初回公開日:2020年05月08日
更新日:2020年09月05日

プロジェクトマネージャーの役割とは|必要なスキルや資質一覧

記載されている内容は2020年09月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「プロジェクトマネージャー」とは、プロジェクトにおける総合的な責任を負う立場のことです。プロジェクトを企画し、実行していくまでの様々なプロセスにおいて、重要な決定権を持ち、総合的な責任を担う、とても大切な仕事です。

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プロジェクトマネージャー(PM)の目的・役割とは

プロジェクトマネージャーの役割とは|必要なスキルや資質一覧
IT業界におけるプロジェクトマネージャーとは、プロジェクトを監督、管理する責任者です。プロジェクトにおけるトップであり、進行に関して多くの権限を持つ仕事であるプロジェクトマネージャーは、どのような目的や役割を持つのでしょうか。

責任をもってプロジェクトを完遂させる総責任者

プロジェクトの総責任者であるプロジェクトマネージャーは、企画から参加して完遂するまでの戦略やスケジューリングなどをすべて管理する位置にあります。

また、プロジェクトの全容を把握したうえで必要な予算の算出、人員確保、品質の維持などもプロジェクトマネージャーが引き受けます。

そしてプロジェクトを円滑に進行させ、完成したシステムをクライアントに納品するまでが仕事です。その後の運用に関してはプロジェクトチームの担当ではないことが多いですが、運用を滞りなく行えるための管理や調整も、プロジェクトマネージャーの仕事に含まれるのです。

その他、チーム内外の連携をスムーズに取るためにコミュニケーションを取り、伝達漏れやトラブルを回避すること、プロジェクト全体の問題点をあぶりだす能力も必要です。

リスクを正しく管理する力が重要

プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全般の監督、管理を任されますが、その中にはリスクマネジメントも含まれます。プロジェクトを進行していくにあたり、さまざまな問題や課題が生じるのは当たり前のこと。このようなリスクに関して、起きてしまう前から想定して回避することは重要でしょう。

つまり、プロジェクトマネージャーはあらかじめどのようなリスクが生じる可能性があるかを予測できる能力が必要であり、またそれを回避する策を講じなければならないのです。

トラブルが起こらないようにどのような計画を立てるか、トラブルが起こった場合にどのような方法で処理を行うかは、プロジェクトマネージャーの手腕にかかっています。

総合的な知識と広範囲への理解が求められる

プロジェクトマネージャーは、ネットワークシステムなどITに関する知識を幅広く備えていることが大前提です。そのうえで、プロジェクトを円滑に進めるための総合的な知識を持つことが求められるのです。

チーム内外はもちろんのこと、クライアントとも密な連携を取ることができるコミュニケーション能力は、より質の高い成果物を作るために必須です。

また、スケジューリングや予算管理など、人員や納期などから計算して計画を立て、さらに複数のタスクを進行・管理するビジネススキルも習得すべきです。さらに、企画段階でのアイデアからリスクマネジメントに至るまで、豊かな創造力で構築していくことも求められるでしょう。

このように、技術的な面だけではなくプロジェクトを動かすために総合的な知識を持ち、チームを俯瞰的に見て問題解決するべく、多方面に理解を深めることが必要な職種です。

プロジェクトマネージャーの仕事内容

プロジェクトマネージャーの役割とは|必要なスキルや資質一覧
それでは、ここからはプロジェクトマネージャーが行う仕事内容について解説します。プロジェクトマネージャーの仕事には、大きく分けて3つのフェーズに分けられます。それらを段階的にこなすことで、プロジェクトを滞りなく遂行することができるでしょう。

要件定義やクライアントのヒアリング

まず、構築にはどのような方法が考えられるかなどの要件定義を行います。

この要件定義を行うには、クライアントが何を求めているのかを丁寧にヒアリングする必要があります。システムの目的や、利用することによる成果の希望をしっかりと聞いておき、そのうえでシステムの機能に的確に反映させるのです。

そして機能の取捨選択を行い、反映させる要素について実現が可能か、既存システムで代替できるかなどを精査します。
このとき、クライアントの要望をそのまま聞き入れるのではなく、本当に必要な要素だけをピックアップすることも大切です。

そして、クライアントの要望をもとにシステムの方向性や実装する機能などの大枠を決め、プロジェクト立ち上げの準備を行います。

システム作成の準備・サポート

プロジェクトの立ち上げには、開発計画をしっかりと立てておく必要があります。納期までに確実に業務を遂行させるために、どのようにプロジェクトを進行していくか決めておかなければ、円滑な業務を行うことができません。

システム設計から構築までのフェーズごとに期限を設定し、それをもとに人員や環境などの確保を行っていきます。さらに、プロジェクトの計画を立てる中でリスクを想定し、的確なマネジメントを行える体制も整えておきます。

そして、スケジュールや予算などの要素も考慮して開発計画を立て、人員や環境を整えてプロジェクトのスタートです。

その過程の中で、チーム内の業務サポートを適宜行うほか、チーム外の各部署とも連携を取るなど、多方面へのサポートに入りながら、プロジェクトの進捗を管理します。

改善点や問題点を正しく指摘する

プロジェクト進行中にトラブルが起こった場合、プロジェクトマネージャーは迅速に問題点の原因を突き止め、解決することが求められます。

このとき、技術およびマネジメントにかかる知識を広く備え、全体を俯瞰で見られる視点を持つことで、迅速な解決につなげます。また、状況を把握しながら現時点で問題点はないか、もっと効率的に業務を進める方法がないかを的確に指摘しながら、軌道修正を行っていくのです。

そしてシステムが完成してクライアントに納品を終えた後にも、今回のプロジェクトに関して問題点などの振り返りを行います。この作業を行うことで、次回のプロジェクトで問題が起こるリスクの回避につながるのです。また、リスク回避のための改善点についても作業を振り返りながら明確にします。

具体的な仕事の流れ

プロジェクトマネージャーの役割とは|必要なスキルや資質一覧
それでは、プロジェクトマネージャーが担当する仕事の、具体的な流れについてチェックしていきましょう。ここでは、ある開発プロジェクトを例に挙げて考えてみます。

1.打ち合わせ

まず、「打ち合わせ」をします。自社内で企画を立案することもあれば、クライアントの発注を受けることもあります。開発の目的を具体的にして、内容や予算、納期や優先順位など詳しく話し合い、納得のいく形に落とし込むため、様々なポイントを調整していきます。

2.計画

次に、「計画」のフェーズに入ります。担当する開発プロジェクトにおける、大まかな流れを組み立てていく作業になります。まずはそれぞれのセクションごとの期間や役割を分担させていきます。フェーズごとに使用できる期間や予算が異なってくるため、とても大切なポイントです。

開発にかかる工数を計算し、備品やスタッフの決定、計画書の作成も必要になってきます。工数によっては、削減案を提出したり、クライアントと再度交渉をしたりすることもあります。クライアント、社内、チームなどで繰り返し検討を重ね、最終的な決定計画を練り上げていきます。

3.体制構築

その後は、「体制構築」のフェーズになります。前段階で決定稿になった計画書を利用して、開発に必要な体制を、より具体的に構築していきます。プログラムの開発であれば、実作業を行うプログラマーのスキルや特技に合わせて、人員の配置を進めていきます。

スタッフ同士の連携を図る配置を考えなくてはいけません。更に、必要な機材や資材を用意したり、パートナー企業などがあれば、社外との取引も進めたりする必要があります。スポンサーとの連携を行うのも、プロジェクトマネージャーが担当します。

4.プロジェクト管理

「プロジェクト管理」のフェーズは、いよいよ実際にプロジェクトを実行していくことになります。このパートでも、プロジェクトマネージャーは様々なポイントの管理をしなくてはいけません。予算を管理したり、スタッフに対して技術的な指導をしたり、進捗を調整して、クオリティの見直しをしたりすることもあるでしょう。

リスク管理をしたり、予想外のトラブルがあったりすれば、迅速な対処も必要になってきます。スケジュールが遅れがちになってしまったときには、停滞の理由を解析し、原因解決や排除にも乗り出す役割もあります。

トラブルで気落ちしてしまっているスタッフがいれば、士気を上げるための工夫を凝らす必要もあるでしょう。

5.評価

そして開発作業が無事に一区切りついたら、「評価」もプロジェクトマネージャーの役割になります。完成したプロラムの調査や検討はもちろんのこと、スタッフの評価や、業務全体の評価をする役割も、プロジェクトマネージャーは担っているのです。

プロジェクトマネージャー(PM)の権限はどこまで?

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提案をする

プロジェクトマネージャーにとって、提案は決して欠かせない役割です。企画段階から、様々な提案をすることで、プロジェクトを成功に導いていくことが出来るからです。

スタッフの管理やスケジュールの管理においても、プロジェクトマネージャーが提案をすることはとても大切です。現場のスタッフが、想定外のトラブルで困っているとき、プロジェクトマネージャーが解決策を提案できないと、プロジェクトそのものが座礁に乗り上げてしまう可能性も決して低くはないからです。

相手に自分の意見を伝えて、より良い仕上がりを目指すためにも「提案」は欠かせませんが、トラブル要因を回避し、安定した計画を推し進めるためにも、「提案」が重要です。

人員や組織をアサインする

プロジェクトマネージャーにとって、スタッフの配置や組織のアサインは、決して欠かせない権限となっています。ひとつの企画を推し進めていく上で、スタッフの構成はもちろん、配置のミスひとつで、大きな成功に繋がったり、思いがけないトラブルに発展したりすることもあるからです。

これは組織のアサインと同様であり、新しい人材を育成すること、プロジェクトを計画通りに遂行していくこと、優れたスタッフをより成長させることなど、多様な方面からのアプローチが必要になってきます。ひとりひとりの特性やスキル、志望などを鑑みた上で、より適切なアサインを進める役割が、プロジェクトマネージャーには与えられています。

特に、規模が大きいプロジェクトや、携わる人数が多いプロジェクトになると、人員や組織に関する軽減を大きく持っているプロジェクトマネージャーにとって、やりがいが発生しやすいものでもあります。

スケジュールとコストを決定する

プロジェクトマネージャーにとって、スケジュールとコストの決定は、とても重要な役割であると同時に、与えられた大切な権限でもあります。スケジュール管理は、プロジェクト全体の進捗を安定させるために欠かせません。

企画の段階から、クライアントが提示してくる納期に、求められるクオリティで仕事を進めることが出来るのかきちんと確認し、必要な交渉を済ませておくことが、プロジェクトマネージャーの役割のひとつです。

スケジュールを、具体的かつ的確にコントロールするためには、様々なノウハウが必要になってきます。そのため、プロジェクト全体のスケジュール管理は、プロジェクトマネージャーにしか担当できないでしょう。

これは、コストの面においても同様です。どこにどのくらいの予算が必要なのか、機材や資材を投入する場合、利益を出すためにどういった立ち回り方で進めるべきなのか、決定する権限を持っているのは、プロジェクトマネージャーです。十分な予算とスケジュールを確保し、安定したプロジェクト遂行を行う役割があるのです。

プロジェクトマネージャーの平均年齢

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プロジェクトマネージャーになるまでには、まずエンジニアやプログラマーとして実績を積んでいくのが一般的です。そのため、プロジェクトマネージャーの平均年齢は、業界に10年以上在籍している30代後半あたりといわれています。

ただし、プロジェクトマネージャーとして経験を積んだ40代も活躍していますし、逆に20代でプロジェクトマネージャーに上り詰める人もいます。

プロジェクトマネージャーになるためには、ITに関する幅広い知識や管理能力、ビジネススキルなど総合的な能力が求められます。これらのスキルを10年近くかけて積んでいくことで、30代でプロジェクトマネージャーになる人が多いですが、入社直後から優れたスキルを発揮できるなら、若いうちからの抜擢も可能です。

一方で、業界で長く経験を重ねたことを評価されれば、40代からの活躍ももちろんあり得ます。

プロジェクトマネージャーになるためには

プロジェクトマネージャーの役割とは|必要なスキルや資質一覧
では、プロジェクトマネージャーになるために備えておくべき要素とは何でしょうか。もともとの素質や必要なスキル、また資格取得の有無などによって、道が開けるか否かは分かれてくるでしょう。プロジェクトマネージャーを目指している人は、参考にしてください。

プロジェクトマネージャーに向いている人や必要なスキル

プロジェクトマネージャーには、システムを作りたいという意欲や問題を突破するために考えることを惜しまない好奇心旺盛な人が向いています。困難に立ち向かって、それを乗り越えたときの喜びを知っている人であれば、挑戦してみるといいでしょう。

また、自分から積極的に意見したり動いたりできる人や、チームをまとめるのが得意なリーダーシップを発揮できる人は、歓迎されるはずです。その他、プロジェクト進行において計画は重要ですが、その計画通りに完璧に進めたいという人よりは、リスクやトラブルを予測した上で柔軟に動ける人が求められています。

プロジェクトマネージャーに必要な資格

プロジェクトマネージャーになるために、必要な資格は特にありません。ただし、取得しておくと有利になる資格はいくつかあり、その中で主なものを下記にあげます。

「プロジェクトマネージャ試験」は難易度が高く、IT技術はもちろんのこと、コミュニケーション能力や管理能力など幅広い分野での高いスキルが要求されます。

「PMP」は「プロジェクトマネジメントプロフェッショナル」の略であり、一定の実務経験を経た後に研修を受け、初めて試験を受けることが可能になります。

プロジェクトマネージャーのキャリアパス

プロジェクトマネージャーに行き着くまでには、いくつかのキャリアパスを経るのが一般的です。よく見られるケースはプログラマーからシステムエンジニアになり、その後プロジェクトリーダーを任されてから、プロジェクトマネージャーになるというものです。

ただし、IT業界に求められるスキルや経験、ニーズの多様化などによって必ずしもこのようなキャリアパスが通例ではなくなりました。たとえば、ソフトウェアデベロップメントやITアーキテクトなどを経て、プロジェクトマネージャーになるといった例も見られるのです。

プロジェクトマネージャーが役割を果たすために欠かせない資質とは?

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リーダーシップ

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの統括責任者です。総合的な管理を行う役割があるため、リーダーシップがない人では、プロジェクト全体を率いていくことが出来ません。たくさんのスタッフを管理し、成功に向けて引っ張っていく力がある人は、プロジェクトマネージャーとして活躍しやすいでしょう。

社内のスタッフのモチベーションを上げるのも、プロジェクトマネージャーの大切な役割です。外部のスタッフとの連携や交渉も、リーダーシップあってこその賜物だと言えますね。

コミュニケーション力

プロジェクトマネージャーは、前述したリーダーシップを持っているだけではなく、高いコミュニケーション力を持っていなければいけません。プロジェクトの進捗やリスクを管理するためにも、ヒアリングを徹底し、セクションごとのトラブルを把握しておく必要があるからです。

また、スタッフの的確な配置をするのも、プロジェクトマネージャーの大切な役割です。そのためには、スタッフひとりひとりの得意なこと、相性、チャレンジしたいことなども、正しく知っておかなければいけません。組織としての遂行力を高めるためには、プロジェクトマネージャーによるコミュニケーション力が重要なのです。

更に、クライアントのニーズを引き出し、プログラマーやエンジニアに説明をするためにも、コミュニケーション能力は欠かせません。プレゼンテーションのシーンでも、プロジェクトマネージャーが果たす役割は、とても大きいでしょう。

状況把握力

現状を冷静に把握し、本質をスムーズにつかめるスキルは、プロジェクトマネージャーの資質として決して欠かせません。相手の意見や考え方、スタッフの言い分などを取りまとめ、プロジェクト全体を進めていく力は重要だからです。

柔軟性

プロジェクトマネージャーの仕事は、しばしば曖昧な物事に対応しなければいけないことも多いです。役割分担が曖昧なところを、うまく仕事を割り振らなくてはいけないこともありますし、クライアントからのニーズが曖昧で分かりにくいことも少なくありません。抽象的なオーダーに対して、具体的な提案を求められるシーンも多いでしょう。

また、プロジェクトのプロセスに、都度変更が生じる可能性もあります。思いがけないトラブルが発生する可能性もあるでしょう。そういった不測の事態や、想定とは別の出来事に対し、柔軟に対応できる人ほど、プロジェクトマネージャーとして活躍しやすいと言えるでしょう。

業界知識と経験

プロジェクトマネージャーとして働ける人は、ある程度の業界知識や経験がある人と言えます。もちろん、マネジメントスキルの高さが重要ですから、業界に精通していなければ担当できない役割というわけではないのですが、やはりある程度の専門知識や業界内ルールを把握していないと、それぞれのセクションにおける業務が、難しくなってしまうことが多いでしょう。

IT業界におけるプロジェクトマネージャーを代表例としてチェックしてみましょう。プロジェクトマネージャーは、プログラマーやエンジニアとして活躍したあと、ステップアップの選択肢となることが多いです。プログラマー、システムエンジニアとして経たあと、プロジェクトリーダーとして仕事を経験し、より幅広い方面へのアプローチが可能になってから、プロジェクトマネージャーになるパターンが多いのです。

それぞれのポジションに指示を出して、円滑にプロジェクトを遂行していく立場ですから、経験がある人ほど、より的確な指示をしやすく、全体の進捗もスマートになりやすいというわけですね。そのため、資格よりも経験が重要視されやすい性質がありますが、それでも、「プロジェクトマネージャ試験」や「ITストラテジスト試験」、「プロジェクトマネジメントプロフェッショナル」などの資格を取得しているスキルの高さが、業務に活かしやすいというポイントもあります。

PMとプロジェクトリーダーやプロジェクトオーナーの違い

プロジェクトマネージャーの役割とは|必要なスキルや資質一覧
プロジェクトを管理する位置の職種として、プロジェクトマネージャーのほかにプロジェクトリーダーやプロジェクトオーナーが存在します。これらについて、明確な違いはあるのでしょうか。それぞれの違いについて詳しく見ていきます。

プロジェクトリーダーとは?

プロジェクトリーダーは、プロジェクトマネージャーの補佐としてプロジェクトの管理に携わる職種です。スケジュール管理や人員確保なども業務に含まれ、プロジェクトマネージャーと同様に全体を見ながらスムーズな進捗に尽力するポジションです。

また、プロジェクトマネージャーよりも現場に近い位置にいるとも言えます。チームをまとめる力やトラブル回避のための対応と、チームに直接指示しながら軌道修正を具体的に行うのです。

さらに、プロジェクトマネージャーと一緒に問題解決に臨んだり、アイデアを出したりすることもあります。つまり、プロジェクトリーダーは現場を統括しながらプロジェクトマネージャーの右腕として機能する重要なポジションなのです。

プロジェクトオーナーとは?

プロジェクトオーナーは、プロジェクトスポンサーなどと呼ばれることもあり、プロジェクトを発注する側のポジションです。プロジェクトの進行にあたって必要なスケジューリングや予算など、重要な事項において承認や決済を行うことができます。つまり、企業の中で大きな決定権を持つ取締役やそれに準ずる責任者となります。

プロジェクトオーナーの承認および決済により、プロジェクトの進行が左右される代わりに、プロジェクトそのものの責任を負う立場でもあります。

それぞれのポジションとの違い

これら3つのポジションの違いについて、簡単に言えばプロジェクトリーダーはプロジェクトの推進、プロジェクトオーナーは発注や決裁の責任者、プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体の監督です。

プロジェクトリーダーは現場の様子を見ながら、進捗管理や調整を細かく行います。また、現場で解決できる問題に関して率先して指示を出し処理するなど、現場がスムーズに回るように動きます。

プロジェクトオーナーは、現場やプロジェクトの詳細についてタッチはせず、重要事項について決断をするポジションです。プロジェクトマネージャーは、プロジェクトリーダーが回している現場全体の状況を把握し、円滑な進捗を目指して指示や決定を行うのです。

PMの知識体系ガイド「PMBOK」とは?

プロジェクトマネージャーの役割とは|必要なスキルや資質一覧
「PMBOK」とは、頭文字を取って「ピンボック」と呼ばれることもある、プロジェクトマネジメント知識体系ガイドのことです。プロジェクトマネジメント協会が発行しているガイドであり、グローバルな基準体系として定められているものとなっています。

英語をはじめとして、日本語版もありますし、中国語や韓国語、ロシア語やスペイン語、アラビア語やドイツ語など、世界的に発行されている国際基盤だと言えるでしょう。

PMBOKはプロセスベースの体系

PMBOKは、それぞれのプロセスを処理することで、目的を達成することが出来ます。ガイドはもちろん、手法やメソドロジー、ベストプラクティスの標準となっており、より幅広いジャンルのプロジェクトに対応できるような仕組みになっています。

計画や設計である「インプット」、入力処理のメカニズムである「ツールと技法」、そして製品やドキュメントである「アウトプット」などで記述されているのが特徴です。5つのプロセスと10の知識エリアに分類されているため、より細分化した取得を可能にしていると言えるでしょう。プロジェクトマネジメントを、より効果的に推進するためのプロセスが含まれているのです。

統合から調達まで、プロジェクト管理を進める上での要素を、よりスムーズに確認するのに役立ちます。

システム開発におけるプロジェクトマネージャーの必要性

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クライアントとのやり取りを遂行する

システム開発をする上で、クライアントのニーズを正しくヒアリングすることは、とても重要かつ欠かせない役割です。開発すべきプログラムの概要を理解し、具体的な仕様について確認しておかなければ、その後の開発プロセスにおいて、重大なトラブルが発生してしまう危険性もあります。

「こんなものは頼んでいない」とクライアントから修正を求められてしまえば、スケジュールにおいても、コストにおいても、多大なダメージを受けてしまう原因にもなりかねません。

こういった双方の擦れ違いを回避するために、プロジェクトマネージャーはとても大切な役割を担っています。会社と現場の間に立ち、お互いの良いところに、プロジェクトを落とし込んでいくことが出来るのです。

その上で、スケジュールや予算、クオリティにおける交渉ごとも、プロジェクトマネージャーが担当しています。あまりに安い費用と、タイトで短いスケジュール、予算と期間に見合わないクオリティを求められては、事業として達成させることは出来ません。初期段階でのトラブルを回避するためにも、プロジェクトマネージャーがクライアントとの受注・発注におけるやり取りを進めてくれるのです。

プロジェクトの進捗管理を徹底する

プロジェクトマネージャーは、開発プロジェクトをトータルで管理してくれる立場です。そのため、企画段階から、プログラマーやエンジニアの入る開発フェーズ、運用からデバックまで、納品が完了するまでのあらゆるプロセスをコントロールしています。

そのため、全体を見通した上での、より的確な判断をすることが可能です。トラブルで遅れてしまった分のスケジュールの見直しや、スタッフの補充、コストに合わせた業務整理などを行い、スマートなプロジェクト遂行を実現するのは、プロジェクトマネージャーだからこそ成し遂げられる役割なのです。

経営的な視点を現場に持ち込める

予算の管理や、コストのコントロールをはじめとして、プロジェクトマネージャーは、現場的な視点のほかに、経営的な視点も持っていなくてはいけません。スケジュールに合わせ、規定通りのものを納品するためだけに立ち回るのではなく、どのようなシステムを開発すれば、どういった利益が見込めるのか、そのためにはどのくらいのスタッフを、どういった配置にすれば良いのかを計算していきます。

職場内におけるモチベーション管理も、プロジェクトマネージャーは経営におけるメリット・デメリットから考えて進めていく必要があります。現場に経営的な切り込みが入るということは、全体の業績アップにおいて、大きな魅力となるでしょう。

プロジェクトマネージャーとして活躍をするために

プロジェクトマネージャーの役割とは|必要なスキルや資質一覧
いかがでしたか?プロジェクトマネージャーとしての役割は、実際の現場によっても違いが大きくなってきます。人それぞれの個性やスキル、相手にするクライアントやチームスタッフ、プロジェクトリーダーなどとの連携によっても、その時取るべき手段は、大きく異なってくるでしょう。

その場の状況を冷静かつ的確に把握し、自分がとるべきアプローチを分析し、スムーズに実行していくことも、プロジェクトマネージャーとして大切でしょう。自らの役割をしっかり実践していくために、様々な工夫を重ねていくようにしましょう。

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