初回公開日:2022年06月13日
更新日:2022年06月13日
「会社を辞めSAPエンジニアとして独立したい」
「SAPエンジニアのフリーランス、年収はいくら?」
「エンジニアとして独立するのに、必要なスキルや知識が知りたい」
フリーランスのSAPエンジニアとして活躍したいものの、独立のために必要な知識に乏しく、いま一歩踏み出せないでいる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、SAPエンジニアとして独立するために必要な知識を解説します。これを読めば、独立後の平均年収や求人動向、将来性がわかるだけでなく、独立までに習得しておきたいスキルや知識も把握できるでしょう。
SAPエンジニアとして将来独立を考えている方や、フリーランスとしてスキルアップを目指す方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
「SAPエンジニアのフリーランス、年収はいくら?」
「エンジニアとして独立するのに、必要なスキルや知識が知りたい」
フリーランスのSAPエンジニアとして活躍したいものの、独立のために必要な知識に乏しく、いま一歩踏み出せないでいる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、SAPエンジニアとして独立するために必要な知識を解説します。これを読めば、独立後の平均年収や求人動向、将来性がわかるだけでなく、独立までに習得しておきたいスキルや知識も把握できるでしょう。
SAPエンジニアとして将来独立を考えている方や、フリーランスとしてスキルアップを目指す方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
SAPエンジニアのフリーランス求人動向

現在、SAPエンジニアはフリーランスでも需要が増えています。その理由の1つには、SAPを新規に導入する企業が増加傾向にあるためです。企業はSAP製品を導入後、自社に合わせ設定の変更や機能の追加をしなければならないため、導入する企業が増えるたびに案件の増加につながります。
また、SAPを開発したSAP社は、現在の製品に関するサポートを2027年に打ち切ると発表しました。それ以降も同社の製品を使用するためには、新しいバージョンの製品を購入する必要があります。そのため、今後もSAP関連の需要は増え続けるとみられています。
また、SAPを開発したSAP社は、現在の製品に関するサポートを2027年に打ち切ると発表しました。それ以降も同社の製品を使用するためには、新しいバージョンの製品を購入する必要があります。そのため、今後もSAP関連の需要は増え続けるとみられています。
【言語別】フリーランスエンジニアの平均年収

フリーランスエンジニアとして独立した場合、気になるのが年収です。言語別で見ると、PHPやVBA言語の平均年収は約720万円です。
SAPはABAPという言語を使用して作られますが、プログラミング言語の中でも平均年収が約950万円と高い部類に入ります。フリーランスエンジニアとして独立しても、SAPの経験を積んでいけば、着実に年収をアップできるでしょう。
SAPはABAPという言語を使用して作られますが、プログラミング言語の中でも平均年収が約950万円と高い部類に入ります。フリーランスエンジニアとして独立しても、SAPの経験を積んでいけば、着実に年収をアップできるでしょう。
言語 | 平均年収 | 特徴 |
---|---|---|
PHP | 約720万円 | Webシステムの開発言語 |
VBA | 約720万円 | マクロなど自動化言語 |
JavaScript | 約800万円 | フロントエンド開発で人気 |
C# | 約828万円 | ソフトウェア開発の案件が豊富 |
Unity | 約840万円 | ゲーム開発案件が豊富 |
Java | 約852万円 | Androidアプリの開発案件が豊富 |
Swift | 約900万円 | Apple製品向けの言語 |
Python | 約924万円 | 統計処理やデータ分析、人工知能開発 |
SAP | 約950万円 | 独自言語のABAPを使用してSAPシステムの開発 |
Ruby | 約960万円 | Webシステム開発やサイト制作案件が豊富 |
【経験年数別】SAPエンジニアのフリーランス年収相場

SAPエンジニア(コンサルタントを含む)は、経験年数によって単価の相場も違ってくるのが一般的です。
経験1年未満は単価が約40~50万円(週5常駐案件の相場単価)です。これは1つの案件を約1か月で開発するという計算なので、年収にすると約480~600万円となります。(フリーランススタート運営事務局調べ:2020年12月時点)
経験が5年以上だと単価の幅も約90~205万円(年収計算:約1080~2460万円)と広くなります。あくまでも相場のため、目安としてお考えください。
経験1年未満は単価が約40~50万円(週5常駐案件の相場単価)です。これは1つの案件を約1か月で開発するという計算なので、年収にすると約480~600万円となります。(フリーランススタート運営事務局調べ:2020年12月時点)
経験が5年以上だと単価の幅も約90~205万円(年収計算:約1080~2460万円)と広くなります。あくまでも相場のため、目安としてお考えください。
経験年数別 | 平均年収 | 月/週5常駐案件の相場単価 |
---|---|---|
SAP経験1年未満 | 約480万円~600万円 | 約40万円~50万円 |
SAP経験1年 | 約720万円~840万円 | 約60万円~70万円 |
SAP経験2年 | 約780万円~900万円 | 約65万円~75万円 |
SAP経験3年 | 約900万円~1080万円 | 約75万円~90万円 |
SAP経験4年 | 約1020万円~1200万円 | 約85万円~100万円 |
SAP経験5年以上 | 約1080万円~600万円 | 約90万円~2460万円 |
SAPエンジニアの仕事内容

SAPエンジニアの仕事には、大きく分けて「アドオン開発」と「パラメータ設定」があります。
これはSAPシステムを企業に合わせて、カスタマイズする作業です。本章では、これらの業務について詳しく紹介します。
これはSAPシステムを企業に合わせて、カスタマイズする作業です。本章では、これらの業務について詳しく紹介します。
アドオン開発
SAPに搭載されている標準機能だけでは、業務を管理できない場合があります。その際に必要なのが、アドオン(追加機能)開発です。企業は自社業務とSAP機能を分析し、不足している機能をSAPエンジニアに依頼します。
アドオン開発で用いるプログラミング言語が「ABAP」です。ABAP(Advanced Business Application Programming)は、SAPシステム開発でのみ使われる言語として知られています。プログラミング初心者でも比較的覚えやすい言語です。
アドオン開発で用いるプログラミング言語が「ABAP」です。ABAP(Advanced Business Application Programming)は、SAPシステム開発でのみ使われる言語として知られています。プログラミング初心者でも比較的覚えやすい言語です。
パラメータ設定
SAPにおいてパラメータ設定とは、プログラムをカスタマイズすることです。SAPを導入した企業は、標準設定を自社の業務内容に合わせる必要があります。SAPエンジニアにとって、パラメータ設定はアドオン開発と同様に重要な業務の1つです。
SAPが管理できる範囲は、会計・販売・在庫・購買・生産・品質・人事等と多岐にわたります。そのため、IT関係だけでなく、財務や人事分野に関する知識を持ち合わせていると、仕事がしやすくなります。
SAPが管理できる範囲は、会計・販売・在庫・購買・生産・品質・人事等と多岐にわたります。そのため、IT関係だけでなく、財務や人事分野に関する知識を持ち合わせていると、仕事がしやすくなります。
SAPエンジニアに必要なスキルや知識

SAPエンジニアには、プログラミング言語のスキルを始め、さまざまな関連知識が必要です。仕事を進める際には、マネジメントや、語学の能力を求められることもあります。
本章では、SAPエンジニアに必要なスキルや知識について説明します。
本章では、SAPエンジニアに必要なスキルや知識について説明します。
ABAPの知識
SAPエンジニアには、プログラミング言語「ABAP」のスキルや知識が求められます。ABAPは、SAPシステムの開発でのみ使用される言語です。SAP以外には使われないため、習得しているエンジニアは少ないと言われています。
また、ABAPはアドオン開発でも使われる言語です。そのため、この言語のスキルを磨き関連知識を身につけることが、とても重要になります。
また、ABAPはアドオン開発でも使われる言語です。そのため、この言語のスキルを磨き関連知識を身につけることが、とても重要になります。
SAPモジュールに関する知識
SAPは業務を管理するため、関連業務の機能を1つにまとめてあります。このまとまった機能の集まりが「モジュール」です。SAPは基本的に、4つの大きなモジュールで構成されています。SAPエンジニアは、このモジュールに対する理解が必須です。
SAP社で用意したモジュールは、約20以上に上ります。基本的なモジュールカテゴリーは、ロジスティク(販売・在庫管理・生産)、人事(人事・給与)、会計(財務・管理)、その他(開発・顧客体験)の4つです。
SAP社で用意したモジュールは、約20以上に上ります。基本的なモジュールカテゴリーは、ロジスティク(販売・在庫管理・生産)、人事(人事・給与)、会計(財務・管理)、その他(開発・顧客体験)の4つです。
マネジメントスキル
SAPエンジニアには、マネジメントスキルも求められます。大企業で導入することが多いSAPは、大人数でのプロジェクトで仕事を進めることが多いためです。
多くの人々と協力してプロジェクトを進めるためには、コミュニケーションをうまくとり、業務を調整するマネジメント能力が必要と言えます。
多くの人々と協力してプロジェクトを進めるためには、コミュニケーションをうまくとり、業務を調整するマネジメント能力が必要と言えます。
英語
最近、IT業界ではエンジニアにも語学力を求める傾向が強まっています。SAPエンジニアにも語学力が必要です。その理由は、SAPが外国語を基盤としたプログラムであることと、海外展開する企業でもSAPを導入するケースがあるためです。
とくに英語は使用頻度が高いため、読解力だけでなく、意思疎通できるスピーキング能力も備えた方が、案件の獲得や仕事を進める上で役立つでしょう。
とくに英語は使用頻度が高いため、読解力だけでなく、意思疎通できるスピーキング能力も備えた方が、案件の獲得や仕事を進める上で役立つでしょう。
SAP案件の種類

SAPエンジニアとして独立した場合、具体的に、どのような案件を獲得できるのでしょうか。
SAPの案件は、「SAP開発」と「SAPコンサルティング」の2つに分けられます。それぞれの特徴についてご紹介します。
SAPの案件は、「SAP開発」と「SAPコンサルティング」の2つに分けられます。それぞれの特徴についてご紹介します。
SAP開発案件
SAPエンジニアとして獲得できる案件は、主にSAPシステムを開発する業務です。具体的な作業は、アドオン開発やパラメータ設定です。システムの運用やコンサルティングの役割を務める場合もあります。
SAP開発の案件には、SAP開発に必要な「ABAP」言語の習得が不可欠なだけでなく、高いスキルと知識も求められます。
SAP開発の案件には、SAP開発に必要な「ABAP」言語の習得が不可欠なだけでなく、高いスキルと知識も求められます。
SAPコンサルティング案件
SAPの案件には、コンサルティング業務も多数あります。コンサルタントがクライアントの企業に常駐してサービスを提供するのです。
具体的な業務としては、SAPシステムを導入する前に、コンサルタントが企業と共に現状分析や課題を抽出します。分析した結果を反映してシステムをカスタマイズした後、改善点を探しながら運用していきます。
SAPのコンサルティングを実施するためには、ERP(統合基幹業務システム)に対する知識とコンサルティングの経験が必要です。
具体的な業務としては、SAPシステムを導入する前に、コンサルタントが企業と共に現状分析や課題を抽出します。分析した結果を反映してシステムをカスタマイズした後、改善点を探しながら運用していきます。
SAPのコンサルティングを実施するためには、ERP(統合基幹業務システム)に対する知識とコンサルティングの経験が必要です。
SAPエンジニアで高単価を目指すためには?

SAPエンジニアとして独立し高単価の案件を獲得するためには、どうしたらよいのでしょうか。本記事でここまで説明してきたスキルや知識を習得し、キャリアを積んでいくことがポイントになってきます。
具体的には、ABAP言語のスキルアップと知識を深めるだけでなく、SAPのバージョンやモジュールに関する知識を習得します。その他、マネジメントスキルや語学力を磨くことも大切です。そうした中で、国内外企業でキャリアをアップしていくと、案件の単価も高くなっていきます。
具体的には、ABAP言語のスキルアップと知識を深めるだけでなく、SAPのバージョンやモジュールに関する知識を習得します。その他、マネジメントスキルや語学力を磨くことも大切です。そうした中で、国内外企業でキャリアをアップしていくと、案件の単価も高くなっていきます。
SAP案件の将来性とフリーランスの今後

近年、海外と取引する国内企業が増えています。そのため、国際企業に対応したSAPの需要も増加中です。そうした中で、旧バージョンのSAPの保守サポートが2027年に終了することになり、エンジニアの需要も見込まれています。
SAPは日本で2000社以上が導入しており、今後もSAPの案件は増えると予想されています。フリーランスエンジニアが活躍できる場は、これからも増えることでしょう。
SAPは日本で2000社以上が導入しており、今後もSAPの案件は増えると予想されています。フリーランスエンジニアが活躍できる場は、これからも増えることでしょう。
SAPエンジニアのことを理解しキャリアアップを目指そう

SAPエンジニアとして積んだ経験は、キャリアアップに利用することも可能です。エンジニアの中には、経験を生かしてSAPコンサルタントとして活躍する方もいます。エンジニアとして培った知識とスキルは、コンサルタント業務を実施する上でも役に立ちます。
もう1つのキャリアアップとして、SAP以外のERPエンジニアに転向することも可能です。SAPエンジニアとして一定のキャリアを積めば、その経験を他のERPにも生かせるでしょう。
もう1つのキャリアアップとして、SAP以外のERPエンジニアに転向することも可能です。SAPエンジニアとして一定のキャリアを積めば、その経験を他のERPにも生かせるでしょう。