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基本情報技術者試験(CBT方式)はどんな人におすすめ?合格のメリットや試験対策を解説

基本情報技術者試験(CBT方式)はどんな人におすすめ?合格のメリットや試験対策を解説のイメージ

「基本情報技術者試験って何?」
「CBTって何の略?」
「基本情報技術者試験を受けるメリットは?」
このように基本情報技術者試験に興味を持って調べている人もいるのではないでしょうか。

本記事では基本情報技術者試験(CBT方式)を受けるために必要な知識を解説します。本記事を読むことで基本情報技術者試験(CBT方式)の概要やメリット、試験の対策などを把握できるでしょう。

IT業界で活躍したい方や、ITエンジニアとしてスキルアップを目指している方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

基本情報技術試験(CBT方式)の概要

基本情報技術者はIPA (情報処理推進機構) 主催の試験で、ITエンジニアに必要な基礎知識や技能を持っていることを保証する技術者資格です。

IT業界ではさまざまなベンダー試験がありますが、めまぐるしい技術革新によって、せっかく取得した資格の価値が失われる可能性があり、資格認定の有効期間が取得後3年間や5年間と定められている場合は、有効期間を過ぎると資格が失効してしまいます。

その点、基礎的な知識や技能は廃れることがありませんから、有効期限のない「基本情報技術者」を目指すことがおすすめです。

基本情報技術者試験に合格すると、基本情報技術者としての国家資格を取得できますから、仕事の幅が広がる、キャリアアップにつながる、といった可能性があります。

基本情報技術試験はどんな試験?

そもそも、「基本情報技術者試験(Fundamental Information Technology Engineer Examination)」とはどんな試験でしょうか?

まず、「基本情報技術者試験」という9文字の漢字を分解してみましょう。
「基本」「情報技術者」「試験」と分解してみると、「情報技術者」というキーワードが見つかります。
「情報技術者」は「ITエンジニア」のことですね。

つまり、「基本情報技術者試験」とは、ITエンジニアのための「基本的」な試験と言えるでしょう。

基本情報技術者の資格を取得すると、ITエンジニアが実際の業務を円滑に進めるにあたって最低限必要な基礎的な知識を持つことができ、また、社会的な信頼にもつながります。

企業によっては、資格取得者に手当が支給され、給与に反映される可能性があります。

CBT方式とはどんな方式?

「CBT」とは「Computer Based Testing」の略で、全国の試験会場に設置されたコンピュータを使用して実施する試験方式のことです。

基本情報技術者試験は、令和2年度からCBT方式に変更されました。
受験申し込みは予約サイトで、希望日と希望する試験会場を選ぶことが可能ですから、日時や試験会場が決められていた筆記試験のときよりも選択肢が広がりました。

CBT方式のメリットは?

以前のペーパーテストは、特定の日時に大勢の受験者がひとつの会場に集まって実施されていました。
しかし、コロナ禍の2020年春に予定されていた試験が中止されたことを受け、会場や日時の分散が可能で感染リスクが抑えられるCBT方式が採用されたという経緯があります。

CBT方式は、会場や日時を受験者が自分の都合に合わせて予約ができるので、試験が受けやすくなりました。
また、予約した日の都合が悪くなった場合でも、試験日3日前まで変更やキャンセルが可能です。

基本情報技術試験がおすすめな人は?

基本情報技術者試験は、ITエンジニアつまり、システムエンジニアやプログラマーが実務において必要とされる、基本的な知識を体系的に学習し、習得することが求められる資格試験です。

資格も重要ですが、その学習で得られるスキルが実際の業務において役立つことを実感することでしょう。

IT業界ですでに働いておられる方や、今後IT業界で働きたい方におすすめしたい試験です。

基本情報技術者試験の学習で身に付くものは?

これからIT業界で働きたいと思っている方は、基本情報技術者試験の学習によって、プログラミングの基礎を学ぶことができます。

プログラミング言語の習得によって、論理的思考が身に付き、今まで日常的に繰り返してきた日々の業務を自動処理に置換えることを考えるようになるでしょう。

業務以外の趣味や勉強などの生活全般においても、論理的な思考で、効率化や自動化につながるアイディアを思いつく可能性が広がります。

フリーランス案件の獲得にも有利

IT業界でフリーランスとして仕事をする場合には、まず案件に応募して採用される必要があります。

企業側は多くの応募の中で即戦力となるスキルを判断する場合に、何を基準に判断するでしょうか?
それには、さまざまな基準があると思いますが、基本情報技術者の資格取得者は即戦力と判断され、採用される確率が高くなるでしょう。

案件獲得が有利であれば、望んでいる案件を獲得できる可能性が高くなり、仕事のやりがいにつながります。

副業プログラミングにも有利

副業の場合、作業時間が十分に確保できないですが、単価の安い案件では希望する収入につながらずモチベーションを保つことが難しくなります。

しかし、基本情報技術者の資格を保有していれば、高額案件を獲得できる可能性が開けてきます。

基礎的なITの知識や理解が身に付き、業務において分からないことがあった場合でも、調査する労力や時間も少なく抑えることが可能です。

休息や自由な時間をしっかり確保しつつ、ゆとりのある副業の習慣を持つことができるでしょう。

基本情報技術者試験の試験内容

これまでの解説である程度、基本情報技術者試験の概要について理解できたででしょう。
ここからは、基本情報技術者試験の試験内容を、さらに詳しく解説していきます。

基本情報技術者試験の受験を検討する際や、実際に受験する際に必要となる情報の解説ですので、ぜひ参考にしてください。

基本情報技術者試験の概要

基本情報技術者の試験概要を確認していきましょう。

申込方法は、プロメトリック株式会社のWEBサイトに登録し、試験会場・日時の予約をします。ただし受験要綱や合格発表などは、IPA公式サイトで行いますのでご注意ください。

出典:受験手数料の改定について|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/topic_20210716.html

試験名 基本情報技術者
主催 PA (情報処理推進機構)
平均合格率 例年20〜30%
受験料 7,500円(税込)
支払い方法 ・クレジットカード(VISA、MasterCard) ・ペイジー払込 ・コンビニ払込 から選択

2023年4月からの変更について

2022年度までは、上期、下期という区分でしたが、基本情報技術者試験の通年試験化が2023年4月から開始され、随時受験が可能になる予定です。

2023年4月からの申し込みに関する情報は、IPA公式サイトの発表をご確認ください。

また、2023年4月からの変更に伴い、「試験科目」「試験時間」「出題数」なども変更されます。

出典:(2)出題形式|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/topic_20220425.html

変更前 変更後
試験科目 午前試験(小問) 科目A試験(小問)
試験時間 150分 90分
出題数・解答数 80問 60問
変更前 変更後
試験科目 午後試験(大問) 科目B試験(小問)
試験時間 150分 100分
出題数 11問(選択問題あり) 20問
解答数 5問 20問

通年試験化で変わる試験内容

科目A試験は、これまでの午前試験に準じた出題範囲です。
科目B試験は、これまでの午前試験で必須解答だった「情報セキュリティ」「データ構造及びアルゴリズム(擬似言語)」を中心にした構成に変更されます。

また、個別プログラム言語(C・Java・Python・アセンブラ言語・表計算ソフトから選択)による出題はなくなり、擬似言語による出題に置き換わります。

基本情報技術者試験の学習方法

2023年度の通年試験化以降の変更内容を反映させた学習分野を、確認しておきましょう。

試験対策には過去問題を解くことが効果的です。
しかし、令和2年度以降の試験問題は非公開のため、IPA公式サイトの過去問題ページに掲載されていません。
科目B試験(旧午後試験)は特に変更が多いとは思いますが、令和元年以前の過去問題をご利用ください。

科目A試験 テクノロジ系 、マネジメント系 、ストラテジ系
科目B試験 情報セキュリティ、 データ構造及びアルゴリズム、 擬似言語

IT未経験者の学習留意点

最初は、過去問を解く以前に、どう解いたら良いのか分からない状態だと思います。
そういう場合は「基本情報技術者」で検索すると何冊も参考書が出版されていますので、イラストや図解入りの参考書を選んで購入すると良いでしょう。

また、基本情報技術者の過去問を解説したサイトも存在しますので、探して利用してみるのも良いと思います。

データ構造及びアルゴリズム

アルゴリズムの問題は、特に難関と言われており、C・Java・Pythonなどと似たような文法の擬似言語によって出題されます。

アルゴリズムは、記憶力だけでは太刀打ちできず、理解力が必要です。
地道に過去のアルゴリズムの問題を解いて、アルゴリズムの考え方が理論的に理解できる状態に到達する以外にありません。

たくさんの過去アルゴリズム問題を解いて、試験に備えましょう。

擬似言語

個別プログラム言語(C・Java・Python・アセンブラ言語・表計算ソフトから選択)も、擬似言語による出題に置き換わります。詳細は分かりませんが、C・Java・Pythonなどと似たような文法の言語で出題されるでしょう。

過去の個別プログラム言語の問題から、C・Java・Pythonを選んで繰り返し解くことで言語に共通したエッセンスが分かって来るので、擬似言語の問題にも対応できるようになりましょう。

基本情報技術者試験におけるCBT方式の詳細と対応

CBT方式は、自宅で試験を受けるのではなく、テストセンターの専用パソコンで実施されます。

また、CBT方式の操作はある程度の慣れが必要で、迷っていると時間を無駄にしてしまうので、事前の対策をしておくと良いでしょう。

IPA ( 情報処理推進機構)が公開している、ITパスポート試験用の「CBT疑似体験ソフトウェア」がありますので、CBT方式の操作に慣れるために最新版をダウンロードして実際に操作してみましょう。

ちなみに、基本情報技術者試験用の「CBT疑似体験ソフトウェア」は、現時点では残念ながら存在していません。

CBT試験の予約

CBT試験の予約は、プロメトリック株式会社のWEBサイトに登録し、オンライン受付のページからCBT試験の予約・確認・変更・キャンセルを行います。

スマホの場合、処理が失敗する可能性を示唆した情報もあるので、パソコンから予約すると良いでしょう。

予約が完了後に、ユーザーページで「確認書」が発行され、試験概要や会場案内などが確認できます。
試験当日に印刷して持参すると良いでしょう。

CBT試験のスコアレポート

正式な合格発表はIPA公式サイトで、試験から約1ヶ月後に公開されますが、CBT試験では、「スコアレポート」で自分の正答率を、受験後すぐに確認することが可能です。

合格率は非公開で、年度によって変動する可能性がありますが、目安として、「スコアレポート」の正答率が65%以上であれば、合格の可能性が高いと見てよいでしょう。

CBT試験のデメリット

CBT試験は便利でメリットが多いですが、デメリットもありますので、それを理解してしっかりと対策しましょう。

プログラム系の問題の場合、ペーパーテストのように問題の余白に書き込むことができず、解きにくいというデメリットがあります。

ただし、シャープペンシルとメモ用紙が用意されていて、足りなければメモ用紙を追加でもらうことができます。
尚、試験後にメモ用紙はすべて回収されますので、持ち帰ることはできません

基本情報技術者試験の取得を目指そう

IT業界で働くすべての人が必要とする、基本的な知識を習得する意味でも、その知識を得ている証明としての資格を取得する意味でも、基本情報技術者試験を受験することはとても有意義で、役立つでしょう。

ぜひ本記事を参考に、基本情報技術者試験にチャレンジして、スキルアップやキャリアアップを目指しましょう。

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この記事の監修者

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Branding Engineer編集部

株式会社Branding Engineerはエンジニアプラットフォームサービスである「Midworks」を運営。株式会社Branding Engineerが属するTWOSTONE&Sonsグループでは、エンジニアプラットフォームサービスにおけるエンジニアの連結登録数は50,000名を越え、連結稼働数も4,500名を、案件数も10,000件を超える。 ※登録数、稼働数、案件数は2024年10月発表時点の実績数値

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記載されている内容は2024年11月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日
2022.09.28
更新日
2024.11.08

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