【8選】ゲームプログラマーにおすすめの資格は?求められる能力や仕事内容も解説
ゲームプログラマーは、ゲーム制作の中でプログラミングを担当するエンジニアです。働く上で資格は必須ではありませんが、プログラマーとして能力を高めることにつながったり、増やした知識が仕事に活きたりすることもあります。
本記事では、ゲームプログラマーのスキルの証明になる資格、ゲームプログラマーになるためには、どういった方法があるのかなど解説していきます。
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そもそもゲームプログラマーとは?
ゲームプログラマーは、ゲームに関わる内容をプログラミングする技術者を指します。メインの仕事は、プログラミング作業です。ディレクターやゲームプランナーが作成した仕様に沿って、ゲームが正常に動くようにプログラムを記述していきます。
プログラミングしていく中で、不具合やバグを見つけ、修正していくことでゲームの完成度を高めていきます。また、プロジェクトが実現できない場合は、代替案を提示することも仕事の一つです。
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ゲームプログラマーに資格は必須?
資格を持っていなくてもゲームプログラマーとして採用された方や、活躍しているという方は多いでしょう。実際に、取得していないとゲームプログラマーになれない資格はありません。
しかし、資格取得に向けて勉強することで知識が増えていき、技術者としての能力を高めていくことにもつながるでしょう。
また、スマホやパソコンで遊ぶソーシャルゲームには世界中をターゲットにしたものが多くあります。海外のプログラマーとコミュニケーションをとる場合もあるので、英語力があると作業効率が上がるでしょう。
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【8選】ゲームプログラマーにおすすめの資格
次は、ゲームプログラマーにおすすめの資格を紹介します。以下の資格は、ゲームプログラマーを目指す上で取得しておくと、スキルの証明になり転職などで効果を発揮するでしょう。
難易度が高い資格も多いため、書籍やWebサイトなどを利用して独学する場合、行き詰ってしまうこともあります。エンジニア質問サイトの利用や先輩プログラマーに質問して、不明点は解消していきましょう。
情報処理技術者試験
情報処理技術者試験は、高度なIT技術を持つ人材であることを証明する資格になります。経済産業省が認定している、国家試験です。
試験は13分野にわかれています。そのため、ゲームプログラマーを目指す場合は、ITパスポートや基本情報技術者、応用情報技術者などのプログラマーに役立つ資格を受験すると良いでしょう。
出典|参照:情報処理技術者試験|独立行政法人 情報処理推進機構
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験のうちの1つです。コンピューターの仕組みやシステム開発に関する問題が出題されます。
ゲーム開発は、サーバーやネットワーク、データベースなどの事情を考慮することも重要です。基本情報技術者試験で問われる内容は、ゲームを作る上で土台的な部分に当たるため、基礎的なIT知識の証明になるでしょう。
出典|参照:基本情報技術者試験|独立行政法人 情報処理推進機構
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Java™プログラミング能力認定試験
Java™プログラミング能力認定試験は、株式会社サーティファイが運営する資格検定試験であり、Javaの知識を証明する資格です。合格すると、オブジェクト指向によるアプリケーションプログラムが作成できることが認定されます。
この試験では、レベルが1級から3級に分かれています。3級は基本的なことを問う問題が多く、難易度が低いため、即戦力とはみなされにくい傾向があります。よって、履歴書に記載することを考慮すると2級の取得がおすすめです。
出典|参照:Java™プログラミング能力認定試験|株式会社サーティファイ
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C言語プログラミング能力検定試験
C言語プログラミング能力検定試験は、C言語を使ったプログラミング能力を図る資格検定です。Java™プログラミング能力認定試験と同じく、株式会社サーティファイが運営しています。
この試験では、レベルが1級から3級の3つにわかれていて、3級はプログラミング初心者向けの内容になります。よって、履歴書に書けるレベルは基本アルゴリズムの理解、小規模のプログラムが書けることを証明する2級からになるでしょう。
C言語はコンシューマーゲーム、アーケードゲーム、ソーシャルゲーム、ブラウザゲームなど幅広い開発で使用される言語です。ゲーム業界でC言語を扱えると、仕事の幅が広がるため、重宝されるでしょう。
出典|参照:C言語プログラミング能力認定試験|株式会社サーティファイ
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CGエンジニア検定
CGエンジニア検定は、CGの作成や処理に関わるシステムを開発するレベルを図る試験です。CG-ARTS(画像情報教育振興協会)が運営しています。
最近のゲームでは、高度なCG技術が使用されているケースもあるため、CGエンジニア検定を持っていると活躍できるでしょう。実際に、CG理論や画像処理、座標変換など、実務で必要になる範囲が出題されます。
出典|参照:CGエンジニア検定|公益財団法人 画像情報教育振興協会
Unity認定資格
Unity認定資格は、Unityに関係する知識や技術の証明資格です。Unityとはゲームエンジンであり、iOSやAndroid、Windows、Macなどマルチプラットフォームに対応しています。
ゲームプログラミングやアニメーション、アセット管理、ゲームデザインの原則、Unityについての内容が出題されます。Unityを使用するゲーム会社は多いため、スキルの証明になるでしょう。
出典|参照:Unity認定資格|ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社
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Oracle認定Java資格
Oracle認定Java資格は、Javaの開発元による公式ベンダー資格であり、世界中で広く受け入れられています。合格することでJavaを使用したプログラミングが可能という証明になります。
階級は3つにわかれていて、未経験者向けのJava入門資格はブロンズ、Java開発に必要な基本的な知識を持っているレベルがシルバーです。ゴールドは、Javaの上級者向けの資格です。ゴールドの資格の取得には、シルバーが合格していることが前提になります。
出典|参照:Oracle認定Java資格|Oracle University
TOEIC®
TOEIC®は、英語の力を測定し証明する資格です。TOEIC®の試験では、獲得できた点数が高いほど高い英語力を保有していることになります。600点以上であれば簡単なビジネス英語が理解できるため、履歴書に書けるでしょう。
プログラミング言語は全て英語で作られています。新しいプログラミング言語の情報は海外から発信されることが多いため、英語力が高い方が習得に有利な場面があるでしょう。
出典|参照:TOEIC® Listening & Reading Test|IIBC
ゲームプログラマーの仕事内容
ここでは、ゲームプログラマーの仕事内容を紹介します。実際にゲームプログラマーが、どのような業務を担当しているのかについて把握しておきましょう。
また、この機会に、自分がやりたい仕事なのかという目線でチェックしてみてください。
新機能の開発と機能改善
世の中をあっと驚かせるゲームを作ることが、ヒット作につながることもあるため、新機能の開発はゲーム制作で重要です。
ディレクターやプランナーから「こういう機能を入れてみたい」と指示されれば、ゲームプログラマーは実現できるようにプログラムを考えていきます。
また、ユーザーからの要望で改善すべき点が見つかれば、修正作業を行います。
開発環境構築
ゲームを作るためには、使用する言語に伴った開発環境が必要になります。
開発環境とは、ゲーム内での処理をスムーズに行うためのソフトウェアであり、開発環境を構築する作業もゲームプログラマーの仕事です。
テスト実行や不具合とバグの修正
プログラミング作業を終えた後は、仕様書通りに動くか、ゲームの操作性を確認する作業を行います。そこで、想定通りの動きになっていない場合は調整し、不具合・バグが見つかれば修正を行っていきます。
実際はバグを専門に見つけるデバッカーがテストプレイをして、そこで上がってきた報告を元にゲームプログラマーが修正していく形が多いでしょう。
プログラミングを行う
ゲーム制作では、ディレクターやシナリオライターがストーリーの構成やシナリオを、グラフィックデザイナーがキャラクターや背景などデザインに関する素材を、サウンドクリエイターは音響部分を作成します。
それらをゲームプログラマーが配置して、実際に操作できるようにプログラミングに落とし込みます。ゲームキャラクターのモーション、イベントの進行などはプログラミング言語によって組み上げられています。ゲームが好きな方には、非常にやりがいのある仕事でしょう。
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資格取得で転職が有利になる?
資格を持っていることで自分の保有しているスキルを客観的に証明できるため、転職で有利に働くでしょう。
たとえば、資格を持っている人と持っていない人、年齢や経験など同じようなステータスだった場合、資格を持っている人が採用される可能性が高いです。
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ゲームプログラマーになる方法
ゲームプログラマーはどんな職種なのか、具体的な仕事内容を知って気持ちが固まった方も多いのではないでしょうか。最後に、ゲームプログラマーになる方法について紹介します。どのような道のりを歩めば、夢が叶うのか把握しておきましょう。
未経験可の求人を探す
ゲームプログラマーの求人を見ると、「未経験可」と記載されていることがあります。独学でプログラミングの基礎を学んだ後は、ゲーム制作の求人に応募して、ゲームプログラマーを目指すことが可能です。
プログラミングの知識がない場合は、デバッカーといって開発中のゲームのバグを取るため、テストプレイする業務を任されることもあります。デバッカーとして実務をこなしながらプログラミングの勉強をしていく形になるでしょう。
プログラミングやコンピュータースキルが学べる学校に通う
独学でプログラミングの勉強をしていると、わからないところが出てきて、それが挫折の原因になることがあります。自分がそうなってしまう可能性があると思う方は、プログラミングやコンピュータースキルを学べる学校に通うことを検討してみてください。
スクールには専門の講師がいるため、わからないことが出てきても質問することが可能です。疑問点を解消できるため、効率よく知識を定着させられるでしょう。
求められるスキルや能力を培う
クリエイティブな世界は実力主義な面が強く、特にゲーム業界はその傾向が強いでしょう。経験がなくても、実務で作業できるレベルのスキルを持っていれば、即戦力として採用されることもあります。
ゲームプログラマーとして求められるスキルで特に重要になるのは、プログラミングスキルです。CやC++、C#、スマホゲームやPCゲームであればJavaやSwift、Objective-C、Ruby、などの言語を習得しましょう。
そのほか、グラフィックや入出力、サウンドの管理をしているゲームエンジンの知識も持っておくことをおすすめします。
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ゲームプログラマーにおすすめの資格を理解して取得を目指そう
最近では、家庭用ゲーム(コンシューマーゲーム)だけではなく、スマホゲーム、PCゲームなど、ゲームができるプラットフォームは豊富にあります。
そういったプラットフォームが増え、市場も拡大している傾向にあるため、ゲームプログラマーは需要の高い職種と言えるでしょう。
ゲームプログラマーの仕事を目指す方は、ぜひ、本記事を参考におすすめの資格を確認してみてください。資格を取得して就職、転職を有利に進めていきましょう。
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