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組み込み系について大公開!知っておくべき10のポイント

組み込み系について大公開!知っておくべき10のポイントのイメージ

組み込み系とは、家電や機械の中に組み込まれているコンピュータを制御するシステムを指します。扱われている分野は家電や情報・通信機器など幅広いです。組み込み系の特徴としては、「ユーザーの手で書き換えNG」「活躍できる分野が幅広い」などがあげられます。

本記事では、組み込み系の概要を中心に、組み込み系に興味がある人の知っておいてほしいポイント、組み込み系システムに使う言語などを解説していきます。

組み込み系とは?

組み込み系とは、家電や機械の中に元々入っているシステムのことです。組み込み系があるおかげで、洗濯機や炊飯器などが正常に動くことができます。

組み込み系が登場したおかげで簡単に性能などが追加できるようになり、色々なジャンルの機械に組み込み系が使われることになりました。そのため組み込み系を取り扱うエンジニアの活躍の場も、今後も広がり続けると予想されます。

組み込み系と呼ばれる由来

組み込み系と呼ばれる理由は、そのシステムが製品の中に組み込まれているからです。組み込み系は、英語では「Embedded system」と呼ばれますが、「Embedded」 も日本語に訳すと「埋め込み」と言う意味です。

つまり、組み込み系とは製品の中に入りこんでいるコンピュータシステムを分かりやすく表現している言葉です。IT用語に詳しくない人でも、組み込み系と聞けばイメージがわきやすいでしょう。

組み込み系のシステムが使われる分野

組み込み系のシステムが使われる分野は、家電や情報・通信機器、機械を作るための機械など幅広いジャンルです。現代の便利な生活は、組み込み系によって支えられているといっても過言ではないでしょう。

さらに、今後IoTの分野が盛り上がることが良そうされています。IoTの分野では、組み込み系は必要不可欠な存在です。今後組み込み系エンジニアを目指す人は、幅広い分野に仕事を求めることができるでしょう。

組み込み系の難易度

組み込み系の難易度は、かなり高いです。Web系に比べて、5年以上経験が無いと1人前とは言えないと考えられています。組み込み系は、失敗すると大きな損害に繋がることもあります。

組み込み系を目指す人はハードの知識も求められます。さらに、組み込み系は、自動車の分野などでは命に係わるシステムにかかわることもあります。責任が重大のため、生半可な気持ちでは対応することが難しい場合も多めです。

組み込み系を知るための10のポイント

ここからは、組み込み系に興味がある人に知っておいてほしいポイントを10個紹介していきます。組み込み系エンジニアとして活躍したい人は、必ずチェックしておきましょう。

組み込み系は、普段はあまりスポットライトを浴びることが少ないです。ただ、今後も需要が増え続けることが予想されています。現在組み込み系エンジニアは数が少ないと言われています。組み込み系に関する知識を増やして、働き方について考えてみましょう。

ポイント1:ユーザーの手で書き換えNG

組み込み系の多くは、実際に使っている人が書き換えをすることができません。オペレーティングシステムやシステム構成は、組み込み系エンジニアが使いやすいようにされていることが多いです。

もし組み込み系がユーザーでも簡単に書き換えができるようになれば、製品の仕様上に大きな問題や危険が発生する場合があります。組み込み系と汎用コンピュータとの大きな違いは、この点にあると言えます。

ポイント2:コンパクトにまとめる

組み込み系は、コンパクトにまとめられていることが多めです。コンパクトにできるかどうかで、費用が大きく変わってきます。組み込み系エンジニアを目指す人は、この点を頭に入れておく必要があります。

優秀な組み込み系エンジニアと言われる人は、いかにコンパクトにまとめるかという点で秀でている場合も少なくありません。コスト面は、会社にとっても大事な点なので今後も求められることでしょう。

ポイント3:活躍できる分野が幅広い

組み込み系は、使われている分野が幅広いのでいろいろなジャンルで活躍できます。家電にかかわっている組み込み系エンジニアもいれば、IoTを実現するために奮闘している組み込み系エンジニアもいます。

さらに今後は、ロボット開発や自動運転の車などさらに組み込み系の力が必要と言われる分野が拡大してくと予想されています。組み込み系は、将来性のある分野と言えるでしょう。

ポイント4:あらゆる状況を想定することが必要

組み込み系は、人が誤って操作した時にどのように対処するのかということも想定してシステムを作る必要があります。エンジニアは、システムがエラーを頻繁に起こさないように工夫する力が求められます。

例えば洗濯機の組み込み系などは、別々のボタンを同時に押された場合にどうするのかということを想定して制作していかないと問題がおきます。さらに複雑な機械などは、あらゆる事態に対応できるようにしておくことが重要です。

ポイント5:プログラミングの本質を味わえる

組み込み系の醍醐味と言えば、自分が設定したようにプログラムが動くということを実感できる点です。プログラミングが好きという人が、組み込み系エンジニアを目指すと充実した日々を送れるでしょう。

さらに自分が組み込み系を手掛けた製品が世に出れば、やりがいをダイレクトに感じられます。エンジニアとして大きなやりがいを求める人は、組み込み系が向いていることでしょう。

ポイント6:制御系とは違う

組み込み系は、制御系とは異なります。組み込み系がシステムを組み込むことがメインであるに対して、制御系はシステムを調整する仕事のことです。2つは似ている仕事ととらえられがちですが、異なります。

以前は、組み込み制御系と呼ばれたこともありました。しかし、現在ではより仕事の内容が細かく分かれています。組み込み系を目指している人は、仕事内容をしっかり確認して応募するようにしましょう。

ポイント7:未経験者はテスターから

組み込み系で活躍したいけれど未経験という人は、テスターから始めることが多いです。テスターとは、システムの動作を確認する仕事のことです。

さらに組み込み系で活躍したい人は、言語の勉強や資格を取ることがです。小さい時から、物作りに没頭することが多かった人や機械の構造が気になるという人は、組み込み系に向いているといえます。一度チャレンジしてみましょう。

ポイント8:組み込み系は給料が良い

組み込み系は、平均収入が同世代の他の職業よりも高い場合が多いです。20代では約391万円、30代では約527万円と言われています。給料が高い職業に憧れるという人も、組み込み系がです。

組み込み系のキャリアとしては、プログラマーやSEとして活躍して、プロジェクトマネージャーなどに進むことが一般的です。さらに、スペシャリストを目指して努力する人も多いです。

ポイント9:長く働ける

組み込み系の仕事は大変ですが、努力し続ければ60代でも活躍している人がいます。経験や知識を積み重ねて長く活躍したいと考えている人は、組み込み系エンジニアも選択肢に入れると良いでしょう。

IT業界は人手が足りないと言われることが多いですが、組み込み系エンジニアも需要が高い割に人数が少ないことが問題だと言われています。オールラウンドのエンジニアを目指す人も、組み込み系の知識は持っておく必要があります。

ポイント10:数と種類が多い

組み込み系は、他の汎用システムと比べて種類や数が多いです。そのため覚えることも多いですが、やりがいもあります。種類や数の多さに魅力を感じるエンジニアは、組み込み系が向いていると言えるでしょう。

組み込み系で経験が知識が必要と言われる理由は、種類や数の多さに関係しています。長期間のプロジェクトもあるので、達成感を感じる仕事とも言えるでしょう。

組み込み系システムに使う言語

ここからは、組み込み系システムに使う言語について紹介していきます。組み込み系エンジニアを目指す人は、これらの言語についての知識を深めておくことが、就職の近道になります。

組み込み系エンジニアを目指す人は、ソフトウェアを開発するためのプログラミング言語としてどのような言葉を重点的に学習するか知っておくことはかなり大事です。色々なプログラミング言語の中から自分のキャリアに必要なものを選択しましょう。

言語1:C言語

組み込み系で使われている主な言語は、C言語です。C言語は40年以上使われている歴史のあるプログラミング言語で、UNIXが開発しました。汎用性が高いプログラミング言語なので、他のITエンジニア職でも使われている場合があります。

C言語は、無駄無くコンパクトに処理できる点が好まれる理由です。主流のソフトウェアもC言語が利用されていて、勉強しておくことが求められます。

言語2:C++言語

C++言語は、C言語と互換性があるので組み込み系で使われています。WindowsやLinuxといったOSを取り扱う際にも便利な言語として、利用されることが多いです。

C++言語は、自動車産業を中心に頻繁に使われるようになってきました。今後は、IoTの開発にも多用されることが予想されています。C++言語も組み込み系を目指す人にとっては、頭に入れておく必要があります。

組み込み系の資格

ここからは、組み込み系が持っておきたい資格について紹介していきます。組み込み系としてキャリアを充実させたい人は取得を検討しましょう。

組み込み系を取り巻く環境が変化する中で、組み込み系に特化した資格試験の数も増えています。これらの資格を持っていることで、組み込み系としての就職や転職が有利になることも多いです。

資格1:エンベデッドシステムスペシャリスト

エンベデッドシステムスペシャリストは、スキルレベル4の組み込み系に資格です。組込みシステム開発に関する広い知識が求められる資格で、高度情報処理技術者試験に含まれています。合格率は12パーセント程度です。

資格2:基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、スキルレベル2の組み込み系にぴったりな資格です。情報産業業界では昔から注目を集めている試験の1つです。合格率は20~30%と以前に比べて上昇しています。

ストラテジ系やマネジメント系などの分野も登場するので、情報系以外の知識も必要になります。

資格3:応用情報技術者試験

応用情報技術者試験はスキルレベル3の国家試験です。基本情報技術者試験に合格した人は、次にこの資格にチャレンジするという場合が多いです。組み込み系だけでなく、総合力を問われる問題が多いです。

資格4:ETEC

ETECは組込み技術者試験制度と呼ばれる組み込み系に特化した資格です。この資格は、組込みソフトウェア技術者試験クラス1とクラス2に分かれています。自分の実力に合ったクラスを選んで、受験してみましょう。

組み込み系は幅広く使われるシステム

組み込み系は、生活に欠かせない重要なシステムです。組み込み系は今後もさらに活躍の分野が広がって行くと予想される分野なので、資格の勉強や今回紹介したポイントを含めて就職や転職先として検討してみましょう。

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この記事の監修者

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Branding Engineer編集部

株式会社Branding Engineerはエンジニアプラットフォームサービスである「Midworks」を運営。株式会社Branding Engineerが属するTWOSTONE&Sonsグループでは、エンジニアプラットフォームサービスにおけるエンジニアの連結登録数は50,000名を越え、連結稼働数も4,500名を、案件数も10,000件を超える。 ※登録数、稼働数、案件数は2024年10月発表時点の実績数値

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記載されている内容は2024年10月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日
2019.01.22
更新日
2024.10.06

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