ゲームプログラマーは、ゲーム制作の中でプログラミングを担当するエンジニアです。働く上で資格は必須ではありませんが、プログラマーとして能力を高めることにつながったり、増やした知識が仕事に活きたりすることもあります。
本記事では、ゲームプログラマーのスキルの証明になる資格、ゲームプログラマーになるためには、どういった方法があるのかなど解説していきます。
目次
目次を閉じる
そもそもゲームプログラマーとは?
ゲームプログラマーは、ゲームに関わる内容をプログラミングする技術者を指します。メインの仕事は、プログラミング作業です。ディレクターやゲームプランナーが作成した仕様に沿って、ゲームが正常に動くようにプログラムを記述していきます。
プログラミングしていく中で、不具合やバグを見つけ、修正していくことでゲームの完成度を高めていきます。また、プロジェクトが実現できない場合は、代替案を提示することも仕事の一つです。
\\ゲームプログラマーを目指そう!//
ゲームプログラマーに資格は必須?
資格を持っていなくてもゲームプログラマーとして採用された方や、活躍しているという方は多いでしょう。実際に、取得していないとゲームプログラマーになれない資格はありません。
しかし、資格取得に向けて勉強することで知識が増えていき、技術者としての能力を高めていくことにもつながるでしょう。
また、スマホやパソコンで遊ぶソーシャルゲームには世界中をターゲットにしたものが多くあります。海外のプログラマーとコミュニケーションをとる場合もあるので、英語力があると作業効率が上がるでしょう。
▼関連記事
【11選】ゲームプログラマーに必要な言語は?プログラミング言語の学習方法もご紹介
【8選】ゲームプログラマーにおすすめの資格
次は、ゲームプログラマーにおすすめの資格を紹介します。以下の資格は、ゲームプログラマーを目指す上で取得しておくと、スキルの証明になり転職などで効果を発揮するでしょう。
難易度が高い資格も多いため、書籍やWebサイトなどを利用して独学する場合、行き詰ってしまうこともあります。エンジニア質問サイトの利用や先輩プログラマーに質問して、不明点は解消していきましょう。
情報処理技術者試験
情報処理技術者試験は、高度なIT技術を持つ人材であることを証明する資格になります。経済産業省が認定している、国家試験です。
試験は13分野にわかれています。そのため、ゲームプログラマーを目指す場合は、ITパスポートや基本情報技術者、応用情報技術者などのプログラマーに役立つ資格を受験すると良いでしょう。
出典|参照:情報処理技術者試験|独立行政法人 情報処理推進機構
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験のうちの1つです。コンピューターの仕組みやシステム開発に関する問題が出題されます。
ゲーム開発は、サーバーやネットワーク、データベースなどの事情を考慮することも重要です。基本情報技術者試験で問われる内容は、ゲームを作る上で土台的な部分に当たるため、基礎的なIT知識の証明になるでしょう。
出典|参照:基本情報技術者試験|独立行政法人 情報処理推進機構
▼関連記事
基本情報技術者試験の効率的な勉強法を解説
Java™プログラミング能力認定試験
Java™プログラミング能力認定試験は、株式会社サーティファイが運営する資格検定試験であり、Javaの知識を証明する資格です。合格すると、オブジェクト指向によるアプリケーションプログラムが作成できることが認定されます。
この試験では、レベルが1級から3級に分かれています。3級は基本的なことを問う問題が多く、難易度が低いため、即戦力とはみなされにくい傾向があります。よって、履歴書に記載することを考慮すると2級の取得がおすすめです。
出典|参照:Java™プログラミング能力認定試験|株式会社サーティファイ
▼関連記事
【2023年】Javaフレームワークの14種類を一覧で比較!おすすめは?
C言語プログラミング能力検定試験
C言語プログラミング能力検定試験は、C言語を使ったプログラミング能力を図る資格検定です。Java™プログラミング能力認定試験と同じく、株式会社サーティファイが運営しています。
この試験では、レベルが1級から3級の3つにわかれていて、3級はプログラミング初心者向けの内容になります。よって、履歴書に書けるレベルは基本アルゴリズムの理解、小規模のプログラムが書けることを証明する2級からになるでしょう。
C言語はコンシューマーゲーム、アーケードゲーム、ソーシャルゲーム、ブラウザゲームなど幅広い開発で使用される言語です。ゲーム業界でC言語を扱えると、仕事の幅が広がるため、重宝されるでしょう。
出典|参照:C言語プログラミング能力認定試験|株式会社サーティファイ
▼関連記事
C言語エンジニアのキャリアについて解説!年収を上げるために求められるスキル
CGエンジニア検定
CGエンジニア検定は、CGの作成や処理に関わるシステムを開発するレベルを図る試験です。CG-ARTS(画像情報教育振興協会)が運営しています。
最近のゲームでは、高度なCG技術が使用されているケースもあるため、CGエンジニア検定を持っていると活躍できるでしょう。実際に、CG理論や画像処理、座標変換など、実務で必要になる範囲が出題されます。
出典|参照:CGエンジニア検定|公益財団法人 画像情報教育振興協会
Unity認定資格
Unity認定資格は、Unityに関係する知識や技術の証明資格です。Unityとはゲームエンジンであり、iOSやAndroid、Windows、Macなどマルチプラットフォームに対応しています。
ゲームプログラミングやアニメーション、アセット管理、ゲームデザインの原則、Unityについての内容が出題されます。Unityを使用するゲーム会社は多いため、スキルの証明になるでしょう。
出典|参照:Unity認定資格|ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社
▼関連記事
Unityの特徴とは?言語のできることや高単価案件を得るためのポイントを紹介
Oracle認定Java資格
Oracle認定Java資格は、Javaの開発元による公式ベンダー資格であり、世界中で広く受け入れられています。合格することでJavaを使用したプログラミングが可能という証明になります。
階級は3つにわかれていて、未経験者向けのJava入門資格はブロンズ、Java開発に必要な基本的な知識を持っているレベルがシルバーです。ゴールドは、Javaの上級者向けの資格です。ゴールドの資格の取得には、シルバーが合格していることが前提になります。
出典|参照:Oracle認定Java資格|Oracle University
TOEIC®
TOEIC®は、英語の力を測定し証明する資格です。TOEIC®の試験では、獲得できた点数が高いほど高い英語力を保有していることになります。600点以上であれば簡単なビジネス英語が理解できるため、履歴書に書けるでしょう。
プログラミング言語は全て英語で作られています。新しいプログラミング言語の情報は海外から発信されることが多いため、英語力が高い方が習得に有利な場面があるでしょう。
出典|参照:TOEIC® Listening & Reading Test|IIBC
ゲームプログラマーの仕事内容
ここでは、ゲームプログラマーの仕事内容を紹介します。実際にゲームプログラマーが、どのような業務を担当しているのかについて把握しておきましょう。
また、この機会に、自分がやりたい仕事なのかという目線でチェックしてみてください。
新機能の開発と機能改善
世の中をあっと驚かせるゲームを作ることが、ヒット作につながることもあるため、新機能の開発はゲーム制作で重要です。
ディレクターやプランナーから「こういう機能を入れてみたい」と指示されれば、ゲームプログラマーは実現できるようにプログラムを考えていきます。
また、ユーザーからの要望で改善すべき点が見つかれば、修正作業を行います。
開発環境構築
ゲームを作るためには、使用する言語に伴った開発環境が必要になります。
開発環境とは、ゲーム内での処理をスムーズに行うためのソフトウェアであり、開発環境を構築する作業もゲームプログラマーの仕事です。
テスト実行や不具合とバグの修正
プログラミング作業を終えた後は、仕様書通りに動くか、ゲームの操作性を確認する作業を行います。そこで、想定通りの動きになっていない場合は調整し、不具合・バグが見つかれば修正を行っていきます。
実際はバグを専門に見つけるデバッカーがテストプレイをして、そこで上がってきた報告を元にゲームプログラマーが修正していく形が多いでしょう。
プログラミングを行う
ゲーム制作では、ディレクターやシナリオライターがストーリーの構成やシナリオを、グラフィックデザイナーがキャラクターや背景などデザインに関する素材を、サウンドクリエイターは音響部分を作成します。
それらをゲームプログラマーが配置して、実際に操作できるようにプログラミングに落とし込みます。ゲームキャラクターのモーション、イベントの進行などはプログラミング言語によって組み上げられています。ゲームが好きな方には、非常にやりがいのある仕事でしょう。
▼関連記事
【初心者必見】ゲームプログラマーとは?仕事内容やおすすめの言語・資格を詳しく解説
資格取得で転職が有利になる?
資格を持っていることで自分の保有しているスキルを客観的に証明できるため、転職で有利に働くでしょう。
たとえば、資格を持っている人と持っていない人、年齢や経験など同じようなステータスだった場合、資格を持っている人が採用される可能性が高いです。
\\ゲーム業界への転職を有利に進めよう//
ゲームプログラマーになる方法
ゲームプログラマーはどんな職種なのか、具体的な仕事内容を知って気持ちが固まった方も多いのではないでしょうか。最後に、ゲームプログラマーになる方法について紹介します。どのような道のりを歩めば、夢が叶うのか把握しておきましょう。
未経験可の求人を探す
ゲームプログラマーの求人を見ると、「未経験可」と記載されていることがあります。独学でプログラミングの基礎を学んだ後は、ゲーム制作の求人に応募して、ゲームプログラマーを目指すことが可能です。
プログラミングの知識がない場合は、デバッカーといって開発中のゲームのバグを取るため、テストプレイする業務を任されることもあります。デバッカーとして実務をこなしながらプログラミングの勉強をしていく形になるでしょう。
プログラミングやコンピュータースキルが学べる学校に通う
独学でプログラミングの勉強をしていると、わからないところが出てきて、それが挫折の原因になることがあります。自分がそうなってしまう可能性があると思う方は、プログラミングやコンピュータースキルを学べる学校に通うことを検討してみてください。
スクールには専門の講師がいるため、わからないことが出てきても質問することが可能です。疑問点を解消できるため、効率よく知識を定着させられるでしょう。
求められるスキルや能力を培う
クリエイティブな世界は実力主義な面が強く、特にゲーム業界はその傾向が強いでしょう。経験がなくても、実務で作業できるレベルのスキルを持っていれば、即戦力として採用されることもあります。
ゲームプログラマーとして求められるスキルで特に重要になるのは、プログラミングスキルです。CやC++、C#、スマホゲームやPCゲームであればJavaやSwift、Objective-C、Ruby、などの言語を習得しましょう。
そのほか、グラフィックや入出力、サウンドの管理をしているゲームエンジンの知識も持っておくことをおすすめします。
\\ゲームプログラマーに関する相談はこちら//
ゲームプログラマーにおすすめの資格を理解して取得を目指そう
最近では、家庭用ゲーム(コンシューマーゲーム)だけではなく、スマホゲーム、PCゲームなど、ゲームができるプラットフォームは豊富にあります。
そういったプラットフォームが増え、市場も拡大している傾向にあるため、ゲームプログラマーは需要の高い職種と言えるでしょう。
ゲームプログラマーの仕事を目指す方は、ぜひ、本記事を参考におすすめの資格を確認してみてください。資格を取得して就職、転職を有利に進めていきましょう。
\\ゲームプログラマーを目指したい方はこちら//
関連記事
フリーランスのキャリア
【弁護士監修】フリーランス新法が「業務委託」の発注者と受注者に与える影響とは?メリットと注意点をご紹介
【弁護士監修】フリーランス新法施行でSES事業者が注意すべき事項とは?発注者によって異なる適用範囲に注意が必要!
【弁護士監修】フリーランス新法施行はエンジニアにも影響がある?具体的な対策をご紹介
【弁護士監修】フリーランス新法の制定はフリーランスの権利保護が目的!エンジニアが新法適用に合わせてすべきことをご紹介
【弁護士監修】エンジニアの副業はフリーランス新法の適用対象になる!契約の際の注意点もご紹介
【弁護士監修】準委任契約はフリーランス新法の適用対象になる?実際の影響や注意するべきことをご紹介!
【弁護士監修】フリーランス新法が業務委託の再委託に与える影響とは?再委託する・受ける場合の注意点をご紹介
【弁護士監修】副業での稼働もフリーランス新法の対象になる!実際に注意すべき点をご紹介
インタビュー
フリーランスに転向し収入も生活も向上 アップデートを続けるエンジニアの情報収集方法を公開
新業界参入と同時にフリーランスに転向したエンジニアの情報収集方法とは?
常に情報を更新してより良い選択を ベテランフリーランスエンジニア直伝の情報収集術をご紹介
理想的なエンジニア像を描き、自由な働き方を求めてフリーランスへ。
フリーランスになって収入が3倍!全エンジニアに独立は怖くないと伝えたい
評価と報酬を考え、的確な情報を得ながら働けるフリーランスは、自分にあった生き方
専門家としての誇りを持ち、期待に応えてしっかり稼ぐ
思いもかけないフリーランスとしてのキャリア。そこには大きな可能性がたくさん詰まっていた
エンジニアの職種
TechStockの気になる評判は?おすすめポイントや使い方を詳しく解説
【徹底比較】ネットワーク監視のフリーソフトおすすめ10選!できることやメリットをご紹介!
AWSの導入事例17選を紹介!導入するメリットや注意点について解説
デバッカーが「きつい」と言われる本当の理由とは?必要なスキルやおすすめの資格もご紹介!
運用保守が「やめとけ」と言われる理由とは?平均年収や仕事内容から解説!
ネットワークエンジニアは「やめとけ」と言われてしまう理由とは?仕事の魅力やメリットも解説
Linux関係の資格を取得するメリットとは?取得に向けた勉強方法も紹介
【必見】組み込みエンジニアのフリーランス年収とは?将来性や必要なスキルも紹介
業界特集
医療業界のフリーランスエンジニア向け案件特集|DX化が進む成長市場で求められるスキルと働き方のポイント
自動車業界フリーランスエンジニア案件特集|CASE時代の開発をリード!求められる技術とプロジェクト事例
EC業界のフリーランスエンジニア向け案件特集|急成長業界で必要とされるスキルや働き方のポイントもご紹介
セキュリティ業界のフリーランスエンジニア向け案件特集|案件参画で身につくスキルや参画の際に役立つ資格もご紹介
金融業界(Fintech領域)のフリーランスエンジニア向け案件特集|業界未経験でも活躍する方法もご紹介
生成AI分野フリーランスエンジニア案件特集|最先端技術を駆使!注目スキルと開発プロジェクト事例
小売業界フリーランスエンジニア案件|年収アップとキャリアアップを実現!最新トレンドと案件獲得のコツ









