システムアーキテクト試験に役立つおすすめの参考書10選!合格への勉強法も解説
システムアーキテクト試験の合格者は例年15%弱で推移していることから、システムアーキテクト試験は非常に難易度が高い試験だと言えるでしょう。合格するための勉強法としては、インプットにかける時間を状況に合わせて変え、アウトプットをしっかりしていく必要があります。勉強は隙間時間を活用し、毎日継続することが重要です。
本記事では、システムアーキテクト試験に合格するための勉強法やおすすめの参考書を紹介しているので是非参考にしてみてください。
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システムアーキテクト試験の難易度や合格率は?
システムアーキテクトとは、情報システムの設計や要件定義などを担当する上級エンジニアを指します。システムアーキテクト試験は情報処理技術者試験の試験区分の一つです。
情報処理技術者試験はITSSのレベル1~レベル4にわかれており、システムアーキテクト試験はその中でもレベル4に相当しており、情報処理技術者試験の中でももっとも難易度の高い高度試験となっています。
合格者は例年15%弱で推移していることから、システムアーキテクト試験は非常に難易度が高い試験だと言えるでしょう。
システムアーキテクト試験区分の内容
システムアーキテクト試験は、情報システム開発の設計や分析などを行うシステムアーキテクトに必要な知識や実践スキルを証明できる国家資格です。
情報システムや組み込みシステムなどのシステム開発の要件定義、設計などを行う上級エンジニアを対象とした試験となっており、試験は午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱの4つにわかれています。
午前Ⅰ、午前Ⅱでは選択問題、午後Ⅰでは記述式の長文問題が出題されます。また、最後の午後Ⅱは論述式の試験となっており、AからDの4段階の中でもAランクだけが合格となるため、非常に難しい問題だと言えるでしょう。
出典:システムアーキテクト試験(SA)|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/sa.html
午前Ⅰ | 午前Ⅱ | 午後Ⅰ | 午後Ⅱ | |
---|---|---|---|---|
試験時間 | 9:30~10:20 (50分) | 10:50~11:30 (40分) | 12:30~14:00 (90分) | 14:30~16:30 (120分) |
出題形式 | 多肢選択式 (四肢択一) | 多肢選択式 (四肢択一) | 記述式 | 論述式 |
問題 | 30問 | 25問 | 4問(2問選択解答) | 3問(1問選択解答) |
システムアーキテクト試験に役立つおすすめの参考書10選
システムアーキテクト試験の試験対策として、参考書を使った独学を行う方法があります。システムアーキテクトの試験勉強に役立つ書籍にはさまざまな種類があるため、どのようなものを利用すれば良いのかわからないという人も多いでしょう。
ここではシステムアーキテクト試験に役立つおすすめの参考書を紹介していくため、ぜひ参考にしてみてください。
1:ALL IN ONE パーフェクトマスター システムアーキテクト 2020年度
ALL IN ONE パーフェクトマスター システムアーキテクトは、この一冊でシステムアーキテクト試験の午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱ対策ができるオールインワンの参考書です。
試験に合わせた三部構成になっており、午前Ⅱでは基礎問題や頻出問題の解説、過去問の演習、午後Ⅰでは記述対策、午後Ⅱでは論述テクニックの紹介や過去問演習が収録されています。
特に午前Ⅰ対策の長文問題の読み取り方と、午後Ⅱ対策の情報処理試験特有の論述に特化しているという特徴があります。
2:情報処理教科書 システムアーキテクト 2020年版
情報処理教科書 システムアーキテクト 2020年版は、11年分の午後試験と午前Ⅱ試験精選100問が収録されている参考書です。午前II、午後I、午後IIの対策に絞った内容となっており、過去問を実際に解きながら実力を付けていくのに最適な一冊となっています。
午前II試験対策は出題頻度の高いものや重要度の高いものに絞っており、午後I試験対策では問題の読み方や解き方を詳しく解説しています。さらに午後II試験対策では、限られた時間でAランクの論文を作成するテクニックが学べるでしょう。
3:2020 システムアーキテクト 「専門知識+午後問題」の重点対策
2020 システムアーキテクト 「専門知識+午後問題」の重点対策は、専門知識と午後試験の重点項目について学べる参考書です。多くのシステムアーキテクト試験合格者を生み出してきた人気講師が送る一冊となっています。
午後試験を突破するための解法テクニックや学習方法、間違えやすい事例や添削済み論文、コラムなどがまとめられており、ダウンロード版の合格虎の巻も付属されています。
4:システムアーキテクト 午後2 最速の論述対策
システムアーキテクト 午後2 最速の論述対策は、「不合格にならない=合格する答案の作り方」を学べる参考書です。システムアーキテクト試験の論述問題を突破するには、不合格になるポイントを把握した上で論述することがポイントです。
本書ではシステム開発のウォーターフォールモデルでの論述作成を解説しています。また、不合格にならない方法を「6つの要件」と「6つのルール」でシンプルに紹介しています。
5:システムアーキテクト 合格論文の書き方・事例集
システムアーキテクト 合格論文の書き方・事例集は、午後II試験を突破したいという人におすすめの参考書です。過去問題やオリジナルの問題を使いながら、制限時間内に合格レベルの論文を作成するための方法を解説しています。
また、第二部では専門家が作成した論文が36本掲載されているため、どのような論文であれば合格できるのかを理解することにも役立つでしょう。
6:極選分析 システムアーキテクト 予想問題集
極選分析 システムアーキテクト 予想問題集は、徹底的な分析によって過去問の中から出題されやすい問題を選び抜いた参考書です。午前II問題では、分野や出題年度、頻出度などさまざまな面から分析し、出やすい問題を掲載しています。
また、午後I問題と午後II問題ではテーマ別に出題傾向を分析しており、重点テーマをどのように学習すれば良いのか把握できます。午後Ⅰ問題はWebコンテンツで演習を行うことも可能です。
7:徹底解説 システムアーキテクト 本試験問題
徹底解説 システムアーキテクト 本試験問題は、徹底的な分析によって過去問の中から出題されやすい問題を選び抜いた参考書です。近年での出題傾向を把握するための、令和元年度のシステムアーキテクト試験の分析や、3期分の過去問と解答解説を収録しています。
また、購入特典として本試験を再現した解答用紙や未収録の問題、解説を利用できます。試験直前の総仕上げとして利用すると良いでしょう。
8:情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ
情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱは、全ての高度試験の午前Iと午前IIの過去問を収録した問題集です。本書では特に出題される可能性の高い問題に厳選して収録しているため、出やすい過去問を効率的に解いていけます。
読者特典のWebアプリでは本書に掲載している500問を繰り返し復習できるため、効率的にシステムアーキテクト試験を含めた情報処理技術者試験の高度試験の試験対策を行えます。
9:ALL IN ONE パーフェクトマスター 共通午前1
ALL IN ONE パーフェクトマスター 共通午前1は、午前Ⅰ試験に特化した問題集です。午前Ⅰの試験対策に最小の時間で最大の効果を上げられるように作成されているため、午前Ⅰの試験対策に時間をかけたくない人におすすめです。
本書は「知識編」と「問題編」にわかれており、「知識編」では過去問題を分析した頻出キーワードを解説しています。
また、「問題編」では出題される可能性の高い過去問題に厳選して掲載されており、「知識編」で習得した知識を「問題編」の問題演習ですぐに実践できます。
10:システムアーキテクト合格教本
システムアーキテクト合格教本は「合格教本」シリーズの一冊で、システムアーキテクト試験の午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱ対策ができる参考書です。
「合格教本」シリーズにはこれまで問題演習ソフトのCD-ROMが付属していましたが、令和02年版ではWebアプリになっています。アプリでは午前I試験22回分、午前II試験11回分の問題演習を行うことができ、結果分析によって自分の得意不得意もわかるようになっています。
そのため、本番までにしっかりと対策を行えるでしょう。
システムアーキテクト試験に合格するための勉強法
システムアーキテクト試験の試験勉強を行う場合、効率的に知識を習得するにはいくつか押さえておきたいポイントがあります。システムアーキテクト試験は難易度の高い試験であるため、できるだけ効率的に学習して試験合格を目指しましょう。
ここではシステムアーキテクト試験に合格するための勉強法を紹介するため、参考にしてみてください。
インプットは状況にあわせて所要時間を変更する
システムアーキテクト試験の試験勉強の中でも、最初の内は知識をインプットしていくことが重要になります。テキストや参考書を使って知識をインプットする場合、状況に応じて勉強にかける時間は変更するようにしましょう。
最初の内はざっと全体を読み、流れを掴むことが大切です。大まかな内容を理解したら、次は各分野の細かい部分まで覚えるために、テキストを繰り返し読み込むようにしましょう。
他には、自分に知識に合わせてインプットにかける時間を変更するのもおすすめです。すでに一定の知識があるようであれば、そこまでインプットに時間をかけなくてもよい場合があります。
アウトプットは過去問や問題集を活用する
知識をある程度インプットできたら、次はアウトプットしていく必要があります。アウトプット学習では、システムアーキテクト試験の過去問や問題集などを使った演習を中心に行うようにしましょう。
過去問ではどのような形式で問題が出題されるのかを把握して、本番の試験へ向けて出題形式に慣れておくことがポイントになります。同じような問題も出題されるため、頻出問題は必ず押さえておくようにしましょう。
論述に関しても過去問演習を行い、定番の問題の形式に慣れておくことがポイントになります。
独学する場合はスケジュールとモチベーションの管理を行う
システムアーキテクト試験は独学でも合格可能な試験ですが、合格するのは簡単ではありません。独学で合格するとなると、自分自身でしっかり勉強して実力を付けていく必要があるため、勉強だけでなくスケジュール管理やモチベーション管理も必要になります。
独学はスクールなどを利用する場合と違って、自分で進捗状況の管理を行う必要があります。そのため、一週間の勉強の予定を明確にしておくとよいでしょう。
また、小まめに目標点数などを決めておくことで、モチベーションも維持しやすくなります。
勉強は毎日継続する
システムアーキテクト試験に限った話ではありませんが、資格勉強は毎日コツコツ進めることが重要です。勉強をする日としない日ができてしまうと、勉強が習慣になりづらいです。
また、一日でも時間が空くと勉強したことの多くを忘れてしまうため、毎日少しずつでも勉強を進められるようにしましょう。モチベーションが低い日であっても勉強に取り組めるように、前述のように毎日小さな目標を作るのがおすすめです。
隙間時間を活用して勉強する
独学で学習を進めるのであれば、隙間時間も積極的に活用するようにしましょう。独学はスクールなどと違って、勉強する場所や時間の縛りがない点がメリットです
休憩時間や通学時間などの隙間時間を利用して、どんどん知識を吸収していくようにしましょう。帰宅する前にカフェなどを利用して、勉強する癖をつけるのもおすすめです。
ただし、問題演習は集中できない環境で取り組むと効果が低くなってしまうため、まとまった時間を取って学習を進める必要があります。
わからなかった部分はすぐ確認できるように付箋をする
試験の勉強をしていると、わからない部分が出てくることもあるでしょう。このような場合、必ずその場でテキストや参考書を使って確認するか、付箋をつけて後から確認できるようにしておきましょう。
わからない部分を放置していると、後から知識の穴になってしまいます。また、わからなかった部分が解決しても、後からまた確認できるように付箋を付けておくとよいでしょう。
試験の直前期は苦手分野の対策をする
試験の本番前は、苦手分野の対策を中心に勉強しましょう。過去問や問題集をこなす中で間違えやすかった分野や自身のない分野の勉強を中心に行い、知識の穴を埋めていきましょう。
また、特に苦手な分野がなく過去問でも合格点を取れていたとしても、必ず直前まで勉強を行うことが大切です。勉強をやめると知識も忘れていってしまうため、それまでの実力が直前で落ちてしまう可能性もあります。
論理的な文章を書けるように練習する
午後Ⅱ試験は、自分で長い論文を作成する論述形式の試験となっています。システムアーキテクト試験の論述問題は非常に難易度が高いため、論理的な文章を書けるように練習しておきましょう。
論理的な文章を書くポイントとしては、原因や結果などの論理関係が整理されていること、適切な助詞や助動詞を使えていることなどが挙げられます。
また、システムアーキテクトとして要件定義や設計を意識した文章を書けるようにしましょう。
試験区分ごとに対策法を変える
システムアーキテクト試験には午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、論文試験の4つがあります。そのため、試験区分ごとに適切な対策を行う必要があると言えるでしょう。
ここではシステムアーキテクト試験の試験区分ごとの対策法を紹介していくため、参考にしてみてください。
午前Ⅰの対策
午前Ⅰの試験で出題される問題は、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験などでも出題されてきた基本的な問題が大半です。そのため、午前Ⅰの対策としては、これらの試験の過去問を繰り返し解くことが有効だと言えます。
目安としては、直近3年~5年分の過去問を解いておくとよいでしょう。合格基準は6割となっているため、目標正解率は7割~8割程度にしておくと良いでしょう。
午前Ⅱの対策
午前Ⅱの試験は9つの科目から出題されます。この9つの試験科目の中でもシステム開発技術からの出題が多いため、システム開発技術を中心に勉強すると良いでしょう。
午前Ⅱの試験は午前Ⅰと違って定番問題はあまりないため、開発の流れを理解しておくことがポイントになります。流れを理解できたら過去問を解いて出題形式に慣れ、どのような観点から問題が問われるのか理解しましょう。
午後Ⅰの対策
午後Ⅰの試験は長文問題で記述式の試験が中心となっています。記述式問題は答えが問題文の中に書かれているケースが多いため、問題文の中から答えを見つけだす練習を行いましょう。
また、記述式の問題は正しい内容を記載しているかどうかよりも、的を射た答えになっているかどうかが重要になります。そのため、短い時間で問題を読み解き、出題者の意図を理解した上で回答できるようにしておきましょう。
論文試験の対策
午後Ⅱの試験は、自分で論文を作成する論述形式の試験になっています。論文試験の対策としては、前述のとおり論理的な文章を書けるように練習しておきましょう。
また、午後Ⅰの試験と同様に出題者の意図に沿った内容を答えなければいけないため、問われている内容を答えることを意識しておきましょう。
システムアーキテクト試験に役立つ無料の過去問対策サービス
システムアーキテクト試験の試験対策には、過去問対策用のサービスを活用することもできます。また、このようなサービスの中には無料で利用できるものもあるため、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
ここではシステムアーキテクト試験に役立つ無料の過去問対策サービスを紹介していくため、試験勉強の参考にしてみてください。
IPA(情報処理推進機構)公式サイトの過去問
情報処理技術者試験を実施しているIPAの公式サイトでは、システムアーキテクト試験の過去問題を無料で公開しています。誰でも無料でダウンロードできるため、システムアーキテクト試験の受験勉強をする場合は活用すると良いでしょう。
ただし、詳しい解説などは掲載されていないため、参考書や問題集と併せて利用するのがおすすめです。
システムアーキテクト過去問対策.com
システムアーキテクト過去問対策.comは、システムアーキテクト試験を受験するエンジニアのためのWebサイトです。午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱの過去問を掲載しているため、活用すると良いでしょう。
現在は平成21年度~令和4年度の試験まで、13回分の過去問と解答が公開されています。
システムアーキテクト試験(SA)国家試験 試験問題or過去問
問題集.jpは、試験取得を目指す人のための問題集サイトです。さまざまなジャンルの試験問題が掲載されているWebサイトで、システムアーキテクト試験の試験問題や過去問も掲載されているため、試験勉強に活用できるでしょう。
勉強したい問題を選択すると、問題がランダムに出題されます。また、出題されたすべての問題の回答を終えると、回答ページでの答え合わせができるようになっています。
システムアーキテクト試験の勉強時間の目安
システムアーキテクト試験の勉強時間は、100〜200時間程度が目安だと言われています。しかし合格に必要な勉強時間は人によって異なるため、システム開発に関連した知識がない初学者の場合は200時間以上の勉強時間を確保する必要があるでしょう。
いずれにしてもシステムアーキテクト試験の勉強には時間がかかるため、しっかりと勉強時間を確保することが大切です。
参考書を活用してシステムアーキテクト試験の合格を目指そう
システムアーキテクト試験は情報処理技術者試験の中でも難易度の高い試験の一つです。試験に合格するには、十分な勉強時間と適切な試験対策が必要になるでしょう。
ぜひ本記事で紹介したシステムアーキテクト試験に役立つおすすめの参考書やシステムアーキテクト試験に合格するための勉強法、試験勉強に役立つ無料の過去問対策サービスなどを参考に、システムアーキテクト試験合格を目指してみてはいかがでしょうか。
Midworks おすすめの案件例
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