AWSの個人利用では何ができる?メリットや注意点もあわせて紹介
AWSの個人利用でできることは「レンタルサーバとして利用」「クラウドコンピュータとして利用」「データベースとして利用」などです。機械学習や分析・Iotなどの最新技術も利用できます。
AWSを個人で利用するメリットや注意点を理解しておくことで、作業効率を上げることができますので、参考にしてみてください。
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そもそもAWSとは何ができるのか
AWSを個人で利用する際に何ができるのかを紹介する前に、まずはそもそもAWSとはどういったものなのかを説明します。
AWSは「Amazon Web Services(アマゾンウェブサービス)」の略称であり、通信販売で有名なAmazon.com, Inc.を親組織とする、Amazon Web Services, Inc.が提供しているクラウドプラットフォームです。
コンピューティングやストレージ、データベースなどのインフラの提供に加え、機械学習・AI・データレイクと分析・IoTといったさまざまな最新技術も提供しているため、クラウド上で簡単にアプリケーションの構築が可能です。
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AWSを個人で利用する際には何ができるのか
AWSを会社や法人でなく個人で利用する場合、一体何ができるのでしょうか。ここでは個人利用に焦点を当てて、AWSでできることを解説していきます。
以下で紹介した4つの利用例を参考に、自分に合った活用法を見つけてみてください。
レンタルサーバとして利用できる
個人利用の際、AWSの用途として多いのはレンタルサーバとしての利用です。
AWSはクラウド内仮想サーバである「Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)」を提供しており、サーバ環境構築の単位であるインスタンスを複数作成すれば、複数のサーバを利用することも可能です。
仮想サーバの利点として、データ容量の変化への対応が容易な点が挙げられます。そのため、ブログ運営などだけでなく、データベースサーバを構築してECサイトを運営するのにもいいでしょう。
クラウドコンピューティングとして利用できる
AWSの「Amazon EC2」を利用することで、高額なハードウェアを購入すること無く、高度な処理やインフラの整備が可能になります。
また、AWSにはサーバレスでアプリケーションやバックエンドサービスのコードを実行可能な「AWS Lambda」や、未経験でも機械学習を利用できる「Amazon SageMaker」など、200を超えるサービスが用意されています。
これらのサービスを組み合わせることで、あらゆるアイデアを形にできるでしょう。
データベースとして利用できる
AWSには目的別にさまざまなデータベースが用意されており、スムーズなアプリケーション開発をサポートしてくれます。
フルマネージドデーターベースを採用しているため、データベースのためのサーバのセットアップやパッチ適用、バックアップなどを自動で行ってくれます。
また、他にも継続的なモニタリングやストレージの自動修復機能、オートスケーリング機能といった便利な機能も搭載されているのです。
オブジェクトストレージサービスとして利用できる
AWSにはオブジェクトストレージソリューションとして「Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)」が用意されています。利用することで、インターネットを経由し、あらゆる形式のデータをほぼ無制限に保存できるようになります。
Amazon S3は99.9%と、非常に高い耐久性を誇っているため、クラウド上にデータをバックアップしておくことで、いざという時の復元にも力を発揮するでしょう。
出典|参照:Amazon S3(拡張性と耐久性を兼ね揃えたクラウドストレージ)|Amazon Web Services, Inc.
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AWSを個人で利用する5つのメリット
ここまでAWSの利用により何ができるのかについて確認してきましたが、他のサービスでなく、AWSを利用するメリットはどこにあるのでしょうか。
ここでは個人がAWSを利用することで得られるメリットを、以下5つの項に分けて説明していきます。利用するサービスを選ぶに当たって、是非参考にしてみて下さい。
- サービスの利用登録が簡単
- 拡張機能が豊富
- 初期費用が無料
- セキュリティ面の信頼性が高い
- 高いパフォーマンス性を期待できる
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1:サービスの利用登録が簡単
AWSは個人でAWSアカウントを登録すれば、すぐに利用が可能です。公式サイトにはアカウント作成の方法が画像付きで丁寧に記載されているので、手間取ることも無いでしょう。
まずはメールアドレスとAWSアカウント名を入力し、メールアドレスに届いた確認コードを入力・検証してrootユーザーパスワードを設定します。次に名前や住所などの連絡先を入力し、利用規約に同意の上、クレジットカードかデビットカードを登録しましょう。
後は請求先住所の入力やSMSか音声電話による本人確認をして、使用したいAWSサポートプランを選択すれば完了です。
2:拡張機能が豊富
利用当初は問題が無くても、使用している間にサーバ数やストレージ、メモリの容量が足りなくなってしまうことがあります。そういった場合も、AWSを利用していればボタン1つで設定を変更し、拡張することが可能です。
また、AWSが提供するデータベースサービスにはオートスケーリング機能が搭載されており、低コストを実現するための調節を自動で行ってくれます。
3:初期費用が無料
個人でAWSを利用する大きなメリットとして、有料登録前に無料で機能を試せる「無料利用枠」が用意されていることが挙げられます。
2022年現在、無料でありながら100以上のサービスが体験可能となっています。前述した仮想サーバのAmazon EC2や、ストレージであるAmazon S3も含まれるため、有料契約の前に使い心地を試してみるといいでしょう。
サービスによっては12か月間無料のものもあるため、短期間の利用であれば0円での使用も可能です。また、AWSの基礎を短時間で学べる無料イベントも行われています。
出典|参照:AWS クラウド無料利用枠|Amazon Web Services, Inc.
4:セキュリティ面の信頼性が高い
クラウドのプラットフォームを利用するに当たり、セキュリティ面に不安を感じる方もいるでしょう。AWSは高い機密性が必要とされる軍隊や、国際的な銀行などのセキュリティ要件も満たすよう構築されています。
The Walt Disney CompanyやZoom Video Communications, Inc.といった、数多くの有名企業が利用していることからも、その信頼性の高さをうかがい知ることができます。
5:高いパフォーマンス性を期待できる
テクノロジーの進化は目覚しく、日々新しいハードウェアが開発され、以前のものはスペック不足になっていきます。しかしその度にハードウェアを買い替えセットアップし、データを移すのは骨の折れる作業です。
AWSでは定期的に最新のハードウェアへのアップグレードが行われており、最新のプロセッサやストレージ、ネットワークなどが利用可能です。そのためサーバの質が高く保たれ、高いパフォーマンスが維持されています。
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AWSを個人で利用する際の3つの注意点
便利で高機能なAWSですが、利用に際しては注意点もあります。そのためここからは、個人でAWSを利用する際の注意点を3つ紹介していきます。
確認することで無駄な費用を抑えることにも繋がるため、登録前にしっかりとチェックしておきましょう。
無料枠の期限を確認しておく
AWSの無料利用枠は「無料トライアル」「12か月間無料」「常に無料」の3種類に分かれており、それぞれ無料で利用できる期間が異なります。
特に「無料トライアル」は利用可能時間や月など、サービスごとに細かく期間が定められているため注意しましょう。「12か月無料」のサービスであっても、1か月当たりの使用可能時間が制限されているものもあります。
他にも無料で利用できる容量やデバイス数などが決まっているサービスもあるため、無料枠を超過して請求が発生しないよう、しっかりと確認してから利用することが大切です。
出典|参照:AWS クラウド無料利用枠|Amazon Web Services, Inc.
料金体系が複雑でわかりにくい
AWSの大半のクラウドサービスは従量制料金での契約になります。また、使用量に応じたディスカウントも行われています。利用した分だけ支払うため、安い金額に抑えることもできる反面、複雑でわかりにくいという難点もあります。
沢山利用した月と利用が少なかった月では値段が変わるため、固定費としての算出が難しく、利用量を意識した使用が必要になるでしょう。公式サイトに「料金見積もりツール」が用意されているので、そちらで金額が確認できます。
障害が発生した際は自分自身での対応が必要
ローカルハードウェアを利用していてもクラウドプラットフォームを利用していても、障害が発生する可能性は皆無ではありません。AWSを利用していて障害が発生することもあり得ます。
そういった際、要因がAWS側によるものか利用者側によるものか特定するなど、発生原因の調査や復旧といった対応を自分自身で行わなければいけません。日頃からいざという時に備えて、リスク分散や復旧を考えた対策を行っておきましょう。
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AWSの個人使用で何ができるかを知っておこう
AWSは企業だけでなく、個人の可能性も広げてくれる便利なサービスです。
クラウドプラットフォームを利用することで、個人でも気軽に高パフォーマンスなサーバや拡張性の高いストレージ、さまざまなデータベースなどを利用できるようになっています。
AWSはハードウェアのアップグレードだけでなく、テクノロジーの進化も続けています。日本だけでなく世界中で使用されているAWSで何ができるのかを知り、是非活用してみて下さい。
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