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情報処理安全確保支援士は本当に意味ない?取得のメリット・デメリットを徹底解説

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情報処理安全確保支援士が「意味ない」と言われる理由は、「資格の認知度が低く、仕事内容があまり知られていない」「資格の維持費用が高額」だからです。一方、IT化が進むにつれて、情報処理安全確保支援士は必要な人材として求められ、その価値は高まっています。

情報処理安全確保支援士の概要や試験内容についてご紹介していますので、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

情報処理安全確保支援士とは

情報処理安全確保支援士は、比較的最近始まったばかりの資格であるため、どのような資格かわからない方も多いでしょう。近年、IT化が進むにつれサイバー攻撃やハッカー、情報漏洩などの問題が増加したことにより、企業の内部情報だけでなく個人の生活まで危険にさらされる可能性が高まっています。そのようななかで、情報セキュリティの確保を目的として誕生したのが情報処理安全確保支援士です。 ここでは、情報処理安全確保支援士とはどのような資格なのか、特徴や活躍分野についてご紹介します。

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IT業界ではじめての登録制士業資格

情報処理安全確保支援士は、IT業界ではじめての登録制士業資格です。資格を取得できれば、情報セキュリティに関して高度な知識と技能を持ち合わせていることを証明できます。また、官公庁など重要なシステム案件を抱える企業では、国家試験や国家資格の合格者に対して資格手当で優遇している場合もあるようです。政府や地方自治体のセキュリティに関する募集で、情報処理安全確保支援士が必須項目として挙がるようになれば、資格の需要はさらに高まっていくでしょう。

登録制のため講習を通して最新の知識を学べる

IT業界は技術や知識の流れが非常に早く、常に最新の情報を把握していなければなりません。情報処理安全確保支援士は、合格後は年間に1回、3年周期で講習を受ける必要があります。他の資格とは違い、講習を受講し更新しなければならないため、合格したあとも手間と時間を費やす場面が多く見られるでしょう。しかし、これらの時間は自分のスキル向上に必ず繋がるため、必要な投資と思い前向きに講習を受講しましょう

情報処理安全確保支援士の活躍分野について

情報処理安全確保支援士は、すでに約2万人の方が登録しています。情報セキュリティに関する専門家として、安全な情報システムの企画・構築・運用から、サイバーセキュリティ対策の助言・指導・分析・調査まで幅広い分野で活躍しています。また一企業だけでなく、内閣情報調査室や警察庁・防衛省などの国家組織でサイバーセキュリティ対策に携わっている方もいます。

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情報処理安全確保支援士が意味ないといわれる理由

情報処理安全確保支援士の資格を取得しても「あまり意味ない」といわれているのを聞くこともあるでしょう。情報処理安全確保支援士は、取得後にデメリットに感じる部分もいくつかあるためであると考えられます。そのため情報処理安全確保支援士を目指している方は、受験に臨む前にデメリットについても把握しておくことをおすすめします。ここでは、情報処理安全確保支援士の資格を取得する上で把握しておくべきポイントを3つ解説していきます。

資格の認知度が低く仕事内容があまり知られていない

情報処理安全確保支援士は、2017年4月に始まった資格でまだ日が浅く、世間に広く浸透していないのが現状です。そのため仕事内容についてわからない方も多く、他の業種などではアピールポイントになりにくい側面もあります。実際に就職活動や転職活動を行っていた際に、企業からこの資格はどのようなものなのか聞かれたなどの声もあります。

資格の維持費用が高額

情報処理安全確保支援士は、資格を取得したあとも維持するために高いコストがかかります。まず、登録を行うのに手数料として19,700円が必要となり、3年後の更新までに14万円の講習費用がかかります。この追加費用は、所属している企業や組織が負担するケースもありますが、個人で負担する場合は費用が高すぎるという声が多く挙がっています。このように維持費用が高すぎることも資格を取得する意味がないといわれる原因の一つでしょう。

情報処理安全確保支援士は業務独占資格(免許)ではない

情報処理安全確保支援士は、資格を所有していれば名前を語れる名称独占資格です。しかし、情報処理安全確保支援士は医師や弁護士、税理士などといった業務独占資格、いわゆる免許ではありません。
資格を取得していない方でも、情報セキュリティのコンサルティングやサイバーセキュリティ対策の業務など情報処理安全確保支援士が専門とする業務に携われます。そのため、わざわざ情報処理安全確保支援士の資格を取る意味ないと考えている方もいるようです。

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情報処理安全確保支援士を登録するメリット

情報処理安全確保支援士は、資格を取得する意味がないのかといわれると一概にそうとも言い切れません。悪い点以外にも良い点も多く存在します。ここからは資格を取得していることで得られるメリットを3つ解説していきます。メリットとデメリットを天秤にかけて、今後、情報処理安全確保支援士の試験を受験するか考えるのがよいでしょう。

名称独占資格のためIT企業にはアピールできる

情報処理安全確保支援士は名称独占資格であるため、自分が高い知識と技能を持つことを企業や組織に対して証明できる手段になります。情報処理安全確保支援士は、資格を持っていなければ名乗ることを禁止されているため、信頼性が高いところもアピールポイントです。その他にも、情報処理安全確保支援士として正式に認定された証拠となるロゴマークも使用できます。

国家試験の一部免除が可能

情報処理安全確保支援士の資格を取得していれば、他の国家試験を受験する際に一部の試験内容が免除されることがあります。他にも警察関連では、サイバー犯罪を担当する警察官などの受験資格に情報処理安全確保支援士が挙げられています。サイバー犯罪を取り締まる警察官を目指す方は情報処理安全確保支援士試験を受験することをおすすめします。

IT化が進むにつれて需要が拡大

ますますIT化が進んでいくにつれ、情報処理安全確保支援士の価値は上がり必要な人材として求められるようになることが予想されます。求人を見ていても、募集要項にパソコンやタブレットの経験がある方と記載されていることが多くなっています。インターネットが普及すればするほど、情報セキュリティやサイバーセキュリティに関する対策が必要となるため、早い段階で資格を取得しておくのもよいでしょう。

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情報処理安全確保支援士試験の難易度や試験内容

ここまで情報処理安全確保支援士や資格についてご説明してきましたが、実際に受験を目指している方にとって気になるのは試験の難易度や合格点、合格率などではないでしょうか。情報処理安全確保支援士は国家資格ということもあり、簡単に資格を取得できるわけではありません。
ここからは、情報処理安全確保支援士試験の難易度や合格率、試験内容について解説します。

情報処理安全確保支援士試験は非常に難しい

情報処理安全確保支援士の試験は非常に難易度が高い内容として知られています。理由は、最高難易度の情報セキュリティ試験をベースにつくられているためです。
このベースとなっている情報セキュリティ試験の合格率は毎年約15%と低く、試験の難しさを物語っています。しかし、事前にしっかりと試験対策を行えば合格できるため、情報処理安全確保支援士を目指している方は諦めずに頑張りましょう。

合格率と合格点について

情報処理安全確保支援士の合格率は毎年15%〜20%ほどとなっています。他の国家資格である基本情報技術者試験や応用情報技術者試験の合格率が20%〜40%であるため、情報処理安全確保支援士試験がいかに難しいかわかるでしょう。受験する方も全くの業界未経験者は少なく、ほとんどの方が情報セキュリティやサイバーセキュリティに関連する業務に携わっている傾向にあります。合格点は100点満点中の60点以上と、他の国家試験と大きな差はありません。

情報処理安全確保支援士の試験内容や形式

情報処理安全確保支援士試験は非常に高い難易度であるため、合格するのも狭き門であるといえるでしょう。情報処理安全確保支援士試験は大きく分けて午前試験と午後試験の2つがあり、さらに午前・午後ともにⅠ・Ⅱに分かれているため、計4つの試験を受験しなければなりません。午前Ⅰ試験マーク式で、基本的にテクノロジ系から17問、マネジメント系から5問、ストラテジ系から8問の合計30問出題されます。時間は50分間です。午前Ⅱ試験では試験時間が40分で25問が小問形式で出題されます。午後Ⅰ試験は記述式で、3問あるうちから2問を選択し解答する選択式の問題です。試験時間は90分と午前試験よりも長く、午前試験よりも難易度は難しくなるようです。午後Ⅱ試験も記述形式で、試験時間は120分と4つの試験のなかで一番長く設定されています。情報セキュリティの運用や技術面といった総合的な問題が2問出題されそのうち1つを選択し解答します。

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情報処理安全確保支援士試験は需要が高まっていくため意味がないことはない

この記事では、情報処理安全確保支援士の概要やメリット・デメリットを解説していきました。情報処理安全確保支援士はまだ始まって日が浅いこともあり、世間一般にはまだ広く認知されていませんが、将来的に重要になる資格でしょう。しかし資格の維持費用が高額だったり、講習を受講しなければならなかったりするため、資格を維持することが難しく感じる可能性もあります。とはいえ、決して情報処理安全確保支援士は意味ない資格ではないため、資格を取得するか悩んでいる方はぜひ情報処理安全確保支援士を目指してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者

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Branding Engineer編集部

Branding Engineerは、フリーランスエンジニアと企業のマッチングサービスである「Midworks」中心としたエンジニアプラットフォーム事業、総合WEBマーケティングソリューションサービス「Digital Arrow Partners」を中心としたマーケティングプラットフォーム事業を運営。

Branding Engineerは、フリーランスエンジニアと企業のマッチングサービスである「Midworks」中心としたエンジニアプラットフォーム事業、総合WEBマーケティングソリューションサービス「Digital Arrow Partners」を中心としたマーケティングプラットフォーム事業を運営。

記載されている内容は2024年05月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日
2022.09.28
更新日
2024.05.11

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