異分野からソフトウェア会社に入社したものの、興味が持てない期間が続き、仕事を辞めることに。アルバイトエンジニアでVR・ARの世界を知り、方向性を決めた今野勇司さん。フリーランスである自分の市場価値や評価に意識を持ち、納得する道を選び続けている。ユニークな人生観を持つ今野さんにお話を伺った。
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利用者プロフィール

今野勇司(こんの ゆうじ)さん
大学院時代のソフト開発でITに興味を持ち、エンジニアの道に。VR・AR系企業のアルバイトエンジニア経験で、VR・ARや3DCGの世界に目覚める。この分野に方向性を絞り、フリーランスになることを決意。Midworksのマージンを公開するクリアな姿勢が利用の決め手に。
視覚的にインパクトがあるVR・AR系の開発に興味アリ
―フリーランスになる前のお仕事について教えてください。
今野氏:高専で化学を専攻し、大学院ではたんぱく質の研究をしていました。大学院の時、研究に関するソフトを自作したのがきっかけで、ソフトウェア企業に就職しました。同級生は製薬やメーカ―系に就職する人が多かったので、学んだこととは違う道に進んだと感じています(笑)。
入社後は業務システム系の仕事に携わりましたが、どういう分野をやりたいか定まっていなかったこともあって、与えられた仕事に興味を持てない日々が続きました。その後、会社を退社して、スーパーのバイトやピッキングのバイトでフリーターをしたことや、働かないプー太郎として過ごしたりした時期もありました。(笑)。
そろそろちゃんと働かなきゃと思ったところで、VR・AR系の開発企業がプログラマーのバイト募集を出しているのを見つけたんです。正社員の実務経験も浅いし、VRの知識もないけど、バイトなら大丈夫だろうと思って応募しました。
―そこがターニングポイントだった。
今野氏:はい、そうです。複合現実(MR)の世界を、ヘッドセットを使って表現するためのアプリ開発の仕事をしました。視覚的にインパクトがあるし、自分が考えたプログラムで映像を制御できるのも楽しかったですね。このころから、自分の書いたプログラムがビジュアルを通して結果に現れる楽しみがわかってきたような気がします。
開発言語はC#や実務で取り扱ったことのない言語が多く、初めて接するものばかりでしたが、バイト経験で実績ができたので、これを武器にフリーランスになろうと思いました。
―正社員に戻ろうとは思わなかったんですか?
今野氏:同じ場所に何年もいることは自分には向いていないな、と正社員時代に感じたことがありました。そういった経験からフリーランスなら案件によっていろいろな場所で経験が積めると思っていたので、バイトの後に正社員という選択肢はほぼありませんでした。実際、会社をたくさんやめていたので正社員で雇用されなさそうという打算的な気持ちもありましたが(笑)
マージンを公開するMidworksの姿勢に好印象

―フリーランスになる前にどんなことを準備しましたか?
今野氏:単純すぎて申し訳ないですが、「フリーランス 方法」で検索しましたね。エージェントに登録して、そこから仕事を紹介されて請け負う。これが僕のような経験年数の浅いフリーランスエンジニアでもスキルに適した案件を見つけていただける方法だと分かったので、エージェント経由で自分で仕事を探すようになりました。
―エージェント選びのポイントは何だったんでしょうか?
今野氏:バイト時代、大手情報通信会社の人たちは、自分よりもずっと大きな額の報酬をもらっていることを知りました。「仕事をする上では、自分も対等の立場で業務をこなしていると思うのだけれど…」と感じたこともあり、成果に応じて、正しく評価してもらいたいと思うようになりました。
フリーランスになろうと決めた際に、その願望を叶えるためには、エージェント側も細かな情報をオープンにしていることがポイントでした。納得いく水準であれば、その案件に関心を持ちますが、そもそも情報がないと判断もできません。いろいろなエージェントがあるなかで、Midworksはマージンを公開しています。その姿勢に好感が持てたので、ここにお願いしようと決めました。
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将来性を見据えゲーム業界も視野に入れる
―Midworksではどんな案件に携わっているか教えてください。
今野氏:最初はVR・AR系に分野を絞っていました。まず、2018年の春頃からテレコミュニケーション用のVRアプリ開発に携わりました。ビジネスなどのリモート会議に使われるもので、プロトタイプの作成までを担当しました。ベンチャー企業でVRエンジニアは自分1人。別のメンバーは違う業種のエンジニアやデザイナーという環境で、エンジニア出身の社長の指示で仕事を進めました。
僕自身、組織に属するのは苦手でも、仕事の上ではコミュニケーションは大事だと思っています。フリーランスはチーム内での協調力なども求められるので、その力も高めようと次は大手の案件に挑戦することにしたんです。そうして今、大手ゲームメーカーでスマホゲームの開発を行っています。4,50人くらいのプロジェクトになるのですが、小規模で開発してきた僕にとっては見たこともないプログラム量で最初は驚きました(笑)。
実はVRとスマホゲーム開発は、使っているツールが同じなのでスキルが共有できるんです。市場としても今はゲーム市場のほうが圧倒的に大きく、「スマホゲーム開発に携わった」という実績は、フリーランスとしても重要になります。一度は経験してみたいと思っていたことができるのも嬉しいですし、日々鍛えられているなと実感します。
―フリーランスとしてどんな力が求められていると思いますか?
今野氏:やはり案件に入ってすぐにアウトプットをだせる即戦力だとは思います。どれだけ大きなプロジェクトでも、すぐにキャッチアップしてコードを書けないと評価は下がってしまいます。でもそれに見合うだけの報酬はきちんと得ていますし、正当な評価制度だと思います。評価と報酬にギャップを感じたなら、自分を見つめなおす良いきっかけになりますので。
個人的な主観ですが、正社員の給与は、見えない評価であったり査定など、ブラックボックス的な要素も多かったりする気がします。それに比べるとMidworksでフリーランスをするのは、業務内容と対価に納得したうえで働けるので良いですね。
人生はヒマつぶし。それなら楽しく暇をつぶしたい。

―スキルアップのためにどんなことに取り組んでいますか?
今野氏:バイト時代の仲間とゲームを制作し、リリースを目指しています。仕事でもプライベートでも、ずっとコードを書いている生活です。どっちも同じことをしているので、仕事に行くのがイヤになることは、ほぼありません(笑)。逆に仕事とプライベートを切り分けると、「さあ、仕事だ」とエンジンをかける必要があるので、そのほうが僕はしんどいです。
それから技術書もよく読みます。10時出社なので少し早起きして、頭が冴えている時間に読んだりします。英語にもあまり抵抗感がないので、英語の技術書を読むことも多いです。VRや3DCGの世界は欧米の技術が進んでいるので、洋書でないと技術書がなかったりします。
職場でもよく分からないバグが出たときは、英語で検索したほうが適切な情報が早く見つかることもあります。そういったときに相談してもらえることもあるので、英語力は一つの武器になります。
―積極的に取り組んでいる今野さんですが、どちらかというと淡々と構えているように見受けられます。
今野氏:誤解を恐れず言ってしまうと「人生はヒマつぶし」、そんな風に考えています。何かについて深く考えたり、発想してるとヒマつぶしの質が高くなると勝手に思っています(笑)。人それぞれいろんな人生観がありますが、それが自分にとっては楽しいんです。
また、ITの分野は学ぶことが多いので飽きません。四六時中新しいニュースがあるので、そもそも飽きれません。キャッチアップに必死です(笑) でも、そのことをネガティブにとらえているわけではなく、「ここまで学べばよい」と終わりの線を引くより、学ぶことが常に残っているほうが人生楽しいと僕は思います。
―そんな今野さんから見て、どんな人がフリーランスに向いていますか?
今野氏:今の報酬に満足していなくて、正当な評価を得て働きたい人ですかね。案件に入るためには、自分の技術的なアピールを考える必要があったり、策略を練ったりと、本業と関係の無い部分も出てくるので、専門以外のことでも前向きに勉強できる人なら向いていると思います。あとは、スマホの複雑な支払いプランの中から自分に必要な項目を取捨選択して安くできるような、少しずる賢い人も、なんとなくフリーランスに向いている気がします。
こういう風に言うと、フリーランスは大変そうな仕事に思えますが、いろいろな案件に携われますし、会社の特性に左右される心配もありません。僕がやっていきたいVRの世界も、5Gの環境が整えば、この先もっと伸びるかもしれません。そういう意味で、この業界は想像以上の楽しみが待ち構えている世界だと思っています。
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