C#を勉強する方法は?言語の特徴やおすすめのサイト・書籍も紹介
「C#ってどんなプログラミング言語なの?」
「C#を勉強するにはどんな方法がある?」
「C#を勉強するメリットって?」
このように、プログラミング言語のC#について知りたい人もいるのではないでしょうか。
本記事では、C#の概要や特徴、C#を勉強するメリットなどを解説しています。本記事を読むことで、C#を学ぶことでフリーランスエンジニアにどのようなメリットがあるのか把握できるでしょう。
また、C#を勉強する具体的な方法についても解説するため、これからC#を勉強していきたいと考えている人も参考にできます。
C#の特徴や勉強する方法について知りたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
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C#の学習難易度はやや高め
C#はオブジェクト指向を取り入れた言語であるため汎用性が高い一方で、その分、他の言語と比べて記述が複雑になっているのが特徴です。よって、言語の特性を理解するのが難しく、学習難易度も高めとなっています。
ただし、C#は総合開発環境のVisual Studioを利用できるため、開発環境を一から構築する必要がないというメリットもあります。
さらに、Visual Studioには、コーディングをアシストする機能も備わっているので、プログラミング初心者でも比較的学習に取りかかりやすい特徴もあるのです。
それでも、学習難易度が高いことに変わりはないため、スクールや学習サイト等を利用しながら効率よく学習することをおすすめします。
C#の勉強方法
C#を勉強する方法としては、Webサイトや書籍を利用して独学をする方法と、プログラミングスクールに通う方法が挙げられます。
プログラミング言語によってはブラウザ上で手軽にコーディングができる学習サイトも存在しますが、C#に関してはそういった学習サイトは少ないでしょう。ここではC#の勉強方法について解説していくため、参考にしてみてください。
Webサイト
Webサイトで勉強する場合、C#の基礎から上級者向けのプログラミングまでさまざまなWebサイトを利用して学ぶことができます。Webサイトは無料で利用できるものもの多いため、無料のWebサイトを活用すればコストを掛けずにC#を学ぶことができるでしょう。
また、Webサイトであればすき間時間を利用してスマートフォンから学習を進められるというメリットもあります。ただし、C#は手軽にサイト上でプログラミングができるようなWebサイトが少ない傾向にあるため、開発環境としてVisual Studioを用意する必要があります。
書籍
書籍を使ってC#を勉強する場合、C#に関する知識を体系的に習得することができます。また、書籍であれば価格も数千円程度であるため、プログラミングスクールを利用するよりも費用を抑えて学習することができる点もメリットです。
書籍を利用する場合は中身もチェックして、自分のレベルに合ったものを選ぶようにしましょう。
ただし、書籍を使った独学を行う場合は、学習に対するモチベーションを保つことが重要になります。また、わからない点があった場合、なかなか解決できずにそのまま挫折してしまうリスクがある点には注意が必要です。
勉強会・セミナー
C#を学ぶ際は、独学よりも勉強会・セミナーを利用した学習の方が効率よく学べます。C#の基礎から応用までわかりやすく講師に解説してもらえる他、質問に対しても丁寧に回答してもらえるためです。
C#に限らずプログラミングの学習においては、勉強中に疑問点やエラーが頻繁に発生します。それらの疑問やエラーをそのまま放置しておくと理解が進まず、スキルの習得を挫折してしまうケースが少なくありません。
そういったケースにおいて、講師の存在は非常に心強いのです。なにかわからないことやエラーが発生した際に、その場で問題を解決できるため、スムーズに学習が進められます。
したがって、独学よりも勉強会・セミナーを通した学習の方がより効率的にスキルを身につけられるのです。勉強会・セミナーは、無料で行っているものもあります。C#の開発元であるMicrosoftが行っているセミナーは無料で受けられるので、ぜひチェックしてみてください。
出典|参照:C# を学ぶ | .NET
スクール
プログラミングスクールを利用してC#を学ぶ方法もあります。他の言語と比較すると比較的少ないものの、C#の講座を開設しているスクールも存在しています。
通学制のスクールに通うのが難しい場合は、オンラインスクールを利用すると良いでしょう。オンラインスクールであれば自分の都合に合わせて自宅で学習を進めることができます。
また、C#はオブジェクト指向型言語と言うこともあり、習得するのが難しい言語です。そのため、独学が難しい場合はプログラミングスクールを利用してプロの講師に教えてもらう方が効率的だと言えるでしょう。
C#の学習ロードマップの例
C#の学習難易度は高く、挫折してしまうことも多いため、学習ロードマップを明確にしておくことが大切です。
以下で、学習ロードマップの例をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.概要を理解する
まずは、書籍や学習サイトなどでC#の概要を把握します。特に、C#の学習を効率よく進めるためには、C#でできることやできないことを理解することが大切です。
また、C#の知識と合わせて、NET FrameworkやVisual Studioなどの知識も身につけておきましょう。
NET FrameworkとVisual Studioは、どちらもMicrosoftが開発したツールです。Visual Studio内でC#を使った開発を行い、NET Frameworkが開発したプログラムをWindowsに反映させる役割を持っています。
これを理解していれば、C#がシステムに反映される仕組みを把握できるので、C#で学んだことがスムーズに理解できるようになります。
出典|参照:Visual Studio|Microsoft
2.「Hello World」プログラムを作ってみる
「Hello World」プログラムとは、画面上に「Hello World」と表示させるプログラムのことです。簡単なプログラムであるため、言語学習の初期段階でよく利用されます。
特に、プログラムを出力するための基礎的な記述が学べる他、プログラムを出力できたことに対する成功体験ができるので、重要なプロセスです。
3.基礎構文を学習する
実際にさまざまなプログラムの作成や実行を行いながら基礎構文を学習します。基礎構文の学習は独学でも十分可能で、Webサイトで調べれば多くの基礎構文がヒットするため、それぞれ実際にコードを入力してみましょう。
C#の基礎構文には、プロパティやLINQなどの独自の機能が存在するので、この段階で確実にマスターしておくことをおすすめします。
その後は、変数・条件分岐・繰り返し処理など、他のプログラミング言語の習得時と共通の学習を行います。
4.クラスとオブジェクトを学習する
C#は、オブジェクト指向を取り入れた言語であるため、クラスとオブジェクトへの理解は必須です。Webサイトや書籍に記載されているプログラムを実行しながら、理解を深めましょう。
クラスとオブジェクトの詳細は、Webサイトや書籍でも解説されているので、独学でも十分理解可能です。
また、オブジェクト指向とは、役割を持ったものを「クラス」ごとに分割し、「オブジェクト」と呼ばれる部品を組み立てることでシステムを作り出す考え方のことを指しています。
オブジェクト指向を取り入れたプログラミングでは、ものを組み立てるようにしてプログラムを動作させるため、クラスとオブジェクトに対する理解が薄いと、正しくプログラムを実行できません。
例えるなら、設計図や部品への理解が薄いと、ものを組み立てられないのと同じになります。
5.イベント処理を学習する
イベント処理とは、ユーザーがマウスクリックやキー入力などの行動をとった際に、あらかじめ登録しておいたプログラムを動作させる処理のことです。たとえば、印刷ボタンを押した際の印刷の実行などが該当します。
C#でアプリケーションやゲーム開発を行う際には、ユーザーの利便性を高めるためにも、特にイベント処理の理解が重要になるため、繰り返し学習して理解を高めましょう。
また、イベント処理はコードにeventキーワードを入力して実行しますが、正しくシステムに反映させるためには、基礎構文やクラス・オブジェクトに関する理解が必須です。
そのため、イベント処理の学習は、基礎構文・クラス・オブジェクトに関する学習を終えてから行いましょう。
6.エラー処理を学習する
エラー処理とは、想定される不適切な処理が行われた際に、意図通りにプログラムを動作する処理のことです。
たとえば、不具合が起こった際にデータが壊れることやなくなることがないよう、安全を第一に考え処理を中断し、その後の処理を行わないようなプログラムを組み込んでおくことが該当します。
また、エラー処理とは別に、プログラムの実行中に予期しない事態が起きた際の処理方法を指定する「例外処理」もあります。
例外処理をあらかじめ入力しておくと、パスワード入力画面で想定外の記号が入力された際に、エラーメッセージを表示するといった処理が可能です。
このエラー処理をプログラムに組み込まなかった場合は、予期しない事態が起きた際にアプリケーションの動きが不安定になり、フリーズや異常終了を招くことにもなりかねません。アプリケーションの安定化を図るためにも、エラー処理を学習しておきましょう。
7.ライブラリの活用を学習する
プログラムをなにもない状態から作り上げるのは、手間や時間がかかるため、実際にC#で開発を行う際はライブラリを活用することが大切です。
ライブラリは、繰り返し使用できるコードの集合体で、そのままプログラムに組み込むだけでシステムに処理を反映させられます。
コード入力の手間を軽減できるものの、ライブラリを使いこなすためには、C#の知識が一通り必要になるため、C#の知識を身につけた上で最後に学習しましょう。
また、ライブラリは標準ライブラリとクラスライブラリにわかれています。
標準ライブラリは言語に組み込まれた基本機能のセットであり、C#のSystem名前空間などで提供されます。
これに対して、クラスライブラリは他の開発者が作成した再利用可能なコード集で、NuGetパッケージマネージャを通じて導入します。
標準ライブラリは言語の一部であり、基本機能を提供しますが、クラスライブラリは外部から導入され、特定の機能や処理を提供します。両者を使い分けることで、効率的なプログラム開発が可能です。
出典|参照:NuGet とは何か。またどのような働きをするのか | Microsoft Learn
C#を勉強するメリット
C#の学習を検討している人の中には、C#を学ぶことで具体的にどのようなメリットがあるのか知りたいという人もいるのではないでしょうか。
ここまで紹介したとおり、C#は汎用性の高い言語であるため、C#を勉強することでさまざまな分野の開発ができるようになるなどのメリットがあります。ここではC#を勉強するメリットを紹介していくため、参考にしてみてください。
汎用性が高い言語である
C#はWindows向けアプリケーションやスマートフォン向けアプリケーションなど、さまざまな用途で用いられる汎用性の高い言語です。C#は比較的新しい言語と言うこともあり、さまざまなプログラミング言語の良い点を取り入れています。
そのため、プログラマーにとってもメリットの多い、高機能で汎用性の高い言語だと言えるでしょう。
複数の異なるプラットフォームに対応している
C#で開発したソフトウェアは、WindowsやMac、iOSやAndroidなど複数のプラットフォームに対応しているというメリットもあります。また、他にもWebサーバーで動作するソフトウェアの開発なども可能です。
このようにあらゆるプラットフォームで利用できるソフトウェアの開発ができることから、C#を学習するメリットは大きいと言えるでしょう。
高機能な開発環境が無料で使える
C#はMicrosoft社が開発したIDEである「Visual Studio」を使って開発することができます。Visual Studioはさまざまな高度な機能が搭載されており、さらに無料で公開されているというメリットがあります。
一般的なプログラミング言語の場合、自分で開発環境を構築しなければいけないケースも多いです。また、プログラミング初心者の場合は環境構築の段階で挫折してしまうこともあるでしょう。
その点、C#の場合はVisual Studioをインストールするだけで開発がスタートできるため、初心者でも学びやすい環境が整っていると言えます。
C#を学習する際に理解しておくべき注意点
C#はなんでもできる万能な言語ではありません。プログラミング言語には、それぞれ可能な処理と不可能な処理が存在するので、学習前に注意点を理解しておくことが大切です。
ここでは、C#の注意点を2つご紹介します。
OS開発はできない
C#は、ハード制御に対応していないことから、OS開発ができません。C#の大元であるCやC++であればOS開発も可能であるため、これらを習得することをおすすめします。C#の学習は、あくまでアプリケーション開発を行いたい方向けであることを理解しておきましょう。
Linuxでの開発に適していない
WindowsやMacでC#を開発する際に利用するVisual Studioは、Linuxでは利用できません。LinuxでC#の開発を行う際は、Visual Studioの代わりに、MonoやMonodevelopを利用します。
ただし、MonoやMonodevelopは、Visual Studioよりもエディタの機能が限定されているので、コーディングの生産性が下がります。
したがってC#はLinuxでの開発には適していないため、C#を利用する際はWindowsや
macOSを用意しましょう。
出典|参照:Visual Studio|Microsoft
出典|参照:ホーム | MONO
出典|参照:モノデベロップ | モノデベロップ
C#エンジニアにおすすめの資格4選
C#エンジニアの技術力向上やキャリアアップを目指す際、各種IT資格の取得を目指すのもおすすめです。ここでは、特にC#エンジニアにおすすめの4つの資格を紹介します。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、ITエンジニアとして必要な広範囲の基本知識を問われる国家資格です。この試験に合格することで、エンジニアの基本的な知識を身につけ、その能力が確認された証明になります。
出題範囲は非常に幅広く、情報処理に関する知識だけでなく、情報分野の関連法規、さらには経営学や企業会計の基本的な用語や簿記についても問われます。これらの知識は、エンジニアとしての技術だけでなく、ビジネス面でも活躍するために必要不可欠です。
また、就職後に企業から資格取得を促されることも多い基本情報技術者試験は、エンジニアのキャリア形成において比較的重要な資格とも言えるでしょう。
出典|参照:基本情報技術者試験 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の合格者が次に目指すべき国家資格で、より高度なIT知識と技術力が求められます。基本情報技術者試験同様、出題範囲は幅広く、さらに深く専門的な知識が問われる資格です。
保有することで、エンジニアとして技術力を証明できるだけでなく、自己のスキルアップにもつながります。
また、応用情報技術者試験に合格することで、上位資格の情報処理試験を一部免除される利点があったり、中小企業診断士、弁理士、技術士などの国家資格試験の一部が免除されたりするため、より広範な知識とスキルの獲得を目指す方にとってもおすすめです。
これらの点から、応用情報技術者試験は、C#エンジニアをはじめとしたITエンジニアのキャリアアップにおいて、強力な武器となる資格と言えるでしょう。
出典|参照:応用情報技術者試験 |IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
Unity認定資格
Unity認定資格は、ゲームエンジンのUnityを提供するUnity Technologiesが実施する試験で、Unityに関する知識や技術を問われます。この資格は、C#を使ったゲーム開発やVR・AR開発を行いたいエンジニアに特におすすめです。
試験は、「ユーザー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「エキスパート」の4つのランクに分けられています。「プロフェッショナル」や「アソシエイト」ランクの試験には、C#エンジニアとしての経験やスキルが必要です。
これらの点から、C#エンジニアのスキルアップを目指す方や、ゲーム開発・VR・AR開発の領域でのキャリアを考えている方にとって、Unity認定資格は重要な資格と言えるでしょう。
ORACLE MASTER
ORACLE MASTERは、日本オラクル社が認定するベンダー資格で、データベース関連の業務を行うエンジニアに対して、必要なスキルを学べる資格です。この資格は、その高い知名度から、国内外でのスキル証明に役立ちます。
資格は「Bronze」「Silver」「Gold」「Platinum」の4つのレベルにわかれており、高度な知識を段階的に身につけることができるので、自身のスキルレベルに応じた認定試験を受けることが可能です。
C#エンジニアの方にとって、データベースの知識は非常に重要です。そのため、ORACLE MASTERはデータベースを深く理解し、それを活用できるエンジニアとしてのスキルを証明するための有力な資格となるでしょう。
出典|参照:会社情報 | Oracle 日本
C#の勉強におすすめの学習サイト【無料あり】
C#を独学で勉強する場合、書籍やWebサイトを利用する方法があります。Webサイトの場合は書籍よりも学習のハードルも低めであるため、Webサイトを活用するのがおすすめです。
Webサイトであれば、プログラミングスクールのような高額な費用を掛けずに自分のレベルに合った学習を進めていくことも可能です。ここではC#の勉強におすすめのサイトを紹介していくため、参考にしてみてください。
Microsoft Learn
Microsoft LearnはMicrosoft社が提供しているラーニングプラットフォームです。Microsoft Learnであれば、一般的には有料で提供されているようなコンテンツでも無料で利用できます。
Microsoft Learnを利用する場合、種類を「ラーニング パス」で絞り、学びたい内容を選択していけば、おすすめのトレーニングプランを提案してくれます。
Microsoft Learnには初心者からC#を学べる「C# の最初のステップ」や「C# を使用して .NET アプリケーションをビルドする」などのトレーニングもあるため、活用してみると良いでしょう。
++C++; // 未確認飛行 C
++C++; // 未確認飛行 Cは、C#や.NET、情報工学などのコンテンツを発信しているWebサイトです。C#に関する書籍も出している岩永信之氏が運営している学習用のブログです。
C#のコンテンツである「C# によるプログラミング入門」では、初心者やこれからC#を学ぼうと考えている人向けの内容となっており、C#について体系的に学ぶことができます。
また、ブログ内にはC#以外にも「.NET Framework」「情報工学」「コンピューターその他」「数学・物理」などさまざまなコンテンツが用意されています。
ドットインストール
ドットインストールは3分程度の短い動画でプログラミングを学べるWebサイトです。提供している動画はすべて3分以内であるため、通勤途中や休憩時間等のすきま時間を活用して学習を進めることができます。
また、ドットインストールは有料の学習サイトですが、基礎的な内容までは無料で利用することが可能です。C#の場合は「C#入門」という全36回のレッスンが提供されており、5回目までは無料で公開されています。
そのため、まずは無料のレッスンまで視聴してみて、自分に合っていると思う場合は有料のプレミアム会員になると良いでしょう。
一週間で身につくC#言語の基本
一週間で身につくC#言語の基本は、0日目から7日目までの8日間でC#の文法などを学べる学習サイトです。このサイトは、これからプログラミングを学ぶ人向けに、一週間という短い時間でC#を身につけてもらうことを目的としています。
コンテンツは「基礎編」と「応用編」にわかれており、C#の基礎からクラスやオブジェクトなど難しい内容まで網羅しています。また、それぞれ練習問題も用意されています。
一週間でC#を習得する構成になっているため、時間がない人でも効率的に学習を進められるでしょう。
Paizaラーニング
Paizaラーニングは、動画の視聴をしながら、オンラインでプログラミングの練習ができる学習サイトです。動画は1本あたり約3分にまとめられているので、すきま時間を活用しながら、手軽に学習を進められます。
また、ブラウザ上でプログラミングを実行できるので、自身で開発環境を用意する必要がありません。不明点を現役エンジニアにすぐに質問できるなど、問題が解決できずに挫折してしまう可能性を減らせる工夫が凝らされている点も魅力のひとつです。
すべてのレッスンを受けるには有料プランへの加入が必要ですが、基礎構文などを学べる体験編は無料で受講できるので、気になる方はまずは無料で試してみましょう。
SAMURAI ENGINEER Plus+
SAMURAI ENGINEER Plus+は、プログラミング学習を月額制で行える、サブスクリプション型学習サイトです。現在では、サービス名が「侍テラコヤ」に変更されています。
特に、不明点をいつでも現役エンジニアに相談できるQ&A掲示板を用意している点が魅力で、問題がわからないまま学習を挫折してしまう心配がありません。目的別にさまざまなコースが用意されているので、C#を学びたい方はC#のコースを受講しましょう。
C#の勉強におすすめの書籍
書籍を使ってC#の勉強を進めようと考えている人もいるでしょう。書籍であれば自分のペースで学習を進められるため、自分で計画的にスケジュールを立てて学習ができる人に向いています。
書籍には初心者向けのものから中上級者ものまであるため、自分のレベルに合っているかどうか必ずチェックしてから購入しましょう。ここではC#の勉強におすすめの書籍を紹介していきます。
『猫でもわかるC#プログラミング 第3版』
『猫でもわかるC#プログラミング 第3版』は、人気シリーズである「猫でもわかるプログラミングシリーズ」のC#バージョンです。シリーズ累計50万部を突破した人気書籍のリニューアル版です。
第3版となる本書では、C#4.0~6.0で追加されたラムダ式やLINQなどのさまざまな新機能もカバーしています。なお、このシリーズには他にも「猫でもわかるC言語プログラミング」や「猫でもわかるWindowsプログラミング」などの種類があります。
『独習C# 新版』
『独習C# 新版』は、C#の独学のための標準教科書として定評がある書籍です。C#でのオブジェクト指向プログラミングに必要な基本的知識や概念、機能、文法、書き方などを、サンプルプログラムを例示しながら丁寧に解説しています。
また、解説、例題、理解度チェックというステップで学べるため、プログラミング初心者からでも着実にC#の文法を習得していけるでしょう。
『作って覚える Visual C# 2019 デスクトップアプリ入門』
『作って覚える Visual C# 2019 デスクトップアプリ入門』は、Visual C# 2019を利用して実際にアプリケーションを作成しながらコードや文法を学べる書籍です。
デスクトップアプリについて学べる本となっているため、C#だけでなく、.NETの仕組みやVisual Studio 2019の概要などデスクトップアプリ開発に関連した幅広い内容が学べます。
また、初心者がつまずきやすいポイントについても丁寧に解説しており、ロードマップも掲載されているため、初心者でもしっかりと学習を進めていけるでしょう。
『C#の絵本 第2版 C#が楽しくなる新しい9つの扉』
『C#の絵本 第2版 C#が楽しくなる新しい9つの扉』は、C#を気軽に学べる初心者向けの書籍です。豊富なイラストと短い解説により、絵本を読んでいるようにビジュアルで内容を理解できるようになっています。
また、2ページ単位で基本的な内容に絞り込んでいるため、プログラミング初心者からでもサクサク読み進めることができるでしょう。C#の最新の文法やラムダ式、クエリ式など、新しい機能などにも対応しています。
『UnityではじめるC# 基礎編 改訂版』
『UnityではじめるC# 基礎編 改訂版』は、Unityを使ってC#でゲーム開発を行いたい人におすすめの書籍です。C#の基礎から解説しているため、知識がない状態からでもゲーム開発やアプリケーション開発をスタートできます。
全7章の構成となっており、4章まででC#の概念を理解し、5章で脱出ゲーム、6章で物理演算を使ったゲーム、7章でアプリケーション公開の方法が学べます。
そもそもC#はどんな言語?
C#とは、Microsoft社が開発したオブジェクト指向プログラミング言語です。Microsoft社が開発した言語であることから、Windows向けのアプリケーションの開発に用いられるケースが多いです。
また、近年ではVRやARを活用したゲーム、アプリケーション開発にも利用されています。ここではC#について詳しく紹介していくため、参考にしてみてください。
C#の概要と特徴
C#はMicrosoft社が開発したオブジェクト指向言語です。C系言語ではありますが、文法としてはJavaに似ているため、Javaを扱ったことがある人であればC#も扱いやすいでしょう。
また、Microsoft社が開発しているため、IDEのVisual Studioを使って簡単にGUIアプリケーション開発を行うことができます。なお、MSNやBingなどもC#を使って開発されています。
C#の用途
C#は汎用性の高い言語であるため、Webアプリケーション開発やスマートフォン向けアプリケーションなど、さまざまな開発に用いられています。
これからC#を学ぼうと考えている人の中には、具体的にどのような用途で用いられる言語なのか知りたいという人もいるのではないでしょうか。ここではC#の用途について解説していきます。
業務用アプリケーション
C#は業務用アプリケーションの開発に用いられています。Microsoft社が開発しているC#は、同じくMicrosoft社の製品であるWindowsと相性が良いです。
また、企業の多くがOSにWindowsを採用しているということもあり、Windows上で動作する業務アプリケーションの開発に適しています。さらに、近年ではMac開発用のIDE「Visual Studio for Mac」が登場したため、Mac上で利用する業務アプリケーション開発も進められています。
Webアプリケーション
C#はWebアプリケーションのバックエンド開発に用いられています。Webアプリケーション開発は「フロントエンド」と「バックエンド」にわかれますが、C#は特にデータベースのシステムなどバックエンド側の開発を行うのに適しています。
また、「ASP.NET」を利用すればフロントエンドとバックエンド両方をフレームワークかできるため、効率的なWebアプリケーション開発が進められるでしょう。
スマートフォン向けアプリケーション
C#はスマートフォン向けアプリケーション開発にも用いられています。C#でスマートフォン向けアプリケーションの開発を行う場合、Visual Studioの中に含まれている「Xamarin」という開発ツールを用いることになります。
「Xamarin.Android」ではAndroidアプリ、「Xamarin.i」ではiOSアプリ、「Xamarin.Forms」を利用すればC#でAndroidとiOSアプリを共通で開発することが可能です。
Unityを用いたゲームやAR・VRアプリケーション
C#は統合開発環境「Unity」を利用したARやVRアプリケーション開発にも用いられています。ARやVRは拡張現実、仮想現実と呼ばれるものです。
Unityは主にゲーム開発に用いられるIDEですが、C#とUnityを利用することで、ゲームだけでなく最先端技術であるARやVRを活用したさまざまなコンテンツを作成することができます。
C#の将来性は?需要はある?
C#はARやVRなどの最先端分野の開発にも用いられているプログラミング言語です。今後、このような分野の開発はさらに進んでいくことが予想されています。
また、開発元であるMicrosoft社も積極的にC#の改良を行っていることから、C#は将来性が高い言語だと言えます。今後もC#の需要は高まっていくことが期待できるため、早い段階からC#を学んでおくと良いでしょう。
C#を活用するエンジニアの年収相場
エンジニア向けに案件紹介や転職支援などを行っている、某企業が行った調査によると、C#エンジニアの年収相場は約550万円であると公表されています。この年収は、他の言語を取り扱うエンジニアと同等の年収であるため、低くも高くもないといったところでしょう。
他のプログラミング言語と同様に実績やマネジメント経験があると、年収はさらに上がります。
C#が活用されているサービス例
実は、日常の至るところにC#を活用したサービスが溢れています。
ここでは、C#が活用されている代表的なサービスを5つご紹介します。今後、C#の開発スキルを取得しようと検討している方は、それぞれのサービスを参考にしてみてください。
MSN
MSNは、Internet Explorerのトップページに設定されているポータルサイトです。Microsoftが運営しているサイトであるため、C#が豊富に使われています。
C#は、アプリケーション開発で利用する印象が強いものの、MSNのようにサイト構築にも活用が可能です。
ただし、WebサーバーにIISを利用するなどの制約があることから、通常のWebサイトとは構造に一部異なる部分があることを理解しておきましょう。
Unity
Unityは、各種ゲーム開発を行えるプラットフォームです。エンジン自体がC#で開発されており、ゲーム開発にもC#を利用できるよう設定されています。
Unityは、「Pokémon GO」などが制作されたことで有名で、2D・3D問わず、さまざまなゲームを開発できるのが魅力です。
出典|参照:公式サイト|ポケモン GO
価格.com
価格.comは、さまざまな商品の価格を比較し、最安値で販売しているショップの情報を公開しているサイトです。気になっている商品の最安値を確認できる他、カテゴリで絞り込めば人気商品をランキング形式で確認できます。
このように、充実した検索機能を備えている価格.comにも、C#を使った検索エンジンが使われています。
Bing
Bingは、Microsoftが提供している検索エンジンです。同じMicrosoftが提供しているMSNの検索ボックスとしても実装されています。
検索サイトとしては、応答が早いところが他のサイトとの差別化ポイントになっているでしょう。
ニッセン
ニッセンは、女性向けファッションアイテムを中心に、さまざまなアイテムを取り扱うカタログ通販サイトです。商品検索やカテゴリ分けなど、便利な機能が豊富に備わっているので、目当ての商品が見つからないといった不満を感じることがほとんどありません。
C#は、ニッセンユーザーの買い物体験を向上させるためにも、検索エンジンを中心にさまざまな面で活用されています。
C#を勉強してスキルアップを目指そう
C#は汎用性が高く、VRやAR分野での今後の需要拡大にも期待が持てるプログラミング言語です。ぜひ本記事で紹介したC#の概要や特徴、C#の勉強方法などを参考に、将来性が期待できるC#を学んでみてはいかがでしょうか。
Midworks おすすめの案件例
- 芝公園駅 / 港区月額80万〜90万円
- 新宿駅 / 新宿区月額70万〜90万円
- 本郷三丁目駅 / 文京区月額80万〜90万円
- 渋谷駅 / 渋谷区月額70万〜120万円
- 京橋駅 / 大阪市城東区月額100万〜200万円