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Djangoエンジニアの仕事とは?利用するメリットや案件の単価相場まで

Djangoエンジニアの仕事とは?利用するメリットや案件の単価相場までのイメージ

DjangoはPythonをコードとして用いる、Webアプリケーションフレームワークの1つです。DjangoはPythonのフレームワークの中でも利用者が多いソフトウェアなので、Python案件の増加と共に、Django案件の需要も高まるでしょう。

Djangoを利用するメリット、Djangoエンジニアの仕事内容や単価相場についてご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

Djangoにはどんな特徴があるの?

Djangoはプログラム言語のPythonをコードとして用いる、Webアプリケーションフレームワークの1つです。名称の由来はフランスのギタリスト、Django Reinhardtの名前から取られています。

Webアプリケーションの開発で多用する機能をまとめたソフトウェアのため、Pythonでの効率的なWebアプリケーション開発を目的に採用されています。Pythonを使ったフレームワークの中では、Flaskに続いてエンジニアが多いソフトウェアでもあるのです。

Djangoは設計モデルにMVTモデルを採用しています。データベース関連ではModelによるカラム設定記述、リクエスト処理やデータの受け渡しにはView、データ表示にはHTMLによるTemplateなど、工程に応じたコード記述の使い分けが可能です。

Webアプリケーションのコンセプト段階から完成に至るまでの工程を、より迅速に開発できるように構築されているのがDjangoの大きな特徴です。開発中の面倒な処理やセキュリティ面の強化もサポートされており、大規模サイトの開発にも活躍します。

実際にDjangoが使われている大規模サイトの例としては、InstagramやYouTube、Spotify、Dropboxなどが挙げられるでしょう。開発できるアプリケーションサービスの幅が広いフレームワークとなっています。

また、オープンソースとして提供されており、無料で誰でも使うことができるのも特徴です。Pythonでのアプリケーション開発はもちろん、Pythonの実践的な勉強をしたい人にも手軽な学習方法としてDjangoが使われています。

Djangoを利用するメリット

主にPythonでのWebアプリケーション開発に使われるDjangoを採用している企業は少なくありません。企業から一定の支持が得られるほどDjangoは高い利便性があり、実際に使用する上で様々なメリットも存在します。

では、Djangoが持つメリットとは一体どのようなものでしょうか。ここでは、Webアプリケーション開発としてよく利用されるDjangoのメリットについて紹介していきます。Djangoエンジニアとしての道を検討するのであれば、メリットをしっかり把握しておきましょう。

  • Djangoの動作は速い
  • 仕事をしながら学ぶことができる
  • セキュリティ対策が向上できる
  • プラットフォームに依存しなくて済む
  • 用意の手間が減る
  • 言語が統一されている

Djangoの動作は速い

Djangoはパフォーマンス性が高く、軽い動作性を追求した設計になっています。効率的かつスピードが求められるWebアプリケーション開発において、軽い動作性は大事な要素の1つです。

対応するプログラミング言語のPythonにはBatteries included(電池同梱)という設計思想があり、必要で便利な機能がすぐに使えることを目的としています。Djangoはこの設計思想に則り、開発に必要な機能がすぐに連携できるように作られているのです。

また、Djangoでは分散型のキャッシュシステムであるmemcachedが搭載されています。強力なキャッシュ機能により動作が速く、高い処理速度が求められる大規模なWebアプリケーション開発にもおすすめのフレームワークです。

仕事をしながら学ぶことができる

DjangoはPythonを活用するフレームワークのため、Pythonを扱う現場で利用されることが多いのが特徴です。Pythonは企業での研修も充実しているケースがあり、Python案件を通してDjangoを学べる環境が多いでしょう。

仕事をしながらDjangoを学習できることから、自費で講座を受ける手間を減らせるようになり、学習コストを低く抑えられるというメリットがあります。また、Djangoはオープンソースのソフトウェアであり導入も無料です。

Pythonの基礎文法や開発工程、単体テストの方法などは、Djangoを使ったWebアプリケーション開発でも重要なスキルと知識です。Python案件の経験を重ねていくことで、間接的にDjangoの学習ができるようになるでしょう。

セキュリティ対策が向上できる

Djangoでは、PythonでのWebアプリケーション開発をするにあたって、セキュリティによるミスやトラブルが起こりにくいように様々な仕組みが採用されています。

セキュリティ強化の仕組みは主に、セッション情報の管理、パスワード管理、攻撃に対する脆弱性の保護の3点です。Djangoを利用することでセキュリティ対策の向上ができるようになっています。

セッション情報の管理では、Cookieによる保存情報をセッションキーに限定し、セッションデータはサーバーのデータベースに保存するようにしています。

パスワード管理では、送信されたパスワードを暗号化ハッシュ関数として介し、そのハッシュ値を保存する仕組みになっており、この仕組みによりパスワードがそのままデータベースに格納されず、より安全なパスワード管理が可能です。

攻撃に対する脆弱性の保護では、SQLインジェクション、クロスサイトスクリプティング、クロスサイトリクエストフォージェリ、クリックジャッキングといった4つの脆弱性に対しての保護が有効化されています。

こうしたセキュリティ面での高い安全性が、Instagramなどの大規模サイトでDjangoが利用される要因の1つとなっています。

プラットフォームに依存しなくて済む

Djangoで使用されているPythonは、様々な種類のプラットフォームに対応しているプログラミング言語です。そのため、Djangoを利用して開発されたWebアプリケーションは多くのプラットフォームで使うことができ、特定のプラットフォームに依存せずに実行が可能です。

Djangoが対応しているプラットフォームは、Windows、macOS X、Linkusといったものが例として挙げられます。どれもメジャーなプラットフォームであり、プラットフォームが原因で実行できないという事態は起こりにくくなっているのです。

また、対応プラットフォームの充実の他に、Djangoは多くのホスティングプロバイダのサポートにも対応しています。

プロパイダサーバーは常時インターネット回線に接続されており、IPアドレスやドメイン名の管理のため稼働している状態です。この運用による費用や手間を減らせるホスティングプロバイダは、Webアプリケーションの運用や保守に役立つサービスとなっています。

プラットフォームやホスティングプロバイダに縛られることが少ない点は、DjangoでWebアプリケーション開発をする強みとも言えるでしょう。

用意の手間が減る

Djangoはフレームワークの中でもフルスタックフレームのため、Webアプリケーション開発に必要なテンプレートやソフトを用意する手間が減らせるメリットがあります。

機能の中でも、Webアプリケーション開発によく使用されるユーザー認証や管理画面、サイト案内、RSSフィードが標準で搭載されているため、開発工程に関わらずDjangoだけで汎用性が高く利用できるのが特徴です。

また、Djangoは拡張モジュールの独立性が高く、メンテナンスや機能拡張などが簡単に実行できるメリットがあります。Webアプリケーション開発以外にも科学技術計算や管理システム、ソーシャルネットワークへの利用など、幅広い用途で活かすことができます。

Djangoは設計原則としてDo not Repeat Yourselfを掲げており、コードの再利用が基本コンセプトのフレームワークです。幅広い用途を少ないコードでカバーでき、保守性も安定します。

このように、Djangoを利用することによってそれぞれの用途に必要なソフトウェアを導入する手間が省け、スピーディーな開発が可能です。

言語が統一されている

Djangoの使用プログラミング言語はPythonで統一されており、Webアプリケーション開発に必要な言語習得の手間が減らせるようになっています。

Webアプリケーション開発には多くの工程があります。例えば、Pythonで関連のフレームワークを使ってデータ分析させた場合、アウトプット結果をJavaScriptやRailsで処理、WebはAPIを提供してフロントはAngularなど、工程ごとに言語やフレームワークが変わると非効率です。

さらに効率が悪いだけではなく、現場の負担や人件費のコスト面での問題も出てきます。使用する言語が異なれば、言語ごとにエンジニアを雇ったり少数のエンジニアに複数の言語習得をしてもらったりする手間がかかるためです。

一方、開発フレームワークにDjangoを採用すると、一連の開発工程に必要なプログラミング言語をPythonに統一できます。開発に関わるエンジニアはPythonの習得だけで収まり、コーディング規約や各種ライブラリも統一した開発業務が可能です。

また、Pythonは保守性が高いという特徴があり、関数スコープの定義などにインデントが使われています。エンジニアによってコードが大きく違うという状態になりにくく、開発工程を共有しやすいことから、プロジェクト進行やシステムの保守に力を発揮する言語でもあります。

Djangoエンジニアの仕事とは?

Djangoエンジニアの案件内容は常駐や長期案件が多く、週2日~3日などの短期案件は少ない傾向です。仕事内容としてはWebアプリケーション開発や動画編集管理システム、データベースやクラウドに関するシステム開発や保守・運用などがあります。

Django案件であってもDjangoやPython以外のスキルも同時に求められるケースがあり、JavaScriptやHTML/CSSが挙げられます。Djangoだけではなく、様々な種類のプログラミング言語やフレームワークを併用する案件も少なくありません。

その他にも、一定の実務経験を条件にしている案件内容が多い点も特徴です。DjangoやPythonの実務経験の他に、Webアプリケーション開発やサーバーサイド開発経験が必要になってきます。未経験者では案件獲得のハードルが高くなりやすいでしょう。

また多くはありませんが、リモートワークができるDjango案件例も存在します。セキュリティ対策やトラブル対応など、迅速な業務遂行が求められる場合に見受けられますが、常駐案件より単価が下がりやすくなっています。

具体的なDjango案件一例としては、金融業の自社プロダクトデータベースに関する社内システムの開発と保守・運用です。この案件例では、サービス開発からシステム運用までサポートできる幅広いエンジニアスキルが求められています。

Djangoエンジニアの仕事は特定のスキルに特化していることよりも、幅広い業務に携われる能力が大切です。

Django案件の単価相場

Django案件の単価相場は、単発の案件では30万円~100万円程度、相場価格帯の中央値としては70万円程度です。平均単価は、60万円程度と言われています。

また、Django案件の単価相場は実務経験年数と使えるスキルによって変わり、実務経験年数が長ければ長いほど単価相場が上がる傾向にあります。これは、Djangoエンジニアに対して何より実務経験が重視されているためでしょう。

例えば、実務経験が2年未満だと35万円~45万円程度、2年以上5年未満では60万円~70万円程度、5年以上の実務経験になると90万円程度です。経験年数による単価相場アップに伴い、平均年収も経験年数で増加傾向にあります。年数によっては倍以上の差も見られます。

Django案件は高単価が多く見られますが、最低でも1年以上の実務経験が求められる場合が多々あり、現在では未経験からの案件受注は難しい状況です。単価相場を上げるためには、低い単価案件などを受けて実務経験を積むことも必要となってくるでしょう。

Django案件の仕事で年収を上げるコツ

Djangoエンジニアとして年収を上げるためには、Django案件の中でも高単価案件を積極的に受けていく必要があります。では、Django案件で高単価を目指すためにはどのような方法があるのでしょうか。

Djangoの高単価案件には、Webアプリケーションの開発経験はもちろん、Python案件に多いAI開発やIoT分野と、データ分析や機械学習分野について理解を深めることが肝心です。

AI開発やIoT分野や、データ分析や機械学習分野を踏まえた上でDjangoを使うことができれば、幅広い内容のDjango案件で成果をあげることが可能です。高単価案件の獲得も視野に入るようになるでしょう。

ここでは、その2つの知識について詳しく見ていきます。Djangoエンジニアで年収を上げるためにも、Djangoに活用できる知識がどんなものか知っておきましょう。

  • AIやIoTの知識を習得しておく
  • データ分析や機械学習の知識を習得しておく

AIやIoTの知識を習得しておく

Django案件は、AI開発に関する内容が多い傾向にあります。また、クラウドサービスやサーバーなどを通じて商品の情報交換・連携が可能になるIoTは、AI開発の資源として活用されている分野です。そのため、AI開発の需要と共にIoTへの理解も求められるようになっています。

Django案件が多い分野のAI開発に関しての知識だけではなく、IoTの知識もあらかじめ深めておくことで、実際の開発業務で対応できる場面が増えてきます。対応できる業務が増えてくると、高単価の案件依頼も受けやすくなるでしょう。

幅広い業務対応が求められやすいDjangoエンジニアにおいて、対応できる場面が多いことは大きな強みにもなります。AIやIoTの知識を習得しておいて損はないでしょう。

データ分析や機械学習の知識を習得しておく

同じくDjango案件でよく見られる内容として、データ分析や機械学習があります。データ分析や機械学習の対象分野は幅広く、Webアプリケーションのアクセス履歴や購買データ、マーケティング材料、学術的用途での利用など様々です。

データ分析や機械学習の知識が実際の業務で役に立つことはもちろん、対象分野を絞らずに基礎知識を習得することで様々な案件を柔軟にこなせるようになります。そのため、Djangoの高単価案件を受ける機会も増えるでしょう。

データ分析や機械学習の工程・仕組みを押さえておくだけでも、活かせる場面は多々あります。また、データ分析や機械学習の知識習得の際に、TensorFlowといった機械学習用のフレームワークの習得も心がけておくと、受注できる高単価案件の幅がさらに広がります。

Django案件は今後どうなる?

Djangoで使用されるPythonは、データ処理や分析・AI開発で多く採用される言語です。こうしたデータ処理や分析・AI開発に関する案件は今後も需要が増えると言われており、それに伴ってPython案件も幅広く展開されるでしょう。

また、DjangoはPythonのフレームワークの中でも利用者が多いソフトウェアです。Python案件の増加と共に、Django案件の需要も今後増えていく可能性は十分にあります。習得のハードルが低いため、需要と共に供給も増えていく見込みです。

ただし、Python案件にはDjangoに限らず、BottleやPloneといった様々なフレームワークが展開されています。Webアプリケーション開発にもトレンドがあるため、開発現場に合わせてフレームワークやライブラリを使い分ける能力が必要です。

今後のDjango案件では、Django以外にも様々なフレームワークやライブラリを扱えることが求められるでしょう。スキルや知識の習得はもちろん、開発工程やマネジメントの経験も、今後のDjango案件で大事な要素の1つになっていきます。

Django案件の仕事をしているエンジニアが気を付けることとは?

フルスタックフレームであるDjangoはその多機能の利便性や手軽さにより、開発経験が浅い人にも利用しやすいというメリットがあります。一方で、Djangoの機能に頼ってしまうあまり、エンジニアとして必要な知識やスキルを身に付けるタイミングを逃すデメリットも存在します。

Pythonエンジニアの案件は今後増加すると予想されており、それに伴ってDjangoエンジニアとして活動する人も増えてくるでしょう。Djangoが使えるというだけではアピールとして弱く、Djangoを含めたPython全体で一括に業務対応できる能力が求められてきます。

Djangoで案件がもらえているからと、他の基礎知識やスキルの習得を怠ってしまえば、将来的にエンジニアとしての需要がなくなってしまう可能性があります。

また、PythonやDjangoにとどまらず、あらゆるプログラミング言語やフレームワークは常にアップデートされているのです。その時々でトレンドの言語やフレームワークも変わるため、特定のフレームワークだけでエンジニアを続けていくのは困難でしょう。

募集案件から求められる知識やスキルを把握し、案件に合わせて知識やスキルを習得していくことは、エンジニアとして大事な要素の1つです。そして、Djangoを始めとした便利なフレームワークは幅広い知識やスキルがあってこそ活かせます。

Djangoエンジニアとして活動するのであれば、PythonやDjangoだけにこだわらず、新しい知識やスキルを積極的に習得して活用できる人材を目指していくことが肝心です。

Django案件の仕事について知っておこう

Djangoはその手軽さとフルスタックフレームワークという特徴から、Pythonを扱うフレームワークの中でも学びやすいソフトウェアの1つです。実際に他のプログラミング言語やフレームワークのエンジニア経験がある人にとっては、習得のハードルも低くなります。

しかし、スキルの習得が容易である一方で、Djangoだけでは高単価案件を受注しにくいデメリットがあります。Djangoエンジニアとして続けていくのであれば、他のプログラミング言語やフレームワークと併用するスキルが求められやすい点は頭に入れておきましょう。

Djangoを始めとしたPython案件は今後需要が伸びると言われている分野です。将来的にDjangoのスキルや知識を活かせる場面は増えてくるでしょう。Djangoを活用し、効率的で安定したWebアプリケーション開発ができれば大きな強みとなります。

習得スキルやエンジニア経験が少ないのであれば、実際にDjango案件をこなすことでスキルアップも可能です。ある程度エンジニア経験がある人にも、エンジニアとしてのスキルアップの足掛かりとしてDjango案件はおすすめです。

Webアプリケーションは日々アップデートされ、様々な種類が開発されています。こうしたWebアプリケーション開発において重要なDjangoは、知識を深めて損はありません。興味がある人は、ぜひDjango案件の受注を検討してみてください。

この記事の監修者

Branding Engineer編集部のイメージ

Branding Engineer編集部

Branding Engineerは、フリーランスエンジニアと企業のマッチングサービスである「Midworks」中心としたエンジニアプラットフォーム事業、総合WEBマーケティングソリューションサービス「Digital Arrow Partners」を中心としたマーケティングプラットフォーム事業を運営。

Branding Engineerは、フリーランスエンジニアと企業のマッチングサービスである「Midworks」中心としたエンジニアプラットフォーム事業、総合WEBマーケティングソリューションサービス「Digital Arrow Partners」を中心としたマーケティングプラットフォーム事業を運営。

記載されている内容は2024年07月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日
2023.01.17
更新日
2024.07.18

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