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ITパスポートは就職に役立つ?取得するメリットや効果的なアピール方法について解説

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インターネット上では「ITパスポートは就職に役立たない」という意見がみられるため、不安を感じている人も多いでしょう。

この記事では、ITパスポートが就職に役立たないといわれている理由や就職に活かすためのポイントについて解説します。就職を有利にする他の資格についてご紹介するのでぜひ参考にしてください。

ITパスポートが就職に役立たないといわれる理由

ITパスポートは、情報セキュリティや企業コンプライアンスなどの基本的なIT知識を習得できる資格です。情報処理系の資格として有名ですが、一方で就職に役立たない資格ともいわれています。

国家資格であり権威もある資格なのに、なぜ就職面で有利に働かないのでしょうか。ここでは、ITパスポートが就職に役立たないといわれる理由について解説します。

出典|参照:iパスとは|独立行政法人 情報処理推進機構

専門性が低い

ITパスポート試験は、ITの基礎スキルや情報モラル、プライバシー保護などの幅広い知識をバランスよく身につけるのが目的です。そのため、プログラミングやシステム設計などの専門スキルが身につきません。

専門性は、市場価値を高める重要な要素です。専門性の高い職種ほど重宝され、年収も高くなる傾向があります。逆に専門性の低い職種は簡単に代替できるため、採用市場での需要が大きくありません。

ITパスポートは専門性が低いことから、就職活動に役立たないといわれています。

希少価値が低い

ITパスポートは合格率も5~6割前後と高く、比較的取得しやすい資格です。さらに毎月5,000~15,000人ほどの人が受験しているため、希少価値がほとんどありません。

基本情報処理技術者試験などと比べて難易度が低いため、IT知識に詳しい人であれば試験対策なしで合格することもあります。

このような背景があり、ITパスポートは希少価値が低く役に立たないといわれています。

出典|参照:基本情報技術者試験|独立行政法人 情報処理推進機構

出典|参照:情報技術者試験 統計資料|独立行政法人 情報処理推進機構

出典|参照:ITパスポート試験 試験結果|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

業務独占資格ではない

業務独占資格とは、資格保有者でなければ携われない業務を独占的に行える資格のことです。医者や弁護士など一般的に社会的地位の高い職業が該当します。

ITパスポートは業務独占資格ではないため、資格保有者でなければできない仕事もありません。さらにIT業界内で評価の低い資格なので、取得したところで就職や転職に役立つことはないといわれています。

出典|参照:国家資格の概要について|文部科学省

ITパスポートを就職に活かす方法

ITパスポートは専門性と希少価値が低いため、基本的に就職活動のアピールポイントにはなりません。合格率が5~6割前後と高いため、「合格して当たり前」というのが業界内の常識です。

しかしITパスポートはあくまで国家資格なので、まったく価値がないというわけではありません。使い方次第で就職活動を有利に進められるため、適切に利用することが大切です。

ここでは、ITパスポートを就職に活かす方法について解説します。

出典|参照:iパスとは|独立行政法人 情報処理推進機構

出典|参照:情報技術者試験 統計資料|独立行政法人 情報処理推進機構

出典|参照:ITパスポート試験 試験結果|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

IT業界への熱意を伝える

ITパスポート単体では、まったく就職のアピールポイントにはならず、せっかく書いた履歴書もその他大勢の中に埋もれてしまいます。基本的なIT知識を証明するだけでは、企業に必要な人材とアピールするのは困難です。

しかしIT業界への思いを熱心に伝えることで、ITパスポートを取得した根拠や熱意が伝わり、面接官の記憶にも残りやすくなります。IT分野への理解が少ない社会人との違いをアピールできれば、就職活動を有利に進められるでしょう。

努力できることをアピールする

ITパスポート試験は難易度が低いといわれていますが、適当に試験対策すれば合格できるほど甘くありません。2人に1人は不合格になると言われているため、初心者であれば最低でも100時間ほどのまとまった勉強時間が必要です。

そのため履歴書や面接で資格取得までの努力や計画の立て方などを伝えられれば、「目的をもって努力できる人間」であることを面接官にアピールできます。

他の資格を合わせてアピールポイントにする

ITパスポートは単体だとあまり就職活動に影響を与えませんが、他の資格と組み合わせると効果的なアピールポイントになります。

たとえば経理職では、会計や財務の知識が必要なため簿記系の資格がおすすめです。最近は会計ソフトや会計システムを導入しているところがほとんどなので、ITパスポートがあればシステムの使い方や仕組みを理解するうえで有利になります。

ITパスポートを取得するメリット

ITパスポートは希少価値が低く、就職や転職に役立たない無駄な資格といわれています。さらに受験料が7,500円と高額なため、早々に資格取得の候補から外し、他の情報処理技術者試験を受験する人も珍しくありません。

しかし国がお墨付きを与えているITパスポートは、本当にまったく意味がない資格なのでしょうか。

ここでは、ITパスポートを取得するメリットについて解説します。

出典|参照:受験要領|独立行政法人 情報処理推進機構

基本的なIT知識を身につけられる

IT技術は私たちの生活や職場に深く根差し、ビジネスにおいても欠かせない存在になっています。特にAIやビッグデータ、IoTなどは、今後世界の常識を変えるほどの影響を与えるといわれており、将来的なビジネスの成功を決める重要な要素です。

しかしこのような最先端の技術をビジネスに活用するには、幅広い知識はもちろんのこと社会一般以上のITリテラシーが欠かせません。ITパスポートを取得することで、情報セキュリティや経営戦略など、基本的な知識やITリテラシーが身に付きます。

IT業界以外で評価される

ITパスポートは確かに希少価値の低い資格ですが、それは優秀な技術者が数多くいるIT業界での評価にすぎません。そのため、IT業界以外であれば就職に役立つ資格となる可能性は十分あります。

昨今のビジネスにおいて、IT化はもはや避けられない課題です。企業の情報システム化や業務効率化に興味がある企業であれば、ITに詳しくない人よりもITパスポート資格保有者を優先的に採用する可能性があります。

高校生だと就職に役立つ

ITパスポート試験は、合格率が5~6割前後と比較的簡単に取得できる資格です。しかしこれはあくまで受験者全体を考慮したもので、学生全体だとそれほど高くありません。

高校生に限れば合格率が約3割にも満たないため、ITパスポートは希少価値の高い資格といえます。特に高校生は時間があり試験勉強にも慣れているため、本気になれば短期間で合格することも珍しくありません。

取得のしやすさを考慮すれば、ITパスポートは高卒で就職活動する際のアピール資格として十分活用できます。

出典|参照:情報技術者試験 統計資料|独立行政法人 情報処理推進機構

出典|参照:ITパスポート試験 試験結果|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

就職を有利にする情報処理系の資格

ITパスポートは他の資格と組み合わせることで、就職活動でのアピールポイントになる可能性があります。しかし情報処理系の資格は専門知識が必要なものが多いため、ITの初心者が合格するのは簡単ではありません。

ここでは試験対策をすれば初心者でも合格でき、就職活動にもおすすめな情報処理系の資格をご紹介します。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、ITパスポートより難易度が高い資格です。合格するのにより深い知識が必要になるため、プログラミングやシステム設計などの実践的な基本スキルを習得できます。

IT技術者の登竜門ともいえる資格なので、新卒のうちに取得していれば、面接官への有効なアピールポイントになります。ここで得た知識をもとに応用情報処理技術者などの上位資格を取得できれば、就職活動がさらに楽になります。

出典|参照:基本情報技術者試験|独立行政法人 情報処理推進機構

出典|参照:応用情報技術者試験|独立行政法人 情報処理推進機構

ITコーディネーター

ITコーディネーターは、経済産業省が取得を推奨している資格です。民間資格ですが経営とITを融合させるスキルが必要なため、DX時代において需要が大きくなると考えられます。

DX化は社内外での情報共有や、担当者の理解不足などが原因で、組織のDX化が失敗することも珍しくありません。そのため専門スキルがないと、企業ニーズに応じたDX化を推進するのが困難です。

ITコーディネーターはDX化が失敗する原因を特定し、無理のない範囲で経営とITを両立させます。専門性と希少性が高いため、就職活動におけるアピール資格としておすすめです。

出典|参照:ITCとは|特定非営利活動法人ITコーディネータ協会

情報セキュリティマネジメント

昨今のサイバー攻撃は多様化しており、社会全体に大きな影響を与えています。社外からの攻撃はもちろんのこと社内不正への対応も必要になり、情報管理の専門家なしで有効な対策を実施するのが困難です。

そのため機密データなどの重要な企業資産を守るには、強固なセキュリティーを構築できる人材を確保する必要があります。

情報セキュリティマネジメントは、昨今の多様化するサイバー攻撃に対応するためにつくられた資格です。サイバー攻撃やマルウェアなど情報セキュリティにおけるリスクを排除できるため、今後さらに需要が高まると考えられます。

出典|参照:情報セキュリティマネジメント試験|独立行政法人 情報処理推進機構

就職を有利にする情報処理系以外の資格

情報処理系の資格は就職に有利なものが多く、IT化が進む現代において役立つ知識も豊富です。

しかし上位資格になるほどプログラミングやシステム設計などの深い専門知識が必要になり、実務経験なしで合格することはほとんどありません。

そこでここではITパスポートと併用すると就職が有利になる、比較的取得が容易な情報処理系以外の資格をご紹介します。

MOS

WordやExcel、PowerPointなどのOffice製品の使い方を習得できる資格です。WordやExcelなどを使う機会が多い事務職での就職活動に役立ちます。マイクロオフィス製品は世界中で利用されているため、国際的にも権威のある資格です。

ITパスポートとMOSはそれぞれ単体では効力が弱いですが、2つ合わせることで就職活動に役立つ資格になります。

出典|参照:マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)| Microsoft

簿記

簿記は、単体でも就職活動を有利にする資格として有名です。会計の知識や財務諸表の読解力などを鍛えられるため、2級以上で事務職への就職・転職が有利になります。

事務職はパソコンの操作スキルが求められるため、基本的なITスキルがないと満足に業務ができません。ITパスポートと簿記を組み合わせることで、実践的な業務スキルがあることを面接官にアピールできます。

TOEIC

TOEICは多くの企業で認知されており、就職活動でもアピールしやすい資格です。英語力が数値で視覚化されているため、600点以上の高得点をとれば就職・転職活動が有利になります。

ビジネスの市場は、日本国内の状況だけで決まるわけではありません。アメリカで発生したリーマンショックのように、外国の影響を受けて変動するのが一般的です。

そのため英語圏の情報を収集しビジネスに活かせるTOEICの高得点保有者は、グローバルで活躍できる人材として評価されます。ITパスポートと併用することで、外資系企業への就職が容易になるでしょう。

ITパスポートは就職にも有利に働く

ITパスポートは、専門性が低く得られる知識も浅いため、単体だと就職が有利になることはほとんどありません。しかし履歴書や面接でIT業界への思いを熱心にアピールしたり、需要のある資格と組み合わせたりすることで、面接官を説得できるだけの武器になります。

就職活動をさらに有利にするには、基本情報処理技術者やITコーディネーター、情報セキュリティマネジメントなど、同じ情報系の資格を取得するのも効果的です。MOSや簿記、TOEICなど、自分が希望する業界や業種に合わせた資格を取得するのもよいでしょう。

就職活動を有利にするために、ITパスポートをうまく活用してください。

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この記事の監修者

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Branding Engineer編集部

Branding Engineerは、フリーランスエンジニアと企業のマッチングサービスである「Midworks」中心としたエンジニアプラットフォーム事業、総合WEBマーケティングソリューションサービス「Digital Arrow Partners」を中心としたマーケティングプラットフォーム事業を運営。

Branding Engineerは、フリーランスエンジニアと企業のマッチングサービスである「Midworks」中心としたエンジニアプラットフォーム事業、総合WEBマーケティングソリューションサービス「Digital Arrow Partners」を中心としたマーケティングプラットフォーム事業を運営。

記載されている内容は2024年04月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日
2022.09.28
更新日
2024.04.30

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