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Go言語に将来性はある?何ができるのか需要・年収について解説

Go言語に将来性はある?何ができるのか需要・年収について解説のイメージ

Go言語(golang)は、Googleが開発したプログラミング言語で、Webサーバー開発、IoT開発、アプリケーション開発などの開発に用いられています。「記述がシンプルで可読性が高い」「並列処理・並行処理が可能」などが人気の理由です。先端技術に用いられていることや導入企業が増えていることから、今後も需要は高まります。

本記事ではGo言語の将来性に加え、Go言語を使ってできること、人気の理由についてご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

目次を閉じる

  1. Go言語とは
    1. Go言語は難しい?
    2. Go言語エンジニアの平均年収
  2. Go言語でできること
    1. Webサーバー開発
    2. IoT開発
    3. スマートフォンアプリケーション開発
    4. APIサーバー開発
    5. ドローン開発
    6. CLIアプリケーションの開発
  3. Go言語には苦手なこともある
    1. 組み込み開発
    2. 機械学習
  4. 【7つのメリット】Go言語が人気の理由とは?
    1. 記述が非常にシンプルである
    2. 並列処理・並行処理が可能
    3. 高速処理が可能である
    4. メモリの安全性が非常に高い
    5. 複雑なシステム構築に適している
    6. 初心者でも学びやすい
    7. ライブラリが豊富である
  5. Go言語を導入する4つのデメリット
    1. 三項演算子がない
    2. 例外処理がない
    3. genericsの情報量が少ない
    4. 継承ができない
  6. Go言語が使われているサービス例
    1. YouTube
    2. LOVOT(ラボット)
    3. クックパッド
    4. メルカリ
    5. グノシー
  7. Go言語を扱う案件数は多い?
  8. Go言語の将来性
    1. 先端技術に用いられている
    2. 案件の単価が高い
    3. 導入する企業が増えている
    4. 世界的なトレンドからもわかる
    5. 大きな需要が見込まれる
  9. Go言語のインストール手順
    1. ① 公式サイトで最新バージョンを確認
    2. ② Go言語開発環境SDKをダウンロード
    3. ③ Go SDKをMacにインストール
    4. ④ PATHを通す
    5. ⑤ Goバージョンの確認
    6. ⑥ 動作確認
  10. Go言語の学び方
    1. 書籍で独学する
    2. 学習サイトを活用する
    3. プログラミングスクールに通う
  11. Go言語の学習の難易度は?
  12. Go言語学習におすすめの資格はある?
  13. Go言語の将来性を見極めてマスターしよう

Go言語とは

Go言語(golang)は、Googleが開発した比較的新しいプログラミング言語です。C言語を設計したエンジニアが開発に携わっているため、構文はC言語に近いです。

また、コンパイラ言語ですが記述がシンプルであり、高速な処理が実現できる点などが評価されています。

WebサーバーやマルチプラットフォームのWebアプリケーション、さらにIoTやコンテナ技術など注目の分野の開発で採用されていることから、近年トレンドとなっている言語です。

出典|参照:Go プログラミング言語 | Google Cloud

Go言語は難しい?

Go言語は、記述がシンプルで可読性が高いことが一番の特徴です。

そのため、他のコンパイラ言語に比べて比較的習得しやすい言語と言えるでしょう。特に、CやC++といったコンパイラ言語の経験があるプログラマーにとっては、Go言語の学習はスムーズに進むでしょう。

ただ、PythonやPHPといったスクリプト言語と比べると、習得の難易度は少し高くなります。また、Go言語は、2000年代に開発された新しい言語であり、書籍やインターネット上の情報が十分にあるとは言えません。そのため、独学で身につけるのは効率的にみて難しい面もあるでしょう。

なお、公式サイトで詳細なチュートリアルや各種ドキュメントを提供してくれているため、独学でGo言語を学習する際は有効的に活用していきましょう。

出典|参照:PDFや記事のタイトル|コラム:『Go言語』とは?できることやメリット・注意点を徹底解説|SBテクノロジー

出典|参照:Tutorials|The Go Programming Language

Go言語エンジニアの平均年収

Go言語を扱えるITエンジニアの年収はどのくらいなのか、Go言語の求人案件情報から調べてみました。

2022年5月〜10月のGo言語のフリーランス案件の想定年収は、下記のようになっております。

・2022年5月:971万円
・2022年6月:1,065万円
・2022年7月:970万円
・2022年8月:1,031万円
・2022年9月:1,500万円
・2022年10月:1,055万円

このデータは、フリーランスの求人が中心となるため、一概に会社員の年収と同じレベルで比較はできませんが、Go言語のエンジニアは比較的高収入と言えるでしょう。

出典|参照:Go言語のITフリーランスエンジニア向け案件・求人一覧|【Midworks】

Go言語でできること

Go言語は汎用性の高いプログラミング言語であるため、さまざまな分野の開発に用いられています。Go言語でできることとしてはWebサーバー開発などが挙げられますが、他にもできることは多いです。

ここではGo言語でできることを紹介していくので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

Webサーバー開発

Go言語はWebサーバー開発に用いられている言語です。他のプログラミング言語でWebサーバーを構築する場合、ApacheなどのWebサーバーソフトが必要です。

しかし、Go言語の場合はNet/httpパッケージを利用することで、Webサーバーソフトを用意しなくてもWebサーバーを簡単に構築できます。また、Go言語であればWebサーバーの開発から構築まで一貫して対応できるため、効率的な開発が可能になります。

IoT開発

Go言語はIo開発にも用いられている言語です。Go言語では、ロボティクス開発に活用できるIoTフレームワークである「Gobot」が提供されています。

GobotはラズベリーパイやMicrobitなどのマイコンやドローン、ロボットなどさまざまなプラットフォームに対応しており、複数のデバイスで通信する機能も持っています。そのため、Gobotを利用することで、Go言語で効率的なIoT開発を行うことが可能です。

スマートフォンアプリケーション開発

Go言語はスマートフォンアプリの開発に用いられている言語です。Go言語はiOSとAndroid両方の開発で利用することが可能です。

また、Go言語にはスマートフォンアプリ開発用の「Go mobile」や「Go Cloud」といった制作ツールが提供されており、Web用のコードをスマートフォンアプリケーション用に書き換えることなく併用できます。

そのため、コストをかけることなく、iOS、Android両方のスマートフォンアプリケーション開発ができます。

APIサーバー開発

Go言語はAPIサーバー開発に用いられている言語です。「API(Application Programming Interface)」はソフトウェアやアプリケーションの一部機能を共有し、外部から利用できるようにする仕組みです。

Go言語には例外処理がなく並列処理が可能であるため、CPUに負担をかけることなく、さらにさまざまな環境で開発できることから、API開発に適していると言えるでしょう。

また、APIは機能追加が行われることも多いため、コードが簡潔で開発者以外でも修正しやすいGo言語が利用されるケースが多いです。

ドローン開発

Go言語はドローン開発にも用いられている言語です。前述のとおり、Go言語ではドローン開発に適している「Gobot」などのフレームワークが提供されているため、Gobotを利用することでドローンの制御に関するシステム開発が簡単に行えます。

また、Gobotはネットワークを介してさまざまなデバイスで通信できるため、遠隔操作を行うことも可能です。

CLIアプリケーションの開発

Go言語はCLIアプリケーション開発にも用いられている言語です。「CLI(Command Line Interface)」は、コマンドを入力して画面操作を行うインターフェースです。

たとえば、MacやLinuxなどで利用されているターミナルなどはコマンド入力で操作を行うため、CLIの一種と言えます。Go言語はOSやバージョンなどに依存せず、あらゆる環境で同じように利用できるため、CLIアプリケーション開発にも活用されています。

Go言語には苦手なこともある

Go言語は、非常に汎用性が高いプログラミング言語ですが、どのような用途にも適している言語というわけではありません。Go言語の苦手な分野を以下で紹介しますので、確認しておきましょう。

組み込み開発

組み込み開発では、リソース(メモリ、CPU、ストレージなど)が制約されているため、効率的なコーディングやメモリ管理が求められます。また、リアルタイム性が重要な場合もあります。

Go言語は、不要になったメモリを自動解放するガベージコレクション機能(GC)が備わっているのが特徴です。GCによってメモリの安全性は保たれますが、メモリの解放タイミングを手動で制御できず、リアルタイム性が損なわれる可能性があります。

機械学習

Go言語での機械学習やディープラーニング分野の開発は向いているとは言えないでしょう。機械学習に適した言語と言えば、Pythonです。

機械学習やディープラーニングは、数学的なアルゴリズムや予測・分析モデルなどが基盤になっています。

これらのアルゴリズムを手動で実装することは、非常に複雑で難易度が高く時間がかかります。また、大量のデータを扱うための整形や変換、加工処理などのツールも必要になります。

Pythonでは、これらのアルゴリズムやツールを、開発者が容易に扱えるように、ライブラリやフレームワークとして事前に提供されています。そのため、Pythonは、機械学習の開発に適していると言えます。

一方、Go言語にはPythonのような機械学習のためのライブラリやフレームワークは存在しないため、Pythonと同じレベルでの開発を行うことは、現実的ではありません。

【7つのメリット】Go言語が人気の理由とは?

Go言語はシンプルで簡潔なコードでありながら、効率も高いプログラミング言語です。そのため、Go言語を開発に導入することには多くのメリットがあると言えるでしょう。

ここではGo言語を導入するメリットを紹介していきます。

記述が非常にシンプルである

Go言語はコードの記述量が少ない言語です。コードの書き方がしっかりと決まっているため、どのエンジニアがコーディングを行っても同じようにシンプルなコードで記述することが可能です。

そのため、コードの可読性が高く、開発者以外の人がコードを読んでも読みやすいなどのメリットがあります。また、シンプルで短いコードで記述できることから、プログラミング初心者にも学びやすい言語である点もメリットです。

並列処理・並行処理が可能

Go言語は並行処理、並列処理の両方に対応できるプログラミング言語です。並行処理は、一定期間内に複数のコアで複数の処理を順不同に行うこと、並列処理は複数の処理を同時に行うことを指します。

Go言語であれば並列処理、並行処理を使い分けられるため、コンピューターのパフォーマンスを上げることができるでしょう。

高速処理が可能である

Go言語はコンパイラ言語であるため、インタプリタ言語よりも高速な処理が可能というメリットがあります。コンパイラ言語とは、コードを実行する前に全て機械語に変換してから実行する言語です。

一方、インタプリタ言語は実行時にコードを一行ずつ変換していくため、インタプリタ言語はコンパイラ言語に比べて処理速度が遅くなります。Go言語の場合はJavaなどと同じコンパイラ言語であるため、高速な処理が可能でメモリの消費量も抑えられます。

メモリの安全性が非常に高い

Go言語はメモリの安全性も比較的高い言語です。Go言語はC言語をベースに開発された言語ですが、C言語はメモリの安全性という面で問題になっていたこともあったようです。

一方、Go言語はメモリの安全性が考慮されており、エラーが発生しやすいポインタ演算機能が用意されていないため、メモリの安全性が非常に比較的高いでしょう。

複雑なシステム構築に適している

Go言語はコードの記述の仕方が明確に定められている言語です。コードに開発者ごとの癖が出にくいことから、大規模で複雑なシステム構築にも適しています。

大人数のエンジニアが分業して複雑なシステムを構築する場合でも、Go言語であれば他のエンジニアが記述したコードが読みやすいため、開発や保守がしやすいでしょう。さらにオープンソースの言語であるため、脆弱性が見つかった場合も柔軟な対応が可能です。

初心者でも学びやすい

Go言語はコードがシンプルで短いという点が特徴です。そのため、C言語などと比べて初心者でも学びやすいというメリットがあります。

簡単なアプリケーションであれば、プログラミング経験がない人でもすぐに開発できるでしょう。さらに、Go言語は今後の将来性も期待できるため、プログラミング未経験者におすすめの言語です。

ライブラリが豊富である

Go言語は開発に利用できる便利なライブラリが豊富にそろっています。ライブラリは、プログラムでよく用いられる機能を再利用しやすいようにまとめたものです。

Go言語にはライブラリが充実していることから、一から機能を開発する必要がなく、効率的な開発が可能になります。

Go言語を導入する4つのデメリット

ここまでGo言語を導入することのさまざまなメリットを紹介してきましたが、一方でGo言語を導入することにはデメリットも存在しています。

たとえば、Go言語はシンプルさと効率性を両立させた言語ですが、エラーのリスクを軽減するために機能を最小限に抑えているため、他の言語にはある機能がGo言語にはないということが多いです。

Go言語を習得する場合は、具体的にどのようなデメリットがあるのかも把握しておく必要があるでしょう。ここではGo言語を導入するデメリットを紹介するため、参考にしてみてください。

三項演算子がない

Go言語には三項演算子が存在しません。三項演算子とは、「if~else~を一文で書ける演算子」のことを指します。

三項演算子を用いることで、it文での条件分岐を省略して一文で記述することが可能ですが、Go言語には三項演算子がないため条件分岐を全て記述する必要があります。そのため、どうしても条件分岐のコードが長くなってしまいます。

ただし、三項演算子はコードの可読性が下がるため、コードの読みやすさを重視しているGo言語では、三項演算子がないのも仕方がないと言えるでしょう。

例外処理がない

Go言語は例外処理を書かないことが前提の設計になっています。そのため、例外処理もありません。例外処理がないのでGo言語で記述されたコードは、決まった型以外のコードについては、正しく処理することができないといったデメリットがあります。

ただし、そもそも例外処理が発生すればプログラムの実行中に想定外のエラーが発生する可能性もあるため、例外処理がないコードが理想という考え方もあります。このような理由から、Go言語に例外処理がないことは一概にデメリットとも言い切れないでしょう。

genericsの情報量が少ない

genericsは、同じプログラムのコードでさまざまなデータ型を処理できるようにするプログラミング言語の機能です。Go言語ではコードをシンプルにするためにgenericsが実装されていなかったため、まだgenericsの情報が少ないというデメリットがあります。

2022年ごろにアップデートされてgenericsが実装されましたが、実装されたばかりということもあり、本番環境で用いられた事例もまだほとんどありません。

このような仕様変更の際にはバグが後から見つかることも多いため、Go言語でgenericsを使用するのはしばらくはやめておいた方が良いでしょう。

継承ができない

継承は、特定のクラスの性質を他のクラスに引き継ぐという機能です。オブジェクト指向型の言語においては、基本的な機能となっています。

しかしGo言語では継承ができないため、すでにあるコードを使いまわしにくいというデメリットがあります。Go言語の場合、既存のコードの機能を継承できないため、同じ機能でも記述しなければいけません。そのため、修正もできにくくなっています。

Go言語はオブジェクト指向型言語のように利用されていますが、開発元のGoogleはGo言語をオブジェクト指向型の言語とは明言していないため、他のオブジェクト指向型言語と同じように考えない方が良いでしょう。

Go言語が使われているサービス例

Go言語は、多くの有名なサービスやプロジェクトで活用されています。以下に、Go言語の代表的な使用例を紹介します。実際のサービスからもGo言語でできることのイメージがしやすいため、確認しておきましょう。

YouTube

Go言語はGoogleが開発した言語でもあり、Googleの主要サービスであるYouTubeもGo言語を使って開発されています。

Go言語を使用している主な目的のひとつは、サービスのスケーラビリティとパフォーマンスの向上です。Go言語は同時実行性能が高く、軽量なスレッド管理を得意としており、YouTubeの大規模なリクエスト処理や動画のストリーミングに適しています。

また、Go言語の記述自体がシンプルで読みやすいため、メンテナンス性に優れていることも採用のポイントとなっています。

LOVOT(ラボット)

LOVOTは、感情を持ちながらユーザーと交流する家庭型ロボットです。Go言語はLOVOTの制御システムやセンサーデータの処理、機体間やクラウドとの通信に使われています。

LOVOTを制御するうえで、実行時のオーバーヘッドが小さく、コンパクトに動作させることができることも、Go言語での開発メリットと言えるでしょう。

クックパッド

料理レシピ共有サイトであるクックパッドは、1998年にサービス提供を開始しました。

レシピ画像や動画での共有を積極的に行うことから、サーバー側での高い処理性能と耐障害性が求められており、そこにGo言語が役立っています。

Go言語の高速な並行処理能力が、大量のユーザーからのリクエストの同時処理に効果を発揮しています。

出典|参照:クックパッド25周年「最も愛されたレシピ」ランキング5を発表 | クックパッドニュース

メルカリ

フリマアプリ大手のメルカリでは、Go言語を活用していることを、積極的に社外に発信しています。

新サービスへの開発だけでなく、マイクロサービスへの移行時にもGo言語での書き直しを行うなど、Go言語への対応を広げています。

開発者の視点からみても、Go言語はシンプルで開発生産性が高いところが評価されているようです。

出典|参照:Goを「教育」で伝える。メルペイエンジニア2人のプログラミング言語談義 | mercan (メルカン)

グノシー

グノシーは、ニュースやエンターテイメント情報を収集したキュレーションサービスです。

Go言語は、グノシーのバックエンド処理の一部、たとえば利用者の関心や興味に適した広告を配信するシステムに使用されています。

リアルタイムに大量のニュース情報を高速処理しなければならない点において、Go言語の並行処理能力が役立っています。

Go言語を扱う案件数は多い?

Go言語を扱う求人案件数はどれくらいあるのか、Midworksの言語ごと求人案件数からチェックしてみましょう。

2023年7月現在で、Javaでの開発経験を必須スキルとして募集している求人案件は610件あります。同様に、PHPを必須としている案件は287件、Pythonの場合は211件の求人があります。

それに比べて、Go言語の求人案件数は64件でした。案件数だけみると、それほど多くないことがわかります。

ただ、月あたりの平均単価だと、Javaは約65万円なのに対し、Go言語は約92万円と、非常に高単価での募集となっています。

このことから、Go言語の求人案件数はあまり多くありませんが、高単価の案件が多く、高収入を狙うことができる、ということが言えるでしょう。

出典|参照:ITフリーランスエンジニア専門のエージェントサイト|【Midworks】

Go言語の将来性

Go言語に興味を持っている人の中には、Go言語の将来性について知りたいという人も多いでしょう。結論から述べると、Go言語は今後も需要が増していくことが期待されている将来性の高い言語です。

今後は多くの企業がGo言語を導入するようになるため、Go言語を扱えるエンジニアの需要も増していくでしょう。ここではGo言語の将来性について解説していくため、参考にしてみてください。

先端技術に用いられている

Go言語は汎用性の高い言語です。Webサーバーやアプリ開発だけでなく、クラウドやIoT、ドローンなどの先端技術の開発にも用いられています。

このように先端技術に採用されている言語であるため、Go言語には将来性があると言えるでしょう。特にIoTやドローンは近年農業分野での活用が広がってきており、生産性の向上に大きく寄与しています。

今後も農業ではIoTやドローンの需要が増していくことが予想されているため、Go言語のニーズも高まることが期待されています。

案件の単価が高い

Go言語はさまざまなプログラミング言語と比較しても、案件の単価が高い言語です。求人情報に掲載されている言語ごとのエンジニアの年収を比較すると、Go言語はR言語に次いで2位という結果も出ているところもあります。

案件の単価が高いということは、それだけニーズの高い言語だと言えるため、Go言語には将来性が期待できるでしょう。

導入する企業が増えている

Go言語は大企業をはじめとした多くの企業で導入されるようになっているため、将来性が高いと言えるでしょう。Go言語はもともとGoogle内で開発された言語のため、Google ChromeやYouTubeの開発にも使用されています。

また、近年では5Gが普及してきていることから、以前よりもサーバーの処理速度が重要になりました。このような事情から、PHPで構築したWebサービスをGo言語に書きかえる企業が増えてきており、Go言語の需要も高まってきています。

世界的なトレンドからもわかる

Go言語は世界的にも注目を集めているトレンドの言語です。アメリカのHackerRank社「HackerRank Developer Skills Report」によると、Go言語は開発者が学びたいプログラミング言語の中で上位になっているようです。

このようにトレンドにも現れている言語であることから、Go言語の将来性は高いと言えるでしょう。

大きな需要が見込まれる

ここまで紹介したような理由から、今後もGo言語はクラウドやIoTなどの分野で需要が高まっていくことが見込まれています。

現時点での日本でのGo言語の知名度は、JavaやPythonなどの他のメジャーな言語よりも低いです。しかし世界的にも注目を集めている言語であるため、今後は日本でもGo言語が導入されるケースが増えていくでしょう。

Go言語のインストール手順

ここでは、Go言語の開発環境(SDK)をインストールする手順について、解説します。

Go言語のSDKが対象としている環境は、

・Windows7以降(Intel64bit)
・macOS11以降(Apple64bit)
・macOS10.13以降(Intel64bit)
・Linux2.6.32以降(Intel64bit)

となります。

今回は、以下の環境に対してインストールの手順を解説します。

・インストール対象:Apple M1 Pro / macOS Ventura13.3.1(a)
・Go言語 SDKバージョン:go 1.20.6 (現時点の最新バージョン)

出典|参照:すべてのリリース| Go プログラミング言語

① 公式サイトで最新バージョンを確認

まず、公式サイトでダウンロード可能なSDKのバージョンを確認します。公式サイトでは、過去のバージョンのSDKも提供されていますが、特に条件がない限り、最新のバージョンを使うようにしましょう。

今回は、2023年7月時点の最新バージョン1.20.6を対象とします。

② Go言語開発環境SDKをダウンロード

任意のフォルダに、対象ファイル(go1.20.6.darwin-arm64.pkg)をダウンロードします。

③ Go SDKをMacにインストール

パッケージファイルを開き、インストールを実行します。

「続ける」をクリックしてください。

「続ける」をクリックしてください。

「インストール」をクリックしてください。

「閉じる」をクリックしてください。

これで、Go言語のSDKは、/usr/local/goにインストールされました。

④ PATHを通す

対象ファイルのフォルダを事前に指定しておき、見つけやすくすることを「PATHを通す」と言います。Go言語の実行ファイルは、/usr/local/go/binフォルダに入っているので、PATHを通しておきます(PATH環境変数にこのフォルダを追加します)。

また、Go言語の環境変数GOPATHの設定と合わせて、.zshrcファイルに以下を記載しておきましょう。

⑤ Goバージョンの確認

ターミナルを開いて、「go version」コマンドを入力し、Go言語のSDKが正しくインストールされたことを確認します。

「Go.1.20.6」が表示されているのがわかります。

⑥ 動作確認

動作確認のため、簡単なプログラムを作成して、実行しましょう。ここでは、例としてhelloフォルダを作成し、サンプルプログラムhello.goを作成します。

以下のようなサンプルプログラムを入力します。

保存後、ビルドして実行します。以下のように、「Hello!」と表示されれば成功です。

Go言語の学び方

初めてのプログラミング言語としてGo言語を学びたいと考えている人の中には、具体的にどのような方法で学べば良いのかわからないという人も多いでしょう。

Go言語を学ぶ方法としては、書籍や学習サイトなどを使って勉強する方法や、プログラミングスクールを活用する方法などが挙げられます。ここでは最後に、Go言語の学び方について紹介します。

書籍で独学する

Go言語は書籍を使って学習することが可能です。Go言語は近年トレンドになっている言語であるため、学習用の書籍にもさまざまな種類が登場しています。

プログラミングの学習に書籍を利用する場合は、書籍選びが非常に重要です。初心者がGo言語を学ぶ場合は、専門用語があまり登場しないわかりやすい書籍を選ぶのがおすすめです。

書籍を購入するときは、必ず中身をチェックして購入するようにしましょう。

学習サイトを活用する

Go言語は学習サイトを活用して学ぶことも可能です。学習サイトであれば、インターネット環境さえあれば場所を選ばずいつでも勉強することが可能です。

Go言語が学べる学習サイトの中には、無料で利用できるものもあります。費用がかかるサイトでも月額数千円程度であるため、プログラミングスクールに通うよりも費用を抑えて学習を進められるでしょう。

プログラミングスクールに通う

プログラミングスクールに通うことで、独学よりも効率的にGo言語を学べます。プログラミングスクールであればカリキュラムに沿って講師が指導してくれるため、短期間でGo言語を習得できるでしょう。

ただし、プログラミングスクールは他の学習方法に比べて高額な費用が必要になるというデメリットもあります。一度自分で学習してみて、自力での学習が難しそうであればプログラミングスクールを利用すると良いでしょう。

Go言語の学習の難易度は?

Go言語の学習は、初めてプログラミング言語を学ぶ方にとっても、比較的習得しやすい言語と言えます。文法がシンプルで扱いやすく、JavaやC言語とも類似性があるので、それらの言語の経験があれば、より理解しやすいでしょう。

また、Go言語はコンパイル型言語であり、コードのコンパイル時にエラーチェックが行われます。構文エラーなどがコンパイル前に検知されるため、学習者にとって正しい構文を身につけるうえで非常に効率的であると言えるでしょう。

公式ドキュメントやグローバルなコミュニティも活発で、多くの情報やサンプルコードが提供されています。

自ら、最新情報を入手し、自分の知識にしていくという積極性があれば、Go言語の学習をより効果的に進めることができるでしょう。

Go言語学習におすすめの資格はある?

Go言語のための認定資格制度は、存在していません。

他の言語、たとえばJava言語であれば、Java認定資格をOracle社が実施しており、各団体はPHP技術者認定試験やPython認定試験などが実施されています、しかし、Go言語に関しては、残念ながら資格試験は用意されておりません。

ただ、Go言語そのものの認定資格はなくとも、ITの基礎知識はプログラマーやITエンジニアレベルは必須です。

そのため、IT全般の体系的な知識を身につけるために、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験の取得を目指すことは、非常に有意義だと言えるでしょう。

これらの資格を取得しておくことで、特定のプログラミング言語に依存しない、幅広いITスキルを保有していることの証明にもなり、転職やフリーランスの案件獲得にも有利に働くはずです。

Go言語の将来性を見極めてマスターしよう

Go言語は世界的に注目を集めているトレンドのプログラミング言語です。IoTやドローンなどの先端分野の開発にも活用されているため、将来性にも期待が持てるでしょう。

ぜひ本記事で紹介したGo言語でできることやGo言語の将来性などを参考に、Go言語を学んで需要の高いエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。

この記事の監修者

Branding Engineer編集部のイメージ

Branding Engineer編集部

株式会社Branding Engineerはエンジニアプラットフォームサービスである「Midworks」を運営。株式会社Branding Engineerが属するTWOSTONE&Sonsグループでは、エンジニアプラットフォームサービスにおけるエンジニアの連結登録数は50,000名を越え、連結稼働数も4,500名を、案件数も10,000件を超える。 ※登録数、稼働数、案件数は2024年10月発表時点の実績数値

株式会社Branding Engineerはエンジニアプラットフォームサービスである「Midworks」を運営。株式会社Branding Engineerが属するTWOSTONE&Sonsグループでは、エンジニアプラットフォームサービスにおけるエンジニアの連結登録数は50,000名を越え、連結稼働数も4,500名を、案件数も10,000件を超える。 ※登録数、稼働数、案件数は2024年10月発表時点の実績数値

記載されている内容は2024年11月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日
2023.04.20
更新日
2024.11.29

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