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応用情報技術者試験対策におすすめの参考書をご紹介!効果的な勉強方法も解説

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多くのITエンジニアが目指す資格の1つである応用情報技術者試験は、幅広い応用的な知識や技能が問われる難関国家試験です。合格すれば、IT業界でのキャリアアップやスキルの証明として高い価値があります。

試験範囲の広さや難易度の高さから、対策をする際には適切な参考書や勉強方法を選ぶことが肝心です。勉強時間も約200〜500時間必要と言われており、効率的に学習を進めるために参考書を使って学ぶ人も多くいます。

本記事では、応用情報技術者試験の対策におすすめな参考書を中心に、応用情報技術者試験の概要、効率的な勉強方法について紹介していきます。

応用情報技術者試験に対する不安や戸惑いを解消し、効果的な対策を立てる手助けとなることでしょう。

応用情報技術者試験について

応用情報技術者試験は、ITの幅広い応用的な知識や技能を問う、情報処理技術者試験のうちのスキルレベル3に該当する難関の国家試験です。

ここでは、本試験についての概要などを説明します。

出典|参照:応用情報技術者試験|独立行政法人情報処理推進機構

出典|参照:応用情報技術者試験(レベル3)シラバス|独立行政法人情報処理推進機構

試験概要

応用情報技術者試験は、前身のソフトウェア開発技術者試験が改訂され、平成21年度に開始された試験です。

新人のITエンジニアの登竜門とされる基本情報技術者試験に対し、応用情報技術者試験は、ITエンジニアとしての総合力が問われる、ワンランク上の位置付けにある試験です。

出典|参照:試験制度の変遷(昭和44年~現在)|独立行政法人 情報処理推進機構

出典|参照:基本情報技術者試験|独立行政法人 情報処理推進機構

出典|参照:応用情報技術者試験|独立行政法人情報処理推進機構

出題形式

試験は春期(4月)と秋期(10月)の年に2回開催され、午前試験と午後試験が一日で実施されます。

午前試験は四肢択一方式で80問、午後試験は11問から合計5問を選び、記述方式で解答していきます。採点方式は、午前・午後試験共に100点満点で実施され、合格のための基準点は60点になります。

出典|参照:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 試験要綱 P33|独立行政法人 情報処理推進機構

出典|参照:応用情報技術者試験 試験時間・出題形式・出題数(解答数)|独立行政法人 情報処理推進機構

試験範囲

午前試験の範囲は、プロジェクトマネジメントやサービスマネジメント、システム監査などのマネジメント系、システム・経営戦略、企業活動や法務に関するストラテジ系、基礎理論やコンピュータシステム、技術要素や開発技術に関するテクノロジ系です。

午後試験の範囲ですが、問1は情報セキュリティに関する問題で、解答が必須問題となります。それ以外はプログラミングやネットワーク、データベースの内容が中心となり、これらの中から受験生が選択し、解答をします。

出典|参照:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 試験要綱 P33|独立行政法人 情報処理推進機構

出典|参照:応用情報技術者試験 試験時間・出題形式・出題数(解答数)|独立行政法人 情報処理推進機構

試験の難易度について

試験内容は幅広いIT知識が求められる点が特徴です。試験範囲が広く、深い理解と実践に基づいたスキルが必要とされるため、合格には十分な準備が必要になります。

さまざまな技術領域にわたる問題が出題され、問題の難易度も高いため、綿密な学習計画と実践的な経験が求められます。

例年20%前後の合格率から、難易度としては難関レベルの試験であることが分かります。

出典|参照:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 統計資料 P3|独立行政法人 情報処理推進機構

出典|参照:5.採点方式・配点・合格基準、合格発表など|独立行政法人 情報処理推進機構

合格者の平均年齢は30代前後

応用情報技術者試験の一つ前のレベルである「基本情報技術者試験」の平均合格者年齢は25歳前後で、本試験の平均合格者年齢は30代前後とされています。

基本情報技術者試験に合格済み、もしくはそれと同等の知識を持った人が次のステップとして応用情報技術者試験に臨んでいる流れがほとんどのため、合格者年齢も本試験の方が少し高くなります。

出典|参照:年齢別 一覧表|独立行政法人 情報処理推進機構

出典|参照:応用情報技術者試験|独立行政法人 情報処理推進機構

出典|参照:基本情報技術者試験|独立行政法人 情報処理推進機構

勉強時間は200時間から500時間程度

独学で勉強に臨む場合、基本情報技術者試験に合格済みの人は200時間程度、初心者の人が挑戦する場合は500時間程度が勉強時間の目安とされています。毎日2時間程度の勉強をした場合だと、200時間なら3〜4ヶ月程度、500時間なら8〜9ヶ月程度の期間が必要です。

試験は4月と10月に実施されますので、どの試験日程に照準を合わせるのか、目標やスケジュールを立てて計画的に勉強をしていく必要があります。

出典|参照:応用情報技術者試験|独立行政法人情報処理推進機構

出典|参照:基本情報技術者試験|独立行政法人情報処理推進機構

初心者でも合格可能?

応用情報技術者試験は、年齢や実務経験などといった受験資格は特に設けられていないため、まったくの初心者の人が受験をして合格を目指すことはもちろん可能です。

求められるレベルとしては、システムエンジニアやIT技術者がある程度の実務経験を積んだ人を対象としており、実際受験者の多くは2〜6年程度の実務経験者です。

しかし試験で出題される範囲は、アルゴリズムやネットワークといった内容まで含まれており、内容が非常に広範囲のため、実務経験では全て網羅することはできません。

参考書や過去問題集を用いてじっくりと勉強をすれば、難易度は非常に高いものの、初心者の人でも十分に合格する可能性はあります。

出典|参照:応用情報技術者試験|独立行政法人情報処理推進機構

試験合格後に得られるメリット

この試験の合格者像に関して、試験の主催機関である独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)では、「高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」と定義しています。

合格すると、IT分野において高い知識と能力を持つものとして認められるため、さまざまな場面でメリットを受けることができます。

就職や転職に有利

応用情報技術者試験はIT系の試験の中でも難関試験のため、就職や転職の際には十分にアピールすることができます。

メーカーや大手の企業、コンサルティング系の企業での評価が高いのはもちろんですが、省庁や官公庁などでも評価が得られており、例えば警視庁や各地域の警察におけるサイバー犯罪捜査官の採用では、初任で巡査部長になることができます。

また大学進学の際も優遇される場合があり、高校生の段階でこの試験に合格できれば、大学の推薦を受けることが可能です。

出典|参照:応用情報技術者試験|独立行政法人情報処理推進機構

年収アップや昇進が期待できる

特にIT業界では、資格手当や報奨金を出す企業が非常に多いとされています。理由として、
国家資格の取得者数がその企業の技術力を示す指標となるため、社内での評価や信頼にも繋がります。

中には応用情報技術者試験合格が昇格条件となる企業もあるので、今後のキャリアアップを図る上でも大変有利な資格です。

出典|参照:応用情報技術者試験|独立行政法人 情報処理推進機構

難関国家試験の一部免除

応用情報技術者試験はITに関する幅広い知識が身につくため、合格後は難関試験の一部試験が免除されるメリットを受けられます。

「高度情報技術者試験」では、応用情報技術者試験合格後2年以内に受験すると、午前I試験が免除されます。

また、経営コンサルタントに関する国家試験である「中小企業診断士」では「経営情報システム」の科目が免除されます。

出典|参照:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 試験要綱 P25|独立行政法人情報処理推進機構

出典|参照:中小企業診断士第1次試験他資格等保有による科目免除|一般社団法人 中小企業診断協会

試験対策におすすめの参考書・過去問題集

ここでは、応用情報技術者試験に向けて、効果的な対策をするための参考書としておすすめの書籍をご紹介します。各参考書の特長や内容など確認して、自分にあった参考書があるかぜひ探してみてください。

参考書・過去問題集を用意する際、どちらもなるべく最新のものを使用するように心がけましょう。

キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 令和04年(技術評論社)

IT関連の試験の参考書では有名な「キタミ式」は、応用情報技術者試験の参考書も発刊しています。

すべての解説をイラストベースで行っており、試験内容の大枠を掴み、詳細も理解しやすくなっているため、これから新しく勉強を始める人や文字に対して苦手意識のある人におすすめです。

出典|参照:キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 令和04年|技術評論社

令和04年【春期】【秋期】応用情報技術者試験 合格教本(技術評論社)

ITに関する知識を少なからずすでに持っている人や分かりやすい参考書では物足りないという人には、こちらの参考書がおすすめです。

合格教本シリーズは情報処理技術者試験の参考書では定番であり、口コミなどでも常に高評価を得ています。この本を1冊完璧にしておくと、本試験にも十分に対応することができるとされています。

しかし中身はほとんど文章で占めているため、人によっては苦手意識を抱えてしまう可能性がありますので、注意が必要です。

出典|参照:令和04年【春期】【秋期】応用情報技術者試験 合格教本|技術評論社

2022 応用情報技術者 午後問題の重点対策(PHP研究所)

こちらはタイトルどおり、午後試験対策におすすめの参考書です。

この参考書は解説が丁寧で分かりやすいため、記述問題の答え合わせをする際、自分の答えと模範解答の違いを分析する上ではとても役に立ちます。

応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集(技術評論社)

こちらは数ある過去問題集の中でも、特に解説が丁寧で初心者にも理解しやすい構成であると評判です。

過去問に関しては、インターネット上で無料で入手することができるため、必ずしも購入する必要はありません。

しかし書籍としてまとめられている過去問題集では、解答に関する解説が詳しく掲載されていたり、問題集上にメモをしたりマーカーを引いたり、紙媒体ならではのメリットがあります。

出典|参照:令和04年【春期】応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集|技術評論社

参考書は実際手に取り、自分に合ったものを選ぶ

本試験を受験する人の多くは社会人で、資格スクールに通う時間がなく、結果独学で勉強するという人が多いのが現状です。

そのため出版されている参考書や問題集も数多く出版されていますが、その分どれを選ぶべきか迷うことだと思います。

実際に参考書を手に取り、一通り目を通して購入することをおすすめします。

例えば、まったくの初心者の人が、周囲の評判が良いという理由だけで選んだ解説が比較的少なく演習問題が多いだけの問題集で勉強しても、なぜ解答を間違えたのか分からず先に進み、何度も間違い続けモチベーションも下がることがあります。

参考書を選ぶ際、参考書に関する評判や口コミなどを参考に選ぶという人も多いと思いますが、一番重要なのは、自分のレベルに合った参考書や問題集を選び、自分が納得するまで使い込むことです。

効果的な勉強方法

上記のとおり、応用情報技術者試験対策としての参考書は数多く出版されており、人によって勉強時間は異なりますが、独学でも十分に合格することができます。

ここでは、独学で進めていく際の具体的な勉強方法について説明します。

もし独学で勉強を進めるのに自信がない人は、通信講座や資格スクールなどを利用するのも一つの方法です。

出典|参照:応用情報技術者試験|独立行政法人情報処理推進機構

参考書を使った勉強方法

まずは参考書の読み込みを行い、出題される内容に関する知識の蓄積に努めてください。知識を蓄える際、単に用語などの暗記に留めず、その知識を正しく理解しているかの確認をするようにしましょう。

ここで得られる知識は、午前試験対策になることはもちろん、午後試験においても記述問題を解く上でも重要な土台となります。

過去問題集は繰り返し取り組んでいく

過去問は、ある一定のまとまった時間が確保できた際に、落ち着いた環境でじっくりと取り組みましょう。過去問演習は試験対策を行う上では非常に重要だからです。

問題を解き、間違えた箇所や苦手分野を解答や解説などで確認をし、更に参考書に立ち返って確認をする。といった流れで進めていきます。

午前試験は、出題される問題の約半数が過去問と同じとされているので、繰り返し解く中で覚えてしまう勢いで取り組み、合格基準に持って行けるように努めましょう。

午後試験では記述問題となるため文章力が必要ですが、同時に限られた時間の中で問題を読み解く読解力も必要です。実際時間を測り、どのぐらいのペースで読み解く必要があるか、時間意識を持った演習を心がけてください。

無料情報サイトの活用

応用情報技術者試験の過去問は、無料で閲覧が可能な「応用情報技術者試験ドットコム」というホームページの中の「過去問道場」のページで、過去に実施された試験の過去問がすべて掲載されています。

実際サイト上で問題を解くことができ、解答後の採点ページでは自分の苦手分野も一目で分かるため、特に午前問題の反復演習としてはうってつけのコンテンツです。

過去問のみならず、試験に関する最新情報も豊富に掲載されており、受験生のほとんどの人が一度はお世話になるサイトでしょう。

出典|参照:応用情報技術者試験ドットコム|応用情報技術者試験ドットコム

出典|参照:過去問題|独立行政法人 情報処理推進機構

まとめ

応用情報技術者試験は、ITエンジニアとしてのステップアップのために受験する人や、今後高度情報処理技術者試験の受験を予定している人が過程として受験をすることがほとんどです。

そのため、初心者でも受験して合格することができますが、レベルとしては難関試験として位置付けることができます。

独学で勉強をする場合は、自分のレベルにあった参考書と過去問をできれば1冊ずつ用意して、自分が納得できる勉強を実践するようにしてください。

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Branding Engineer編集部

Branding Engineerは、フリーランスエンジニアと企業のマッチングサービスである「Midworks」中心としたエンジニアプラットフォーム事業、総合WEBマーケティングソリューションサービス「Digital Arrow Partners」を中心としたマーケティングプラットフォーム事業を運営。

Branding Engineerは、フリーランスエンジニアと企業のマッチングサービスである「Midworks」中心としたエンジニアプラットフォーム事業、総合WEBマーケティングソリューションサービス「Digital Arrow Partners」を中心としたマーケティングプラットフォーム事業を運営。

記載されている内容は2024年04月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日
2022.09.28
更新日
2024.04.12

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