ITエンジニアの中途採用におけるコツやポイントを解説!選考のポイントも紹介
ITエンジニアの中途採用は、IT業界の深刻な人手不足を理由に増加しています。ITエンジニアの中途採用におけるコツは、雇用要件を緩和しフリーランスなどの中途採用も検討する、仕事内容を具体的に明らかにする、即戦力ばかり求めないなどがあります。
本記事では、ITエンジニアの中途採用が注目されている理由、ITエンジニアの中途採用におけるコツについて解説し、中途採用に強い求人サービスを紹介しています。ITエンジニアの中途採用のポイントなどについて知りたい人は是非参考にしてみてください。
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エンジニアの中途採用が注目を集める理由
近年では、エンジニアの中途採用を行っている企業が多くなってきています。
経験のあるITエンジニアを採用したいと考える企業が増えている理由には、IT業界全体での深刻な人材不足が背景にあると言われています。
特にエンジニアの中途採用が注目を集めていますが、その理由はどこにあるのか、以下で詳しく見て行きましょう。
エンジニアが不足している
現在、ITエンジニアが人材不足の状態になっており、IT業界全体として需要に対して人材の供給が足りていない状態にあります。
そのため、新卒や未経験者などを採用して自社で育成するよりも、経験のある人材を中途採用で確保したいと考える企業が増えています。
今後もエンジニアの人材不足は加速していくことが予想されているため、エンジニアを中途採用で確保しようとする企業は増えていくでしょう。
エンジニアの中途採用が難しい理由
近年では、さまざまな理由からエンジニアの中途採用が難しくなってきています。本記事を読んでいる人の中にも、「エンジニアの中途採用が上手くいかない」と悩んでいる企業の採用担当者もいるのではないでしょうか。
エンジニアの中途採用に成功するためには、エンジニア採用の現状について把握しておく必要があるでしょう。
ここでは、エンジニアの中途採用が難しい理由を3つピックアップして解説していきます。
企業と求職者の条件に乖離がある
現在は、これから事業を成長させていきたいスタートアップ企業や、中小企業でのエンジニアの募集が増えています。
また、多くの企業がITエンジニア不足の状態にあるため、エンジニアの給与などの待遇を改善している企業も多くなっています。
しかしながら、いくら待遇を改善しても優秀なエンジニアが求める条件を満たせないケースも多く、エンジニアの採用が難しいと言えるでしょう。
また、たとえ条件を満たしていても、より待遇の良い企業に優秀なエンジニアを取られてしまうというケースも見られます。
未経験者の募集が減っている
前述のとおり、現在はどのIT企業もエンジニア不足の状態にあります。
また、新型コロナウイルス感染症の影響で業績が大きく落ち込んだ企業も多かったため、新卒を採用して自社で育成する資金的な余裕がないという企業も増えています。
このような事情から、多くの企業が実務経験のあるエンジニアを中途採用で獲得しようという方向へ動いたことで、未経験者の募集が減っているのが現状です。
有効求人倍率が上昇している
ハローワークの職業別有効求人・求職状況によると、近年ではITエンジニアの有効求人倍率が上昇しています。IT関連の職業の有効求人倍率は1.7倍ほど、エンジニアを含めた技術職の有効求人倍率は2.7倍ほどといわれています。
エンジニアの有効求人倍率が上昇している理由には、新型コロナウイルス感染症の影響によって浸透したリモートワークや政府が推進しているDXなどにより、ITシステムの需要が上昇していることが挙げられるでしょう。
ITエンジニアの中途採用の「募集」における10のコツ
近年ではITエンジニア不足の状態ということもあり、ITエンジニアの中途採用が難しくなってきています。
このような状況の中でITエンジニアの中途採用の募集を出す場合、採用活動を成功へ導くためにいくつか押さえておきたいコツがあると言えるでしょう。
ここでは、ITエンジニアの中途採用の「募集」におけるコツを紹介しているため、以下に挙げる項目をぜひ参考にしてください。
1:雇用要件を緩和しフリーランスなどの中途採用も検討する
ITエンジニアの中途採用が上手くいかない理由として、新卒や転職希望者の中途採用のみで採用活動を行っているということが挙げられます。
フリーランスとして活躍しているエンジニアは数多く存在するため、雇用要件を緩和してフリーランスも対象とすることで、アプローチできるエンジニアの母数を増やすと良いでしょう。
フリーランスとして活動している人の中にも、企業での業務を視野に入れている人はいるため、フリーランスを中途採用によって採用することで人材不足を補うことも可能です。
2:仕事内容を具体的に明らかにする
ITエンジニアを採用したものの、入社後のミスマッチによって早期離職されてしまうケースもあります。
早期離職の理由の一つとして「入社前に抱いていたイメージや仕事内容が期待していたものと違っていた」というものが挙げられるため、募集の段階で仕事内容を具体的に提示しておくようにしましょう。
詳細な業務内容を最初から明らかにしていれば、応募のあったエンジニアとのミスマッチは発生しなくなります。
3:人事だけでなく現場も巻き込む
採用活動を行う人事担当者が、現場の仕事への理解が少なく、現場が求めている人材を採用できていないというケースもあります。
このような場合、最初の書類選考は通過しても面接で落とされてしまうということが多くなるでしょう。
このように、エンジニアの採用では人事部門と現場の間で認識が隔たっているケースがあるため、人事だけで動くのではなく、現場の人材も巻き込んでエンジニアを募集することが重要になります。
認識のすり合わせを行っておくことで、効率的にエンジニアの中途採用ができるようになるでしょう。
4:将来のキャリアパスを明確に示す
エンジニアの採用では、採用担当者のエンジニアのキャリアプランへの理解不足により、動機づけができず採用が上手くいかないというケースもあります。
このようなことを防ぐためにも、採用担当者はエンジニアのキャリアプランや企業選びの主軸を把握し、自社でのエンジニアの将来のキャリアパスを明確に示しておくことが重要です。
キャリアパスを明確に示すことで、応募者も入社への動機づけが上手くいくようになるでしょう。
5:ペルソナ設計を用いてターゲットとなる人材を明確にする
エンジニアの中途採用では、採用のターゲットとなる人材のペルソナを設定することも重要です。ペルソナとは、ターゲットよりも詳細に年齢や性別、居住地などの設定を作ることによって作成された具体的な人物像を指します。
具体的にどのような人材を求めているのか、ペルソナを決めておくことにより、候補者への具体的な訴求方法や採用条件を決定できるでしょう。
特に候補者が企業に求めているものや、候補者が募集要項に興味を持ってくれるかどうかなどを考える際に役に立ちます。
6:中途採用のチャネルを増やす
エンジニアの中途採用に繋がる採用チャネルを増やすこともポイントです。複数の採用チャネルを活用することで、より優秀なエンジニアに出会える可能性も高まります。
たとえば、これまで転職エージェントのみに頼って採用活動を行っていたのであれば、自社メディアやSNSを活用したり、ダイレクトリクルーティングやリファラルなどの方法を取り入れてみるのも良いでしょう。
近年では採用チャネルにもさまざまな種類があるため、色々と試してみて、自社に合った方法を選択することをおすすめします。
7:エンジニアが多く集まる場所を狙う
エンジニアの募集に対して応募者が少ない場合、求めているスキルに満たない人材であっても採用判断を行う必要があります。そのため、説明会やイベントなどのできるだけエンジニアが多く集まる場所を狙って、母集団の形成に力を入れることが重要です。
多くのエンジニアと接点を持ち、定期的なコミュニケーションを取っておくことで、複数の求職者の中から自社の要件にマッチした人材を選べるようになるでしょう。
8:競合他社の採用条件を確認する
エンジニアの採用を行う場合、競合他社と差別化することは難しいでしょう。
エンジニア不足の現在、エンジニアはどの企業でも需要が高いことから、自社独自のメリットがアピールできなければ応募者を増やすことは難しくなります。
競合他社の採用条件を確認し、他社との差別化を図りましょう。また、競合他社の採用条件について把握しておけば、ペルソナの設定もしやすくなるでしょう。
9:即戦力ばかり求めない
近年では、即戦力となれる経験者の中途採用に力を入れている企業が多く、そのほとんどが経験者を求めていることで、人材の取り合いが発生しています。
このような状況では、ターゲットの幅が狭まるというデメリットが発生することは否めないでしょう。
そのため、自社での教育体制を整え、自社育成を前提とした新卒の採用も視野に入れることが重要です。
現在は若手エンジニアを募集する企業が少なくなっていることもあり、自社で若手を採用して育成することで、自社の事業によりフィットした組織の構築にも繋がります。
10:求職者の心理に訴求する求人を作成する
採用活動は、エンジニアとしての就職を希望している人材とのコミュニケーションの場です。そのため、ITエンジニアの中途採用では、求職者の心理に訴求できるメッセージを発信することが重要と言えるでしょう。
採用活動では求職者へのメッセージも流れ作業になりがちですが、自社がどのような会社でどのような人材を求めているのかをしっかり意識することが重要です。
求職者の気持ちに届く求人メッセージを作成できれば、企業側の熱意も伝わるようになるでしょう。
ITエンジニアの中途採用の「選考」における5つのポイント
ここまで、ITエンジニアの中途採用の募集のコツについて解説してきましたが、実際にエンジニアを採用するためには、応募したエンジニアの中から自社が求めるエンジニアを選別する工程が必要になります。
それでは、ITエンジニアの中途採用の選考ではどのようなポイントがあるのでしょうか。以下で詳しく見て行きましょう。
1:書類選考では会う必要がない応募者を除外する
エンジニアの中途採用の場合、「応募書類の時点で候補者を判断してしまいやすい」という問題があります。
たとえば、求人サイトでキャリアアドバイザーが付いていない応募者の場合、情報が少ないため、優秀な人材であっても書類選考で落としてしまうといったケースもあるでしょう。
そのため、書類選考では会いたい応募者を選ぶのではなく、会う必要がない応募者を除外するようにすると良いでしょう。こうすることで、効率的な選考が可能になります。
2:書類選考のリードタイムは可能な限り短くする
エンジニアの採用に限らず、採用活動では書類選考のリードタイムをできるだけ短くすることもポイントです。書類選考に時間がかかっていると、先に競合他社に内定を出されてしまい、選考を辞退されてしまう可能性も高くなります。
近年では応募書類の電子化なども進んでいるため、応募から内定までが3週間程度で済ませられるようなスピード感が必要になるでしょう。
3:面接官の印象を良くする
エンジニアの採用活動に限らず、面接官は求職者にとって企業の顔となります。そのため、できるだけ面接官の印象を良くすることが重要です。
求職者の中には、面接官を通して会社の社風が自分に合うかどうか見極めようとしている人も多く、面接官の態度によっても企業への志望度が変化します。
求職者に対して高圧的な態度を取らず、丁寧な対応を行うことで、会社への印象も良くなるでしょう。
4:面接官は優秀なエンジニアを見極めるポイントを共有する
エンジニアの選考の場合、選考段階でエンジニアのスキルを見極めることが難しく、応募書類や面接だけでは、本当のスキルはわかりません。
そのため、面接官同士で優秀なエンジニアを見極めるポイントを共有しておくようにしましょう。
スキルを見極める方法としては、技術テストなどを行い、開発スキルを測る方法などが挙げられます。
5:内定辞退を防ぐためのフォローを徹底する
採用活動は、内定を出すだけで終わりというわけではありません。エンジニアを中途採用するには、内定を出した後で求職者に承諾してもらう必要があります。
内定者の内定辞退を防ぐためにも、内定通知後のフォローを徹底することを心がけましょう。
選考の時点では志望度が高くても、いざ企業に入社するとなるとさまざまな不安が出てきます。そのため、内定後の面談などでこまめなコミュニケーションを取り、不安を払しょくできるように努めることで、内定辞退を防ぐようにしましょう。
エンジニアの中途採用にフリーランスを活用するメリット
フリーランスエンジニアを活用するということは、社外の人材に仕事を発注するということになるため、抵抗感がある企業も多いでしょう。
しかし、エンジニアの中途採用にフリーランスを活用することには、多くのメリットがあると言えます。
たとえば、即戦力になるスキルを持ったフリーランスに仕事を任せることにより、社内の人材不足が解消できることは大きなメリットです。また、スキルのあるフリーランスが社内にいることで、人材育成にも繋がる可能性もあるでしょう。
さらに、近年の働き方改革によって、残業時間の上限など規制が厳しくなっているため、社内のエンジニア一人ひとりが抱える仕事量が膨大な量になってしまっているという現状もあります。
このような場合も、フリーランスを活用することで、従業員の負担を軽減することに繋がるでしょう。
エンジニアの中途採用に強い求人サービス7選
エンジニアの中途採用を行いたくても、具体的にどのような求人サービスを利用すれば良いのかわからないという経験の浅い採用担当者もいるでしょう。
ここからは、エンジニアの中途採用に強い求人サービスを見て行きましょう。以下でそれぞれのサービスの特徴なども紹介するため、ぜひ参考にしてください。
1:typeの概要・特徴
エンジニアの採用に特化した人材紹介サービスの中でも、特に中小IT企業からの支持を受けているサービスです。実際にtypeを利用している企業の多くが中小IT企業となっています。
中小IT企業の場合、エンジニアを採用したくてもマンパワーがない、採用ノウハウがないなどの問題によって採用活動が上手くいかないケースがあります。
その点、typeの「おまかせダイレクトリクルーティングプラン」では、エンジニア採用に精通したカスタマーサクセスチームが専属担当として企業のエンジニア採用をサポートしてくれるため、採用力をアップすることができるでしょう。
2:Greenの概要・特徴
Greenは、IT系やWeb系の経験者採用に強みを持つ人材紹介サービスです。若手経験者のIT系、WEb系人材の採用に特化したサービスとなっており、登録者の年齢層も25~35歳の若手人材が多数を占めています。
また、Greenでは成功報酬制となっているため、余計なランニングコストもかかりません。ベンチャー企業からDXを推進している大手企業まで、あらゆる規模の企業のエンジニア採用を支援しています。
3:レバテックの概要・特徴
レバテックは、ITエンジニアやデザイナー専門の人材紹介サービスです。新卒採用や中途採用、派遣、フリーランスなど、企業のニーズに合わせて技術理解の高いコンサルタントがあらゆる契約形態の人材を紹介してくれます。
どのような人材を募集すれば良いのかわからない企業も、コンサルタントに相談しながら適切な採用要件をまとめて求人票を作成できるでしょう。
また、企業が求めている人物像の整理や人材とのマッチングも行ってくれます。
4:Modisの概要・特徴
Modisは、IT業界のプロフェッショナル人材を紹介してくれる人材紹介サービスです。大手人材サービス企業であるアデコグループが運営しているサービスで、ITやエンジニアリング部門の人材派遣に強みを持っています。
また、Modisではコンサルティングや技術研修ソリューションなども提供しているため、クライアント企業のDXを加速できます。
5:Geeklyの概要・特徴
Geeklyは、ITやWeb、ゲーム業界に特化したIT人材紹介サービスです。エンジニアやクリエイター、ゲーム系人材、IT営業といった人材を豊富に揃えており、登録している人材は全て面談を実施しているため、スキルなどが可視化されている点は大きなメリットと言えるでしょう。
また、所属のコンサルタントはITやWeb業界専門のトレーニングを積んでいます。そのため、高い精度でのマッチングが可能となっています。
6:Forkwell Jobsの概要・特徴
Forkwell Jobsは、専門性の高い即戦力エンジニアをスカウトできるスカウトサービスです。エンジニア採用に特化しているため、経験のある即戦力のエンジニアに対してのアプローチが可能です。
また、求人票やスカウトメールなどさまざまな部分でForkwell Jobsのノウハウが活かされているため、効率的にアプローチできるでしょう。
7:Findyの概要・特徴
Findyは、エンジニアと企業とをマッチングするスカウト型エンジニア採用サービスです。AIによるスキル判定ができるため、自社に合ったエンジニアとマッチングできます。
マッチングの際にもエンジニアのスキルが偏差値として数値化されているため、企業の求めている人材を見つけやすいのが特徴です。
また、マッチングの仕組みもシンプルなため、スムーズにスカウトを進められるでしょう。
エンジニアの中途採用にはフリーランスの採用を検討しよう
現在のIT業界では、エンジニアの中途採用が難しくなってきているため、優秀なエンジニアを採用するためにはポイントを押さえた採用活動を行う必要があります。
本記事で紹介したITエンジニアの中途採用の募集のコツや、選考におけるポイントなどをしっかりと把握しておきましょう。
エンジニアの中途採用ではフリーランスの活用も視野に入れ、効率的な採用活動を行ってください。
Midworks おすすめの案件例
- 芝公園駅 / 港区月額80万〜90万円
- 新宿駅 / 新宿区月額70万〜90万円
- 本郷三丁目駅 / 文京区月額80万〜90万円
- 渋谷駅 / 渋谷区月額70万〜120万円
- 京橋駅 / 大阪市城東区月額100万〜200万円