【職種別】Azureのおすすめ認定資格をご紹介!取得するメリットや勉強方法まで解説
「Microsoft Azureは認定資格がたくさんある。どれがおすすめ?」
「自分がどの認定資格を狙ったらいいのか分からない。どんな資格があるの?」
Microsoft Azureはクラウドサービスの1つですが、認定資格にどのようなものがあるのか詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。
この記事ではMicrosoft Azureとはどういった認定資格なのか、認定資格の難易度や認定資格を取得するメリットなどについて紹介しています。この記事を読むことで、Microsoft Azure認定資格についての知識を深められるでしょう。
一般開発者やAIエンジニアといった特定の職種の方向けの、Microsoft Azure認定資格の紹介も行っています。自分がどの認定資格を目指せばよいのか、把握しやすいでしょう。
Microsoft Azure認定資格に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
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Microsoft Azure認定資格はどんな資格?
Microsoft Azure認定資格とは、Microsoft社が提供するクラウドサービス、「Azure」に関する知識やスキルを証明する資格となっています。
Microsoft Azure認定資格はいくつかの難易度に分かれており、認定資格および試験はあわせて約190件あります。それぞれMicrosoft Azureの基礎的な認定資格から、専門的な認定資格までそろっているのが特徴です。
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AWS認定資格やCGP認定資格との違い
クラウドサービスに関する認定資格には、Microsoft Azure認定資格の他に「AWS認定資格」や「CGP認定資格」があります。これらは、それぞれのクラウドサービスに関する認定資格であるという違いがあります。
AWS認定資格はAmazon社が提供しているクラウドサービス「AWS」の認定資格であり、CGP認定資格はGoogle社の「Google Cloud」に関する認定資格です。
Microsoft Azure認定資格取得後の有効期限は1年間まで
Microsoft Azureの認定資格の中で、ロールベース(アソシエイトとエキスパート)と専門分野に関する認定資格は1年間の有効期間となっている点に注意してください。
認定資格を期限切れさせないためには、更新する必要があります。何もしないでいると、知らないうちにMicrosof Azure認定資格が期限切れしてしまい、使えなくなってしまうでしょう。
Fundamentals 認定資格・MOS・MTA・MCSA・MCSD・MCSE・MCEなどの認定資格には、有効期限はありません。
Microsoft Azure認定資格は3つの難易度に分類される
Microsoft Azure認定資格は、試験の難易度によって「初級レベル」・「中級レベル」・「上級レベル」の3種類に分かれています。
Microsoft Azure認定資格の初級レベルは、エンジニアでなくても受験可能なレベルとなっています。中級以上は管理者向けであるため、専門的な知識やスキルがないと合格できないでしょう。
Microsoft Azure認定資格【初級レベル】
Microsoft Azure認定資格の初級レベル(Beginner)の認定資格、および試験は約30種類、用意されています。Microsoft Azureの初心者であれば、Fundamentalsとついている認定資格がおすすめです。
ビジネスユーザー向けの「Microsoft 365 Certified: Fundamentals」や「試験 77-420: Microsoft Excel 2013」があります。
また、ビジネスオーナー向けの「Microsoft Certified: Dynamics 365 Fundamentals (CRM)」などをはじめ、AIエンジニアや管理者、開発者向けの初級レベルの認定資格もあります。
Microsoft Azure認定資格【中級レベル】
Microsof Azure認定資格の中級レベル(Intermediate)の認定資格、および試験は約120種類です。難易度はクラウド経験者が対象となるでしょう。
データサイエンティスト向けの「試験 DP-100: Azure でのデータ サイエンス ソリューションの設計と実装」があります。
また、ビジネスアナリスト向けの「MCSA: Microsoft Dynamics 365 for Operations」や管理者向けの「Microsoft 365 認定: コラボレーション通信システム エンジニア アソシエイト」などがあります。
Microsoft Azure認定資格【上級レベル】
Microsoft Azure認定資格のうち、上級レベル(Advanced)となっているものは約40種類あります。上級レベルのMicrosoft Azure認定資格の取得には、クラウドに関する高い専門的な知識が求められるでしょう。
エンジニア向けの「Microsoft Certified: DevOps Engineer Expert」や「Microsoft Office Specialist: Word Expert (Office 2016)」などがあります。ソリューションアーキテクトや、機能コンサルタント向きの上級の認定資格があります。
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Microsoft Azure認定資格を取得する3つのメリット
Microsoft Azure認定資格には多くの認定資格がありますが、取得することでどういったメリットがあるのでしょうか。
Microsoft Azure認定資格を取得するかどうか迷っている方はこちらのメリットを参考にして、取得するかどうか判断してみましょう。
自身のスキルや知識を証明できる
自分の知識やスキルを他の人に証明するのは、なかなか難しいことです。しかしMicrosoft Azure認定資格があれば、知識やスキルがあることを簡単に証明できるようになるでしょう。
Microsoft Azure認定資格は難易度別に分かれているため、自分がどのレベルかを示すことも可能です。
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取引先からの信用度が高まる
Microsoft Azure認定資格を取得していれば、取引先にも提示することができるため、取引先からの信用度も高まるでしょう。
取引先からの信用度が高まれば、新たな仕事も任されやすくなります。社内での立場もよくなるでしょうし、フリーランスで働いていた場合は仕事の獲得につながることがあるでしょう。
キャリアアップを目指す場合や転職、独立などを考えている場合に有利になるため、取得を目指してみましょう。
Azureに対する知識が深まり適切に活用できる
Microsoft Azure認定資格を得ることには、客観的にスキルを示せるメリットがあると紹介してきました。それだけでなく、認定資格を得るための勉強によってAzureに対する知識が深まり、行えることが増える、というメリットがあるでしょう。
Azureについて詳しくなれるため、これまでよりも更に効率的に扱える可能性があります。
【一般開発者向け】Microsoft Azure認定資格2選
ここからは【一般開発者向け】のMicrosoft Azure認定資格について、紹介していきます。
一般の開発者の方で、Microsoft Azureの初心者の方や未経験者の方は、まずこれらの認定資格のうち難易度の低いものから挑戦していくとよいでしょう。
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Azure Fundamentals:AZ-900
「Azure Fundamentals:AZ-900」は初級レベルの認定資格で、費用は12,500円です。
Azure Fundamentals:AZ-900の取得にはComputeやネットワーク、ストレージといったアーキテクチャコンポーネントやサービスの能力、インフラストラクチャやデータベースの管理、ソフトウェア開発の経験や知識が必要になっています。
初級レベルながら、Azureに対して幅広い知識・スキルがあることを証明可能です。
出典|参照:試験 AZ-900: Microsoft Azure の基礎|Microsoft
Azure Developer Associate:AZ-204
「Azure Developer Associate:AZ-204」は中級レベルの認定資格で、費用は21,103円となっています。
Azure Developer Associate:AZ-204に合格するには、要件収集から開発、セキュリティからメンテナンス、パフォーマンスチューニングといった開発の全般的な知識・スキルが必要です。
Azure対応言語でのプログラミング、コマンドラインやインターフェース、ツールなどの使用に長けている必要もあります。この認定資格を取得することで、Azure上でアプリケーション開発に役立つ知識を得られるでしょう。
出典|参照:試験 AZ-204: Developing Solutions for Microsoft Azure|Microsoft
【AIエンジニア向け】Microsoft Azure認定資格2選
ここからは、AIエンジニア向けのMicrosoft Azure認定資格について紹介していきます。
クラウドサービスにも画像や言語、音声や意思決定などについてAIサービスが提供されています。AIエンジニア向けのMicrosoft Azure認定資格の取得によって、AzureにおけるAIサービスの運用が可能であることを証明できるでしょう。
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Azure AI Fundamentals:AI-900
「Azure AI Fundamentals:AI-900」はAIエンジニア向けの初級レベルの試験で、費用は12,500円です。
Azure AI Fundamentals:AI-900は技術者を対象とした試験ではありませんが、クラウドサービスについてやサーバーアプリケーションの知識などがあると有利になるでしょう。
試験では主にAIに関する知識や、Azure Cognitive Servicesをどう使い分けるのかといった問題が出題されます。
この認定資格を取得することで、AzureにおけるAIサービスの知識やスキル、AIに関する基本的な知識を証明できます。
出典|参照:試験 AI-900: Microsoft Azure AI Fundamentals|Microsoft
Azure AI Engineer Associate:AI-102
「Azure AI Engineer Associate:AI-102」はAIエンジニア向けの中級レベルの認定資格であり、費用は21,103円となっています。
Azure AI Engineer Associate:AI-102ではAzure Cognitive Servicesソリューションの計画や監理する能力、自然言語処理やセキュリティで保護された画像の処理などをAzure上で構築できるスキルが求められます。
Azure AI Engineer Associate:AI-102を取得するメリットは、AzureでのAIの設計や実装方法などについて学べ、スキルを得られることでしょう。
出典|参照:試験 AI-102: Designing and Implementing a Microsoft Azure AI Solution|Microsoft
【管理者・マネジメント向け】Microsoft Azure認定資格2選
Microsoft Azure認定資格には、クラウド管理者向けの認定資格もあります。
管理者向けの認定資格は約40種類ありますが、ここでは2つの認定資格を紹介します。クラウド管理者として働いている方やクラウド管理者を目指している方は、これらの資格取得に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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Azure Administrator Associate:AZ-104
管理者向けの「Azure Administrator Associate:AZ-104」は中級レベルの難易度であり、費用が21,103円になっています。
Azure Administrator Associate:AZ-104の受験には、前提としてクラウド概念の理解やAzureのアーキテクチャ・サービス・管理やガバナンスについて理解しておく必要があります。仮想ネットワークやネットワークセキュリティグループなどについても出題されます。
中級レベルであるため難易度は高めですが、この認定資格の取得によって、ITエンジニアとして一定のスキルや知識があることを示せるでしょう。
出典|参照:試験 AZ-104: Microsoft Azure Administrator|Microsoft
Azure for SAP Workloads Specialty:AZ-120
「Azure for SAP Workloads Specialty:AZ-120」は管理者向けの中級レベルの認定資格で、受験にかかる費用は21,103円です。
Azure for SAP Workloads Specialty:AZ-120では、Microsoft AzureでSAPを展開・移行・管理できるスキルや知識が求められます。またSAPアプリケーションについても熟知していなければ、認定資格の取得は難しいでしょう。
Azure for SAP Workloads Specialty:AZ-120認定資格を得ることで、SAPに対する理解を深められます。
出典|参照:試験 AZ-120: Planning and Administering Microsoft Azure for SAP Workloads|Microsoft
【データ系エンジニア向け】Microsoft Azure認定資格4選
ここからは、データ系エンジニア向けのMicrosoft Azure認定資格について紹介していきます。
データ系エンジニア向けとして、約25種類のMicrosoft Azure認定資格があります。これらには、データアナリスト・データエンジニア・データサイエンティスト・データベース管理者向けの認定資格が含まれています。
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Azure Data Fundamentals:DP-900
「Azure Data Fundamentals:DP-900」はデータベース管理者向けの初級レベルの認定資格で、受験にかかる費用は12,500円です。
Azure Data Fundamentals:DP-900ではMicrosoft Azureのデータサービスの知識やクラウド内でのデータの取り扱い、分析ワークロードなどに関する知識やスキルが求められるでしょう。この認定資格を得ることで、Microsoft Azureのデータベースの基礎を身に付けられます。
出典|参照:試験 DP-900: Microsoft Azure のデータの基礎|Microsoft
Azure Data Engineer Associate:DP-203
「Azure Data Engineer Associate:DP-203」はデータエンジニア向けの中級レベルの認定資格で、受験にかかる費用は21,103円です。
Azure Data Engineer Associate:DP-203ではデータソリューションの設計・実装能力が求められるでしょう。データ処理言語である「SQL」・「Python」・「Scala」の知識も必要になります。
この認定資格を取得すると、データ処理に関して一定以上の知識やスキルがあることを示せるでしょう。
出典|参照:試験 DP-203: Microsoft Azure でのデータ エンジニアリング|Microsoft
Azure Database Administrator Associate:DP-300
「Azure Database Administrator Associate:DP-300」はデータベース管理者向けの中級レベルの認定資格で、受験の費用は21,103円です。
Azure Database Administrator Associate:DP-300では、Azure SQLデータベースやAzure SQL Managed Instance、SQL Serverの知識や経験が必要です。Microsoft Azureへの移行やAzure SQLデータベースの設計・実装・運用能力が求められるでしょう。
この認定資格の取得によって、SQLやAzure SQLサービスへの知識を深めることができます。
出典|参照:試験 DP-300: Microsoft Azure SQL ソリューションの管理|Microsoft
Azure Data Scientist Associate:DP-100
「Azure Data Scientist Associate:DP-100」はデータサイエンティスト向けの中級レベルの認定資格で、かかる費用は21,103円です。
Azure Data Scientist Associate:DP-100では機械学習ソリューションの設計や機械学習モデルのトレーニング、デプロイや再トレーニングなどの知識が求められます。
この認定資格を得ることで、機械学習モデル開発を効率化する方法や自動化する方法、モデルのデプロイや再トレーニングの実装などを行えるようになるでしょう。
出典|参照:試験 DP-100: Azure でのデータ サイエンス ソリューションの設計と実装|Microsoft
Microsoft Azure認定資格取得を目指すためのロードマップ
Microsoft Azure認定資格は難易度もさまざまで、かなり多くの種類の認定資格があります。そのため、ロードマップを決めて、認定資格取得を目指すのがおすすめです。
ここでは、Microsoft Azure認定資格を取得するためのロードマップについて紹介していきますので、参考にしてみてください。
どのMicrosof Azure認定資格から取得するか順番を決める
自分が重要視している系統の認定資格を優先的に、かつさまざまな分野を網羅する形でどのMicrosoft Azure認定資格を取得するか順番を決め、取得していきましょう。
Microsoft Azure認定資格には、幅広い種類の認定資格があります。まずは、自分の仕事に役立つ認定資格や身に付けたい認定資格を取得することでモチベーションを保ちましょう。さらに汎用性の高い認定資格についても取得するようにしておけば、将来役立つ可能性が高くなります。
Microsoft Azureの公式ドキュメントを読んでみる
Microsoft Azureの公式ドキュメントはかなり充実しているため、ぜひこちらを利用して勉強してみましょう。
Microsoft Azureの公式ドキュメントには、概要の説明だけでなくクィックスタートやチュートリアル、サンプルなどが充実しています。インストール方法やサーバー、インスタンスの作成方法といったさまざまな情報が網羅されているため、読んでみるだけでも勉強になるでしょう。
動画や講座学習を利用する
実際に見て学びたい、効率的に学びたい場合はMicrosoft Azure認定資格取得に向けた動画や講座学習を利用するのもよいでしょう。
動画の視聴や講座学習の利用には費用がかかります。しかし文字だけでは理解しにくいことも動画で分かりやすくなり、講座によっては座学だけでなく実践的に学ぶ機会もあります。
Microsoftの学習サービスを活用する
Microsoft Azureは公式でMicrosoftの学習サービス、「Microsoft Learn」を提供していますので、こちらを活用して勉強していきましょう。Microsoft Learnでは実際にAzureの環境に触れ、ハンズオン形式で実践的に学ぶことができます。
Microsoft Azureに馴染みがない人は、まず学習サービスに触れてみることがおすすめです。
出典|参照:Training | Microsoft Learn
Microsoft Azureの模擬テストを受ける
Microsoft Azure認定資格の受験には費用がかかります。実際に受験して不合格になると負担が大きいため、あらかじめMicrosoft Azureの模擬テストを受け、自分が合格水準に達しているかどうか確認してみることがおすすめです。
また、まだ一度もMicrosoft Azure認定資格を受験したことがないという方にとっては、試験の雰囲気を知れる機会になります。模擬テストを受け、本番前に実際の試験の様子を経験してみるとよいでしょう。
\\Azure認定資格で不安や悩みがある方はこちら//
Microsoft Azure認定資格を取得して年収アップを目指そう
Microsoft Azure認定資格には難易度別にさまざまな種類の認定資格がありますが、取得によって自身のスキルや知識を客観的に証明でき、年収アップを目指すことが可能になります。
この記事ではAIエンジニアや開発者といった職種別に、おすすめのMicrosoft Azure認定資格を紹介してきました。Microsoft Azure認定資格取得のためのロードマップも紹介しているため、資格取得を目指している方は、参考にしてみてください。
\\資格を取得して年収アップを目指そう//