ベンダーコントロールの意味とは?必要な6つのスキルをご紹介
ベンダーとは製品の供給業者を意味しており、ベンダーコントロールは1つのシステム開発のプロジェクトに必要な、IT製品の導入・人材の調整を行う業務です。ベンダーコントロールを担うためには、豊富なIT知識やリーダーシップ、判断力などが求められます。
本記事では、ベンダーの概要、ベンダーコントロールに必要なスキルなどを解説していきます。ベンダーコントロールの業務に興味がある方は、参考にしてみてください。
ベンダーコントロールとは
ベンダーコントロールは、エンジニアの知識を活かせる仕事です。システムを発注する仕事なので、他の職種への転職を考えているエンジニア経験者にはオススメの職種となるでしょう。
ベンダーコントロールの主な仕事内容は、一つのシステム開発におけるプロジェクトに対し、必要なエンジニアをまとめることです。クライアント側の立場で考えた際に、どんな仕事をエンジニアに依頼すれば良いかが分からない時に活躍するでしょう。
ベンダーとは
ベンダー(vender)は「売り手」という意味の英語で、直訳すると製品の供給業者のことを意味します。意味は使用する場面で使い分けられ、生産者から購入する業者を指す場合もあれば、生産者側を総称してベンダーと呼ぶ場合もあります。
ネットワーク設計の仕事にも必要
ベンダーコントロールは、ネットワーク設計の経験者にも向いています。ネットワーク設計だけでなく、エンジニア全般の仕事内容は、クライアントがどんなシステムを作りたいかを聞き、プロジェクトとして具現化するために色々な提案などを行うことです。
システム開発はチームで役割分担をしながら行うので、色々なエンジニアと連携しながら企画を進めます。企画を進めるのが得意な人は、ベンダーコントロールに向いているでしょう。
ベンダーコントロールに必要なスキル
ベンダーコントロールに必要なスキルは、リーダーシップや責任感、的確な決断力や判断力といった総合的な管理能力といわれています。プロジェクトが成功するポイントは、最初の段階で人材の基礎をしっかりさせることができるかにかかっているでしょう。
プロジェクトをまとめるチームにはリーダーが必要で、ベンダーコントロールは必要なこととすべきことを理解していなければ、クライアントの依頼には応えられないでしょう。
ベンダーコントロールに必要なスキル1:豊富なIT知識
ベンダーコントロールはIT業界出身の人が転職して勤める場合もあるので、ITの知識は必要不可欠です。エンジニア出身の人にはとても向いているお仕事なので、IT業界でも活躍できる職種でしょう。
一方で「IT土方」とも呼ばれることがありますが、必要な資格を取ればフリーランスでも高収入を得ることができます。トラブルシューティングからネットワーク設計までできるので、どこの企業でも重宝されるのは間違いありません。
ベンダーコントロールに必要なスキル2:リーダーシップ
ベンダーコントロールは、リーダーシップも必要です。リーダーの仕事として、 その役割に応じたスケジュールと作業品質を消化することがプロジェクト活動の主な業務内容です。メンバー一人一人のスキル向上に向けて、アドバイスや支援、観察もしなければいけません。
リーダーも評価を受ける場合があり、メンバーの成果物を定期的にチェックしているか、メンバーのスキルが向上しているか、適切な指導をしているかなどが見られます。
ベンダーコントロールに必要なスキル3:判断力
ベンダーコントロールにおいては、的確な判断力が必要です。マネジメント能力が高ければ、自分の立場が理解できるようになり、周囲を観察できる力も同時に身に付きます。洞察力が乏しい人は、部下に的確な指示を出すのが苦手でしょう。
組織には達成する目標があり、目標を達成するにあたって現在はどんな問題があり、どのように解決していくかを課題ごとに的確に判断し、メンバーに解決策を伝えていきます。
ベンダーコントロールに必要なスキル4:インフラ関連の知識・経験
ベンダーコントロールは、インフラに関する知識や経験が必要です。インフラは基本的に「下部構造」や「基盤」という意味になりますが、どこに注目するかで「インフラ」の意味が変わります。
ITで例えた場合は、日米間の海底ケーブルなども土台なのでインフラと呼ばれ、DNSなどのサービスもインフラとして見なすことができます。
最近では社内イントラネットなどのネットワーク設定や、クラウド環境の管理などがインフラと呼ばれています。
ベンダーコントロールに必要なスキル5:ネットワークエンジニアの経験
ベンダーコントロールはIT関連の仕事に携わっていた人がたくさんいるため、ネットワークエンジニア出身の人は経験を活かせるでしょう。ネットワークエンジニアの業務内容は、主にネットワークの設計や構築、監視および運用の3つがあります。
設計はセキュリティや各種OSなど、サーバーに関する幅広い知識が必要です。構築はコストの無駄やトラブルを省くために、新製品の安全性の監督を勤めます。
ベンダーコントロールに必要なスキル6:責任感
ベンダーコントロールには、責任能力が必要です。目標に向かって活動を進めていると、多くの場合は期限が設けられているでしょう。新商品の開発など、与えられた期限までにやることが決まっている仕事は「プロジェクト」です。
期限までに、与えられた仕事を完成させるには責任感が必要といわれています。逆に期限が与えられていない仕事はプロジェクトではないため、責任能力に自信がない人はプロジェクト系の業務に向いていないでしょう。
ベンダーがつくIT用語5つ
ベンダーは主に、製品のメーカーや販売会社を指します。基本的には消費者へ製品を供給する企業をベンダーと呼ぶため、開発のみを事業としている企業はベンダーではありません。ソフトウェアベンダーやハードウェアベンダー、システムベンダーなどいうように用いられます。
ベンダーが主に提供する商品は、ソフトウェアやOA機器がほとんどです。ここからは、ベンダーコントロール以外で「ベンダー」が付く職種について紹介します。
IT用語1:マルチベンダー
マルチベンダーとは、異なるメーカーの製品を二種類以上組み合わせて使用することです。システム開発を行う際に、色々なメーカーからシステムの構成要素を購入し、全部組み合わせて一つのシステムを作成します。
販売代理店が複数の企業の製品を、同時に取り扱っている場合にも用いられるでしょう。対義語は「シングルベンダー」という言葉で、一つの企業の製品にこだわっている販売代理店を指します。
IT用語2:ベンダー資格
ベンダー資格はベンダーが実施している試験で、主にベンダーのソフトウェアについてどこまで知っているかを測るための試験です。ベンダーの試験は、ベンダーが開発するソフトウェアの知識のことしか問われないため、ベンダーコントロールについても問われるでしょう。
ベンダー資格は難易度が高い物がほとんどで、取得するまでに時間がかかります。しかし合格すれば、ベンダーのソフトウェアに対する知識力を示すのに便利です。
IT用語3:ベンダーコード
ベンダーコードはMACアドレスの最初の3バイトまでを指し、メーカーごとに割り当てられているため、ベンダーコードでその製品のメーカーが認識できるようになっています。MACアドレスは、ネットワークに接続できる機器に最初から設定する認識番号です。
ベンダーコードは、通信源を特定するためにも使用されます。通常は機器を製造する際にROMに書き込まれるため「ハードウェアアドレス」とも呼ばれます。
IT用語4:ベンダーロックイン
ベンダーロックインとは、情報システムなどの核になる部分に、他の企業のサービスや製品を組み込むことで、他社の製品に簡単に切り替えられなくなることです。一旦ロックがかかると、再開発するのにコストがかかります。
ベンダーロックインを回避するには、標準化された規格に基づいている製品に限り、複数の実用的な処理力がある製品を組み合わせて新しいシステムを作成しましょう。このシステムをオープンシステムと呼びます。
IT用語5:セキュリティベンダー
セキュリティベンダーは、ウィルス対策ソフトウェアなどのセキュリティ系のソフトウェアやサービスを提供および開発している事業者です。情報セキュリティに携わる事業者を総称してセキュリティベンダーと呼びます。
例えばシステムの開発や構築、調査および分析などを行う事業者もセキュリティベンダーと呼びますが、セキュリティソフトを販売している企業を指す場合が多いでしょう。
ベンダーコントロールはIT業界に不可欠
ベンダーコントロールの能力を付けるには、とにかく経験値を得ていくことが重要といわれています。プロジェクトのメンバーに所属するのが最善な解決策ですが、特に所属する場所がない場合は、得ている要件や情報から、どんな手配や指示が必要かを考える癖を付けましょう。
ベンダーコントロールは、未経験でも力を付ければ経験者と同じ仕事に就くことができるでしょう。設計力や判断力以外にも資料作成能力が求められる場合があります。
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