというサービス形態を取っており、インターネット経由で上記にあげたようなもの以外に200以上の技術やサービスを利用できます。

AWSの実績について

AWSの導入事例が多く、現在トレンドの技術となっているのは、確かな実績がAWSにあるからです。

AWSは、ガートナーによるマジッククアドラントのクラウドのIaaSの分野においてリーダーに9年も連続で選ばれています。

つまりAWSは世界中のガートナーや、一流のアナリストから認められているということです。また、ガートナーとは、世界中でIT分野を中心とした調査や助言を行うビジネスを展開している企業になります。

出典|参照:AWS が 9 年連続で、ガートナーによるマジッククアドラントの Infrastructure as a Service (IaaS) 分野においてリーダーに選ばれる|AWS

AWSが導入されるようになった背景について

AWSが導入されるようになった背景として、クラウドサービスの安全性の向上、という点をあげることが可能です。

AWSは国際規格のISOなどの認証規格を世界中で認証されているため、自社にサーバーを置いてサービスを管理するよりも、AWSなどのクラウドサービスを利用した方が安全と判断されるようになりました。

また、自社にサーバーを置くオンプレミスはセキュリティ管理も自社で行う必要がありますが、AWSではそのようなことをする必要がありません。


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AWSは何がすごいのか?12の理由や代表されるサービスなどを紹介

AWSを導入するメリット

AWSを導入するメリットとしてコストの削減が可能な点や、セキュリティを強化できる点と、機能の拡張性に富んでいる点があげられます。

オンプレミスの場合、新しい機能を加えた際に、様々なテストを行い、そのテストを全てパスしなければなりません。

一方でAWSの場合は、最新の技術を安い値段で、そして素早く実装し、サービスとして提供することが可能になります。

  • 導入コストを抑えられる
  • 場所を問わずサービスを利用できる

導入コストを抑えられる

AWSの利点の一つとして、導入コストとランニングコストを抑えられる点をあげることができます。

自社サーバーを持つ場合、自分の手でサーバーや場所を買ったり借りたりする必要があるため、莫大な額の初期投資が必要になります。

しかしAWSの場合はAmazonから機器などをレンタルするという方式になっているため、ITリソースを必要な時に必要な分だけ借りるという柔軟な形式を取ることが可能です。

場所を問わずサービスを利用できる

AWSは世界のあらゆる場所にデータサーバーなどを確保しているため、場所を問わず、世界のどこにいてもサービスを利用できます。

従ってAWSの場合、東京にいながらアメリカのオハイオのデータサーバーにデータを保管するなどの行為も可能になります。

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AWSの個人利用では何ができる?メリットや注意点もあわせて紹介

AWSの導入事例17選

様々な企業がシステムのアジリティの向上やコストの削減などを目的として、AWSを導入しています。

導入している事例としては行政機関からエンタメ企業、個人事業でのビジネスまで、様々な種類があります。

AWSを有効利用できれば、ITシステムの維持のためのコスト削減だけでなく、ビジネス活動そのものをスムーズに促進することが可能です。

Amazon Auroraを導入した事例

AWSが提供しているサービスの一つであるAmazon Auroraを採用することで、DBの可用性とパフォーマンスを向上させることに成功させた事例があります。

また、Amazon Auroraはマネージドサービスのため、DBを管理する労力や金銭的なコストを削減することが可能です。

多くの人が同時に利用する可能性が高い、オンラインゲームなどのエンタメの分野で、Amazon Auroraを採用している事例が多いです。

出典|参照:全世界同時リリースする『マリオカート ツアー』の DB に Amazon Aurora を採用|AWS

AWS PrivateLinkを導入した事例

保険会社がAWS PrivateLinkを活用することで、外部システムを安全に接続することが可能になった事例があります。

外部システムを利用することで、新機能やサービスの追加を迅速に行うことが可能です。また、通信の安全性を向上させることで金融や医療など、秘匿性の高い情報のやり取りにも活用することが可能です。

クラウド化に伴い、開発スピードが向上し、DXで増加した他社との連携も簡単にできるようになりました。

システムや新機能の開発期間を短縮するためには、外部システムを有効に使用することが重要です。

出典|参照:基幹システムの主要基盤に AWS を採用|AWS

オンラインゲームの会社がAmazon DynamoDBを導入した事例

オンラインゲームの会社が自社で運用していたオンプレミスのサーバーをAWSへ全面移行した結果、インフラ調達の時間の短縮を達成した事例もあります。

モバイルソーシャルゲームの開発が長期化、高度化する中で、Amazon DynamoDBを導入することで、サーバーのメンテナンスコストの最小化が実現されました。

AWSは契約してアカウントを作成した時点で、AWSが提供しているサービスを利用することが可能です。

更に、AWSの機能だけでなく業務内容やビジネスの内容も理解しているエンジニアがいることで、安定して顧客にサービスを提供することが可能になります。

出典|参照:AWS 導入事例:グリー株式会社における Amazon DynamoDB 活用事例|AWS

AWSのDWHを導入した事例

AWSのDWHを利用することで分析基盤の業務効率を上げることができ、高度な分析をすることも可能になります。

複雑な分析をしようとすると大量のデータが必要になりますが、そのデータを格納するディスク領域も大きくする必要があるため、オンプレミスでは初期投資の額やランニングコスト、導入するまでの時間が大きくなります。

一方で、AWSはAWSは拡張性に優れているため、比較的低いコストと短い時間で複雑な分析を行うことが可能です。実際に航空会社がAWSを導入した結果、サーバーの台数とその維持費を削減することに成功しました。

出典|参照:最新の ICT の活用に向けて、データ分析基盤を強化|AWS

テレビ局がAWSのマネージドサービスを導入した事例

AWSをテレビ局が導入することで、超低遅延配信技術を使った同時配信を行うことが可能になりました。

配信できるデータの量も上がってより自由度の高い操作も可能になるため、自分が応援している特定の選手をアップにして観戦するなど、従来とは異なる形で試合を楽しむことができます。2019年に行われたワールドカップバレーボールにて、実際にこの形式で配信しました。

数万人が同時に視聴できる環境を数週間で構築したことから、開発期間を大幅に短縮することが可能になっています。

出典|参照:AWS導入事例 株式会社フジテレビジョン|AWS

回転ずしのチェーン店がAWSを導入した事例

回転ずしのチェーン店がAWSの各種のサービスを利用することで、商品管理のオペレーションを改善し、廃棄商品を軽減させることに成功しました。

AWSのDWHを活用させることで展開している各店舗において販売した商品のデータを効率よく集め、素早くビジネスに活用させました。

オンプレミスではこれらの仕組みを構築するには莫大なコストと時間が必要になりますが、AWSでは安価に試すことが可能です。

出典|参照:AWS 導入事例 株式会社 あきんどスシロー|AWS

災害対策にAWSを導入した事例

AWSは世界中にデータセンターなどを展開しているため、災害によるデータ喪失の対策として活用されるケースもあります。

現にネット銀行などはAWSを利用したシステムを展開することによって、外国にデータを分散させ、災害に備えています。

AWSを利用することで災害対策だけでなく、レスポンスなども早め、サービスの質を向上させることに成功させました。

出典|参照:AWS 導入事例:株式会社ジャパンネット銀行|AWS

AWS Direct Connectを導入した事例

旅行代理店などの企業がAWSのサービスの一つであるAWS Direct Connectなどを利用することで、可用性と拡張性、コストパフォーマンスに優れたネットワーク環境を構築することに成功しました。

その結果、各プロジェクトにおけるリードタイムの大幅な短縮を成功させることができ、ビジネスの拡張や業務の効率向上を成功させています。

出典|参照:AWS 導入事例:株式会社エイチ・アイ・エス|AWS

大手ガラスメーカーがAWSを導入した事例

大手ガラスメーカーがAWSを利用することにより、システムを必要な時に必要なだけ使うということが可能になったため、ランニングコストを削減することに成功させました。

また、ハードウェアの更新の費用などもAWSを利用すれば企業が負担する必要がなくなるため、変動費を抑えることも可能になります。

ハードウェアの更新の必要がなくなることで、業務の効率も向上させることが可能になるなどの効果も期待できます。

出典|参照:AWS 導入事例:AGC株式会社|AWS

開発環境にAWS IoT Coreを導入した事例

AWSが提供しているサービスであるAWS LamdaやAWS IoT Coreを採用することで、開発の工期を大幅に短縮した事例があります。

AWSのマネージドサービスを利用することでゼロから組み立てていく開発についても、従来では実現が難しかった短い納期で完成させることが可能になります。

また、管理画面なども自社の都合に合わせて作れるため、保守性についても大幅に向上させることが可能です。

出典|参照:約 1 万8,000 台の動画配信端末を管理する MDM の自社開発へ|AWS

AWS Batchを導入した事例

一定の時間になると大量のデータを更新するバッチ処理に、AWS Batchを利用することで、基盤の安定性や可用性を大幅に高めることができます。

また、バッチ処理などのAWSのサービスを適切に利用することで、利用者が増えてもインフラコストが増加しない、という状況を作り出すことも可能にしています。

クラウド人材管理システムがAWS Batchを利用することで、インフラコストを抑えることに成功しました。

出典|参照:『カオナビ』の成長に合わせてオンプレミス型から SaaS 型にシフト|AWS

AWSのブロックチェーンを導入した事例

AWSはブロックチェーンに関するサービスも提供しているため、公共性の高い事業についてもAWSを利用することで効率良く展開することが可能です。

実際に地方自治体がAWSのブロックチェーンのサービスを利用することで、ネット投票を実施することに成功した事例があります。

ブロックチェーンを利用することで、複数のコンピュータがデータの内容を監視することができるため、不正が起こりにくいです。

ネット投票を開催することで、理論上はあらゆる人がどこからでも投票をすることが可能になります。

出典|参照:AWS導入事例 つくば市|AWS

行政データのオープン化にAWSを導入した事例

AWSを利用して、地方自治体が行政データのオープン化を効率良く進めている事例もあります。

市内の公共バスの運行状況や公衆トイレの場所まで多様で大量のデータを、AWSのS3やELBなどを使用することで、低コストで尚且つ高い可用性を維持しつつ提供することが可能になります。

AWSはアクセスが集中したとしても、システムやサーバーがダウンするようなリスクが低いため、公共性の高い事業とも相性が良いです。

出典|参照:AWS導入事例 福井県鯖江市|AWS

IotにAWSを導入した事例

AWSはIotに関連するサービスをフルマネージドで提供しているため、ロボットや家電と組み合わせることで、新たな価値の創出に成功した事例もあります。

APIも公開することで様々な領域の企業と連携できるため、サービスの幅を更に広げることも可能になります。

AWS AppSyncを利用することにより、APIを効率良く作成できるため、外部との連携を構築するスピードを上げることも可能です。

出典|参照:AI とロボティクス事業への参入を受けエンタテインメントロボットに再挑戦|AWS

製薬会社がAWS HPCを導入した事例

製薬会社がAWSのAIやビッグデータに関連したサービスを利用することで、新薬の開発と製造の効率性を大幅に上げることに成功した事例があります。

新薬の開発に必要なデータの量は膨大になるため、オンプレミスでは対処しきれない、若しくは対処するためには莫大な費用と時間が必要になることが多いです。

また、それに伴いサーバーの管理などに人手とお金が取られてしまうため、本業に投入すべきリソースが削られてしまいます。

しかしAWSであればニーズに応じてリソースを柔軟にスケールすることができ、オンプレミスよりも素早く、尚且つ安価に対応することが可能となります。

出典|参照:I やビッグデータを駆使して創薬イノベーションを推進|AWS

画像処理にAWS Lambda を導入した事例

画像処理には多くのリソースが必要となり、オンプレミスの場合はリソースの枯渇というリスクも考えなければなりませんが、AWSの場合はそのようなリスクを考えずに済みます。

オンラインゲームを展開している企業がゲームの画像処理にAWS Lamdaを使用した結果、コストを削減しただけでなく、リソース管理の労力も削減することに成功させました。

リソースの枯渇というリスクがなくなったため、プッシュ通知の開始など、新たなサービスを展開する際の支障も少なくすることができます。

出典|参照:AWS 導入事例:株式会社スクウェア・エニックス|AWS

データ分析にAWS Redshiftを導入した事例

AWSのデータ分析サービスを利用することにより、分析のスピードと内容の質を向上させた事例があります。

携帯電話のキャリアの企業がAWS Redshiftを導入した結果、データの分析のパフォーマンスが上がってユーザーの利用傾向などが瞬時にわかるようになったため、リソースの拡張などをより迅速に行うことが可能になりました。

AWS Direct Connectを使用することで、社内でのデータのやり取りもより安全且つ早く行うことが可能になりました。

出典|参照:統合データ分析基盤を Amazon Redshift で構築|AWS

AWSを導入する際の注意点

AWSには多くのメリットがあり、ビジネスを促進させられる可能性が高まりますが、デメリットもあるため目的を明確にして導入をしなければなりません。

AWSは多くのサービスがあるため、予め目的を持っておかないと、使いこなしてノウハウを蓄積することに苦労してしまいます。

また、ランニングコストは一定という訳ではなく、サービスやサーバーの種類によっては変動制になります。

場合によってはAWSではなくオンプレミスを使用した方が良い場合もあるため、AWSを導入する際は慎重に考えなければなりません。

AWSの導入事例を知っておこう

AWSを導入することで、導入コストを抑制できるなど、多くのメリットを享受することが可能になります。

目的意識を持ってAWSを導入した企業の多くは、前述した通り、ビジネスを促進させることに成功しています。

AWSの導入事例を知って、AWSについての理解を深めることができれば、会社だけでなくエンジニアにも多くのメリットがあるでしょう。

この記事の監修者

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Branding Engineer編集部

株式会社Branding Engineerはエンジニアプラットフォームサービスである「Midworks」を運営。株式会社Branding Engineerが属するTWOSTONE&Sonsグループでは、エンジニアプラットフォームサービスにおけるエンジニアの連結登録数は50,000名を越え、連結稼働数も4,500名を、案件数も10,000件を超える。 ※登録数、稼働数、案件数は2024年10月発表時点の実績数値

株式会社Branding Engineerはエンジニアプラットフォームサービスである「Midworks」を運営。株式会社Branding Engineerが属するTWOSTONE&Sonsグループでは、エンジニアプラットフォームサービスにおけるエンジニアの連結登録数は50,000名を越え、連結稼働数も4,500名を、案件数も10,000件を超える。 ※登録数、稼働数、案件数は2024年10月発表時点の実績数値

記載されている内容は2024年06月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日
2022.11.25
更新日
2024.06.24

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