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COBOLエンジニアとは?仕事内容や将来性、今後の需要まで徹底解説!

COBOLエンジニアとは?仕事内容や将来性、今後の需要まで徹底解説!のイメージ

COBOL(Common Business Oriented Language)とは米国で事務処理の用途として開発されたプログラミング言語です。拡張性のある言語で、変更や修正が容易であるため、行政システムや企業の業務システムを中心に利用されています。

本記事では、COBOLを使うCOBOLエンジニアについて、仕事内容や年収、年収をあげる方法や案件例などを紹介していきます。

COBOLとは?

COBOL(コボル)とは、「Common Business Oriented Language」の略称で、米国のデータ組織言語協議会で開発された事務用共通プログラミング言語です。

60年以上前に誕生したプログラミング言語ですが、拡張性があり容易に修正できるなどの利便性があるため、行政システムや企業の業務システムなどを中心に運用されています。

また、構文が読みやすくシンプルなため、高度な専門知識がなくてもある程度英語が理解できれば使用可能です。

COBOLのメリット・デメリット

ここからはCOBOLのメリット・デメリットについて解説していきます。

COBOLを利用したシステムは、行政や企業システムなどで今後も使用される可能性があります。メリット・デメリットは、cobolエンジニアの将来性や需要の変動にもかかわる部分ですので、COBOLエンジニアとして活躍したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

メリット

COBOLを使用して開発をするメリットは、コードが読みやすい・保守がしやすい・互換性がある・高性能の計算処理ができるなどが挙げられます。

また、事務用共通プログラミング言語ですので、帳票の作成や帳票出力なども簡単に行えます。

デメリット

COBOLは60年以上前に誕生したプログラミング言語ですので、COBOLに対応できる技術者が高齢化していることや、COBOLを使用して開発するような案件が少なくなってきている点などがデメリットとして挙げられます。
また、設計書やソースがないケースも発生する可能性があります。

そのため、将来的にcobolが使用され続けるか、については不明確な部分があります。
エンジニアとしての将来性を求める方は、cobolだけではなく、他言語も習得することで、エンジニアとして活躍することができるでしょう。

COBOLエンジニアの主な仕事内容

ここからはCOBOLエンジニアの主な仕事内容について解説していきます。今回は、業務系アプリ開発を始めとした3項目をピックアップしていきます。

COBOLエンジニアの主な仕事内容についてご興味がある方は、参考にしてください。
主な開発系の仕事内容は次の3つです。

  • 業務系アプリ開発
  • 業務システム開発
  • システム移行開発

業務系アプリ開発

一般的に業務系アプリ開発とは、効率的かつ正確にコンピュータで業務を処理するためのプログラムを開発することを指します。

原価や価格を管理するシステムのほかに、給与や勤怠管理などを行うシステムなどがあります。

業務システム開発

一般的に業務システム開発も業務系アプリ開発同様に、効率的かつ正確に業務を遂行できるようなシステムを構築することを指します。

業務システムには、必要な時に必要なシステムだけを、目的に合わせて導入できる特徴があります。

システム移行開発

一般的にシステム移行とは、既存のシステムに改修が必要になったり不具合などが生じたりした際に、新しいシステムに移行させることを指します。

移行プログラムの作成だけではなく、システム移行計画や移行元データ調査なども行うことがあるでしょう。

また、COBOLが多く用いられる仕事には、金融系の仕事があります。下記記事で詳細を確認してみてはいかがでしょうか。


▶︎金融系エンジニアに関して詳しく知りたい方はこちら!

COBOLエンジニアのフリーランス案件の求人動向

現在、某フリーランス案件サイトで公開されているCOBOLフリーランスの求人・案件数は、約5,400件です。

エンジニア全体のフリーランスの求人・案件数は約326,900件になるため、COBOLフリーランスの求人・案件数の占有率は約1.6%あることがわかります。

また、前年と比較してもほぼ変わりないことからも、まだまだCOBOLエンジニアのニーズは一定数あると言えるでしょう。

▶︎将来性のあるフリーランスエンジニアとは?詳細記事はこちら!

COBOLエンジニアの年収はどれくらい?

ここからはCOBOLエンジニアの年収について解説していきます。今回は、言語別の平均年収・職種別の平均年収にスポットを当てて解説していきます。

COBOLエンジニアの年収についてご興味がある方は、参考にしてください。

言語別の平均年収

本人のスキルや対応した案件数などによって個人差が出てきますが、30代COBOLエンジニアの平均年収は約510万円と言われています。

R言語やGo言語などに比べるとやや低いように見えますが、全産業を対象とした平均年収以上の年収が期待できます。

言語 年収
R 約570万円
Go 約560万円
Perl 約550万円
COBOL 約510万円

年齢別の平均年収

本人のスキルや対応した案件数などによって個人差が出てきますが、COBOLエンジニアの年齢別の平均年収は20代約400万円、50代で600万円を超える年収が期待できます。

高単価の案件に参画できる可能性もあるため、cobolエンジニアには可能性があるといえます。
しかし、長期的なエンジニアとしての価値を求める方は、cobol以外の複数言語を習得するとよいでしょう。エンジニアとしての将来性がより高まります。

年代 年収
20代 約400万円
30代 約510万円
40代 約600万円
50代以上 約620万円

職種別の平均年収

COBOLエンジニアの職種別の平均年収例をご紹介します。

某転職サイトで公開されている、大手電機メーカーのシステム開発子会社(システムエンジニア)での年収は約450〜550万円となっており、また、医薬品・医療機器メーカー(システムエンジニア、PM、PL)では約400〜720万円です。

エンジニアとしては高くない年収ですが、上流工程などを経験しキャリアアップすることで、600万円以上の年収で採用される場合もあります。

COBOLエンジニアとして年収を上げるには?

ここでは、COBOLエンジニアとして年収を上げる方法を解説します。
年収をあげることは、エンジニアとしての将来性につながります。

今後、年収を上げていくためにはCOBOLの知識だけでなく、COBOLが使用される業界の知識などが必要となります。

下記で具体的な方法を解説しているので、COBOLエンジニアとして年収を上げたい方はぜひ参考にしてください。

オープン系の知識・スキルを身につける

COBOLエンジニアとして年収を上げる方法の1つ目は、オープン系の知識・スキルを身につけることです。

プログラミングスキルでは移行案件により、特定の汎用機上ではなく、オープン系の知識やスキルが重視される傾向にあります。

これからは、特にその傾向が強いと言えるでしょう。

COBOLエンジニアとして年収を上げていくには、常に学びを欠かさず、時代の変化とともに成長していくことが大切です。

COBOL周辺の技術の知識・スキルを身につける

COBOLエンジニアとして年収を上げるには、COBOL周辺の技術の知識やスキルを身につけることが求められます。

COBOLは業務系システムに使用されることが多いことから、他の言語や知識、スキルを求められることが多いです。

それらCOBOLに関わる周辺の知識を身につけることにより、担当可能業務を増やしながらキャリアアップをし、年収アップに繋げていきましょう。

システムの使われる業務や業界についての専門知識を身につける

COBOLが使用されるのは、金融や保険、行政機関などがほとんどです。

そして、COBOLは他の言語と比較しても、こういった業務知識の有無が大きく影響してくる言語でもあります。こうした知識を身につけることで、COBOLのシステム開発の際に大きく役立てることができます。

業務知識を深めることで単価を上げ、結果として年収アップに繋げることができます。

COBOLの案件例・単価相場

ここからはCOBOLの案件例や単価相場について解説していきますので、自分自身のスキルや対応したい内容などと照らし合せながらチェックしてみてください。

また、COBOLの案件例や単価相場についてご興味がある方も、参考にしてください。

保守案件

2022年12月時点のCOBOLの保守開発案件には、外資系生命保険会社の数理システムの保守開発や自動車メーカーのHOST/OPEN混合の複数アプリの保守などがあります。

単価の相場は50万円~65万円程度の案件が多くなっています。

移行案件

2022年12月時点のCOBOLの移行案件には、損害保険会社の既存データ移行業務やCOBOLで稼働するシステムのVB.NET化などの案件があります。

単価の相場は50万円~65万円程度の案件となっています。

運用案件

2022年12月時点のCOBOLの運用案件には、汎用機メインフレーム開発及び運用業務などの案件があります。

運用案件の単価の相場は60万円程度となっています。

COBOLエンジニアの将来性とフリーランスの今後

COBOLエンジニアの将来性を考えると、案件数なども一定数あることから、安泰であるといえるでしょう。

というのも、COBOLはその安全性の高さから、金融や保険、商社などの基幹システムの開発に利用され、この大規模な基幹システムは移行しようにも長期の開発が多くなると考えられるからです。

しかし、それはあくまで中期的な目線での話であり、長期的にはCOBOLのニーズは減退していく可能性があると考えられます。

COBOLエンジニアのフリーランスとしても同じで、中期的には一定のニーズがあるものの、今後もエンジニアとして活躍していくには他のプログラミング言語や開発スキルなどを時代のニーズに合わせて継続して学んでいくことが求められます。

COBOLは60年前に作られた言語、ということもあり、エンジニアの数も減少傾向にあります。エンジニアの数が減ることで、COBOLを使う企業や会社が減ることも予想されます。

COBOLという一つの言語に依存するのではなく、複数の言語を合わせて使うことができるようにしておくことが、エンジニアとしてのキャリアにとっては鍵になります。

COBOLエンジニアとして活躍しよう

COBOLエンジニアのニーズは中期的な目線で言えばニーズはあり、実際に求人・案件数はまだまだ一定数存在します。

ただし、それはあくまでも中期的な話であり、長期的に見た場合はCOBOLのニーズは減退していく可能性があります。

ご存知の通り、IT業界は目まぐるしいスピードで成長し続けており、エンジニアはその成長についていく必要があります。

そのため、エンジニアとして時代に後れをとることのないように、日々学習しCOBOLエンジニアとして成長し続けていきましょう。

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この記事の監修者

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Branding Engineer編集部

Branding Engineerは、フリーランスエンジニアと企業のマッチングサービスである「Midworks」中心としたエンジニアプラットフォーム事業、総合WEBマーケティングソリューションサービス「Digital Arrow Partners」を中心としたマーケティングプラットフォーム事業を運営。

Branding Engineerは、フリーランスエンジニアと企業のマッチングサービスである「Midworks」中心としたエンジニアプラットフォーム事業、総合WEBマーケティングソリューションサービス「Digital Arrow Partners」を中心としたマーケティングプラットフォーム事業を運営。

記載されている内容は2024年09月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日
2022.05.17
更新日
2024.09.05

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