【詳しく解説】AWSは何がすごいのか?代表的なサービスや使うメリットを紹介
AWSはAmazonが提供するクラウドプラットフォームであるAmazon Web Serviceのことです。AWSは100以上のクラウドコンピューティングサービスを持つ上に、世界のクラウドシェアの32%を占める世界シェアNo.1のサービスです。
本記事では、AWSは具体的に何がすごいのか、基本情報や特徴などに加え、代表されるサービスや魅力的なポイントを紹介していきます。AWSのサービスについて知りたい人、活用を検討している人は必見です。
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世界No.1シェアを誇るAWSとは
AWSはAmazon Web Servicesの略でAmazonが提供しているサービスです。AWSは100以上のクラウドコンピューターティングサービスのことで、インターネットを介してサーバーやストレージ、データベースのサービスを利用することができます。
手元にパソコンがあってインターネットに接続できる環境なら誰でも使うことができ、サーバーや大容量のストレージなど必要な分だけ利用することができます。
AWSの他にもクラウドプラットフォームのサービスは多くありますが、AWSは世界のクラウドシェアの32%を占めており、世界シェアNo.1クラウドのサービスとなっています。
出典|参照: Worldwide cloud service spend to grow by 23% in 2023|canalys
AWSのサービス内容や利用するメリットについては以下の記事でも詳しく解説しています。
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何がすごい?AWSならではの特徴
AWSはとても便利なサービスで、ビジネスをサポートしてくれます。
AWSを詳しく知ることで、より効率的に利用することができるでしょう。
具体的にどのようなところがすごいのか、他のクラウドサービスとは異なるAWSならではの特徴は以下の4点になります。
- 「責任共有モデル」の考え方がある
- 地域ごとにリージョン単位で管理されている
- 認定の資格がある
- 従量課金制度を採用している
「責任共有モデル」の考え方がある
AWSでは責任共有モデルと言われるAWSと利用者の間で共有される責任があります。
これは、利用者の負担を減らすことを目的としてつくられています。共有責任モデルとは、クラウド内のセキュリティに関する責任を利用者が持ち、クラウドのセキュリティに対する責任をAWSが持つことです。
AWSが責任を持つことで、利用者の管理負担は軽減され気軽に使うことができます。ただし、使用するサービスのIT環境への統合や適用される法律や規制によって責任が異なります。サービスを利用する時は慎重に検討をしましょう。
地域ごとにリージョン単位で管理されている
AWSで使用されているデータセンターは、リージョンと言う単位で地理的に分割して管理されています。世界を複数のリージョンに分割して、リージョンごとにクラウドコンピューティングサービスを提供するシステムです。
もし、リージョンに障害が発生しても、他のリージョンに影響は出ず完全に分割して設計されています。
利用する地域から近いリージョンを選ぶことで通信の遅延を最小限に抑えて、レスポンスタイムを短くすることができます。
リージョンによって限定のサービスもあり、一部のリージョンでしか使用できないものもあるでしょう。リージョンの内容をよく理解してサービスを利用すると効果的です。
認定の資格がある
AWSには認定資格があります。資格は全部で12種類あり、基礎レベルの簡単なテストから、プロフェッショナルレベルの難易度の高いテストまであります。
AWS適せつに運用や構築するための知識を学ぶことができ、専門分野に特化した内容を理解することができます。試験は英語で運用されていますが、ほとんどの試験は日本語にも対応しているでしょう。
AWSの認定資格や勉強法・参考書については以下の記事で詳しく解説しています。
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従量課金制度を採用している
AWSは従量課金制度を採用していることで、予算を過剰に計上する必要はありません。ビジネスニーズにあわせて適応でき、変化に素早く対応できます。使用した分だけ支払うシステムは無駄が無く、安心して利用できるでしょう。
従量課金制度は個々のサービスごとに料金が用意されています。サービスはそれぞれ組み合わせて使用できますが、組み合わせることで高額になるでしょう。まずは、最低限の構成から始めると良いです。
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【7選】何がすごい?AWSに代表されるサービス
AWSは、100以上のサービスを展開していますが、できる内容が異なります。ここでは魅力的なサービスを7つピックアップして紹介していきます。魅力的なサービスを使いこないしてビジネスに役立てたいですね。では、AWSに代表されるサービスについて調べてみましょう。
Amazon EC2
Amazon EC2は仮想サーバーを作成して利用できるサービスです。自分が必要としているスペックに変更することができ、仮想サーバーの作成は数分でつくることができます。新しく作ったサーバーは、ハードディスクやメモリなどのスペック変更も簡単な操作で完了できます。
安全性の高いサービスでアップルのプラットフォーム向けの開発にもおすすめです。オンデマンドでmacOSワークロードの構築~署名まで行えるでしょう。数分でアクセスすることができスムーズに作業に入れます。
Amazon S3
Amazon S3は、業界最高準のオブジェクトストレージサービスです。保存できる容量やファイル数に制限が無く、作業を制限することなく配信することができます。大きな特徴は、99.99999999999の耐久性を実現する高い耐久性です。
データの消失がほとんどなく、確率的には1000万年に1度程度の消失率です。ここへ保存したデータはインターネットを使用していつでもアクセスすることができます。
出典:Amazon S3|Amazon
参照:https://aws.amazon.com/jp/pm/serv-s3/
Amazon CloudWatch
Amazon CloudWatchは、CloudWatch 、CloudWatch Logs、CloudWatch Alarm、CloudWatch Eventesの機能を使うことができます。AWSで利用しているソースの監視を行うことができる機能です。
基本的にOSよりも下位のレイヤリソース情報を取得し監視するサービスで、OSよりも上のレイヤリソースについては、カスタムメトリクス機能を用いて監視設定することになります。取得したソースからさまざまなデータを得ることができるでしょう。
AWS CodeStar
AWS CodeStarは、開発機環境を素早く構築できるサービスです。通常、開発環境を構築するにはとても時間がかかりますが、クリックのみでアプリケーションの構築環境を作成できます。
AWS CodeStarは、プロジェクトダッシュボードから監視でき、全段階の進行状況を確認できます。
プロジェクトテンプレートから選択をし、アプリケーションを簡単に開発することができるでしょう。
Amazon RDS
Amazon RDSは、マシンをセットアップすることなく、管理やパッチ適用、バックアップなどを自動的に行うことができます。MySQLやPostgreSQL、Oracleなどの主要データベースが画面上の簡単な操作のみで実行できます。
データベースを管理する手間もなく、パッチの適用も行ってくれるサービスです。簡単にデータベースを作成し使用することができます。
AWS Lambda
AWS Lambdaはサーバーの運用負担なしで任意のプログラムを実行できる、イベント駆動型のコンピューティングサービスです。このサービスを使えば、サーバー無しで任意のプログラムを実行することができます。
従量制課金システムで、リクエスト単位で支払うことができ無駄がありません。
AWS CLI
AWS CLIは、AWSのサービスをコマンドラインから操作して管理するサービスです。プラットホームに制限なく使用できるサービスで、Linux、Mac、WindowsなどのOSに対応しています。
魅力的な点は、プログラミング言語と組み合わせることでAWSを自動化できることです。間違いなく操作してくれることで、作業効率をアップさせてくれるでしょう。
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AWSがすごいと言われる12の理由
AWSには魅力的な部分が多数あり、便利に使用できることから利用したい方も多いでしょう。
ここでは、AWSの優れている理由を12紹介します。優れている点を知ることでAWSを安心して利用することができるでしょう。
セキュリティ性が高い
AWSの何がすごいかと言うと、AWSのセキュリティ対策は大手クラウドサービスの中で高い水準だと言われています。万が一、高度なサイバー攻撃にあっても安心です。柔軟性のあるシステムで構築され、幅広く対応してくれます。
高水準のセキュリティを維持できるのは、専門家が管理する高度なセキュリティ戦略があります。世界でも指折りの専門家がモニタリングを担当し、そのほかの管理を行っています。常に新しいセキュリティサービスの導入にも積極的で、最先端の攻撃にも対応できるでしょう。
サポート体制が整っている
AWSの何がすごいかと言うと、サポート体制が整っており、AWSのエンジニアが24時間365日、日本語で対応しています。AWSを使用中に発生したトラブルなどは、サイトにある問い合わせページから連絡できます。
また、AWSには4種類のサポートプランがあり、利用者にあわせて選ぶことができるシステムです。何かトラブルが起きた時に利用する問題解決支援や、機能の使用方法などサポートを利用すると解決に役立つでしょう。
サポートプランは組み合わせて使用することができ、より手厚いサポートを受けることもできます。
サーバーやHDDが不要である
AWSの何がすごいかと言うと、AWSの大きなメリットは初期費用をかけずにすぐに始められることです。本来、インフラを構築するにはハードウェアの調達や設置が必要になります。初期費用だけで高額になり、利用者への負担が多くなります。
AWSは、クラウド上で仮想サーバーを提供し、コードの実行やデータ管理などを行うことができるシステムです。
また、HDDも仮想ディスクが使用されます。これはEBSと言うもので、HDDとSSDどちらも選択できるうえ、耐障害性が高く高性能なもので、容量の変更も簡単にできるのが特徴です。
バージョンアップを繰り返している
AWSの何がすごいかと言うと、最先端の技術を利用できる点です。メジャーバージョンごとに2つのデフォルトバーションが年ごとにリリースされています。最新のデフォルトナイナーバージョンにすることで、セキュリティ機能など、常に最新のものを使うことができます。
アップグレードはAWS Systems Managerのオートメーションランブックを使用すると、自動的に実行され手間もかかりません。
柔軟に最適化できる
AWSではコストと容量を最適化すればコストを削減することができ、俊敏性が向上します。スポットインスタンスを使用することで、EC2のコストを最大で約90%まで削減することが可能です。
何がすごいかと言えば、節約した資金を使ってコンピューティングリソースにアクセスをしてビジネスを拡大することもできるでしょう。また、AWSの推奨する事項を選択することで、最適な選択ができコンピューティング環境を適正サイズにできます。
運用のための余剰なリソースがかからない
AWSを導入する時にはコスト面が重要になってきます。不要なリソースをいつまでも使用していると料金が発生してしまうでしょう。無駄な請求が発生しないようにするには、使用しなくなったアクティブのリソースがあるのか確認することです。
不要なリソースを見つけたら使用を終了しましょう。AWSではアクティブなリソースを簡単に確認することができます。不要になったリソースはAWSマネジメントコンソールを使用して終了することができます。不必要なリソースを終了することでコストカットにもなりますね。
必要以上のコストがかからない
AWSの何がすごいと言えば、従量制の料金体系で使用した分だけ支払うスタイルだからです。不必要なサービスにお金を掛けることなくコストを抑えて利用できます。会社で使用する時は休日や夜間など全く使用しない時間が発生します。そのような時はサービスを止めることで余計なコストを削減できるでしょう。
また、AWSの料金はサービスごとに設定されています。最低低減の構築から始めることで必要以上のコストもかかりません。不必要なものにお金を掛けなくても良いシステムは利用者にとってメリットになるでしょう。
値下げを実施している
AWSの何がすごいかは断続的に値下げをしているサービスだからです。他社に比べて早い頻度で値下げを実施しています。これは、サーバーなどを大量に購入することでコストを下げ、利用者に還元しているからです。
そして、AWSでは膨大な研究開発費を投入して、大きな規模で開発を行っています。効率よくサービスを運用することで断続的な値下げをすることがきます。
利用中に保守費用などの値上げは発生せず、コストの単価は低減します。わかりやすい価格設定と自動的な値下げで快適に利用することができるでしょう。
簡単に拡張できる
AWSは簡単にサーバーの台数やスペックを変更することができます。柔軟性の高いサービスで必要な拡張もすぐにできるでしょう。AWSを使用中に、事業を拡大したり新規事業を立ち上げた時にも便利です。
現在利用しているサーバーのCPUやメモリ、ストレージをアップグレードできます。
また、事業の様子を見ながら不要だと感じたら、サーバーを停止することも可能です。無駄なコストも削減できて負担が減るでしょう。週末や夜間は、稼働サーバーを減らしたり、通常より多く必要な場合は自動で増加することもできます。柔軟性に富んだサービスで利用しやすいでしょう。
サーバーサイジングが容易にできる
AWSはサーバーサイジングをクリックで簡単に台数を増減することができます。サービスを利用した当初はサイジングの必要性がほぼ無いでしょう。AWSのAuto Scalingの機能を使えばサーバーの台数を自動的に増やすことも可能です。
この機能を使えば使用が落ちる夜間は減らすこともできます。サイジングの作業を最適化することで、初期費用も抑えることができるでしょう。
マイクロサービスアーキテクチャを実装している
マイクロサービスアーキテクチャは、ソフト開発における技法です。小さなサービスを組み合わせて連携させることで、大きなアプリケーションを行うことができます。
AWSのマクロサービスでは、小さな独立したチームで開発を行うことができます。ひとつのサービスに対して小さな独立したチームができ、それぞれが責任を持つことで開発スピードが向上し俊敏に対応することができます。
グローバルな展開ができる
AWSの基盤となるグローバルインフラストラクチャーは、世界中で利用できるサービスです。現在、日本には東京リージョン、アメリカにはオレゴンリージョン、アジアにはシドニーリージョンなどがあり、AWSのアカウントがあればどこのリージョンでも利用することができます。
それぞれのリージョンの中には、アベイラビリティーゾーンがあり、1つ以上のデータセンターがネットワークでつながっています。
アベイラビリティーゾーンは、互いに独立したデータセンター群を専用のネットワークで接続しており、地震や台風などの自然災害で止まることもありません。自在にグローバルな展開を安定して行えます。
\\クラウド案件をご紹介します//
AWSを利用するときの5つの注意点
AWSはとても便利なサービスで価格も安く安定して使えます。これまで、何がすごいのかなど魅力的な部分を中心に解説してきましたが、メリットだけを受け入れてサービスを利用するだけでなく、注意するべき点もあります。
ここからは、AWSを利用する時に気を付けて欲しいことを解説していきます。初めてAWSを利用する方はこの項をチェックしてみましょう。
最新情報に関する学習が必要になる
AWSは豊富なサービスの中から選んでカスタマイズをして構築することになります。とても多くの機能が存在し、活用する目的をもって選ぶことになるでしょう。
特に、サービスは頻繁にリリースされ増え続けています。常に最新情報に対応して取り入れていく必要があります。AWSのサービスを利用しながら最新の情報を学習することが必要になるでしょう。
セキュリティ対策をしっかり講じる
AWSはセキュリティレベルの高いサービスを受けることができます。利用することをおすすめしますが、すべての問題を解決するわけではありません。
設定を変更する場合やリアルタイムに検知して解決することは、セキュリティサービスだけでは難しいと言われています。もし、サービスに障害が出た時はセキュリティ対策も停止してしまいます。
セキュリティ効果を高めるなら、セキュリティ対策会社のサービスを合わせて利用すると安心でしょう。
運用するときはコスト管理を考える
AWSは自分に必要なサービスを組み合わせることができ、コストを削減できますが運用していくには注意点があります。
それは従量課金制で月々の費用が変動するからです。正確な費用は請求書を見るまで分からず、企業によっては注意する点になるでしょう。不必要なサービスは見直し、無駄の無いようにしましょう。
サービスごとの知識が必要になる
AWSはサービスの提供を主体にしており、簡単なサポートしかありません。利用中にトラブルが発生してしまうと混乱するので、専任の担当者を用意すると良いでしょう。AWSは新しいサービスも続々とリリースされています。
他の仕事と兼任していると、対応するのが難しくなってきます。AWS専用の担当がいれば、サービスを理解し効率よく活用することができるでしょう。もし、少人数で対応するなたベンダーに頼ることもできます。
情報システムの本質を見失わないようにする
AWSを導入する時は何をしたいのか、何を実現したいのかを考えます。それによって必要なサービスを決定していくことになりますが、気になるのがコスト面です。あれもこれもサービスを利用してしまうとコストが膨らみ負担が多くなります。
今度は、コスト面だけで考えて必要なサービスまでカットすると、使いにくくなったり、トラブルが起こるようになるでしょう。必要なサービスは利用し、不要なサービスはカットしてコスト面だけを意識せずに正しい判断でサービスを利用しましょう。
AWSは何がすごいのかを理解して活用しよう
AWSのサービスはとても便利で魅力的なものでした。必要なサービスだけをカスタマイズして利用できる点は経営者にとってもメリットが多いでしょう。必要なコストを削減でき、安定したサービスを受けられるのは経営者にとって嬉しい事ですよね。
今回紹介した、AWSの何がすごいと言われている理由や代表的なサービスについてよく理解し導入してみると良いでしょう。
\\クラウド案件をご紹介します//