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CCNA試験合格の勉強時間や攻略法は?IT未経験からの試験対策を紹介

CCNA試験合格の勉強時間や攻略法は?IT未経験からの試験対策を紹介のイメージ CCNA試験合格の勉強時間や攻略法は?IT未経験からの試験対策を紹介のイメージ

CCNAとは、アメリカのネットワーク関連機器メーカーであるシスコシステムズ社が実施する「Cisco認定資格」のアソシエイトレベルの資格です。ネットワーク系資格として評価されることもあり、人気があります。
そんなCCNAですが、どれくらいの勉強をすれば合格できるのでしょうか。

本記事では、CCNAの試験攻略に必要な勉強時間を中心に、試験の概要や資格取得のメリット、難易度について解説していきます。

CCNA試験はどういう試験か

CCNAは「CiscoCertified Network Associate」の略で、ネットワーク関連機器最大手のシスコシステムズ社が実施する「Cisco認定資格」の中の一つです。
「Cisco認定資格」はネットワークエンジニアの技能を認定する資格として信頼性が高く、その中でCCNAは、登竜門の位置付けであると言えるでしょう。

CCNAのグレードは

Cisco認定資格には5つのグレードがあり、難易度の低い方から並べると、「エントリー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「エキスパート」「アーキテクト」です。
CCNAはCisco認定資格の5つのグレードの中で、下から2番目の「アソシエイト」にあたり、CCNA資格保有者の実用性の高いネットワークエンジニアとしての技能を保証します。

CCNA試験は10の専門分野を集約

CCNAは、近年の変更に伴い、それまで10の専門分野に別れていた試験の内容が集約されたため、勉強する範囲が広がって難易度が上がりました。

10の専門分野は「アーキテクト」「クラウド」「コラボレーション」「サイバーセキュリティオペレーション」「データセンター」「デザイン」「インダストリアル」「ルーティング&スイッチング」「セキュリティ」「サービスプロバイダ」「ワイヤレス」です。

つまりその変更によって、より一層、広範囲に渡る専門的な知識が求められる実用性の高い資格となったといえるでしょう。

CCNAの他の資格と比較した位置付けは

ネットワーク分野だけでなく、国家試験と比較した場合、CCNAの難易度はどのような位置付けになるでしょうか?

国家資格では「ITパスポート試験」「基本情報技術者試験」がありますが、CCNAは「基本情報技術者試験」と同程度の難易度と言えるでしょう。
ちなみに、「ITパスポート試験」と同程度の難易度のCisco認定資格はエントリーグレードの「CCT」です。

CCNA試験攻略に必要な勉強時間と勉強方法は?

ネットワーク未経験者がCCNA試験攻略に必要な勉強時間は200時間以上と言われています。
これは毎日3時間学習した場合は67日間で約3ヶ月(1カ月当たり22~23日稼働)、毎日2時間勉強した場合は100日間で約4ヶ月(1カ月当たり25日稼働)という計算です。

ネットワーク経験者の場合に必要な勉強時間

ネットワーク経験者の場合は、未経験者より短い勉強時間でCCNA試験を攻略できることは確かですが、最低どれくらいの勉強時間が必要でしょうか?

ネットワークの知識をすでに持っていたとしてもCCNA独自の知識を学ぶ必要があることや、試験問題数が多いわりに試験時間が短く1問にあまり時間を掛けられないことから、最低でも1カ月以上は勉強の期間を確保した方が良いでしょう。

CCNA試験攻略に必要な勉強方法

勉強時間が十分でも、勉強方法の能率が悪いと、予定通りに学習が進んでいきません。
CCNA試験攻略に必要ないくつかの勉強方法が考えられますが、それらを組み合わせ、ご自分に合った方法によって学習を進めてください。

・参考書や問題集で勉強する
・サイトで勉強する
この2つが、多くの人が採用して合格している基本的な勉強方法です。

CCNA試験は、近年改定の「200-301」が本記事執筆時の最新版です。
参考書・問題集の購入前にシスコ公式サイトでCCNA試験の更新情報を確認し、最新版に対応した書籍を購入してください。

最終的な仕上げとしては、試験本番の「試験問題数が102問・試験時間が120分」を意識して、120分以内に問題を120問解いて正解率8割以上を目指しましょう。

独学でもモチベーションを保つ方法

独学の場合「絶対に合格したい」という強いモチベーションを保持できないと、途中で挫折してしまいます。

しかしモチベーションが低下しても、動画などの視覚情報が多いものなら、比較的楽に基本的な概念を学ぶことができます。

・YouTubeの講座で学ぶ
・オンライン講座で学ぶ
・オンラインスクールで学ぶ

例えば、YouTubeでウズウズカレッジ【インフラエンジニアを目指すための「ネットワーク(CCNA)講座」の再生リスト】がおすすめです。

学び始めのきっかけとして、動画を繰り返し視聴することでイメージをつかみ、それから本格的な学習に取り掛かると良いでしょう。

それでもモチベーションが続かない場合は、最後の手段として、有料のオンライン講座やスクールを検討しましょう。

CCNA資格取得のメリット

CCNAの資格取得に向けて勉強することで、ネットワークの基礎知識や、シスコシステムズ社の製品に関する知識、実践的なスキルを身につけることが可能です。
また、CCNA資格は世界的に認められている価値のある資格なので、資格取得者は就職や転職で有利でしょう。

CCNA資格取得で収入UP

CCNA資格取得者はネットワークの知識や実践的なスキルを保有していることが保証されているため、資格取得者に報奨金や手当を支給する企業もあります。

CCNAは、収入アップを狙った自己投資として頑張った以上のリターンが期待できるでしょう。

ネットワークエンジニアの知識の偏りを補正

ネットワークエンジニアとして業務に携わっていても、どうしても同じような仕事に偏ってしまい、ネットワーク全般の知識をまんべんなく得ることはなかなか難しい場合があります。

CCNA試験を受験することで、全般的なネットワークの知識を得ることができ、自分の弱点も見えてきます。

CCNAによって得た全般的なネットワークの知識があれば、幅広い業務に対応できる可能性と自信を得ることができるというメリットがあるでしょう。

CCNA資格の有効期限は?

以前は、認定期間は合格日より3年なので、資格を保有し続けるためには3年ごとに再受験して合格する必要がありました。

しかし現在は「Cisco継続教育プログラム」により、「試験のみ」あるいは「試験および継続教育」要件を満たした場合に、資格を継続することが可能です。

ただし、資格の有効期限が切れた後では継続が適用されず、再試験が必要になりますのでご注意ください。

出典:再認定ポリシー|Cisco
参照:https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/recertification-policy.html#~certification-cycle

CCNA試験の難易度は?

CCNAはネットワークエンジニアへの入門の位置付けの資格ですが、試験範囲が広く、試験問題が難解であると言われています。

また、試験の問題数が多く試験時間が短いことや、正解率が80%程度必要だということで、合格率は公表されていませんが、難易度は比較的高めのようですから、しっかりと対策を立てて試験に臨みましょう。

CCNAの推奨条件は

「シスコ技術者認定の公式サイト」では、受験の条件として満たすべき要件を以下のように公表しています。

・1年以上のシスコ・ソリューションの実装と管理経験
・基本的なIPアドレス指定の知識
・ネットワークの基礎への深い理解

確かに、実務経験がない状態で学ぶ場合、CCNA資格を取得できたとしても、実践的なスキルに結びつくかどうかという点が課題と言えそうです。

CCNAの推奨条件は

CCNAは10の専門分野、「アーキテクト」「クラウド」「コラボレーション」「サイバーセキュリティオペレーション」「データセンター」「デザイン」「インダストリアル」「ルーティング&スイッチング」「セキュリティ」「サービスプロバイダ」「ワイヤレス」が統合された試験で、試験範囲が広いことが特徴です。

試験は6つの項目に分けて出題されます。また、試験は問題を飛ばせない方式なので、苦手なので後回しというわけにはいかず、順番に解答していく必要があります。

1 ネットワークの基礎(20%)
2 ネットワークアクセス(20%)
3 IPコネクティビティ(25%)
4 IPサービス(10%)
5 セキュリティの基礎(15%)
6 自動化とプログラマビリティ(10%)

試験問題が多く試験時間が少ない

試験問題が多く試験時間が少ないことが、試験の難易度を上げる要因と言えるでしょう。
また、試験問題は英語から訳しているらしく、問題文の趣旨を読み取ることが難しいことを指摘する人も多いです。

試験問題数が102問で、試験時間が120分なので、一問に掛けられる時間は平均で1分程度です。

出題形式と解凍形式は以下の通りで、選択問題が最も多く出題されます。

出題形式 解答形式
選択問題(単一選択) 4問前後の選択肢から、1つの正解を選択
選択問題(複数選択) 6問前後の選択肢から、複数の正解を選択
入力問題 正解となるコマンドや値を入力
ドラッグ&ドロップ問題 ドラッグ&ドロップで適切なもの同士を結ぶ

CCNA試験の申し込みや注意点のまとめ

CCNA試験の申し込みや注意点について、他の項目で書いたことも含め、ここでまとめて紹介します。

CCNA受験のスケジュールを立てる際や、実際に試験を申し込む際の準備などに、参照してご活用ください。

注意点に関する項目では、自宅や職場でも受験が可能な、オンライン受験についても紹介していますので、オンライン受験に興味のある方はそちらをご覧ください。

CCNA試験の概要

CCNA試験の申し込みを準備する際に必要な情報として、試験の概要を表にまとめました。

試験名 200-301: CCNA Exam
受験料 約37,000円(税込み)
試験実施日 基本的に土日祝以外 ※実施場所により異なる
試験会場 100箇所以上 ※ピアソンVUEで確認 ※自宅・職場でも受験可能
試験申込 随時。試験希望日前日までOK
試験申込方法 「試験申し込み」参照 ※シスコ社のアカウントが必要
証明書類 ・顔写真付き身分証明書(政府発行) ・保険証やクレジットカード ※2点の提示が必要
再試験 不合格の翌日~6日以内に可能 ※再び受験料が必要
資格の有効期限 3年 ※Cisco継続教育プログラムで継続可
試験方式 CBT(Computer Based Testing)方式

CCNA試験の申し込み

シスコ公式サイトで、まずアカウントを作成する必要があります。
アカウントがないと、ピアソンVUEでのテストセンターの申し込みに必要な情報の登録ができません。

その後の流れは以下の2点です。

1、ピアソンVUEでアカウントを作成
2、ピアソンVUEで試験を登録(200-301: CCNA Exam)

試験を登録する際に「監督付き試験」と「監督なしのオンライン試験」の選択があります。

・「監督付き試験」はテストセンターでの通常の試験
・「監督なしのオンライン試験」は自宅・職場でのオンライン受験

通常は「監督付き試験」を選択すると良いでしょう。

CCNA試験を受験する際の注意点

・試験当日は本人確認書類を忘れず持参
・試験は、問題は飛ばしたり、戻ったりはできない
・自宅・職場でのオンライン受験は環境に注意が必要

CCNA試験は自宅や職場でも、オンライン受験が可能ですが、特定の環境やシステム要件を満たすことが条件で、受験とセキュリティポリシーへの同意が必要です。

また、カンニングなどの不正対策として、顔認識やアイトラッキング(眼球の動きを追跡)で潜在的なセキュリティ違反を試験監督員に報告する、人工知能を用いたソフトウエアが採用されています。

CCNA試験の資格を取得してネットワークエンジニアを目指そう

CCNAの資格はネットワークエンジニアの登竜門と言われ、入門の位置付けにあるとされています。

ネットワークエンジニアとして働くすべての人が必要とする、ネットワークの基本的な知識を習得する意味でも、その証明としての資格を取得する意味でも、CCNA試験を受験し、資格を得ることはとても有意義で、役立つでしょう。

ぜひ本記事を参考に、CCNA試験にチャレンジして、スキルアップやキャリアアップを目指しましょう。

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この記事の監修者

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Branding Engineer編集部

Branding Engineerは、フリーランスエンジニアと企業のマッチングサービスである「Midworks」中心としたエンジニアプラットフォーム事業、総合WEBマーケティングソリューションサービス「Digital Arrow Partners」を中心としたマーケティングプラットフォーム事業を運営。

Branding Engineerは、フリーランスエンジニアと企業のマッチングサービスである「Midworks」中心としたエンジニアプラットフォーム事業、総合WEBマーケティングソリューションサービス「Digital Arrow Partners」を中心としたマーケティングプラットフォーム事業を運営。

記載されている内容は2024年06月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日
2022.09.28
更新日
2024.06.15

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