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フリーランスになる際に準備するものとは?準備期間・準備金・健康保険

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フリーランスになる際の準備期間

フリーランスになるための準備期間は3ヶ月を目安にしよう独立の意思を固めてフリーランスになる決心ができたとしても、すぐに会社を辞めてはいけません。
今後同じ業界で仕事をするしないに関わらず、円満退社を心がけるのが社会人としての最低限の常識です。退職届を出すのは辞める1ヶ月前まででいいですが、少なくとも3ヶ月前までには職場の上司に退職の意向を伝えましょう。3ヶ月というのは長いスパンではありますが、あなたの後釜となる新しいスタッフを採用するまでどうしても1〜2ヶ月はかかってしまうものです。
自分の仕事の引き継ぎも含めて、そこまでが退職する人間の義務と考えてください。場合によっては引きとめられることも考えられますが、そういった場合でも自分勝手な辞め方はせずに十分に話し合って退職時期を1ヶ月延ばすといった譲歩の姿勢を見せることがリスクを回避する方法です。そしてその3ヶ月を有効利用して独立の準備をしましょう。

フリーランスになる際の準備金

2.250万円の準備金があれば事務所を借りても半年間は維持することが可能
1人で自宅で開業する場合と、事務所を借りる場合で必要な資金をおおまかに計算してみます。

1人で自宅で開業する場合

【初期費用:37万円】
・パソコン、インターネット設備:約30万円
・名刺やパンフレットといった広告宣伝費:5万円
・事務用品:2万円
【月々の経費:10万円】
・交通費、発送費、交際費などの営業経費:3万円
・事務用品の消耗品費:2万円
・雑費:5万円
報酬とは、依頼を受けて仕事をし、納品までしてはじめて発生するものです。入金まではどんなに短くても2ヶ月はかかります。
ですので2〜3ヶ月間は無収入でもやっていけるだけの金額が必要になります。十分な余裕を持って半年と考えると、初期費用と月々の経費6ヶ月分で97万円が独立資金として準備しなければいけない金額となります。

外に事務所を借りる場合

家賃10万円のワンルームマンションを借りると仮定します。
【初期費用:80万円】
・敷金・礼金等(賃料の6ヶ月分が相場):60万円
・机や椅子などの備品:20万円
【月々の経費:12万円】
・賃料:10万円
・光熱費:2万円
外に事務所を借りる場合でも半年分の金額を計算してみると、初期費用と月々の経費6ヶ月分で152万円が必要になります。
つまり1人で自宅で開業する場合と事務所を借りる場合の金額を足した249万円が準備できれば、事務所を借りても半年間はフリーランスとしての活動を維持できることになります。

フリーランスになるまでに準備しておきたい10のこと

1.クレジットカードを作っておこう

フリーランスになるとどうしても社会的信用が低くなるので、クレジットカードの審査に通りにくくなってしまいます。
クレジットカードや銀行口座はプライベートと仕事用で別にしておいた方が確定申告の際の帳簿付けも楽になるので、カードを持っていない方は会社員であるうちに少なくとも一枚は準備しておきましょう。

2.不動産契約を済ませておこう

自宅を引っ越す場合でも事務所を借りる場合でもやはりフリーランスでは審査に通るのが厳しくなってしまうので、これも会社員であるうちに契約を済ませたいところです。

3.ローンの計画を見直そう

フリーランスは金融機関からお金を貸してもらうことも難しくなります。とくに会社員時代に住宅ローンを組まれた方は、無理なく返済していけるかどうかの計画を見直す必要が出てきます。

4.屋号を決めよう

必ずしも必要ではありませんが、あると便利なのがこの屋号です。
自社サイトやメールアドレスはもちろんのこと、FacebookやTwitterといったSNSを利用する場合にも屋号を用いれば周知してもらいやすくなります。

5.ドメインを取得しよう

屋号名でドメインが取得できれば、自社Webサイトやメールアドレスを同じドメイン名で運用できるようになります。

6.自社Webサイトを作ろう

Webサイトはうまく作れば、立派な営業マンになります。とくに営業活動をしなくても仕事を受注する可能性を広げますので、できることなら準備しておきたいところです。

7.名刺や封筒を用意しよう

名刺や封筒に屋号やドメイン、メールアドレスを記載しておくとフリーランスとしての活動に役に立ちます。

8.請求書や納品書を作成しておこう

仕事をする上で必ず必要となるものですのであらかじめ準備しておきましょう。

9.会計ソフトを導入しておこう

控除額の大きい青色申告用の会計ソフトを導入しておきましょう。簿記の知識がなくても帳簿を付けることができるので、青色申告のわずらわしさに悩まされる時間を大幅にカットすることができます。

10.仕事の受注先を確保しておこう

受注先はこれからいくらでも増やすチャンスがあるので受注先まで全部を準備する必要はありませんが、フリーランスとしてスタートするのに受注先があるに越したことはありません。

健康保険はどうする?

国民健康保険と国民年金の切り替えを忘れずに会社員の間は、会社で健康保険と厚生年金保険に加入していますが、フリーランスとして独立する際は自分で国民健康保険と国民年金の加入手続きを行う必要があります。

1.国民健康保険

国民健康保険(国保)は退職後14日以内に市区町村役場で手続きします。
健康保険資格喪失証明書が必要になりますが、これは離職届や退職証明書でも代用できます。金額は前年の収入に応じて算出されるので、初年度の保険料が高ければ、退職後も健康保険を任意継続することが可能です。
ただし、健康保険の任意継続は最長で2年までとなります。任意継続する場合は退職後20日以内に社会保険事務所か健康保険組合で手続きをしましょう。

2.国民年金

退職後は国民年金に加入することになるので、被保険者となった日から14日以内に市区町村役場で手続きをします。

開業届を出そう

フリーランスになったら、「個人事業の開業・廃業等届出書」を出しましょう。最寄りの税務署で提出できますが期限は開業から1ヶ月以内になります。
ただし、この開業届は必ず提出しなければいけないというものではありません。開業届を出さないまま仕事を始める方々もたくさんいます。ですが、フリーランスにとってのメリットがたくさんあるので是非提出してください。

開業届を出すメリット

1番のメリットが青色申告ができるようになるところです(青色申告については後述します)。そのほかにも小規模企業共済に加盟できて掛け金が全額所得控除されたり、屋号名で銀行口座が開設できたりといった利点があります。

個人と法人はどちらがいいのか

独立には、個人事業主としてフリーランスになる場合と、会社を設立して法人になる場合があります。フリーランスは開業しやすく、運営も楽というメリットがありますが、法人でないために社会的信用を得難くなったり、収入が増えた場合の税率が高くなるというデメリットもあります。
一方、法人の場合は会社設立の手続きや会計が複雑になるというデメリットが生じますが、税金面で優遇されることが多く、社会的信用も得やすくなります。
結論としては、最初から法人にする必要がないのであれば、最初はフリーランスとしてスタートして、収入が増えたら法人化するのがいいでしょう。

フリーランスの確定申告は青色申告で決まり

確定申告とは、1年間の収入と支出をもとに自分が払う税金を計算して書類にし、その書類を税務署に提出する作業のことです。この書類が2種類あります。白色と青色です。白色を使用することを白色申告、青色を使用することを青色申告と言います。

1.白色申告のメリット

事業所得が20万円を超えると申告する必要がでてきます。白色申告は事前に申請をする必要がなく、手軽に申告を済ませたい人、節税するほどの所得がない人に向いています。

2.青色申告のメリット

青色申告をするには事前に申請が必要になります。
「10万円」または「65万円」の控除があるということが青色申告の一番のメリットで、「単式簿記」と「複式簿記」という2つの申告方式からどちらかを選択できるようになっています。
単式簿記で10万円、複式簿記で65万円となるのですが、複式簿記の場合、専門的な知識や会計ソフトが必要になるため敷居が上がります。単式簿記で申告するだけでも白色申告より10万円節税できるので、初心者はこちらから初めてみるといいでしょう。
ただし、複式簿記の場合には、控除額が65万円になる以外にもさらなるメリットがあります。
赤字が出てしまったときに有利1年目に赤字が出ても2年目で黒字にできれば課税なしで相殺できます。貸倒引当金が利用可能まだ回収していない売掛金を費用として計上できるので、課税対象額が低減されます。経費は30万円未満のものは一括計上でき、1年間で300万円まで減価償却資産として計上することが可能になります。自宅を仕事場にしている場合は家賃や光熱費も経費として計上できるようになりますつまり確定申告をするなら、複式簿記での青色申告が1番特典を受けられるということです。デメリットは少し手間がかかることだけです。ですのでフリーランスで仕事をするのであれば面倒臭がらずに会計ソフトを導入して、青色申告することをします。

フリーランスのデメリットをメリットに変えよう

仕事がなくなるという不安

会社員ならとにかく会社に行けば何らかの仕事はあるはずです。
自分で仕事をとらなくても会社や営業が仕事をとってきてくれたりもします。
しかし、フリーランスになったらば、自分で仕事を探さなければいけません。会社のように助けてくれる人がいるわけでもありません。得意先を抱えていても得意先の都合一つで突然仕事が来なくなったりもします。仕事がなくなるということは、つまり収入がなくなるということです。
ではどうしたらよいのでしょうか。積極的に営業をして顧客の新規開拓をしましょう。それもやみくもに営業するのではなく、自分の実力と実績、どういう仕事がしたいのかを明確にしてアピールすることが大切です。それも一回やったら終わりというのではなく仕事が忙しくてもバランスを取りながら継続することです。
自分の準備や努力が収入アップに直結するのがフリーランスの大きな長所です。会社員のように毎月の給料が固定されているというわけではありません。自分がなぜフリーランスになったのか、その目的を忘れないでください。

自分で経理をやるのが面倒

会社員は確定申告をする必要がありません。ですがフリーランスは、個人として事業所得を申告する義務が生じます。領収書やレシートを管理しなければならず、仕事以外にやらなければいけないことが増えて労力がかかってしまいます。
そんなときは、経費の存在に目を向けましょう。
経費はフリーランスの確定申告によって生じる、会社員には認められていない権利です。日常的に使われる経費には、交通費、消耗品、事務所の家賃、公共料金、外注費などが挙げられますが、それらをうまく計上すれば同じ収入を得ている会社員よりも所得税などの税金をおさえることができます。
確定申告を面倒で嫌なものだと考えずに、自分の仕事を有利にする1つの手段だと考えてください。

孤独に耐えられるか心配

満員電車に乗る必要がなければ、会社に出社する必要もないのがフリーランスの特徴のひとつです。自分のやりたいときに自分のペースで仕事ができるという利点はありますが、ときとして誰とも話さずに1日を終えることがあるかもしれません。毎日誰とも話をせずに仕事をするなんて気が滅入ってしまうかもしれない…。
そう思われる方には、積極的に行動することをします。最近はフリーランスやノマドワーカーの増加に伴い、シェアオフィスや仕事をすることができるカフェも増えています。フリーランス同士の交流会や勉強会もたくさん開催されています。ですのでそういうものを活用してみましょう。同業者や異業種の人と親しくなるきっかけにもなりますし、そこから仕事につなげることができるかもしれません。

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この記事の監修者

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Branding Engineer編集部

株式会社Branding Engineerはエンジニアプラットフォームサービスである「Midworks」を運営。株式会社Branding Engineerが属するTWOSTONE&Sonsグループでは、エンジニアプラットフォームサービスにおけるエンジニアの連結登録数は50,000名を越え、連結稼働数も4,500名を、案件数も10,000件を超える。 ※登録数、稼働数、案件数は2024年10月発表時点の実績数値

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記載されている内容は2024年09月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日
2019.03.13
更新日
2024.09.15

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