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オラクルマスターブロンズはどんな資格?資格の種類や取得方法を解説

オラクルマスターブロンズはどんな資格?資格の種類や取得方法を解説のイメージ

オラクルマスター(ORACLE MASTER)とは、Oracle社による、リレーショナルデータベースの管理スキルを問われる資格です。グレードに応じて4種類の資格があります。

今回は、その中でも「オラクルマスター ブロンズ」に焦点を当て、出題範囲や必要な勉強時間、学習方法についても紹介していきます。オラクルマスターブロンズの取得を考えている人は要チェックです。

目次

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  1. オラクルマスターとは
    1. 新体系の変更点
  2. オラクルマスターの資格の種類
    1. オラクルマスター プラチナ
    2. オラクルマスター ゴールド DBA
    3. オラクルマスター シルバー DBA
    4. オラクルマスター ブロンズ DBA
  3. オラクルマスターを取得するメリット
    1. RDBとSQLの基礎知識・スキルが身に付く
    2. 世界的にシェアの大きいDBに関するスキルが客観的に証明される
    3. 利用企業が多く就職・転職に有利になることも多い
  4. オラクルマスターブロンズの出題範囲
    1. Oracleデータベース管理の概要
    2. Oracleデータベースのインストールおよびデータベースの作成
    3. Oracle Network環境の構成
    4. Oracleインスタンスの管理
    5. データベース記憶域構造の管理
    6. ユーザーおよびセキュリティの管理
    7. スキーマ・オブジェクトの管理
    8. データベースの監視およびアドバイザの使用
  5. オラクルマスターブロンズ取得に必要な勉強時間
    1. 初心者・未経験の場合
    2. 実務経験者の場合
  6. オラクルマスターブロンズ取得に効果的な学習方法
    1. 初心者・未経験の場合
    2. 実務経験者の場合
  7. オラクルマスターブロンズ取得に向けた取組方法
    1. 目標を設定する
    2. 現状を分析する
    3. 学習プランを策定する
    4. 学習を開始する
  8. オラクルマスターブロンズの出題範囲を把握して効率よく学習しよう
  9. Midworks おすすめの案件例

オラクルマスターとは

オラクルマスターとは、日本オラクル社が認定しているOracleデータベースに関連したベンダー資格です。

オラクルマスターの資格には「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」の4つがあり、データベース技術者の段階に応じたグレードの資格を取得できます。

また、オラクルマスターにはデータベースに関する知識を認定する「DBA」と、SQLに関する資格である「SQL」の2つがあります。

新体系の変更点

オラクルマスターは、2020年から順次「ORACLE MASTER 2019」と呼ばれる新体系に移行しています。従来のオラクルマスターは資格にOracleのバージョンが含まれていたため、製品のバージョンに依存していました。

しかし新体系では資格のタイトルに製品バージョン表記が行われなくなったため、バージョンに依存しなくなったという変更点があります。

出典:ORACLE MASTER 2019 認定パス|ORACLE
参照:https://www.oracle.com/jp/education/index-172250-ja.html

オラクルマスターの資格の種類

オラクルマスターには「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」という4段階の資格が設けられています。また、資格にはデータベース知識を認定するDBAと、データベースを扱うためのSQL知識を認定するSQLが存在しています。

そのため、オラクルマスターを取得する場合は自身のロールに合った資格を取得すると良いでしょう。ここではオラクルマスターのDBA資格の種類を紹介します。

オラクルマスター プラチナ

「オラクルマスター プラチナ」は、オラクルマスターの認定パスの中でももっとも高いグレードの資格です。ロールとしてはデータベースエキスパートを対象としており、高可用性やセキュリティ、性能管理などのスキルを認定するものとなっています。

ただし、「ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 12c 実技試験」が2022年7月31日で終了しており、今後のオラクルマスタープラチナは現時点では詳細未定となっています。

出典:ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 12c (Oracle Database 12c Administrator Certified Master)|ORACLE
参照:https://education.oracle.com/ja/oracle-master-platinum-oracle-database-12c-oracle-database-12c-administrator-certified-master/trackp_397

オラクルマスター ゴールド DBA

「オラクルマスター ゴールド DBA」は、オラクルマスターの認定パスの中でもデータベース管理者を対象としたグレードの資格です。データベースの運用担当者に求められる、マルチテナント環境やバックアップ、リカバリ、インストールなどのスキルを認定するものです。

ゴールドを受検するには、シルバー DBAを取得していることが前提条件となります。また、新体系のオラクルマスターでは要履修コースがなくなり、試験数も4試験から2試験になっているため、ゴールドに挑戦しやすくなっています。

オラクルマスター シルバー DBA

「オラクルマスター シルバー DBA」は、オラクルマスターの認定パスの中でもデータベースの運用担当者を対象としたグレードの資格です。シルバーでは日常的な運用管理や基本的なSQLなどを認定します。

新体系ではブロンズの取得は任意になっているため、1度の試験でシルバーを取得することが可能です。ゴールドを必要としていない運用担当者であれば、シルバーを取得すると良いでしょう。

オラクルマスター ブロンズ DBA

「オラクルマスター ブロンズ DBA」は、オラクルマスターの認定パスの中でもITエンジニアを対象としたグレードの資格です。全てのITエンジニアに必要とされるデータベースの基本知識を証明するものです。

システム開発ではデータベースの知識が必要となるため、業務でデータベースの運用などに関わらないITエンジニアはブロンズを取得すると良いでしょう。

オラクルマスターを取得するメリット

オラクルマスターは日本オラクル社が認定しているベンダー資格です。しかしデータベース系の資格として非常に知名度があることもあり、取得することにはさまざまなメリットがあります。

ここではオラクルマスターを取得するメリットを紹介していくため、オラクルマスター取得を検討している人はぜひ参考にしてみてください。

RDBとSQLの基礎知識・スキルが身に付く

オラクルマスターはRDB(リレーショナルデータベース)であるOracleデータベースの管理スキルを証明できる資格です。オラクルマスター取得のために試験範囲を勉強することで、RDBやSQLの基礎知識やスキルを身に付けられるでしょう。

そのため、さまざまなシステムで用いられているRDBの仕組みやSQLの基礎を体系的に身に付けたいという人におすすめです。

世界的にシェアの大きいDBに関するスキルが客観的に証明される

Oracleデータベースシリーズは国内でのRDB管理ソフトウェアの中でもシェア率が高いですが、国内だけでなく世界的にもシェア率の高いデータベースです。

そのため、オラクルマスターを取得することで、世界的にもシェア率の高いデータベースを扱うスキルを持っていることを証明できるというメリットがあります。実際に、オラクルマスターは全世界の27万人を超えるエンジニアが受験してきたという実績があります。

利用企業が多く就職・転職に有利になることも多い

オラクルマスターは公的資格ではありませんが、世界的にも知名度の高い資格となっています。企業の中にもOracleデータベースシリーズを利用している企業は多いため、オラクルマスターを習得することで就職や転職に有利になりやすいでしょう。

また、履歴書にオラクルマスターの資格を記載できるようになれば、IT業界未経験でも自信を持ちやすくなります。

オラクルマスターブロンズの出題範囲

はじめてオラクルマスターを受験する人の中には、ブロンズの取得から目指すという人も多いでしょう。オラクルマスターブロンズ合格を目指すのであれば、出題範囲をしっかり理解した上で試験勉強を行う必要があります。

ここではオラクルマスターブロンズの出題範囲を紹介していきます。

Oracleデータベース管理の概要

オラクルマスターブロンズでは、Oracleデータベース管理の概要について問われます。この分野では、主に以下の内容について出題されます。

・リレーショナルデータベースおよびSQLについての理解
・Oracleインスタンスおよびデータベースのコンポーネントの理解
・データベースファイルの理解
・Oracleデータベースの管理に用いるツールについての定義
・Oracleデータベースの重要な用語についての理解
・Oracleデータベース運用上の要点についての理解

Oracleデータベースのインストールおよびデータベースの作成

オラクルマスターブロンズでは、Oracleデータベースのインストールおよびデータベースの作成について問われます。この分野では、主に以下の内容について出題されます。

・Oracleデータベースソフトウェアのインストール
・Oracleデータベースの作成
・Oracle Enterprise Manager Database Express、およびSQL管理ツールの使用
・Enterprise Manager Database Expressの起動
・Enterprise Manager Database Expressの使用
・Enterprise Manager Expressへのアクセス
・SQL*Plusの使用

Oracle Network環境の構成

オラクルマスターブロンズでは、Oracle Network環境の構成について問われます。この分野では、主に以下の内容について出題されます。

・Oracle Network構成について説明
・リスナー制御ユーティリティの使用
・Oracleデータベースにアクセスするためのクライアント構成

Oracleインスタンスの管理

オラクルマスターブロンズでは、Oracleインスタンスの管理について問われます。この分野では、主に以下の内容について出題されます。

・Oracleインスタンスの起動や停止
・Oracleインスタンスの構成に使用されるパラメータの表示や変更
・Oracleインスタンスのメモリー、コンポーネントについての管理

データベース記憶域構造の管理

オラクルマスターブロンズでは、データベース記憶域構造の管理について問われます。この分野では、主に以下の内容について出題されます。

・データベース記憶域構造の作成や管理
・データベースの変更の取り消し、一貫性を維持するための構造管理

ユーザーおよびセキュリティの管理

オラクルマスターブロンズでは、ユーザーおよびセキュリティの管理について問われます。この分野では、主に以下の内容について出題されます。

・ユーザー、およびセキュリティの管理
・ユーザーの作成、および管理
・データベース操作を実行するための権限付与
・ロールの作成、および管理

スキーマ・オブジェクトの管理

オラクルマスターブロンズでは、スキーマ・オブジェクトの管理について問われます。この分野では、主に以下の内容について出題されます。

・データベース表の作成、および変更
・データベースオブジェクトの追加作成

データベースの監視およびアドバイザの使用

オラクルマスターブロンズでは、データベースの監視およびアドバイザの使用について問われます。この分野では、主に以下の内容について出題されます。

・Oracle自己監視アーキテクチャの説明
・パフォーマンスアドバイザを用いたデータベースパフォーマンスの最適化

オラクルマスターブロンズ取得に必要な勉強時間

オラクルマスターブロンズは、オラクルマスターの中でもデータベースに関する基本的な知識を問われる初級レベルの試験です。そのため、オラクルマスターブロンズを受験する人の中にはデータベース業務未経験という人も多いでしょう。

オラクルマスターの中では基本的な内容とは言え、完全な未経験者であればある程度の勉強時間が必要になります。ここでは、オラクルマスターブロンズ取得に必要な勉強時間を紹介します。

初心者・未経験の場合

データベース初心者や未経験者の場合、目安として40~60時間ほどの勉強時間が必要になるでしょう。そのため、データベース初心者の場合は1日1時間半程度勉強すれば、1ヵ月程度の勉強期間でオラクルマスターブロンズ合格を目指せます。

勉強する時間があまり取れないという場合は、受験日から逆算して余裕を持った勉強スケジュールを組み立てるようにしましょう。

実務経験者の場合

データベース管理などの実務経験者の場合、目安として20~40時間程度の勉強時間で合格を目指せるでしょう。1日1時間程度勉強すれば、1ヵ月程度の勉強期間で十分合格できます。

オラクルマスターブロンズはデータベース関連の実務経験があれば合格することは難しくはないため、勉強時間はあまり参考にならないでしょう。特にOracleデータベースに精通している場合、あまり対策を行わなくても合格できる可能性があります。

データベース管理業務の経験がある場合は、ブロンズではなくシルバーから受験するのも良いでしょう。

オラクルマスターブロンズ取得に効果的な学習方法

前述のとおり、オラクルマスターブロンズの取得にかかる時間は初心者と実務経験者で異なります。また、オラクルマスターブロンズ取得のための効果的な勉強方法も、受験者のレベルによって異なります。

ここでは、オラクルマスターブロンズ取得に効果的な学習方法を紹介していくため、参考にしてみてはいかがでしょうか。

初心者・未経験の場合

データベース初心者や未経験者の場合、テキストを使った座学だけでは十分な知識の習得が難しいです。しかしOracleデータベースは高額なため、購入するのは難しいという場合も多いでしょう。

このような場合、1ヵ月無料で利用できるOracleデータベースの体験版を使って実機を触りながら学習するのがおすすめです。前述のとおり、初心者でも1日1時間半程度勉強すれば1ヵ月で合格を目指せるため、体験版をインストールして触ってみると良いでしょう。

実務経験者の場合

データベース管理などの実務がある場合、まずは参考書を使ってブロンズの出題範囲を一通り見てみましょう。その中で自分が経験していない部分があれば、未経験の部分を学習しましょう。

オラクルマスターブロンズの試験の中には理論も出題されるため、実務経験があったとしても参考書を使って一度チェックしてみるのがおすすめです。また、参考書の内容を押さえた後は、問題集を使って問題を解いてみると良いでしょう。

オラクルマスターブロンズ取得に向けた取組方法

オラクルマスターブロンズの受験を検討している人の中には、どのような手順で試験勉強に取り組めばよいのかわからないという人もいるのではないでしょうか。

資格取得を目指す人の中には、購入した参考書をいきなり解き始めてしまう人も多いでしょう。しかし学習計画を立てずにやみくもに試験勉強に取り組んでも、効果的に知識を吸収することはできません。

ここでは最後に、オラクルマスターブロンズ取得に効果的な学習方法を紹介していきます。

目標を設定する

オラクルマスターブロンズの試験勉強を始める場合、まずは目標設定を行いましょう。試験勉強の目的はオラクルマスターブロンズ合格ですが、さらに掘り下げて、「いつまでに取得するのか」と「どのような目的で取得するのか」と明確にしましょう。

期限の決め方がわからない場合は、勉強をスタートしてから3ヵ月後を期限に設定すると良いでしょう。また、取得する目的は人によって異なりますが、オラクルマスターブロンズ取得で得られるものは多いため、具体的に書きだしながら取得する目的を明確化しましょう。

現状を分析する

目標設定を行ったら、現状分析を行いましょう。現状分析では、データベース管理に関する自身の経験値やどのくらいの学習時間が取れそうか、勉強する場所はどこかなどを分析していきます。

自身の経験値を分析する場合、「SQLやRDBMSを使ってデータベース操作を行ったことがあるか」、「Oracleデータベースを業務で使ったことがあるか」などをポイントにセルフチェックしましょう。

たとえばデータベース初心者の場合は40~60時間ほどの勉強時間が必要になるため、普段のスケジュールから休日、平日でどれくらいの勉強時間が取れそうか、どこで勉強するのかを明確化しましょう。

学習プランを策定する

目標設定や現状分析が完了したら、学習プランを策定していきましょう。学習プランを作成する際には、無理のない学習計画を立てることが重要です。

現状分析で自分に必要な勉強時間の目安が算出できるため、自分が実際に勉強できる時間に当てはめていきましょう。

ただし、あまりにも綿密な計画を立ててしまうと、計画通りに進められなかった場合にストレスになる可能性があるため、ある程度大まかな学習計画を立てると良いでしょう。

学習を開始する

学習計画を立てたら、実際に学習をスタートしましょう。

効率的にオラクルマスターブロンズ合格に必要な知識を身に付けるには、まずはDBMSの仕組みを理解し、次にSQLの仕組みを理解し、問題演習を使って繰り返し実践的なトレーニングを行うという流れにすると良いでしょう。

オラクルマスターブロンズの出題範囲を把握して効率よく学習しよう

オラクルマスターブロンズは、オラクルマスターの中でもデータベースに関する基礎知識を認定するITエンジニア向きの資格です。

ぜひ本記事で紹介したオラクルマスターブロンズの出題範囲やオラクルマスターブロンズ取得に必要な勉強時間、効果的な学習方法などを参考に、オラクルマスターブロンズ取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者

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Branding Engineer編集部

株式会社Branding Engineerはエンジニアプラットフォームサービスである「Midworks」を運営。株式会社Branding Engineerが属するTWOSTONE&Sonsグループでは、エンジニアプラットフォームサービスにおけるエンジニアの連結登録数は50,000名を越え、連結稼働数も4,500名を、案件数も10,000件を超える。 ※登録数、稼働数、案件数は2024年10月発表時点の実績数値

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記載されている内容は2024年08月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日
2019.03.13
更新日
2024.08.27

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