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VBAの副業がおすすめな理由とは?必要なスキルと業務内容・案件の探し方も解説

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VBA(Visual Basic for Applications)とは、Microsoft Officeのアプリケーションソフトを動かすための拡張機能のことです。VBAを扱える人材を求めている企業や人は多く見られ、VBAでの作業のみを外注する企業もあるため、副業として仕事にすることもできます。

本記事では、VBAの特徴や仕事内容から、副業におすすめの理由や案件獲得に必要なスキル、副業案件の探し方などまで幅広く紹介していきます。

目次

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  1. Excelで使用できるVBAとは?
    1. Visual Basic for Applicationsの略
    2. Visual Basicがベースのプログラミング言語
  2. VBAとマクロとの違い
  3. VBAができること
    1. 単純作業の自動化
    2. 他のMicrosoftとの連携
  4. VBAの副業がおすすめの理由
    1. 短期間のスポット案件が多い
    2. 需要が高くどのような職種でも経験を積みやすい
    3. 2〜3年の実務経験があると案件を獲得しやすい
    4. 初心者でもチャレンジできる簡単な案件も多い
    5. 在宅可能で土日でも隙間時間でも取り組める
  5. VBAの副業を獲得するために必要なスキル
    1. Excel・Accessのスキル
    2. VBAのプログラミングスキル
    3. VBAのシステム開発スキル
    4. Excelを活用した業務改善経験
    5. VBA以外の開発・データベースなどのスキル
  6. VBAの副業の主な業務内容
    1. データの計算処理・リスト・グラフ化
    2. 作業の自動化
    3. スクレイピング
    4. 在庫管理ツールの作成
    5. Webシステムとの連携
    6. マクロの作成
    7. VBAのメンテナンス
  7. VBAの副業案件の探し方
    1. エージェントを利用する
    2. クラウドソーシングを利用する
    3. SNSやブログを利用する
    4. 友人や知人にお願いする
  8. 未経験からVBAの副業案件を獲得するステップ
    1. 1:VBAのスキルを磨く
    2. 2:VBAの実務経験を積む
    3. 3:まず初級レベルの副業案件を獲得する
  9. VBAの副業で高収入を得るコツ
    1. 実務経験を積み実績を作る
    2. フリーランスへ転向する
    3. 他言語のスキルを習得し組み合わせる
  10. VBAエンジニアを副業にする際の注意点
    1. 副業可能か会社の就業規則を確認する
    2. 副業で年収20万円超なら確定申告する
    3. 本業をおろそかにしない
  11. VBA副業案件の単価相場
  12. VBAの将来性
  13. VBAの副業について知ろう

Excelで使用できるVBAとは?

Excelを使っていると目にすることが多いVBAですが、そもそもVBAとは何の略で、どういったものを指すのかはっきりとはご存知ない方もいるのではないでしょうか。

VBAは、Microsoft Officeの環境があれば使わないともったいないと言っても良いくらい、気軽かつ便利な機能です。

ということで、まずはVBAとは何かを見ていきましょう。

Visual Basic for Applicationsの略

VBAとはVisual Basic for Applicationsの略で、Microsoft Officeのアプリケーションソフトを動かすための拡張機能です。簡単なプログラムを書いて実行することで、Microsoftのソフトをより便利に使うことができます。

また、その拡張機能を使うためのプログラミング言語そのものを指す場合もあります。

WordやExcel、PowerPointといった主要なOfficeソフトをより便利に使うことで作業効率を上げられるため、使えるとかなり重宝されるでしょう。

Visual Basicがベースのプログラミング言語

VBAにはその前身となるプログラミング言語があります。

VBAは、Microsoft社が開発していたプログラミング言語であるVisual Basicが元になっているのです。

Visual Basicを使うためには専用の開発ツールをインストールする必要がありますが、VBAはMicrosoft Office内に初めから組み込まれています。Officeソフトさえあれば追加インストールなしで利用することができるのです。

書いたプログラムコードをすぐに実行できるので、プログラミングを学んだことがない方にとっても、比較的取り組みやすい言語と言えるでしょう。

VBAとマクロとの違い

Officeソフトを使っていると、必ずといって良いほど「マクロ」という言葉を目にしますよね。VBAとマクロは混同されがちです。

マクロは本来コンピューターを自動化する処理のことを指し、その処理をするために使うプログラミング言語の1つがVBAです。他にマクロ処理ができるプログラミング言語にはC言語などがあります。

Microsoft Office内でのマクロ機能に使えるのがVBAと考えると良いでしょう。

VBAができること

ここまで、VBAでMicrosoft Office製品が自動化できることをお伝えしました。しかし、具体的にどのようなことができるのかイメージがついていない方もいるでしょう。

VBAを使うことで、「単純作業の自動化」と「他のMicrosoft Office製品との連携」ができます。

それぞれ細かくみていきましょう。

単純作業の自動化

VBAを使えば、データの転記や集計などの単純作業を自動化し、作業を効率よくすることができます。

例えば、複数シートがあるExcelファイルにも、VBAによってシートを跨いだ集計自動化ができ、シートごとに分割することもできます。

もちろん、VBAを使わずとも手作業でコピー&ペーストしたり計算式を入力して集計したりすることも可能ですが、それではなかなか作業が終わりません。しかし、VBAにより稼働が大幅に削減できるのです。

他のMicrosoftとの連携

先で述べた通り、VBAはExcelだけでなく、Microsoft Office製品全般に使えます。

VBAで組んだプログラムにより、Excelの内容をWordやOutlookなどに転記することもできます。Excelでメールテンプレートや顧客情報リストを作りOutlookに転記し一斉送信作業を効率化したり、Excel画面からAccessを操作したり、応用がたくさんできるのがVBAです。

上記のように、Excelのみならず、複数のOffice製品と連携が可能なため、さらに作業効率を上げられるのです。

VBAの副業がおすすめの理由

VBAが非常に便利であることはお分かりいただけたでしょう。とはいえ、なぜ副業にVBAがおすすめされるのでしょうか。

実は、VBAが副業におすすめできる理由は多くあります。

短期間のスポット案件が多く、需要もあり、実務経験が案件獲得に繋がりやすいだけでなく、初心者でもチャレンジしやすい案件も多いのです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

短期間のスポット案件が多い

VBAでの募集は短期間の案件が多く、副業や一時的な収入源にぴったりです。

例えば、複数の売り上げデータを1つのシートにまとめる作業をVBA化する作業であれば、内容にもよりますが、慣れている方であれば3時間程度でできます。

短時間で納品できるような案件もあるため、本業が休みのタイミングで作業・納品ができるのです。

需要が高くどのような職種でも経験を積みやすい

業務の効率化が叫ばれる昨今、どの職種でも発生する事務作業を効率化できるVBAによるツールは非常に高い需要があります。

VBAでのツールは開発だけでなく、その後もメンテナンスを継続する必要があります。そのメンテナンスができる人も需要があるのです。

需要があるということは、経験が積みやすいということです。副業から始めてフリーランスになることを視野に入れている方にはぴったりと言えるでしょう。

2〜3年の実務経験があると案件を獲得しやすい

当然ですが、実務経験があると信用が上がり、案件を獲得しやすくなります。

企業勤めをしていれば、エンジニアではなくてもOffice製品を使っている方も多いでしょう。普段使っているOffice製品のツールには、VBAが使われているものも含まれている場合があります。

他のプログラミング言語よりも、業務の合間に実績が積みやすいため、本業での経験が副業案件の獲得により繋がりやすいのです。

初心者でもチャレンジできる簡単な案件も多い

クラウドソーシングサイトには、スキルさえあれば初心者でもチャレンジできる、簡単な案件も多く出ています。

もちろん実務経験があるに越したことはありませんが、未経験者でも比較的手が出しやすいのがVBAなのです。

在宅可能で土日でも隙間時間でも取り組める

VBA開発の求人は在宅可能なものが非常に多く出ているため、隙間時間に作業を進めやすいのも魅力です。

当然、PCでの作業になるため、出社しなくても開発作業ができるのがプログラミングの良いところです。在宅ワークであれば、隙間時間を使って本業との両立がしやすいため、副業におすすめできます。

VBAの副業を獲得するために必要なスキル

メリットの多いVBA副業、是非ともチャレンジしてみたいですよね。では、実際に副業をするとなると、どのようなスキルが必要になるのでしょうか。

もちろんVBAのプログラムが組めるのは必須ですが、実際それだけで良いのか、具体的なスキルを知りたい方も多いでしょう。

ここからは、VBA副業に必要なスキルをご紹介します。勉強に取り組む際の参考にしてみてください。

Excel・Accessのスキル

VBAでの開発の際は、主にExcelやAccessを使用します。そのため、ExcelやAccessが使えることは最低限必要です。

AccessはExcelと比較すると馴染みがない方が多いでしょう。しかし、Accessを使ったVBA開発の依頼は一定数存在するため、これらのソフトの操作ができるのは必須と言えます。

また、ExcelとAccessで作ったシステムを他のOfficeソフトと連携させることも多いため、WordやOutlook、PowerPointといったOfficeソフト全般を使えるようにしておきましょう。

VBAのプログラミングスキル

Office製品を使ったことがあれば、「マクロの記録」という機能を見たことがある方も多いでしょう。この機能を使えば、プログラミングをせずともある程度の自動化はできてしまいます。

この機能で記録されたマクロは、裏ではVBAによって記述されています。マクロの記録で作成したツールの微調整は、結局はVBAのプログラミングで行うのです。

また、マクロの記録のみであればVBAよりも簡単にできるため、わざわざマクロの記録のみ外注するケースは少ないでしょう。

以上の理由から、副業のためにはVBAのプログラミングスキルは必要最低限のスキルであると言えます。

VBAのシステム開発スキル

既に述べた通り、VBAの求人はシステム開発が多く見られます。そのため、副業にするのであれば、VBAでシステム開発をするスキルは必要です。

プログラムを書くだけでなく、仕様の設計を考えることも必要になります。

Office製品が元々持っている機能を上手く活用して開発するスキルを磨きましょう。

Excelを活用した業務改善経験

VBAでの作業を依頼してくるクライアントは、業務効率化を求めていることが多いと言えます。

本業でExcelを活用して業務改善をしていれば、クライアントが求めている機能を理解しやすくなります。

普段の業務から問題意識を持ち、稼働削減などの改善を重ねていくことで、クライアントが求める通りの仕事ができるようになるでしょう。

VBA以外の開発・データベースなどのスキル

VBAを使ってExcelに入っていないデータベースに接続することもあるため、VBA以外の知識・スキルも身につけておきましょう。

例えば、VBAによってSQLというデータベースにアクセスするための言語と連携する場面も多く出てきます。

仕事の幅を広げ、クライアントの要求に応えるためにもVBA以外のスキルを持つことも大切なのです。

VBAの副業の主な業務内容

必要なスキルが分かったところで、実際にはどのような業務が多いのか気になりますよね。

ここからは実際に募集されている業務内容を紹介します。

実際に受注した時をイメージして、勉強する際の参考にしてみてくださいね。

データの計算処理・リスト・グラフ化

データの計算処理やリスト化・グラフ化するツールや、その経験がある方の募集は多くみられます。

抽出されたデータを見やすくリスト化する作業を手作業で行っているため自動化して欲しい、手書きしているグラフを自動で作成できるツールを作って欲しい、などの要望が見られます。

作業の自動化

上記の内容と重なりますが、他にも自動化できる作業は極力自動化したいと募集をかけているクライアントは多くいます。

具体的には、ECサイトの連絡ツールを作って欲しい、社内の評価ツールを自動化したいなどの要望があります。

スクレイピング

スクレイピングとは、Web上の情報をプログラムによって抽出し、使いやすくするために加工する事です。PythonやPHPなど、VBA以外のプログラミング言語で行うケースが多く見られますが、VBAでも可能です。

VBAを使って特定のWebサイトのスクレイピングをして欲しい、というクライアントは非常に多いので、是非ともできるようになっておきたいものです。

在庫管理ツールの作成

在庫管理を課題としている企業や個人事業主は多く、在庫管理ツールを作って欲しいとの依頼もあります。

使える端末が少ない、人員が足りないなどの理由で在庫管理が難しくなってしまうことがあるため、在庫管理ツールが作れるワーカーは重宝されるのです。

Webシステムとの連携

クライアントが既に使用しているWebシステムと連携し、Excel等の形に落とし込むという仕事もあります。

例えば、自社のECサイトを運営しているクライアントであれば、そのサイトと連携した在庫管理ツールの募集があります。

スクレイピング同様、Webの情報とExcelを連携させられるスキルが求められているのです。

VBA以外にもWebサービスに関する知識がある方には、是非積極的に挑戦して欲しい案件内容です。

マクロの作成

Excel用のマクロを作って欲しいとの依頼も常に見受けられます。

クライアント側からすると、大掛かりなツール作成だと予算上難しくても、簡単なマクロ作成であれば予算内で収められる、ということでマクロ作成の依頼をするようです。

受注する側からすると単価は落ちますが、その分作業も比較的行いやすいため、副業でVBAを使う方は是非チェックしておきたいものです。

VBAのメンテナンス

VBAで作られたツールのメンテナンス(保守・管理)業務も、VBAのスキルがある方が取り組める副業案件です。

以前VBAで開発を外注していたり、社内で開発したものの開発者が異動・退職したりして、突然ツールが使えなくなってしまうケースがあります。

そういった場合に必要なのが、VBAによって作られたツールを保守・管理する人員です。

既に開発されているVBAのプログラムを再び、あるいは常に動かせるようにメンテナンスして欲しいというクライアントも一定数いるのです。

システムのメンテナンスは、クライアントにとっては業務を円滑に進める上で欠かせない大切な仕事です。そういった案件も探してみましょう。

VBAの副業案件の探し方

具体的な業務内容が分かれば、早速VBAでの副業を始めたいところです。

とはいえ、具体的な案件はどこで探せば良いか分からない方もいるのではないでしょうか。実際、VBAのスキルを使える副業案件はどのように探せば良いのでしょう。

在宅でできる副業となると、クラウドソーシングを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。実は、それ以外にも案件を探す方法はあるのです。

ここからは、VBAの副業案件の探し方を紹介します。

エージェントを利用する

エージェントとは、自分の代わりに取引や契約をしてくれる人やサービスのことです。転職エージェントなどの言葉をよく聞くのではないでしょうか。

仕事とワーカーを結びつけてくれるので、効率よく案件を受注したいと考えている方は、エージェントを利用すると良いでしょう。

エンジニア向けの副業エージェントには、ITプロパートナーズ、Workshipなどがあります。

自分の働き方に合った案件を紹介してくれたり、契約交渉を行ってくれたりするエージェントもいるので、スキルはあるけど自力で案件獲得できる自信がない方にもおすすめです。

クラウドソーシングを利用する

クラウドソーシングという言葉は、副業を考えたことがある方なら一度は目にしたことがあるでしょう。クライアントが不特定多数のワーカーにインターネット経由で仕事を発注できる仕組みのことです。

群衆という意味のクラウド(crowd)と委託という意味のソーシング(sourcing)を合わせた造語で、クラウドワークスやランサーズなどのサービスが有名です。

手数料が高いなどのデメリットもありますが、VBAに関する募集をかけているクライアントも常に一定数いるため、初めて副業をする方には敷居が比較的低いと言えます。応募しなくてもそれぞれの募集要件も見られるので、是非一度チェックして欲しいサービスです。

SNSやブログを利用する

Twitter、InstagramなどのSNSやブログを通して案件を受注する方もいます。

これらは、フォロワーが少ないうちは案件獲得に繋がるまでに時間がかかるでしょう。

しかし、実績や経歴等を公開することでフォロワー・読者や企業などの目に留まり、案件に繋がる場合があります。自分のタイミングで更新できるため、アピールしやすいのも利点と言えるでしょう。

Webサイト作成にまつわるHTMLやJavaScriptなどのコードが書ける方であれば、それらのポートフォリオと組み合わせて自身のブログ等に掲載し、VBAのスキルをアピールすることも可能です。

仕事を仲介するサービス等ではないので、案件を受注した際も手数料を抜かれることはありません。

自分の裁量で案件を受注できる可能性があるため、是非SNSやブログを活用しましょう。

友人や知人にお願いする

友人や、かつて一緒に働いていた仲間など、知人から紹介してもらう方法もあります。まずは声をかけてみましょう。案外、効率化について悩んでいる可能性もあります。

SNSやクラウドソーシングと異なり、やりとりする相手は知り合いなので比較的安心して受注できます。そして、最初の案件をやり遂げれば、評価次第では口コミ等で仕事が増える可能性もあります。

それでいて、SNSでの受注同様、手数料の中抜きも発生しないため、検討したい受注方法の1つです。

未経験からVBAの副業案件を獲得するステップ

副業案件の探し方が分かったら、実際にそれらの案件を獲得するために動いていきます。当然、募集がかかっている案件にただ応募するだけでは獲得はできません。

VBAを使ったものに限らず、どのような副業であっても、未経験者より経験者の方が仕事を得やすいものです。発注する側の立場で考えてみると、やはり経験がある人の方が安心して任せられます。

とはいえ、未経験者に全くチャンスがない訳ではありません。

ここからは、未経験者でもVBAの副業案件を獲得するためにはどうすべきか考えていきましょう。

1:VBAのスキルを磨く

VBAでの副業をするなら大前提とも言えますが、まずはVBAのスキルを磨きましょう。

VBAの仕事を得るためには、システムを開発するスキルが必要です。VBAは、他のプログラミング言語と比較すると経験が浅くても受注できる案件が多い傾向にはあります。

とはいえ、ただプログラムコードが書けるだけではなく、データベースとの紐付けなどができると格段に仕事の種類が増えます。

現状の自分に満足せず、常にVBAのスキルを磨いてください。

2:VBAの実務経験を積む

副業案件を受注するにあたり、実務経験は大きな武器になります。こう言うと、実務経験を積むための仕事を得たいんだよ、という声が聞こえてきそうです。

しかし、VBAの強みは先に述べた通りMicrosoft Officeがあれば開発できるという点にあります。本業でMicrosoft Officeを使っている方であれば、本業でVBAを活かして効率化を進めていけば、それも実務経験になります。

今ある環境をできる限り利用して、少しずつ経験を積んでいきましょう。

3:まず初級レベルの副業案件を獲得する

いくら実務経験が大事といっても、いきなり大きな案件に応募するのは気が引ける、どんな案件なら自分でできるか分からないという方もいるでしょう。

VBAの募集案件の中には、必要なスキルがさほど高くない仕事もあります。

そのため、まずは領収書作成やデータの計算処理など、初級レベルの副業案件を中心に探すことから始めてみましょう。そこで案件が獲得できれば実績がつくので、以降の案件も獲得しやすくなります。

VBAの副業で高収入を得るコツ

副業を考えている方の中には、とにかく自分の収入を増やしたいという方も多いでしょう。

収入には困っていないけれど空いた時間を有効に使いたい、という動機で始める方もいるでしょうが、そうだとしてもせっかく本業の合間を縫って副業をするのですから、高い収入を得たいですよね。

VBAを使った副業で高収入を得るためには、意識すべきコツがあります。

下記の点を意識して、VBAによる高収入を目指していきましょう。

  • 実務経験を積み実績を作る
  • フリーランスへ転向する
  • 他言語のスキルを習得し組み合わせる

実務経験を積み実績を作る

繰り返しになりますが、実務経験を積むことはマストです。

VBAを使った実務の実績がある方は高単価案件を受けることができるようになります。実績があれば、案件を確実にこなせる力があるとクライアントに示すことが可能で、安心して依頼できることが理由です。

どんなに小さな案件でも良いので、まずは実績を積んでいきましょう。

フリーランスへ転向する

本業の収入によっては、いっそのことフリーランスに転向し、VBA開発を本業にしてしまうことを検討しても良いでしょう。

フリーランスのエンジニアの平均月収は約60万円と言われています。年収にすると単純計算で720万円です。本業の年収にもよりますが、VBA案件の受注を本業にし、完全フリーランスとしてVBAでの作業に専念した方が収入を増やせる可能性もあるでしょう。

より集中して案件をこなしたいと考えている方、現在の本業の収入が少ないと考えている方はフリーランスになることも検討してみてください。

他言語のスキルを習得し組み合わせる

VBAの高単価案件は、他のプログラミング言語やその知識を組み合わせた技術が要求されることが多くあります。数種類のプログラミング言語やクラウドなどを使うことで、大規模なシステム開発が可能になるためです。

例えば、VBAとPythonを組み合わせればExcelからPythonを動かすこともできるようになります。

そのため、複数のプログラミング言語の習得は、高収入を得るための鍵になります。VBAが習得できたら、是非他の言語にもチャレンジしてみてください。

VBAエンジニアを副業にする際の注意点

ここまで読んで、VBAで副業をするイメージが形になってきたのではないでしょうか。

早速VBAの副業に挑戦、といきたいところですが、その前にいくつか注意しておきたい点があります。これらを押さえていなかった場合、大きなトラブルに発展する可能性があるのです。

まずはこれから紹介する注意点をチェックし、トラブルを未然に防ぎましょう。

副業可能か会社の就業規則を確認する

実際に副業を始める前に、本業の会社が副業を許可しているかきちんと確認しておきましょう。

平成30年に、厚生労働省が提示するモデル就業規則が副業が可能であることを前提としたものに改定されました。実際、副業が可能になった企業も増えてきています。

しかし、今でも副業禁止の会社が一定数あることは事実です。隠れて副業していても、年末調整などのタイミングで会社に知られてしまうパターンも多いようです。

トラブルの元になりますので、きちんと本業の就業規則を確認してから副業を始めるようにしましょう。

出典:副業・兼業|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000192188.html

副業で年収20万円超なら確定申告する

副業を始めることにより、給与による所得のみであれば必要ない作業が発生する場合があります。それは確定申告です。

副業による年収が20万円以下であれば不要ですが、それを超えてしまった場合は確定申告が必要になります。

意図しない脱税を避けるためにも副業の収入管理はきちんとしておき、20万円を超えた場合は忘れずに確定申告をしましょう。

出典:副収入などがある方の確定申告|国税庁
参照:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/kakutei/kakutei/fukugyo.htm

本業をおろそかにしない

副業を始めることで、それによって得た知識などで本業の成果も上がるなどのメリットがある場合もあります。しかし、当然配分を間違えれば、本業に悪い影響を及ぼすことになりかねません。

副業に熱中しすぎて本業がおろそかにならないようにしましょう。

ただし、副業も仕事です。本業と副業をどちらも頑張ることで、過重労働になって体を壊してしまう可能性もあります。そうなってしまえば、元も子もありませんよね。

あくまで副業なので、本業と副業のバランスを考えて働きましょう。

VBA副業案件の単価相場

VBAで副業をした時の各案件の相場は、内容や受注者のスキルによって様々です。

経験が浅いワーカーが副業で簡単にできる仕事だと、単価で1〜5万円程度のものが多いようです。実際の作業にかかる時間を踏まえると、時給換算で1,000〜2,000円程度になります。

1ヶ月以上の開発期間が必要な複雑な機能やツールになると、相場は30万円から100万円程度まで上がります。

このことからも、自分のスキルを上げることの重要性が見えてきますね。少しでもスキルを上げて、受注単価を上げていきましょう。

VBAの将来性

これからVBAのスキルを習得しよう、副業の軸をVBAに置こうと考える方にとっては、VBAの将来性は非常に気になりますよね。

Officeソフトを使っている企業や個人事業主が多く、それは今後も続くことが考えられることから、まだ将来性はあると言って良いでしょう。

とはいえ、社内独自のシステムを有する企業では、VBAでできることは社内システムに組み込んでしまうケースもあります。開発関係の案件獲得数を増やすという意味でも、VBA以外のプログラミング言語も勉強しておくのが良さそうですね。

VBAの副業について知ろう

以上、VBAを使って副業をするにあたり、VBAそのものの内容から副業する際のポイントを紹介しました。

VBAは、副業で使うために身につけたスキルが本業でも活かしやすく、何か副業をしてみたいと考えている方にはちょうどいいジャンルと言えます。本業の効率化と副業を両立しやすいため、是非チャレンジしたいものです。

ただし、案件の金額、確定申告の有無や仕事の取り方など、VBAスキル以外にも気にするべき点は多数あります。それでも、VBAでの副業は自分の人生をより豊かにしてくれるでしょう。

気をつけるべきところには気をつけながら、VBAでの副業案件を取って仕事や収入の幅を広げていきましょう。

この記事の監修者

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Branding Engineer編集部

Branding Engineerは、フリーランスエンジニアと企業のマッチングサービスである「Midworks」中心としたエンジニアプラットフォーム事業、総合WEBマーケティングソリューションサービス「Digital Arrow Partners」を中心としたマーケティングプラットフォーム事業を運営。

Branding Engineerは、フリーランスエンジニアと企業のマッチングサービスである「Midworks」中心としたエンジニアプラットフォーム事業、総合WEBマーケティングソリューションサービス「Digital Arrow Partners」を中心としたマーケティングプラットフォーム事業を運営。

記載されている内容は2024年04月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日
2022.12.16
更新日
2024.04.08

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