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Laravelでできることとは?使用するメリットや導入する際の注意点など紹介

Laravelでできることとは?使用するメリットや導入する際の注意点など紹介のイメージ

Laravelでは業務システムの開発やSNS制作、Webアプリケーションの開発ができます。世界的にも人気が高いフレームワークで、フリーランス向けの案件数も多いです。

Laravelの概要や使用するメリット、勉強方法についてご紹介していますので、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

Laravelとは

Laravel(ララベル)とは、Symfonyをベースとして開発されたPHPフレームワークです。さまざまな種類があるPHPフレームワークの中では後から開発されたものですが、手軽に利用することができるため、現在では代表的なPHPフレームワークとして有名です。

前述のとおり、Symfonyをベースに開発されているため、Symfonyを利用したことがある人であれば使いやすいでしょう。また、他のフレームワークと違い、日本語のドキュメントなど学習教材も充実しているため、初心者でも学習コストが低めである点もポイントです。

ここではLaravelについて解説していきます。

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LaravelはPHPの人気フレームワークである

LaravelはPHPフレームワークの中でも人気の高いフレームワークです。現在存在しているPHPフレームワークにはさまざまな種類がありますが、その中でもLaravelは高い人気を獲得しています。

Laravelが世界的な人気を獲得する以前では、CakePHPと呼ばれるPHPフレームワークが上位を獲得していました。しかし現在ではLaravelがそれよりも人気のフレームワークとなっています。

出典:PHPフレームワークのまとめ【2022年版】|フリーランススタート
参照:https://freelance-start.com/articles/70

Laravelの歴史や由来について

LaravelはSymfonyをベースに開発されました。Symfonyは多くのシステム開発で採用されてきた実績豊富なフレームワークとなっているため、この実績によってLaravelも高い信頼性を獲得しています。

また、Laravelという名称は、ナルニア国物語に登場する王都「ケア・パラベル」から由来していると言われています。

MVCモデルを採用

LaravelはSymfonyと同じMVCモデルを採用しています。MVCモデルとは、処理を「Model(データ処理)」「View(画面表示)」「Controller(全体制御)」という3つの分ける開発方法です。

MVCモデルでは機能を分けて機能ごとに開発を進めていくため、処理の内容や記述する箇所が明確になります。そのため、開発がスムーズに進みやすく、保守性も高めやすい点がメリットです。

なお、このようにMVCモデルを採用したフレームワークのことをMVCフレームワークと呼びます。

パッケージ管理ツール「Composer」を採用

Laravelではパッケージ管理ツールである「Composer」を採用しています。Composerは、PHPの開発プロジェクトで必要になるソフトウェアやライブラリ、パッケージを依存関係を管理する「ライブラリ依存管理ツール」です。

開発プロジェクトでは、特定のソフトウェアを実行するために他のソフトウェアが必要になるケースがあります。このような関係を「依存関係」と呼びます。

Composerはこのような依存関係を検出し、特定のソフトウェアをインストールする際に依存関係にある別のソフトウェアも自動的にインストールしてくれるものです。

そのため、エンジニア自身で依存関係を把握する必要がなく、開発効率や利便性が向上するというメリットがあります。

Laravelを使用するメリット

Laravelが世界的なシェアを獲得している理由として、Laravelを利用することのメリットが挙げられます。Laravelには多くのメリットがあるため、Laravelを利用する場合には具体的なメリットを把握しておくようにしましょう。

ここではLaravelを使用するメリットを紹介していくため、参考にしてみてください。

  • 世界的に人気があり将来性にも期待ができる
  • 機能やプラグインが充実している
  • ツールによる更新や設定が簡単にできる
  • プログラムの拡張性や自由度が高い
  • データベースの操作が簡単である
  • 開発する際に分業がしやすい
  • 日本語での情報が多数ある
  • コードがわかりやすく初心者も学びやすい

世界的に人気があり将来性にも期待ができる

前述のとおり、Laravelは世界的に人気のあるフレームワークです。PHPだけでなくPythonやJavaScriptなど主要言語のフレームワーク全体の中での人気も高く、フリーランス向けの案件数も多いです。

また、Laravelはコミュニティの活動も活発で、新しいバージョンへのアップデートも続けられています。今後の新しいバージョンのリリース予定も決まっているため、将来性にも期待ができると言えるでしょう。

機能やプラグインが充実している

フレームワークの中にも、必要最低限の機能を備えているマイクロフレームワークと、一つで開発に必要なすべての機能を備えているフルスタックフレームワークがあります。

Laravelはフルスタックフレームワークであるため、豊富な機能やプラグインを提供しているというメリットがあります。そのため、Webアプリケーション開発で必要となる機能をLaravelだけでカバーすることが可能です。

さらに、前述のとおりLaravelは開発も活発に進められているため、今後も新しい便利な機能が追加されていくでしょう。

ツールによる更新や設定が簡単にできる

LaravelにはArtisanというCLI(コマンドラインインターフェース)が用意されています。CLIとは、キーボードを使って黒い画面に命令コマンドを入力することでプログラムの実行ができるインターフェースです。

LaravelにはArtisanが搭載されているため、コマンドを入力することでファイルの生成や更新、設定などを簡単に行うことができます。

プログラムの拡張性や自由度が高い

Laravelは他のフレームワークと比べて規約に縛られておらず、拡張性や自由度が高いというメリットがあります。規約に捉われていないため、厳密な規約を守りながら開発を行う必要がなく、エンジニア側が自由に実装することが可能です。

また、Laravelが生成したコードを拡張することもできるため、柔軟に開発することができるでしょう。

データベースの操作が簡単である

LaravelにはMigrationとEloquent ORMと呼ばれる機能が備わっているため、データベースを簡単に操作することができます。Migrationとはデータベースの定義ができるファイルのことで、Migrationを利用することでテーブルが作成できます。

また、Eloquent ORMを利用することで、データベースのテーブル操作、レコード操作なども簡単に行うことが可能です。そのため、これらの機能を利用することで、複雑なデータベース操作も容易に実行できるでしょう。

開発する際に分業がしやすい

前述のとおりLaravelではMVCモデルを採用しているため、処理を「Model」「View」「Controller」という機能ごとに分けて開発を行うことができます。そのため、複数のエンジニアで分業で開発を行う際にも作業が行いやすいというメリットがあります。

大人数が参加するプロジェクトでもメンバーそれぞれが役割分担を行うことができるため、効率的な開発ができ、メンテナンスもしやすくなるでしょう。

日本語での情報が多数ある

Laravelは現在では主流のPHPフレームワークとなっています。そのため、Laravelに関する日本語の情報が豊富で、日本語で学習できる学習教材の数も多いです。

インターネット上を検索すれば、Laravelの公式ドキュメントの日本語訳も見つかります。そのため、英語がわからなくても効率的にLaravelの学習を進めることができるでしょう。

コードがわかりやすく初心者も学びやすい

LaravelはPHPのフレームワークですが、PHPは他のプログラミング言語と比較してもわかりやすく学びやすい言語であるという特徴があります。スクリプト言語であるため文法がシンプルで、人にとって読みやすく書きやすいです。

このようなPHPで作成されているLaravelはわかりやすいフレームワークであるため、初心者からでも学びやすいと言えるでしょう。また、LaravelはPHPの主流のフレームワークであることから、学習教材も多く、学習ハードルが低い点もメリットです。

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Laravelでできること

LaravelはLaravel単体で開発ができるだけの機能を備えているフルスタックフレームワークです。そのため、Laravelを使ってできることの数も多いです。

ここではLaravelでできることを紹介していくため、参考にしてみてはいかがでしょうか。

業務システムの開発

Laravelでできることの一つに、企業が業務で利用している業務システムの開発が挙げられます。業務システムとひと口に言ってもさまざまで、たとえば営業支援システムや在庫管理システム、商品管理システム、顧客管理システムや勤怠管理システムなどがあります。

このようなさまざまな業務システムも、Laravelであれば開発可能です。

SNSの制作

Laravelでできることの一つに、SNSの制作が挙げられます。SNSにはTwitterやInstagram、Facebookなどの種類があり、近年では企業が自社で企業アカウントを運営しているケースも多いです。

Laravelを利用すれば、情報発信や交流に便利なSNSを開発することも可能です。

Webサイトの制作

Laravelでできることの一つに、Webサイトの制作が挙げられます。WebサイトとはWebページの集まりのことで、ホームページもWebサイトの一つです。

Laravelを利用すれば、企業のホームページや広告を経由した際にユーザーに対して表示されるランディングページ、ECサイトなどさまざまなWebサイトを制作することができます。

Webアプリケーションの開発

Laravelでできることの一つに、Webアプリケーションの開発が挙げられます。Webアプリケーションとは、インターネット上で利用できるアプリケーションソフトウェアです。

WebアプリケーションはWebサイトと違ってさまざまな機能を備えており、予約システムやマッチングシステムなどの種類があります。また、YouTubeやSNSなどもWebアプリケーションとして提供されています。

掲示板や口コミサイトの制作

Laravelでできることの一つに、掲示板や口コミサイトの制作が挙げられます。Webサイトを運営していると、ユーザーからの口コミや意見を参考にしたいと考えるケースも多いでしょう。

また、掲示板を用意しておけば、ユーザー同士で交流することもできます。Laravelであれば掲示板や口コミサイトを作成することができるため、自社サイトやECサイトに組み込むことも可能です。

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Laravel導入までの手順

Laravelを導入するには、Laravelをインストールするだけでなく、事前にPHP開発環境とComposerをインストールする必要があります。Laravelをインストールするだけでは正常に動作しないため、まずはXAMPPなどを使ってPHPをインストールしましょう。

PHP環境のインストールができたら、パッケージ管理ツールであるComposerをインストールしましょう。ここまでの環境が整ったら、LaravelをインストールしてLaravelの導入は完了です。

▼関連記事
Laravelの入門をマスターしよう!特徴・使い方・おすすめ学習サイトも紹介

Laravelを導入する際の注意点

ここまで紹介してきたとおり、Laravelはさまざまなメリットがあり、あらゆる開発に用いることができるフレームワークです。Laravelは初心者にも学びやすく導入もしやすいですが、Laravelを導入する場合は気を付けなければいけないポイントもあります。

ここではLaravelを導入する際の注意点を紹介していきます。

  • 処理速度が速いわけではない
  • コードが煩雑になる可能性がある
  • 大人数での開発には向いていない

処理速度が速いわけではない

Laravelは多彩な機能を備えているフルスタックフレームワークです。しかし豊富な機能が用意されているため、処理速度は比較的遅い点がデメリットです。

Laravelを利用すればさまざまな機能を活かして開発を行うことができますが、スピードが重視されるような開発には向いていない点は注意する必要があるでしょう。

コードが煩雑になる可能性がある

メリットでも紹介したとおり、Laravelはプログラムの拡張性や自由度の高いフレームワークです。他のフレームワークに比べて規約に縛られていないため、フレームワークでありながらエンジニアが思うとおりにコードを記述することができます。

しかし自由度が高いことから、コードが煩雑化しやすいというデメリットもあります。エンジニアごとにコードの書き方にも違いが出やすいため、他のエンジニアが開発に携わる場合は、他の人が見ても書いてあることがわかるようにコードを記述することが大切です。

大人数での開発には向いていない

前述のとおりLaravelは自由度の高いフレームワークであるため、エンジニアごとにコードにも違いが出やすいです。そのため、大人数での開発ではコードにバラつきが出やすく、メンテナンスがしにくくなる可能性があります。

フレームワークの規約が厳しいフレームワークであれば、規約を守ることでコードにも統一性が生まれるでしょう。しかしLaravelの場合は、コーディングを始める前にコードの書き方を定めておき、全員が書き方を守るようにしておくことが大切です。

Laravel の勉強方法

Laravelの勉強方法は一つだけではありません。LaravelはPHPフレームワークの中でも主流であるため、学習に役立つ教材が豊富です。

インターネット上に日本語の情報も見つかりやすいため、初心者からでも学習しやすいと言えるでしょう。ここでは最後にLaravelの勉強方法を紹介していくため、参考にしてみてはいかがでしょうか。

書籍を活用する

Laravelを学習する方法として、書籍を活用するという方法があります。書籍の場合、インターネットと違って1冊の中に必要な情報が体系的にまとまっているというメリットがあります。

また、書籍であればリファレンスとしてあとから確認したい部分だけを読み返すこともできるため、自身に合った書籍を2、3冊用意しておくのがおすすめです。

学習サイトを活用する

Laravelを学習する方法として、学習サイトを活用するという方法があります。たとえばUdemyの「Laravelコース」やドットインストールの「Laravel 8入門 基本機能編」など、Laravelを学べる学習サイトにもさまざまな種類があります。

また、これらの学習サイトは有料のサイトですが、無料で利用できる部分があったり、キャンペーンで安く利用できるタイミングがあったりするため、活用してみると良いでしょう。

Twitterアカウントを参考にする

Twitterのアカウントを参考にLaravelを学習することもできます。TwitterにはLaravel公式のアカウントや日本語コミュニティなどのアカウントがあり、最新の情報を発信しています。

そのため、情報収集を行うためにも活用してみると良いでしょう。

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Laravelでできることを理解しよう

Laravelとは世界的なシェアを獲得しているPHPのフレームワークです。豊富な機能を提供しており、開発の自由度が高いため、主流のフレームワークとして人気を集めています。

ぜひ本記事で紹介したLaravelを使用するメリットやLaravelでできること、Laravelを導入する手順などを参考に、Laravelができることについて理解を深めてみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者

Branding Engineer編集部のイメージ

Branding Engineer編集部

株式会社Branding Engineerはエンジニアプラットフォームサービスである「Midworks」を運営。株式会社Branding Engineerが属するTWOSTONE&Sonsグループでは、エンジニアプラットフォームサービスにおけるエンジニアの連結登録数は50,000名を越え、連結稼働数も4,500名を、案件数も10,000件を超える。 ※登録数、稼働数、案件数は2024年10月発表時点の実績数値

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記載されている内容は2024年07月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日
2022.10.31
更新日
2024.07.19

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