基本情報技術者試験の難易度は?偏差値や勉強時間もご紹介!
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IT初心者の場合、基本情報技術者試験に合格するためには200時間程度の勉強時間が必要といわれています。合格率も20〜30%と試験を受けた10人の内2~3人しか合格者がでない試験ですが、しっかりと試験対策すれば十分に合格を狙えるでしょう。
本記事では基本情報技術者試験の難易度を中心に、出題傾向のポイント、独学で合格する方法について記載しております。この記事を読むことで、基本情報技術者試験への対策ができるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
基本情報技術者試験の難易度は高め
基本情報技術者試験の難易度は高めです。
合格率も約20〜30%だといわれています。
基本情報技術者試験の難易度は、IT分野でいうところのレベル2に該当します。ITパスポート試験はレベル1なので、難易度は高いです。
これは、受験者の半分近くが試験に落ちてしまっている計算です。
試験内容は、プログラミングはもちろん、アルゴリズムからソフトウェア関連の問題まで多岐にわたります。そのため、IT初心者にとっては理解に時間がかかる部分も多いでしょう。
ただ、難しいとはいえIT分野の基本知識を試す試験なので、ITの知識が少しでもあれば特別、難しいということはありません。また、IT初心者であっても勉強時間さえ確保できれば十分、合格できる可能性があります。
出典|参照:基本情報技術者試験(レベル2)シラバス|独立行政法人 情報処理推進機構
出典|参照:「ITパスポート試験」シラバス|独立行政法人 情報処理推進機構
基本情報技術者試験の偏差値は49
基本情報技術者試験は偏差値でいうと約49となっています。
ITパスポート試験が45だといわれているので、偏差値をみても基本情報技術者試験のほうが難易度が高いです。
ただ、さらに難しい試験として応用情報技術者試験があります。応用情報技術者試験の偏差値は65だといわれているので、基本情報技術者試験よりもさらに難易度の高い試験となっています。
なお、基本情報技術者試験の受験資格の制限はありません。
誰でも受験することが可能です。
出典|参照:基本情報技術者試験|独立行政法人情報処理推進機構
出典|参照:応用情報技術者試験|独立行政法人情報処理推進機構
基本情報技術者試験の難易度が高い理由
基本情報技術者試験の難易度が高い理由は、おもに下記の3点が挙げられます。
・かなりの勉強時間の確保が必要
・アルゴリズムやプログラミングなどIT初心者には難しい内容が多い
・勉強しなければならない範囲が多い
難易度が高い理由を把握して、試験対策に役立てるようにしましょう。
それぞれ順番に解説します。
出典|参照:基本情報技術者試験|独立行政法人情報処理推進機構
かなりの勉強時間の確保が必要
IT初心者の方が基本情報技術者試験に合格するには200時間の勉強時間が必要になると言われています。毎日2時間勉強する場合、少なくても3ヶ月以上は掛かる見込みです。
学生であれば、ある程度の勉強時間は確保できるでしょう。しかし、社会人となると仕事もあるのでなかなか勉強時間が確保できません。基本情報技術者試験は、まとまった勉強時間を確保することが大切であるといわれています。
すでにIT知識がある方の場合でも、まったく勉強せずに基本情報技術者試験を受験するのは難しいです。
アルゴリズムやプログラミングなどIT初心者には難しい内容が多い
アルゴリズムやプログラミングの知識は日常的にPCを利用しているだけでは身につきません。ただ、エンジニアとなってシステム開発をおこなうには欠かせない知識です。IT初心者の場合は特に基礎の部分からしっかり勉強する必要があるでしょう。
基本情報技術者試験はIT業界ですでに仕事をしている人からすれば、基礎的な試験です。それなのにもかかわらず、合格率が低いのは「IT業界で仕事をしているのだから、作業しているうちに知識を習得しているだろう」と考えている人が多いからです。
出典|参照:基本情報技術者試験|独立行政法人 情報処理推進機構
勉強しなければならない範囲が多い
さらに、勉強しなければならない範囲が広いというのもIT初心者にとっては死活問題でしょう。勉強しなければならない範囲が多いとはいえ、中途半端に学習するわけにもいきません。
ある程度、すべての試験範囲について網羅しなければならないので、最後まで諦めることなく勉強を続けていく必要があります。
基本情報技術者試験とITパスポート試験の難易度比較
基本情報技術者試験の合格率は約20〜30%です。ITパスポート試験の合格率が約50%なので、基本情報技術者試験のほうが難しいことがわかるでしょう。また、基本情報技術者試験は午前と午後で科目Aと科目Bの2回試験が用意されています。
それぞれの試験で1000点中600点を獲得できなければ、不合格となってしまいます。
それなのにもかかわらず、基本情報技術者試験のほうが難しいといわれているのは、科目A試験と科目B試験で出題形式が異なるためと言われています。科目A試験と科目B試験は、同じ日に受験になるため、かなり多くの準備が必要になります。
そのため、基本情報技術者試験ではできる限り、試験問題に慣れておく必要があるでしょう。
出典|参照:情報処理技術者試験(基本情報技術者試験) 統計資料|独立行政法人 情報処理推進機構
出典|参照:ITパスポート試験 統計資料|独立行政法人 情報処理推進機構
出典|参照:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 試験要綱|独立行政法人 情報処理推進機構
合格率 | 合格基準 | |
---|---|---|
基本情報技術者試験 | 約20~30% | 600点/1000点 |
ITパスポート試験 | 約50% | 600点/1000点 |
基本情報技術者試験の必要勉強時間は約200時間
IT初心者の場合の基本情報技術者試験に必要な勉強時間は、約200時間だといわれています。IT知識が少しでもあれば約50時間程度の勉強時間で合格可能でしょう。基本情報技術者試験のなかで特に重要なのが、ストラテジー系とマネジメント系の問題です。
基本情報技術者試験ではIT知識の有無によって、勉強時間が変わってきます。自分自身のIT知識習得状況を再度確認して、勉強時間のスケジュールを立てるようにしましょう。
出典|参照:基本情報技術者試験|独立行政法人情報処理推進機構
基本情報技術者試験の問題傾向のポイントは?
基本情報技術者試験の問題傾向のポイントは、おもに下記の2点です。
・2020年に問題が改定された
・通年でCBT方式での実施
・採点方法が素点方式からIRT方式に変更
問題傾向の把握は試験当日にパニックにならないためにも非常に重要です。出題範囲も変わり、PCを利用した試験問題にもなっているので問題傾向に合った学習をおこないましょう。
それぞれ順番に解説します。
出典|参照:基本情報技術者試験|独立行政法人情報処理推進機構
2020年に問題が改定された
2020年より、プログラミング言語の出題問題がCOBOLからPythonに変更となりました。
データ構造やアルゴリズム、ソフトウェア開発などの分野の配点も増えていて、問題数も増減しています。
プログラミングに関する問題が多くなっているので、IT初心者の場合はしっかりとプログラミング対策もしなければなりません。
出典|参照:プレス発表 基本情報技術者試験における出題を見直し|独立行政法人 情報処理推進機構
通年でCBT方式での実施
こちらも2020年から基本情報技術者試験にCBT方式が採用され、2023年より通年実施可能になりました。
CBT方式は、PCを使って問題を解いていく試験方法となります。PCで問題を解くとなると手書きと違って不慣れな部分もあるでしょう。しかし、CBT方式が採用されたことにより、全国の各地の会場で試験を受けることができるようになりました。
また、通年実施のため、受験者自身の都合の良い時間帯で受けることができるようになりました。そのため学習スケジュールも立てやすくなったと言えるでしょう。
CBT方式で受験できない方のために、4月と10月の年2回、筆記による方式の試験も用意
されています。筆記試験を申し込む際は証明書類が必要です。
出典|参照:情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験(CBT方式)|独立行政法人 情報処理推進機構
・採点方法が素点方式からIRT方式に変更
IRT方式に変更されたことにより、より正確に評価点が算出されるようになりました。
素点方式のような一般的な試験では1問あたり何点という採点方法ですが、ITR方式では受験者の正答率によって配点も調整されるため配点基準は存在しません。
以前の試験は午前の部、午後の部のどちらも素点方式で60点が合格基準点、変更後の科目Aと科目Bの合格基準点が600点であり、どちらも60%の得点が必要かと見受けられますが、採点方法が変更されているので注意しましょう。
出典|参照:情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験(CBT方式)|独立行政法人 情報処理推進機構
基本情報技術者試験は独学でも合格できる
基本情報技術者試験は独学でも十分、合格できます。なお、基本情報技術者試験を独学で合格するために重要なポイントは、おもに下記の2点です。
・綿密なスケジュール計画を
・過去問題集と参考書を活用しよう
上記のポイントをおさえれば、途中で諦めることなく基本情報技術者試験を受験することが可能です。
それぞれ順番に解説します。
出典|参照:基本情報技術者試験|独立行政法人情報処理推進機構
綿密なスケジュール計画を
基本情報技術者試験に合格するためには、綿密な学習スケジュールを計画する必要があります。独学の場合は特にスケジュール管理が難しいので、余裕を持って学習スケジュールを計画するようにしましょう。
また、すべての出題範囲を完璧に網羅する必要はありません。基本情報技術者試験のなかでよく出題されている問題をチェックして効率よく学習することをおすすめします。
出典|参照:基本情報技術者試験|独立行政法人情報処理推進機構
過去問題集と参考書を活用しよう
基本情報技術者試験では、過去問と参考書の活用も重要なポイントです。特にIT初心者の場合は参考書をひたすら勉強して基礎知識を習得し、過去問題集で実践的な問題を試してみるのがおすすめです。
過去問題集でわからなかった部分がある場合は、また参考書に戻って復習するかたちで知識を深めていきましょう。参考書と過去問題集で繰り返し学習することで、知識が定着していきます。
出典|参照:基本情報技術者試験|独立行政法人情報処理推進機構
基本情報技術者試験にチャレンジしてみよう
本記事では、基本情報技術者試験の難易度について解説しました。
基本情報技術者試験は確かに難しいですが、勉強時間の確保さえできればIT初心者でも十分、合格できます。また、綿密な学習スケジュールを計画して確実に知識を習得していくことも大切でしょう。
基本情報技術者試験は、IT知識の習得には欠かせない資格です。
ぜひ本記事を参考に、基本情報技術者試験の難易度を把握して確実な合格を目指してみてはいかがでしょうか。
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