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基本情報技術者試験とは?出題範囲などの概要や受験のメリットも紹介

基本情報技術者試験とは?出題範囲などの概要や受験のメリットも紹介のイメージ

「基本情報技術者試験とは?」
「基本情報技術者試験の内容が知りたい!」
「基本情報技術者試験に合格するメリットはあるの?」
ITエンジニアに関する資格を取りたいとき、基本情報技術者試験という名前がよくあがりますが、どのようは試験なのか気になる人も多いでしょう。

この記事では、基本情報技術者試験とはどのような内容なのか、その試験の概要と合格した場合のメリットについて紹介しています。加えて、合格率や受験のための勉強方法についてもまとめています。

この記事を読むことで、基本情報技術者試験の概要が分かるため、早速受験に向けて動き始められるでしょう。

基本情報技術者試験の受験を考えている人は、ぜひ読んでみてください。

基本情報技術者試験とは?

基本情報技術者試験とは、経済産業省が認定する国家試験である「情報処理技術者試験」の1つです。情報処理技術者試験は全12種類からなり、その中でも、基本的な知識と技能が問われるのが基本情報技術者試験になります。

出典:試験区分一覧|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/seido_gaiyo.html

「ITエンジニアの登竜門」とも呼ばれる人気の国家資格である

様々なIT資格の中でも、基本情報技術者試験は自身の持つITスキルを裏付けできる国家試験であるため、国内の信頼が高く人気の資格です。

試験の対象者像は、ITを利用するだけでなく、IT技術者として基礎的な知識からプログラミングまでを身につけている人です。試験の対象者には、上位者の指導を受けながらソフトウェアの開発・設計ができるレベルが求められています。

出典:基本情報技術者試験 制度の概要|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html

ITパスポート試験との違い

同じ情報処理技術者試験の中に、ITパスポートという試験もあります。ITパスポート試験とは、全ての社会人が備えておくべきITの基本的な知識と、業務に応じてITを有効に利用できる技能が問われる試験です。

基本情報技術者試験とITパスポート試験の一番大きな違いは、プログラミングの知識が必要かどうかになります。基本情報技術者試験ではプログラミングのスキルを問われますが、ITパスポート試験ではプログラミング的思考が求められる程度です。

出典:iパスとは|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/about.html

基本情報技術者試験の試験概要

基本情報技術者試験は2023年4月の試験から試験制度が大きく変わります。現在と2023年4月からの試験概要についてまとめます。

現在の基本情報技術者試験は、年2回、上期下期でそれぞれの定められた期間内にCBT方式で行われます。CBT方式とはComputer Based Testingの略で、試験会場に設置されたコンピュータを使用する試験です。受験申込時に自分の都合の良い日程と会場を選びます。

2023年4月からは通年で随時受験可能となります。試験方式は引き続きCBT方式です。

出典:情報処理技術者試験における出題範囲・シラバス等の変更内容の公表について|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/topic_20220425.html

試験時間・出題形式・出題数について

現在の基本情報技術者試験は、知識を問う午前試験と技能を問う午後試験があります。午前と午後で、試験時間・出題形式・出題数が異なるため、確認しておきましょう。

試験時間は午前が150分、午後が150分です。出題形式は午前午後ともに多肢選択式で、加えて午前は四肢択一形式です。また出題数は午前が80問で全問解答し、午後は11問出題されその中の5問を選んで解答します。

2023年4月からの基本情報技術者試験では午前試験が科目A、午後試験が科目Bと名称が変わります。

試験時間は科目Aが90分、科目Bが100分です。出題形式はどちらの科目とも変わりません。出題数は科目Aが60問、科目Bは20問です。解答数は科目A・Bともに全問解答に変更になります。

採点方式・配点について

現在の基本情報技術者試験の採点方式は素点方式で、その配点は午前が1問につき1.25点、午後が問題ごとに15~25点となっています。合計点は午前午後ともに100点満点となります。

2023年4月からの採点方式は大きく変更され、項目応答理論(IRT)に基づいて解答結果から評価点を算出します。

IRTとは問題の難易度や偶然正解する確率などを数値化し、異なった期日に異なったテストを受けた受験者同士でも公平に評価する方式です。そのため、事前に問題ごとの点数は決まっていません。配点は、科目A・Bそれぞれ1,000点満点です。

合格基準について

合格基準は6割で、2023年からもその点は変更されません。

現在の基本情報技術者試験は午前午後ともに100点中60点が合格基準点です。2023年4月からは科目A・Bともに1,000点中600点が基準点となっています。

2科目の合計得点ではなく、科目ごとに600点以上必要なため、まんべんなく勉強しておくことが重要です。

免除制度について

基本情報技術者試験の試験事務を行う情報処理推進機構(IPA)が認めた講座を受講することで、午前試験(2023年からは科目A)が免除される制度があります。

認定講座を全て受講し、修了試験に合格した者は、1年間午前試験を免除されます。この制度を利用することで、午後の試験に集中できることがメリットです。この制度は2023年4月以降も引き継がれます。

2023年4月以降通年試験になった場合、免除期間内受験であれば何度でも科目Aの試験が免除されます。

出題範囲について

現在の基本情報技術者試験の出題範囲は、IT技術に関するテクノロジ系・プロジェクトのマネジメント方法に関するマネジメント系・経営全般に関するストラテジ系の3分野です。

応用数学・アルゴリズムなど基礎的な知識からプロジェクトやサービスのマネジメント・システムや経営の戦略や法務などまで幅広いITに関する問題が出題されます。

2023年4月からも科目Aの出題範囲には変更がありません。午後試験で対象だったマネジメント系・ストラテジ系の出題が科目Bでは範囲外となります。そして、プログラミングに関する出題範囲が拡大されます。

基本情報技術者試験を受ける3つのメリット

ITエンジニアの登竜門と呼ばれる基本情報技術者試験ですが、この試験に合格するメリットには様々なものがあります。

ここでは、基本情報技術者試験を受ける3つのメリットをそれぞれ紹介します。

  • 情報処理に関する基礎的な知識が身につく
  • IT系企業への就職に有利に働く可能性がある
  • 自分の知識やスキルのレベルを確認することができる

1:情報処理に関する基礎的な知識が身につく

基本情報技術者試験は特定のOS・機種だけに限られる問題はほとんど出題されません。ITの本質的な問題が幅広く出題されていることが特徴です。その結果、基本情報技術者試験の勉強をすることで情報処理に関する基礎的な知識を身につけられるでしょう。

基本情報技術者試験は、近年のIT業界の動向や技術の進歩などを踏まえて出題問題を作成されているため、試験勉強を通して生きたITの知識が学べます。

2:IT系企業への就職に有利に働く可能性がある

IT系国家資格でも認知度の高い情報処理技術者試験は、基本情報技術者試験を含めて、企業がITエンジニアを評価するための方法として採用されています。そのため、入社後に資格取得を促す制度が整えられている場合があります。

入社後に取得を勧める資格を入社前に既に持っていたら、企業に対する有効なアピールポイントとなるでしょう。

3:自分の知識やスキルのレベルを確認することができる

基本情報技術者試験は情報処理技術者試験の1つです。情報処理技術者試験はレベル別、専門別に分かれており、どの資格を持っているかで、自身の知識やスキルのレベルを確認できるでしょう。

レベルはエントリー・基本・応用・高度の4段階に分かれており、基本情報技術者試験はレベル2の基本にあたります。さらに、基本情報技術者試験は情報処理技術者試験の全ての基本という位置付けになっており、資格取得によって自身の基礎的知識の確認ができるでしょう。

基本情報技術者試験の合格率と難易度

基本情報技術者試験の合格率は、試験がペーパー方式だったころは20~30%で推移していました。CBT方式に変更されて以降は約40%前後で推移しています。

難易度はIT初心者にとってはやや難しいといえますが、ITの経験者にとっては出題範囲が基本的なものなので、解けない問題ではありません。IT未経験の人でもしっかりと勉強することで合格できるレベルといえるでしょう。

出典:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験推移表(平成21年度春期以降)|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_07toukei/suii_hyo.pdf

受験者数 合格者数 合格率
平成29年度春期 48,875 10,975 22.5%
平成29年度秋期 56,377 12,313 21.8%
平成30年度春期 51,377 14,829 28.9%
平成30年度秋期 60,004 13,723 22.9%
平成31年度春期 54,686 12,155 22.2%
令和元年度秋期 66,870 19,069 28.5%
令和2年度 52,993 25,499 48.1%
令和3年度上期 32,549 13,544 41.6%
令和3年度下期 52,879 21,190 40.1%
令和4年度上期 46,072 18,235 39.6%

基本情報技術者試験の勉強方法

基本情報技術者試験を受験したい場合には以下のような勉強方法が挙げられます。

自身のITの知識量やどのくらい勉強する時間をつくれるかなどを考慮し、自身に合う方法で勉強を進めてください。

過去問題や参考書を使う

基本情報技術者試験では、過去に出た問題が形を変えて出題される場合が多くあります。また、毎年よく出る定番の問題も存在します。独学で基本情報技術者試験の試験勉強を行う場合は、過去問題や参考書を利用してみてください。

令和2年度以降の問題は非公表となっていますが、それ以前の問題は公表されているため、試験勉強に活用できるでしょう。基本情報技術者試験に対応した参考書も発売されています。解説・練習問題が多く、取り組みやすいものを選びましょう。

学習アプリや通信講座を利用する

基本情報技術者試験の学習アプリも必要に応じて利用するといいでしょう。通勤時や入浴中など、ちょっとした時間に勉強を進められます。

自分で学習スケジュールを立てるのが苦手な人は、通信講座の利用を検討しましょう。受験までの学習スケジュールを提案してくれたり、解説動画を見たりできます。学習計画がはっきりしやすいため、スムーズに試験勉強ができるでしょう。

学校に通う

時間を確保できる人は学校に通うという方法もあります。

ある程度の時間とお金がかかってしまいますが、学校に通い専門の講師に教わることで合格率を上げられるでしょう。

さらに、午前試験免除制度に対応した講座を開設している学校もあります。免除制度を利用できる講座を選ぶと、合格率はさらに上がるでしょう。

基本情報技術者試験について知ろう

基本情報技術者試験は、ITエンジニアの登竜門として認知度の高い国家試験です。2023年4月から試験が大きく変わるため、2023年4月以降の受験を考えている人は、試験の概要を改めて確認してください。

国内の信頼性も高く、ITに関する基礎知識が身につくなど受験のメリットもあるため、自分に合った試験勉強をして資格取得を目指してみてください。

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この記事の監修者

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Branding Engineer編集部

株式会社Branding Engineerはエンジニアプラットフォームサービスである「Midworks」を運営。株式会社Branding Engineerが属するTWOSTONE&Sonsグループでは、エンジニアプラットフォームサービスにおけるエンジニアの連結登録数は50,000名を越え、連結稼働数も4,500名を、案件数も10,000件を超える。 ※登録数、稼働数、案件数は2024年10月発表時点の実績数値

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記載されている内容は2024年07月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日
2022.09.22
更新日
2024.07.27

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