CCNAの取得に役立つおすすめの参考書6選!選び方や演習のコツ
CCNAの取得を目指す際に参考書を選ぶポイントは、CCNAの広範な試験範囲をしっかり押さえて、丁寧な解説があるものを選ぶことです。勉強のモチベーションを落とさないために自分のレベルに合った本を選ぶことも大切です。
本記事では、CCNAの資格取得に役立つおすすめの参考書を6冊紹介しています。CCNA取得に参考書を活用するメリット・デメリットやCCNAの参考書を選ぶポイントも解説しています。CCNAの取得を目指している方は是非参考にしてみてください。
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CCNAとは?
CCNAは「Cisco Certified Network Associate」を正式名称とする、コンピュータネットワーク機器メーカーCisco(シスコ)社のベンダー資格です。
シスコ社は日本国内のネットワーク機器市場においても、高いベンダーシェアを誇るため、認知度も信頼性も高いITエンジニア系資格と言えるでしょう。
試験名 | 200-301 CCNA Exam: Cisco Certified Network Associate |
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試験時間 | 120分 |
問題数 | 約100問 |
受験料金 | 税抜33,600円 |
CCNAの取得難易度
シスコ認定試験には「エントリー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」等の段階がありますが、CCNAは「プロフェッショナル」の一段下の「アソシエイト」に属します。
アソシエイトとは、専門家として必要な基礎を習得するレベルです。しかし基礎とはいえ、安易に受験し合格することのできる資格ではありません。
CCNAはIT系資格の中でも、ネットワーク関係に特化しているため、この分野に関しては、一般IT系の資格と比べて、より幅広く専門性の高い知識が求められるということです。
CCNAの参考書を活用するメリット・デメリット
参考書が1冊あればいつでもどこでも勉強できるだけでなく、基礎から包括的な正しい知識を身に付けられます。また、参考書代以外に金銭的負担もないため、勉強代を低く抑えられます。
しかし、疑問点があってもスクールのように質問できない、参考書による独学ではモチベーションが保ちにくい点がデメリットでしょう。
CCNAの資格取得に役立つおすすめの参考書6選
ここからは、おすすめの参考書を紹介していきます。
参考書にはCCNAの試験範囲を本格的に学び演習できる書籍と、ネットワーク初心者向けの2種類があります。CCNAの資格取得に役立つ参考書を探している方は参考にしてください。
1:シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集[対応試験]200-301
CCNA対策書籍として外せない、テキスト兼問題集です。テキストで試験範囲をしっかりと学び、各章末にある「確認問題」で解答力を鍛え、模擬試験で実力試しができます。
ネットワーク初学者の方には、難易度が高く感じられる可能性があるため、経験者向きの参考書と言えるでしょう。
2:1週間でCCNAの基礎が学べる本 第3版
タイトル通り、CCNA試験範囲の基礎を学べる本です。
IT系ネットワーク資格であるCCNAは、2020年の改定でより出題範囲が広くなりました。試験対策の書籍は、その広い試験範囲に沿って書かれているため、初学者がスムーズに理解するのは難しいケースがあります。
この書籍はCCNA試験情報も掲載している、ネットワーク入門書です。CCNA受験を見据えながら、ネットワークの基礎学習が行えます。
先述した「シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集」がハードル高く感じられた場合は、こちらの本に立ち戻って基礎固めをすると良いでしょう。
3:CCNAの教科書と問題集はまだ買うな!失敗しない勉強法とIT業界の指南書
CCNAの教科書と問題集を「まだ買うな!」と、ユニークなタイトルの本です。そもそもほかのIT資格ではなく、なぜCCNAを勧めるのかなど、IT業界でのキャリア形成自体を俯瞰した視点から書かれています。
実際にCCNAの勉強を始める前に、このような書籍を読んでみるのも良いでしょう。
4:Cisco試験対策 Cisco CCNA問題集 [200-301 CCNA]対応
受験生に「赤本」という愛称で親しまれている、CCNA問題集です。760ページの中に、CCNA試験の出題範囲にしっかり対応した問題と、分かりやすいポイント解説が掲載されています。
問題演習を重ねながらテキストとして学ぶこともできるため、手元にあると心強い1冊でしょう。
5:(模擬問題、スマホ問題集付き)徹底攻略Cisco CCNA問題集[200-301 CCNA]対応
CCNA試験対策定として定番の、「黒本」と呼ばれる問題集です。688ページとボリュームがある問題集であり、解説が丁寧で豊富です。
また、模擬問題1回分(ダウンロード版)やスマホ問題集も提供されているため、試験攻略に役立つ1冊と言えるでしょう。
6:シスコ技術者認定教科書 図解でスッキリ! パッとわかるCCNAの授業
ネットワークの基本中の基本を、分かりやすく解説しています。「1時間目 ネットワークのきほん」「2時間目 OSI参照モデルのきほん」「3時間目 物理層とデータリンク層の役割」のように、7コマの講義形式で進んでいきます。
本格的な教科書や問題集に挑むにはハードルが高い場合に、前準備としてCCNAの概要を掴むには良い本でしょう。
CCNAの参考書の価格相場
1冊で合格まで目指せるような本格的な書籍・問題集でもある書籍では、4,000円前後が相場である一方、基礎固めのための入門的な書籍は2,000円台半ばになります。
電子書籍版は紙の書籍より手頃なケースもあるので、自分の勉強スタイルに合わせて適宜選択するとよいでしょう。
CCNAの参考書を選ぶポイント
参考書を選ぶ際は、CCNAの広範な試験範囲をしっかり押さえて、丁寧な解説があるものを選ぶことがポイントです。
しかし、自分にとってその参考書の難易度が高いものだった場合、無理にその1冊だけで合格を目指そうとすると挫折してしまう可能性があります。その場合、自分のレベルに合った基本的な本に立ち戻ることも大切です。
また、CCNAは2020年2月に改訂されたため、現在の試験コードは200-301です。改定前の古いCCNAではなく、現在の200-301に対応していることを確認しましょう。
CCNAの演習をするときのコツ
ここでは、実際にCCNAの演習をするときのコツを紹介します。
CCNAの試験は紙の問題・解答用紙を用いた筆記ではなく、PCを使用するCBT方式であることを頭に入れておきましょう。
CBTは「Computer-Based Testing」のことであり、問題表示・解答入力など全ての試験工程をコンピュータ上で行います。マウスを用いる選択問題や、キーボード入力のシミュレーション問題などが出問されます。
- シミュレーション問題への対策を行う
- 時間配分を決めながら演習する
シミュレーション問題への対策を行う
CNA試験の中にあるシミュレーション問題は、ルーターなど実際の機械の設定をシミュレートするため、その仕組みを把握して初めて解答できます。
シミュレーション力を上げるためには、問題演習を多くこなす必要があります。Web教科書や、IT系資格の学習サイトを活用するのも良いでしょう。
時間配分を決めながら演習する
CCNAの試験時間は120分であり、問題数が約100問なので、1問にかけられる解答時間は平均1分強になります。
時間をかけて問題文を読んでいると、全ての解答が済む前に試験終了時刻になってしまうリスクがあります。逆に言えば、短時間で解答できる問題も多いということです。
トータルの試験時間を意識しながら、問題演習や模擬試験を繰り返していきましょう。そうすれば、時間をかけなくてはいけない問題・かけなくても解ける問題がだんだんと分かってきます。演習を重ねることで、短時間で解ける問題が増えてくるでしょう。
特に力を入れて対策したいCCNAの問題
CCNAの試験範囲については、シスコ公式サイトに記載があります。
ここでは特に力を入れて対策したい「IPv6」「STP」「サブネット化」それぞれに関する問題について見ていきます。
IPv6に関する問題
IPv6に関してCCNAの試験範囲には、ネットワークの基礎としての「IPv6アドレッシングとプレフィックスの設定および確認」「IPv6アドレスタイプの比較対照」、IPコネクティビティにおいての「IPv4およびIPv6でのスタテック ルーティングの設定および確認」が入っています。
IPv4に次ぐインターネットプロトコル規格であるIPv6については、出題が多い傾向です。
また、16進数で表記するIPv6アドレスは長いため、3つの省略ルールをしっかり勉強しておきましょう。
1.フィールドごとに先頭の0は省略可能
2.フィールドのビットが全て0なら、1つの0に省略可能
3.ビットが全て0のフィールドが連続しているなら、その間の0を全て省略し2重コロン「::」に省略可能
STPに関する問題
STPに関してCCNAの試験範囲には、ネットワークアクセスでSTPの改良版である「RSTP(Rapid PVST + Spanning Tree Protocol)の必要性とその基本的運用方法の説明」が入っています。
STPは、ネットワーク内でデータがループしないようにするためのSpanning Treeを実現させるプロトコルです。
STPではルートブリッジやルートポート、指定ポート、非指定ポートの4種類の選選出方法を、しっかり身に付けておきましょう。
サブネット化に関する問題
サブネット化に関してCCNAの試験範囲には、ネットワークの基礎として「IPv4アドレッシングとサブネット化の設定および確認」が入っています。
サブネット化とは大きなネットワークを分割し、小さいネットワークの集まりとすることです。
コンピュータに割り当てられる住所的な情報であるIPアドレスには「どのネットワークなのか」を表す「ネットワーク部」、「どのコンピュータなのか」を表す「ホスト部」が書かれています。
どこからどこまでがネットワーク部で、ホスト部であるかを指定するのが「サブネットマスク」です。サブネット化の分野では、このような概念への理解を充分に深める必要があります。
サブネット化に関する概念を把握し、サブネッティングしてネットワークアドレスを複数に分割するアドレス計算問題などにも慣れておきましょう。
CCNA取得に向けた勉強時間の目安
CCNA合格に必要な勉強時間は、160時間が目安です。1日2時間程度の勉強を、3か月弱行う計算です。
ただしCCNAの試験範囲であるネットワークに対する知識や経験が少ない初学者の場合は、その分より時間をかける必要があるでしょう。
CCNAの資格取得に向けて参考書以外に役立つ勉強法
ここまでは、参考書をメインに具体的な勉強方法について見てきました。
ここからは、参考書以外の勉強法について見ていきます。参考書以外に役立つ勉強法について知りたい方は参考にしてください。
問題集の活用
参考書を用いて試験に必要な知識をインプットできた後は、問題集を活用し、問題演習や模擬試験を繰り返して、参考書で学んだ知識のアウトプットをしていきましょう。
120分と限られた試験時間の中で約100問の問題を解き終えるには、解答作業そのものに慣れスピードアップしなくてはなりません。
オンライン動画教材の活用
オンラインの動画教材の活用は、分厚い参考書を使うより気軽という利点があります。
電車やバスでの移動中やちょっとした隙間時間に、スマートフォンで勉強できます。家事やほかの作業をしながらの流し見でも、ある程度の学習効果は期待できるでしょう。
また、視聴後に講師に質問ができるオンライン動画講座も活用してみると良いでしょう。
CCNAの受験までの流れ
シスコ公式サイトには、試験の申し込みから実際の試験の様子までを収録したチュートリアルがあります。実際の試験の様子が把握できますので、目を通しておくとよいでしょう。
ここでは自宅や職場からではなく、受験会場(ローカルテストセンター)に赴いての受験について紹介します。
オンラインで登録・申し込み
CCNAの試験は、ピアソンVUEからオンラインで申し込みます。ピアソンVUEのアカウントを持っていなければ新規作成し、その後で試験を登録しましょう。
オンラインテストとして、自宅や職場のパソコンから受験する方法も選べますが、実施要件を満たす必要があります。
試験当日:試験の開始
本人確認書類を忘れずに持って受験会場に行きましょう。本人確認書類としては、免許証などの顔写真付きの証明書および保険証やクレジットカードなどの身分証と2点必要です。
前記の通りCCNA試験はCBT方式であり、紙の用紙に筆記するのではなく、コンピュータ上で1問づつ回答していきます。また、一度次の問題に進むと、前の問題に後戻りすることはできません。
出典:本人確認書類について|ピアソンVUE
参照:https://www.pearsonvue.co.jp/Test-takers/Tutorial/Identification-1S.aspx
結果画面の確認
問題を全て解き終えて試験を終了すると、画面上に合否が表示されます。CCNAの試験は、その場で合格/不合格が分かります。
また、試験会場を退室後に、点数などが記載されているスコアレポートが渡されます。
CCNAの勉強には参考書を活用しよう
この記事ではCCNAの取得難易度、おすすめの参考書、参考書を中心とした具体的な勉強法、演習をするときのコツ、特に力を入れて対策したい問題、受験までの流れなどを解説してきました。
CCNAはキャリアアップに有効な、信頼度と知名度の高いネットワーク系IT資格です。この記事を参考に、ぜひ合格を目指してみてください。
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