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プロジェクトオーナーとは?プロダクトオーナーとの違いや働くうえで大事なこと

プロジェクトオーナーとは?プロダクトオーナーとの違いや働くうえで大事なことのイメージ

プロジェクトオーナーとは、プロジェクトの立案や実施の判断をする人を指します。高いコミュニケーション能力や戦略的な思考、適応能力などが求められるポジションです。プロジェクトの成功を左右するため、やりがいの大きい役割を担います。

本記事では、プロジェクトオーナーの仕事内容を中心に、他の役職との違い、プロジェクトオーナーの必要な能力などを詳しく解説しています。

目次

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  1. プロジェクトオーナーの役割・仕事内容
    1. プロジェクトの実施判断
    2. プロジェクトの実施準備
    3. 他のステークホルダーとのやり取り
  2. プロジェクトオーナーとプロダクトオーナーの違い
  3. プロジェクトオーナーとプロジェクトマネージャーの違い
  4. プロジェクト成功にプロジェクトオーナーが重要な理由
  5. プロジェクトオーナーとして必要になる能力
    1. 高いコミュニケーション能力
    2. 戦略的な思考力
    3. プロジェクトへの熱意
    4. 共感力
    5. 変化へ適応できる能力
    6. 危機を察知できる能力
  6. プロジェクトオーナーとして働くうえでのコツ
    1. プロジェクトを開始する理由をはっきりさせる
    2. 信頼を確保してチームの自律性を促す
    3. 情報はチームのニーズを先読みし適切なタイミングで提供する
    4. オーナーとマネージャーを兼務する場合は定常業務の量を調整する
    5. 計画の変更が余儀なくされた場合は優先順位を意識する
    6. プロジェクトを企画する段階から他部門と連携をとる
  7. プロジェクトオーナー以外のステークホルダー
    1. プロジェクトマネージャー(PM)
    2. プロジェクトリーダー(PL)
    3. プロジェクトチーム・メンバー
    4. プロジェクトスポンサー
    5. プロジェクトマネジメントオフィス(PMO)
  8. プロジェクトオーナーの役割や働き方を理解しよう
  9. Midworks おすすめの案件例

プロジェクトオーナーの役割・仕事内容

プロジェクトオーナーは、プロジェクトの立案や実施判断をする人物を指します。

プロジェクトオーナーはプロジェクトの発注者であるため、プロジェクトを立案し、プロジェクトが円滑に進むように管理を行う必要があります。社内プロジェクトの場合、プロジェクトマネージャーの上司などがプロジェクトオーナーになるケースが多いでしょう。

また、外部から発注されたプロジェクトの場合は、社外の人や組織がプロジェクトオーナーになります。

プロジェクトの実施判断

プロジェクトオーナーは、プロジェクトの実施の是非を判断します。ビジネス目標や戦略に基づき、プロジェクトの成果物や投資対効果を評価し、プロジェクトの実施価値を判断します。

あらゆるステークホルダーの利益も考慮したうえで判断するため、組織運営や経営などの観点からの判断が重要となります。

プロジェクトの実施準備

プロジェクトの実施判断をするだけでなく実行に落とし込むには、プロジェクトのスポンサーから資金を得ることや、プロジェクトに関わるステークホルダーから賛同や了承を得ることも必要になります。

他にも、プロジェクトチームの編成、目的や成果物の明確化、リソースの確保、スケジュールの策定など、プロジェクトの実行に必要な準備を行います。

他のステークホルダーとのやり取り

プロジェクトについて他のステークホルダーと話し合うことや、部署内でのプロジェクトの進捗に関する報告や説明を繰り返し行うこともプロジェクトオーナーの仕事です。

また、プロジェクトで問題が発生した場合、現場から詳細を聞き、プロジェクトオーナーが経営目線での判断を行う必要があります。

プロジェクトオーナーとプロダクトオーナーの違い

プロダクトオーナーとは、プロダクトの方向性を決定してプロダクトの価値を最大化する役割を持つ人です。プロダクトオーナーは開発チームに対して指示を出すわけではなく、作業を行うためのプロダクトバックログの提示を行います。

一方、プロジェクトオーナーはプロジェクトの実施を決定し、組織戦略に基づいてプロジェクトの管理を行う存在です。

そのため、プロダクトオーナーは価値を提供する役割を持ち、プロジェクトオーナーはプロジェクトを実施する役割を持つという違いがあります。

プロジェクトオーナーとプロジェクトマネージャーの違い

プロジェクトマネージャーとは、プロジェクトオーナーが実施を決めたプロジェクトを実際に管理したり、プロジェクトの実行について責任を負う人物です。

プロジェクトオーナーが立案や実施判断を行うのに対し、プロジェクトマネージャーはプロジェクトの計画と実行を担当し、チームの管理とプロジェクトの進捗管理に注力します。

プロジェクトオーナーとプロジェクトマネージャーは、プロジェクトを進めるうえで担当する領域が異なると言うことができます。

プロジェクト成功にプロジェクトオーナーが重要な理由

プロジェクトが失敗する原因としては、プロジェクトを発注するクライアント企業側に原因があるケースが多いと言われています。そのため、プロジェクトを成功させるためには、プロジェクトを立ち上げるプロジェクトオーナーの役割が重要になっています。

たとえばプロジェクトオーナーとの関係性が悪く、問題発生時にプロジェクトオーナーに相談することでかえって問題が悪化するようでは、プロジェクトも暗礁に乗り上げてしまうでしょう。

そのため、プロジェクトオーナーがプロジェクトの当事者としての意識を持ち、プロジェクトの企画段階からしっかりと連携しておくことで、プロジェクトを成功へと繋げていくことが大切です。

プロジェクトオーナーとして必要になる能力

プロジェクトオーナーは、プロジェクトの成功に対して非常に大きな影響を与える存在です。プロジェクトを成功へ導く優れたプロジェクトオーナーになるには、さまざまな能力を身につける必要があるでしょう。

ここではプロジェクトオーナーとして必要になる能力を紹介していきます。どのような能力が必要なのか参考にしてみてください。

高いコミュニケーション能力

プロジェクトでは、プロジェクトメンバーが一か所にまとまらずに分散して働いているケースも多いです。プロジェクトオーナーが単純にプロジェクトの変更点を伝えたりフィードバックを発信したりするだけでは、チームでの一体感が薄れてしまう可能性もあるでしょう。

そのため、プロジェクトオーナーは優れたコミュニケーターとしてプロジェクトチームの意思疎通を図っていくことが大切です。チームメンバー全員に正しくプロジェクトのビジョンを伝えるためには、高いコミュニケーション能力が必要とされるでしょう。

戦略的な思考力

優れたプロジェクトオーナーには戦略的な思考力が必要です。たとえば、目標達成の妨げとなっている問題の特定を行い、問題解決を行うための戦略を立案できるような思考力が必要になるでしょう。

また、戦略を立案するだけでなく、実際に実行可能な施策に落とし込むスキルも必要になります。

プロジェクトへの熱意

プロジェクトオーナーはプロジェクトの発起人であり、プロジェクトにおける最高責任者というポジションです。プロジェクトオーナーの強い熱意があれば、ステークホルダーにも伝わっていくでしょう。

また、プロジェクトオーナーの熱意が周囲へと伝わっていくことにより、プロジェクトチームのメンバーに対して働く意味を持たせることになるため、モチベーションの維持や向上にも繋がります。

そのため、プロジェクトオーナーの熱意はプロジェクトの成功にも大きな影響を与えることになるでしょう。

共感力

プロジェクトを成功させるためには、プロジェクトオーナーに対する周囲の共感はもちろん、プロジェクトオーナー自身も周りの人間に共感する力が必要になります。

プロジェクトオーナーとして役割を果たすには、プロジェクトメンバーからの意見にも耳を傾け、理解を深める必要があります。共感力の高いプロジェクトオーナーであれば、プロジェクトが直面する可能性がある問題を把握し、問題解決の道筋を描けるでしょう。

変化へ適応できる能力

近年では、あらゆる業界や市場、社会の変化するスピードが速くなっています。自社が地盤を固めてきた市場に突然新しい競合が参入し、顧客を奪われてしまうようなリスクも高いです。

そのため、現在のプロジェクトはさまざまな変化に対応し、方針の変更やメンバーの入れ替えなどを柔軟に行っていくことが重要です。プロジェクトオーナーには変化に適応しながら、プロジェクトを成功へと導いていくスキルが必要だと言えるでしょう。

危機を察知できる能力

プロジェクトにはトラブルがつきものです。プロジェクトの行く手を阻もうとするさまざまな問題を解決し、プロジェクトを成功へ繋げていくことはプロジェクトオーナーの重要な役割となっています。

そのため、プロジェクトオーナーには問題発生を事前に予見したり、早期に発見したりする危機察知能力が必要とされるでしょう。

プロジェクトオーナーとして働くうえでのコツ

プロジェクトが直面する問題は業種や組織文化などによっても異なるため、問題発生時にプロジェクトオーナーがどのような意思決定を行えばよいのか一概に正解を述べることはできません。

しかしプロジェクトオーナーがいくつかのコツを押さえておくことにより、プロジェクトが誤った方向へ向かってしまうリスクを軽減することが可能です。ここでは、プロジェクトオーナーとして働くうえでのコツを紹介していきます。

  • プロジェクトを開始する理由をはっきりさせる
  • 信頼を確保してチームの自律性を促す
  • 情報はチームのニーズを先読みし適切なタイミングで提供する
  • オーナーとマネージャーを兼務する場合は定常業務の量を調整する
  • 計画の変更が余儀なくされた場合は優先順位を意識する
  • プロジェクトを企画する段階から他部門と連携をとる

プロジェクトを開始する理由をはっきりさせる

プロジェクトオーナーがプロジェクトを始める場合、まずはプロジェクトを開始する理由を明確にしましょう。プロジェクトにおいて全てのメンバーの能力を最大限に引き出すためには、それぞれに目的意識を強く持ってもらうことが大切です。

そのためには、プロジェクトメンバーそれぞれがプロジェクトに共感し、プロジェクトに貢献したいという意欲を持つ必要があります。最初の段階で「なぜプロジェクトを始めるのか」という点を全員で共有しておきましょう。

信頼を確保してチームの自律性を促す

プロジェクトチームのモチベーションを保つためのポイントとして、チームの自立性を確保することも重要な要素となります。

そのためには、プロジェクトメンバーそれぞれがプロジェクトオーナーに信頼されていると感じられることが大切です。プロジェクトオーナーから信頼を得られている実感があれば、チームのモチベーションも上がり、多くの判断を委ねられるようになるでしょう。

情報はチームのニーズを先読みし適切なタイミングで提供する

プロジェクトオーナーが適切なタイミングで指示を行わなければ、プロジェクトは誤った方向へ進んでいくリスクがあります。そのため、プロジェクトオーナーはチームのニーズを先読みして、情報を適切なタイミングで提供することが大切です。

適切なタイミングで適切な情報を伝えられれば、スムーズに物事も進むでしょう。

オーナーとマネージャーを兼務する場合は定常業務の量を調整する

規模があまり大きくない組織では、プロジェクトオーナーとプロジェクトマネージャーという役割を一人で兼ねるケースがあります。一人で両方の役割をこなすことは労力を伴うため、労働時間の3分の2程度はプロジェクトに割けるように定常業務の量を調整するようにしましょう。

計画の変更が余儀なくされた場合は優先順位を意識する

プロジェクトを進める中で、どうしても途中で計画を変更しなければいけなくなるケースは多々あります。このような場合、当初の計画の遂行はいったん中止し、優先順位の高い課題解決に取り組むことが大切です。

最初に立てた計画通りに進めていくことも大切ですが、それよりも変化への対応を重視するようにしましょう。

プロジェクトを企画する段階から他部門と連携をとる

プロジェクトオーナーはプロジェクトの当事者としての自覚を持つ必要があります。そのためには、プロジェクトを企画する段階からIT部門や業務部門などと連携をとり、一緒に検討することが大切です。

プロジェクトオーナーと他部門で感じている問題点や課題などが一致しないままでは、プロジェクトもうまくいかなくなってしまうでしょう。

プロジェクトオーナー以外のステークホルダー

プロジェクトオーナー以外にも、プロジェクトに関わる人員や部門はさまざまです。プロジェクトチームとしてはプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャー、プロジェクトチーム以外の重要な存在としてプロジェクトスポンサーなどが挙げられます。

ここでは最後に、プロジェクトオーナー以外に存在する人員や部門について解説していきます。

プロジェクトマネージャー(PM)

プロジェクトマネージャー(PM)は、プロジェクトオーナーが発注したプロジェクトの責任者としてプロジェクトの管理を行うポジションです。

マネジメントを行う役割を持つため、プロジェクトのコストやスケジュール、人員、リスクなどあらゆる管理や意思決定を行います。

また、プロジェクトマネージャーはプロジェクトの進捗状況をプロジェクトオーナーに報告し、ステークホルダー全体での利害関係の調整などを行う役割を持ちます。

プロジェクトリーダー(PL)

プロジェクトリーダー(PL)は、現場のリーダーとしてプロジェクトの開発現場の進行をリードするポジションです。プロジェクトマネージャーの下に配置されるケースが多いですが、小規模なプロジェクトであれば兼任するケースもあります。

プロジェクトリーダーはチームをリードする役割を持つため、IT知識だけでなくコミュニケーション能力やリーダーシップなどが必要とされます。また、プロジェクトチームはさまざまな部署のメンバーで構成されるため、チームをまとめ上げる手腕が求められます。

プロジェクトチーム・メンバー

プロジェクトチーム・メンバーは、プロジェクトチームでの特定の役割を持つ人員を指します。プロジェクトチーム・メンバーは、一般的にさまざまな部署からプロジェクトに必要と思われる人材が集められることになります。

また、プロジェクトの成功へ向けて業務に打ち込める人材であることも、重要な要素です。なお、プロジェクトオーナーやプロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダーはプロジェクトチーム・メンバーに含まれません。

プロジェクトスポンサー

プロジェクトスポンサーとは、プロジェクトに対して資源の提供を行う人や組織を指します。プロジェクトスポンサーはプロジェクトに必須な人員や予算などを提供してくれる存在であるため、プロジェクトにとって欠かせません。

社内プロジェクトの場合、経営者などがプロジェクトスポンサーになります。社外向けのプロジェクトの場合は、予算の提供や予算に関する決定権などを持つ社外の組織がプロジェクトスポンサーになるのが一般的です。

プロジェクトマネジメントオフィス(PMO)

プロジェクトマネジメントオフィスとは、プロジェクトマネジメントのサポートを行う人材や部門などを指します。

プロジェクトマネジメントオフィスは一つの部門として設置され、さまざまなプロジェクトを横断的にサポートすることもあれば、プロジェクトマネージャーの下に設置されるケースもあります。

どちらの場合でも、プロジェクトマネジメントオフィスはプロジェクトマネージャーのプロジェクトマネジメント業務を支援する存在だと言えるでしょう。

プロジェクトオーナーの役割や働き方を理解しよう

プロジェクトの成功にはプロジェクトオーナーの働きが必要不可欠です。

ぜひ本記事で紹介したプロジェクトオーナーの役割や必要とされる能力などを参考に、プロジェクトの成功に大きな影響を与えるプロジェクトオーナーについて理解を深めてみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者

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Branding Engineer編集部

株式会社Branding Engineerはエンジニアプラットフォームサービスである「Midworks」を運営。株式会社Branding Engineerが属するTWOSTONE&Sonsグループでは、エンジニアプラットフォームサービスにおけるエンジニアの連結登録数は50,000名を越え、連結稼働数も4,500名を、案件数も10,000件を超える。 ※登録数、稼働数、案件数は2024年10月発表時点の実績数値

株式会社Branding Engineerはエンジニアプラットフォームサービスである「Midworks」を運営。株式会社Branding Engineerが属するTWOSTONE&Sonsグループでは、エンジニアプラットフォームサービスにおけるエンジニアの連結登録数は50,000名を越え、連結稼働数も4,500名を、案件数も10,000件を超える。 ※登録数、稼働数、案件数は2024年10月発表時点の実績数値

記載されている内容は2024年08月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日
2020.05.08
更新日
2024.08.11

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