フロントエンドエンジニアとして副業するには?必要なスキルや案件の探し方も紹介
フロントエンドエンジニアとして働く人の中には、「フロントエンドエンジニアとして今よりもキャリアアップしたい」「副業で収入を得たい」と副業を検討している人や、すでに副業に取り組んでいる人も多いのではないでしょうか。
本記事では、フロントエンドエンジニアが副業するために必要なスキル、副業までの流れ、副業案件の探し方について解説します。副業を検討しているフロントエンドエンジニアの方は、ぜひ参考にしてみてください。
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フロントエンドエンジニアの副業の傾向は?
スマートフォンが身近なものとなり、Webサイト・ECサイト・アプリ開発が進んでいることから、フロントエンドエンジニアの需要も高まっており、副業に適した案件も増加傾向にあります。
これに対して、フロントエンド開発を担うエンジニアが不足しているのが実情です。企業は自社の人材だけではWebアプリの開発が間に合わず、フリーランス・副業ワーカーに外部委託せざるを得ません。
とりわけWebアプリなどの開発は自宅でも作業が可能であり、副業に向いているといえます。フロントエンドエンジニアとしてスキル・知識・業務経験を持っている人であれば、十分に副業は可能でしょう。
在宅・リモートでの就労可能な案件が多い
フロントエンドエンジニアの副業は、在宅・リモートともに就労可能な案件が多い傾向です。
Webアプリケーションの進化とともにフロントエンドで行う作業が増えた結果、より専門的な知識・スキルをもったエンジニアが必要になり、フロントエンドエンジニアといった職種が生まれました。
フロントエンドエンジニアの仕事は、Webデザイナーの設計を基にHTML・CSS・PHP・JavaScriptなどを用いてブラウザに表示できるようコーディングすることです。
自宅でも作業できる業務であるため、在宅・リモートで対応可能な案件だけでなく、週1~2日勤務・平日夜や土日のみ可といった案件も多数あることから、副業に適した案件が多いといえるでしょう。
業務経験者は優遇される傾向
フロントエンドエンジニアの副業では、特に業務経験者が優遇される傾向にあります。どういった業種であれ業務経験者が優遇される傾向ですが、とりわけ技術職ではその傾向が顕著です。
フロントエンドエンジニアの場合は、3年以上の業務経験があれば獲得できる案件も多くなります。特に大規模なプロジェクトでは、業務経験が必須となる案件が大半です。
また、業務経験だけでなくスキルを磨いておくことも忘れてはなりません。プログラミングに限らず幅広い知識・スキルを身に付けることで、対応できる案件の分野も広がります。
業務経験とスキル・知識を積み重ねることで、報酬アップが見込めるでしょう。
副業で稼げる金額の目安はどれくらい?
フロントエンドエンジニアの副業で稼げる金額は、稼働日数・業務内容・プログラム言語・プロジェクトの規模などによって大きく異なるのが現状です。フリーランスを含めた目安でも、9万~100万円と金額差が大きくなります。
100万円前後の案件は大手企業が応募する大規模案件が大半であり、一般的には40万~50万円が相場です。ただし、相当な作業量とスキル・経験値が必要となるでしょう。
副業に向いている「週2日勤務」の案件に絞ると20万~30万円が目安です。副業案件においても業務内容は幅広いため、まずは自分のスキル・経験値にマッチしたものからコツコツと実績を重ねていきましょう。
フロントエンドエンジニアの副業案件例・収入目安
フロントエンドエンジニアの副業には「開発案件」「コンサルティング案件」「講師・執筆」といった案件があり、それぞれ収入目安は異なります。
案件数が多く一般的なものが、開発案件です。アプリ開発・Webサイト構築・CMS構築・機能追加・運用改善などのフロントエンド業務を担います。
小規模案件であれば個人、大規模案件であればプロジェクトの一員として案件に携わるのが特徴です。報酬額は開発規模・難易度・稼働日数によって異なり、月収100万円ほどとなる案件もあります。
副業で対応可能な週1日稼働であれば、月収9万~30万円、週2日稼働なら月収20万~40万円を収入目安とすると良いでしょう。
コンサルティング案件は、フロントエンドエンジニアとしての知識・スキル・経験を活かしてWebアプリ開発・Webサイト構築及び運用に関するコンサルティング業務を担います。開発業務とは異なり、プロジェクトの企画段階から携わるのが特徴です。
比較的大規模なプロジェクトに携わることが大半であり、幅広い知識に加えて高スキル・豊富な経験が求められるでしょう。もちろん、報酬額も高額となり1件60万円ほどの案件もあります。
講師・執筆案件は、フロントエンドエンジニアとしての知識・スキル・経験をエンジニア初心者や未経験者に伝える案件です。講師案件はエンジニア関連の専門学校・プログラミングスクール・企業内研修などで、人材育成に携わります。
以前は対面が主でしたが、最近ではオンラインが主流になりつつあるのが現状です。講師を行う場合の報酬額は時給換算で2,000円ほどが相場となります。もちろん、人気講師となればさらに高額な報酬が期待できるでしょう。
執筆案件はWeb記事の執筆が主な業務となり、文字単価0.5~2円程度が一般的です。在宅・リモートで対応できる案件が大半であり、副業に適しているでしょう。
どの案件も難易度が高くなれば、価格交渉することでより収入目安を超える報酬が期待できます。そのためには、自身のスキル・経験値を高めることが不可欠でしょう。
フロントエンドエンジニアが副業するメリットとは
フロントエンドエンジニアの副業は、収入アップだけでなく様々なメリットがあります。また、メリットの感じ方は人それぞれ副業に何を求めるかで異なるのが一般的です。
いずれにしても、モチベーションを継続しつつ副業に取り組むには、事前にどのようなメリットがあるのかを理解しておくことが大切でしょう。
ここでは、フロントエンドエンジニアが副業するメリットを詳しくご紹介します。自分にとって何がメリットとなるのかを把握して、副業に対するモチベーションを高めましょう。
収入アップ
もちろん本業でも収入アップは可能ですが、会社員としての昇給だけでは多くは望めません。大きな業績を上げ続けることが不可欠であり、必然的にハードルが高くなります。
フロントエンドエンジニアの副業であれば高単価の案件も数多く、努力次第で効率的に大きな収入を得ることが可能です。月3万円でも年間では36万円の収入アップ、月10万円稼げれば年収120万円のアップとなり、本業では難しい収入アップが見込めます。
副業で副収入が得られれば、生活費・教育費・レジャーなどに使えるお金が増え、心にもゆとりが生まれるでしょう。将来的には独立を目指すのであれば、副業収入を貯蓄することで独立資金を確保することも可能です。
もちろん、高額案件を確保するには幅広い知識や高いスキル、豊富な経験が必要です。したがって、収入アップを目指すのであれば、日々の自己研鑽が必要不可欠だといえるでしょう。
スキル・経験が増える
フロントエンドエンジニアの副業に取り組むことで、スキル・経験値が増えることは何事にも代え難いメリットです。副業では、本業では取り扱わない案件にも取り組む機会が増えます。
企業によって開発に用いるライブラリやフレームワークは異なり、求められるスキルも違います。副業案件によっては、コーディングだけではなく設計などの上流工程に携われるチャンスも生まれるでしょう。
これらは本業だけでは得られない経験であり、フロントエンドエンジニアとしての市場価値を高めることにつながります。特に本業でのキャリアアップ・転職・将来的な独立を考えている人にとっては、大きな魅力になるでしょう。
例えば、本業でシステム開発に携わっているのであれば参加できるプロジェクトが増え、実績につなげることが可能です。転職を考えている場合は、職務経歴書に掲載できる職務内容が増えるため有利になるでしょう。独立する場合でも、経験値は財産になります。
単に副業で収入アップしたいという人であれば、スキル・経験値が高まることで高額案件の獲得が可能です。いずれにしても、スキル・経験値を高めることは副業ワーカーにとって大きなメリットになるため、様々な案件に携わることを意識しましょう。
独立の足掛かりになる
独立やフリーランスの足掛かりとなることも、フロントエンドエンジニアの副業に取り組むメリットです。本業でシステム開発などに携わっていても、必ずしも独立やフリーランスで成功するとは限りません。
いきなり独立するのはあまりにもリスクが高いため、まずは生活基盤を確保することが大切ですが、副業であれば本業を辞める必要はありません。
フロントエンドエンジニアの副業案件を数多く受注することで、多くの経験を積めるだけでなく自身の市場価値も見極められ、独立やフリーランスとして生計が立てられるかどうか確認できます。
また、フロントエンドエンジニアの副業に取り組むことで、様々な人脈を広げるチャンスも生まれるでしょう。副業に取り組めば、クライアントである企業の担当者と接する機会も増えます。
しっかりと人脈を築いておけば、独立やフリーランスとなった際、直営業で案件を獲得することも可能です。
もちろん副業で仕事を行った際に、確実かつ丁寧な仕事をしておくことが前提であり、担当者とも良好な人間関係を構築しておくことが重要です。
フロントエンドエンジニアが副業するために必要なスキルとは
フロントエンドエンジニアとして安定的に稼ぐには、一定のスキルを身に付けることが不可欠です。事前にどういったスキルが必要なのか把握しておくと、フロントエンドエンジニアの副業を始めるにあたっての不安も払拭できるでしょう。
ここでは、フロントエンドエンジニアが副業するために必要なスキルについて解説します。自分の現状と照らし合わせて、足りないスキルは意識的に補完しましょう。
プログラミング言語スキル
フロントエンドエンジニアの副業で効率的に稼ぐには、プログラミング言語スキルの習得が必須でしょう。フロントエンド業務で主に用いられるプログラミング言語はPHP・JavaScript・CSS・HTML・TypeScriptなどです。
ただし、プログラミング言語には流行り廃りがあり、新たな言語がトレンドになる可能性もゼロではありません。トレンドに乗り遅れないためにも、常にアンテナを張って情報収集することが不可欠です。
また、フロントエンドエンジニアはWebデザイナー・コーダー・マークアップエンジニアと連携して作業を進めます。他のエンジニアと円滑なコミュニケーションを取るには、JavaScript・PHPに関するプログラミングスキルも必要です。
加えて、JQuaryなどのライブラリやVue.js・React.js・Angularなどのフレームワーク・非同期処理・API通信などのスキルがあると役立ちます。言い換えれば、JavaScriptとHTML/CSSを駆使して、Webアプリを1人で開発できるレベルがあると良いでしょう。
UI/UX設計・Webデザインスキル
UIはユーザーとプロダクトのつながりを表し、UXはユーザーがプロダクト・サービスを通じて得られる体験を表します。
ユーザーの信頼・高評価を得るには、UI/UX設計が非常に重要です。ユーザーの心理や行動を理解しなければ、良質なサイト・アプリ・サービスを開発・運営することはできません。
そのため、Webデザイン分野ではUI/UXデザイナーと呼ばれる職種もあり、Webデザイナーの上位職として位置づけられているのが現状です。フロントエンドエンジニアの仕事は、ユーザーが直接触れ・操作する部分を担っています。
Webデザイナーと重複する部分もありますが、フロントエンドエンジニアといえどもUI/UX設計・Webデザインに関するスキルは欠かせません。フロントエンドエンジニアとしての市場価値を高めるためにも、UI/UX設計・Webデザインスキルを身に付けましょう。
コミュニケーション能力
企業で働く以上にフロントエンドエンジニアの副業で重要視されるのが、コミュニケーション力です。副業ワーカーが個人で案件を受注する際は営業活動だけでなく、クライアントやプロジェクトメンバーとのやり取りも全て自分で行わなければなりません。
企業で働いている時は個人ではなく会社としての対応になるため、ミスがあったとしてもフォローしてもらえます。しかし、副業の場合は、自己責任で対応しなければなりません。
営業活動では冷静に自身の強みを明らかにして、クライアントのニーズに応えられることをアピールしましょう。もちろん、クライアントのニーズを的確に把握できるヒアリング力・理解力も求められます。
実際に作業を進める際にはレスポンスを早くするとともに、作業の進捗状況をこまめに報告することも大切です。リモートで作業を行う場合はお互いに顔が見えないため、相手を不安にさせない配慮が不可欠でしょう。
しっかりとしたコミュニケーション力を養うことで、営業活動や案件を円滑に進められるだけでなく人脈を作ることも可能です。人脈が広がれば新たな案件の獲得や、将来的に独立・フリーランスになる際にも役立つでしょう。
フロントエンドエンジニアが副業するまでのステップ
フロントエンドエンジニアとして副業するには、しっかりとステップを踏んで取り組むことが大切です。ステップを踏まないまま始めようとすると、思わぬ障害にぶつかる可能性もあります。
また、副業をスタートさせたにもかかわらず、ステップを踏まなかったことでモチベーションを維持できず、辞めてしまう可能性もゼロではありません。
ここでは、フロントエンドエンジニアが副業するまでのステップを解説します。各ステップにおけるポイント・注意点をしっかりと理解して丁寧に取り組みましょう。
- 副業可能かを確認
- スキル・知識の整理
- 副業する目的の確認
- ポートフォリオの作成
- 分野を決めて仕事を探す
副業可能かを確認
多くの企業で副業が推奨されるようになりましたが、情報漏洩などのリスクを危惧して副業を禁止している企業も少なくありません。
会社員の場合は、就業規則で副業が禁止されているかどうか確認しましょう。万が一、副業が禁止されているにもかかわらず副業を行った場合は、懲戒処分を受ける可能性もあります。就業規則だけでは明確にわからない場合は、人事担当に聞くのも良いでしょう。
また、副業を始めるには時間が確保できるかも確認しておく必要があります。本業が終わった後や土日に、どの程度時間が取れるのかを現実的に確かめましょう。
睡眠・休息・家族やパートナーと過ごす時間を削るにしても限界があります。無理を続けるとストレスが溜まったり体調不良に陥ったりすることも少なくないため、無理せず続けられる環境が確保できるか冷静に考えてみましょう。
スキル・知識の整理
いくらフロントエンドエンジニアの副業に取り組みたくても、スキル・知識がゼロだと現実的だとはいえません。
もちろん、未経験であってもフロントエンドエンジニアの副業に取り組むことは可能です。独学やスクールなどに通うことで必要なスキル・知識を身に付けられますが、相当な時間・労力が必要でしょう。
また、実務経験は独学やスクールで身に付くものではありません。IT関連を本業としているのであれば、フロントエンドの仕事を志願するのも1つの方法です。全くの未経験であれば、簡単な案件から取り組む方法もあります。
いずれにしても自身の現状を正確に整理して、必要なスキル・知識を身に付けているか確認しましょう。
副業する目的の確認
副業に対するモチベーションを維持し続けるには、フロントエンドエンジニアとして副業する目的を確認しておくことが不可欠です。
いざ副業を始めてみると思わぬ難関にぶつかり、モチベーションが低下してしまうことも少なくありません。また、目的を明確にすることで副業への取り組み方も異なってきます。
例えば収入アップが目的の場合、高額案件を獲得することに傾注しなければなりません。起業やフリーランスを目指すのであれば、人脈を構築することに力を入れましょう。
フロントエンドエンジニアとしての市場価値を高めたい場合は、トレンドのスキルを必要とする案件・自分が不得意とする案件を選ぶのが賢明です。
ポートフォリオの作成
ポートフォリオは、自身の仕事における実績・経験をとりまとめたものです。特にデザイナーやエンジニアなどのクリエイター分野では、自身をPRするツールとして重要視されています。
副業を始めるにはクライアントから案件を受注しなければなりませんが、まずは自分のことを知ってもらえないと信用を得られません。
クライアントは対価を支払って案件委託するため、クライアントとしても失敗することは許されず、実績もスキルもわからない在宅ワーカーに仕事を任せるようなリスクを負えません。
ポートフォリオを示すことで、クライアントに自身の実績やスキルを客観的に伝えられるため、案件獲得の可能性が高まるでしょう。なお、企業にアピールできるポートフォリオを作成するには、各種サービスを利用するのも良い方法です。
分野を決めて仕事を探す
先に紹介したとおり、副業案件の分野は概ね「開発案件」「コンサルティング案件」「講師・執筆」の3分野に区別されます。副業の目的・現時点におけるスキル・経験などを勘案して、自分に合った分野の案件を探しましょう。
案件の探し方については後述しますが、分野によって方法も異なります。一般的には以下のとおりです。
・開発案件:クラウドソーシング、専門エージェント、人脈、SNSなど
・コンサルティング案件:専門エージェント、スキルシェアサービスなど
・講師・執筆案件:専門エージェント、スキルシェアサービス、クラウドソーシングなど
副業を始めたばかりの頃は欲張らず、短時間で簡単にクリアできる案件を選ぶことを心がけましょう。まずは、慣れること・副業に取り組むライフスタイルを構築することに傾注するのが得策です。
フロントエンドエンジニアの副業案件の探し方
フロントエンドエンジニアの副業案件を効率的に確保するには、いくつかの探し方を見つけておくことが大切です。クラウドソーシング・専門エージェントが一般的ですが、様々な探し方を見つけておくことで、獲得する案件の幅が広がるでしょう。
ここではフロントエンドエンジニアの副業案件の探し方を紹介します。自分のスキル・知識・業務経験に適した方法で探しましょう。
クラウドソーシング
仕事を依頼したいクライアントとワーカーを仲介するのが、クラウドソーシングです。仕事を探しているワーカーは自分の希望にマッチする案件に応募し、クライアントから承認されれば作業を始められます。
クラウドソーシングではシステム開発・Webサイトの構築案件だけでなく、Webデザインやライティングなど、仕事の種類・案件数が非常に多いのが特徴です。クライアントとの契約・報酬の受け取りはクラウドソーシング上で完結します。
報酬はクライアントに承認された時点で仮払いされる仕組みです。納品したにもかかわらず報酬が支払われない・遅れるといったトラブルへの不安もなく、安心して作業に集中できるでしょう。ただし、手数料が20%ほど掛かるので注意が必要です。
また、クラウドソーシングでは初心者や経験が浅い人向けの低単価案件も多くあります。その反面、高額報酬が期待できる専門的な案件はやや少なく、経験豊富なフロントエンドエンジニアであれば物足りなさを感じる可能性もあるでしょう。
副業に慣れるまではクラウドソーシングを中心に案件を獲得し、レベルアップするにつれ、専門エージェントに移行するのが賢明な利用方法だといえるでしょう。
専門エージェント
IT系案件を豊富に扱う専門エージェントは、フロントエンドエンジニアの強い味方になってくれるでしょう。仕事を依頼したいクライアントとワーカーを仲介するといった点では、クラウドソーシングと類似したサービスだといえるでしょう。
クラウドソーシングとの相違点は、より高額な案件が多いこと・専門のコンサルが手厚いサポートを行ってくれることです。また、専門エージェントは働き方によって「副業」「フリーランス」の2種類に分かれるのも大きな特徴でしょう。
専門エージェントでは稼働可能日数・業務内容・得意な分野・スキル・実績などを登録しておけば、希望にマッチする案件を紹介してくれます。主に実務経験者向けの案件が取り扱われていることから、中級から上級者向けだといえるでしょう。
また、利用者には専属のコンサルタントが付き、単価交渉や副業を行う上での様々な相談にも乗ってくれます。福利厚生も充実しているため、集中して作業に取り組めるでしょう。
まずは副業ワーカーとしての実績を積み、働き方に応じて副業エージェントもしくはフリーランスエージェントに登録するのがおすすめです。
スキルシェアサービス
スキルシェアサービスは、個人が持つ専門的な知識や技能をネット上で販売できるサービスです。クラウドソーシングと似通ったサービスですが案件を探すのではなく、個人のスキルを販売する点が大きく異なります。
ここで、自身のフロントエンドエンジニアとしてのスキルを販売することで、案件を獲得することが可能です。スキルシェアサービスは誰でも登録でき、趣味の分野など様々なスキルが販売されています。
サービスの主旨から大規模案件は望めませんが、初心者でも気軽に登録できるのがメリットです。フロントエンドエンジニアとして一定の実績を積んだ後、あくまでもサブ的な扱いで登録すると良いでしょう。
知人などの人脈・SNS
フロントエンドエンジニアの副業では、知人などの人脈やSNSを通じてクライアントから直接案件を獲得する方法もあります。クライアントと直接契約を交わすため、手数料が掛からないのが魅力です。
また、知人や前の会社からの紹介であれば予め人間関係が構築できているため、安心して受注できるのもメリットだといえます。
一方、SNSで直営業する際はアカウントを育てることから始めなくてはなりません。ユーザーの信頼を得るには有益な情報を流し続けるだけでなく、自身の実績を投稿するなどポートフォリオのような役割を持たせることも必要です。
SNSからの案件は、報酬が支払われないなどのトラブルも発生しているのが実態です。SNSからの案件獲得は主たる方法とはせず、補完的な方法として取り組むのが賢明だといえるでしょう。
フロントエンドエンジニアの副業を検討しよう
フロントエンドエンジニアはニーズが高く、副業で対応できる案件も豊富にあるため、スキル・知識・業務経験に自信がある場合はぜひ挑戦してみましょう。副業を行うことで収入アップはもちろん、エンジニアとしてのスキル・人脈を構築する面でもメリットがあります。
ただし、期待以上の成果をあげるにはスキル・知識・業務経験を積み上げ、コミュニケーション力を養うことが不可欠です。また、副業を始めるにあたっては、必要な環境が揃っているかを確認することも忘れてはなりません。
また、フロントエンドエンジニアの副業案件を効率的に獲得するのであれば、クラウドソーシング・専門エージェントを中心に様々な方法を駆使するのが賢明です。
いずれにしても、フロントエンドエンジニアの副業を成功させるためにも、本業に影響が出ない範囲で始め、スキル・経験・業務経験を養いつつ徐々に稼働時間を増やしていくと良いでしょう。