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システムアーキテクト試験の対策法とは?期間・試験内容ごとに詳しくご紹介!

システムアーキテクト試験の対策法とは?期間・試験内容ごとに詳しくご紹介!のイメージ

システムアーキテクト試験とは、システム開発の設計や分析などを行う際に必要な知識や実践スキルを証明するのに役立つ国家資格です。合格率は例年15%前後と難易度が高い試験なので、徹底的な対策が求められます。

本記事では、システムアーキテクト試験の概要・試験の対策方法・試験までの流れについて詳しく解説しています。資格取得を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。

システムアーキテクト試験(SA)とは?

システムアーキテクト試験(SA)とは、システム開発の設計や分析などを行う上級エンジニアに必要な知識や実践スキルを証明できる国家資格です。経済産業省管轄のIPAが実施している情報処理技術者試験の試験区分の一つで、ITSSのレベル4に相当する高度試験に含まれます。

情報システムや組み込みシステムなどシステム開発の要件定義、構造設計などを行う上級エンジニアを対象とした試験となっているため、エンジニアとしての市場価値を高めたい人におすすめの試験となっています。

出典:システムアーキテクト試験(SA)|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/sa.html

システムアーキテクト試験の難易度

情報処理技術者試験には12の試験区分があり、試験の難易度はITスキル標準(ITSS)のレベル1~レベル4まであります。システムアーキテクト試験はレベル4に相当する試験となっており、合格者も15%程度で推移していることから、非常に難易度が高い試験だと言えます。

そもそもシステムアーキテクトとは、情報システムの設計や要件定義などの上流工程を担当するポジションの上級エンジニアです。そのため、システムアーキテクト試験の難易度も非常に高くなっていると言えるでしょう。

システムアーキテクト試験を取得するメリット

システムアーキテクト試験はIT系国家資格である情報処理技術者試験の中でも、もっとも難しいレベルの試験となっています。そのため、簡単に取得することはできませんが、合格することで得られるメリットも大きいと言えます。

ここではシステムアーキテクト試験を取得するメリットを紹介していくため、どのようなメリットがあるのか参考にしてみてください。

IT企業への就職に有利になりやすい

システムアーキテクト試験は合格率が低く難易度が高い試験として、IT業界での知名度が高いため、試験に合格することでIT系企業への就職に有利になるというメリットがあります。

履歴書の保有資格にシステムアーキテクト試験が記載されていれば、書類選考を通過しやすくなるでしょう。しかし面接で重要なことは、単に資格を持っていることではなく、資格をどのように実務で活かせるのかをアピールすることです。

そのため、システムアーキテクト試験で得た知識やスキルをどのように業務に活かすのかまで考えておくようにしましょう。

役立つ知識が身に付く

システムアーキテクト試験取得を通して、情報システムの設計などシステムアーキテクトに必要とされる知識を体系的に身に付けられるというメリットがあります。

システムアーキテクトはシステム開発の上流工程に携わるエンジニアであるため、システムエンジニアにも役に立ちます。

また、システムアーキテクトを取得できればエンジニアとしての自信にも繋がるため、経営陣や顧客との打ち合わせに同席した場合も落ち着いて対応できるようになるでしょう。

企業によっては手当や報奨金が支給される

企業によっては資格手当を支給しているケースもあります。特にIT企業の場合は、システムアーキテクト試験を取得することで資格手当や報奨金を受け取れる可能性があるでしょう。

企業が資格手当などの福利厚生を設けている理由としては、資格取得を通して社員のスキルアップを期待しているためです。

システムアーキテクト試験は難易度が高い試験ですが、合格すれば受験料と資格手当が支給されると考えることで、学習のモチベーションアップにも繋がるでしょう。

他の資格などで一部免除がある

システムアーキテクト試験に合格すれば、情報処理技術者試験の他の高度試験や情報処理安全確保支援士試験の一部が免除されるというメリットがあります。

スキルレベル4の高度試験としては「ITストラテジスト試験」や「プロジェクトマネージャ試験」などがあるため、システムアーキテクト試験に合格しておくことで有利になります。

また、情報処理技術者試験だけでなく中小企業診断士や弁理士試験の一部も免除されるため、このような試験の受験も視野に入れている人にとってはメリットがあると言えるでしょう。

システムアーキテクト試験を取得する時のデメリット

システムアーキテクト試験を取得することには多くのメリットがありますが、試験を受験する場合はいくつかのデメリットがあります。無事に取得できれば得られるメリットは多いですが、受験時にはデメリットがあることも押さえておくようにしましょう。

ここでは、システムアーキテクト試験を取得する時のデメリットを紹介します。

一定の学習時間を確保しなければならない

システムアーキテクト試験は情報処理技術者試験の中でも、もっとも難しいスキルレベル4の試験の一つです。

合格率も15%程度と非常に低い水準となっているため、エンジニアとしての実績を積んでいる場合でも一定の勉強時間を確保しなければ合格することは難しいと言えるでしょう。

勉強時間は人によって異なりますが、システムアーキテクト試験に合格するために必要な勉強時間は100〜200時間程度が目安だと言われています。そのため、事前に学習スケジュールを立てて勉強時間を確保することが重要です。

論文対策が難しい

システムアーキテクト試験の出題範囲の中でも、多くの人が苦戦するのが論文問題です。論文問題で点数を獲得するためには、十分な論文対策を行っておく必要があるでしょう。

システムアーキテクト試験の論文問題では、120分という制限時間内に手書きで2,500文字程度の論文を記述する必要があります。普段手書きをする機会がない場合、時間内に論文を完成させられないため、手書きで文章を書く練習から行っておく必要があるでしょう。

システムアーキテクト試験の対策法

システムアーキテクト試験は難易度の高い試験です。十分な勉強時間を確保したとしても、闇雲に勉強していては合格する確率も下がってしまうでしょう。

システムアーキテクト試験を受験するのであれば、ポイントを押さえて効率的に勉強できるようにしましょう。ここではシステムアーキテクト試験の対策法を紹介していくため、参考にしてみてください。

学習計画を明確にする

システムアーキテクト試験は難易度の高い試験であるため、しっかりと学習計画を立てた上で勉強することが大切です。合格するための学習時間も長いため、あらかじめスケジュールを立てておくことで、継続して勉強を進めやすくなります。

また、学習計画を立てておくことで、勉強範囲の抜けや漏れも防ぐ効果が期待できます。どこまで勉強が進んでいるのかも把握しやすくなるため、モチベーションも維持しやすいでしょう。

日々一定の時間を取って学習する

システムアーキテクト試験に限らず、資格の試験勉強を行う場合は毎日一定の時間を取ってコツコツ勉強を進めることが大切です。勉強する日としない日がある場合、勉強が習慣になりにくくなってしまいます。

また、日が空くと勉強したことを忘れてしまうため、毎日少しずつでも勉強することで、知識を定着しやすくしましょう。やる気が起きない日であっても勉強に取り組めるように、小さな目標を作りながら学習を進めていくことがポイントです。

隙間時間を無駄にしない

独学で試験勉強を行う場合は、通勤や休憩時間などの隙間時間も活用するようにしましょう。普段仕事をしている平日でも隙間時間はいくらでも見つけられるため、参考書などを読んで学習を進めるようにしましょう。

ただし、練習問題などは集中できない環境で取り組むと効果が得られない可能性が高いため、練習問題や過去問などを解く場合はまとまった時間を確保する必要があります。

わからない部分を放置しない

システムアーキテクト試験のような難しい試験の勉強をしていると、わからない部分が出てくる可能性があります。そのまま放置して先へ進んでしまいたくなりますが、放置せずにテキストや参考書を使って確認しましょう。

わからない部分を放置したまま学習を進めても、知識の抜けとしてそのままになってしまいます。また、その部分が本番の試験で出題されても答えられないため、合格が遠退いてしまうでしょう。

わからない部分をその場ですぐに確認できない場合は、付箋などを付けて後から調べられるようにしておきましょう。

インプット・アウトプットを意識する

システムアーキテクト試験の試験勉強では、テキストなどを読み込んで知識を身に付けるインプットと、知識が定着していることを確認するアウトプットが重要になります。

アウトプットを行うためには、知識が身に付いていることが前提となるため、まずはしっかりと暗記することが大切です。

知識をインプットしたら、問題集や過去問を利用して問題演習を行いましょう。知識を定着させるためには、インプットの後に必ずアウトプットを行うことを意識しましょう。

システムアーキテクト試験当日までの対策

システムアーキテクト試験当日までの勉強の段階としては、前半戦、中盤、後半戦の3つの段階に分けることができます。また、それぞれ段階に分けて意識すべきことが異なります。

学習時に意識しなければいけないポイントを押さえておけば、効率的に学習を進められるでしょう。ここでは、システムアーキテクト試験当日までの対策を紹介していきます。

前半戦の対策

前半戦は知識をインプットすることを意識しましょう。まずはテキストを一読し、全体の流れを掴むことが大切です。

全体の流れを理解したら、次は各分野の細部までしっかりとテキストを読み込んでいきましょう。一度では覚えられなくてもテキストを繰り返し読み込むことで、詳細な部分まで覚えられるようになっていきます。

特に基本的な内容や頻出事項に関しては、しっかりと時間をかけて覚えていきましょう。

中盤の対策

前半戦で知識をインプットしたら、中盤ではアウトプットを行いましょう。アウトプット学習では問題集や過去問などを利用して、実際に問題を解いていきます。

また、午前Ⅰの試験は応用情報技術者試験の問題が出題されるため、応用情報技術者試験の過去問を利用して勉強するのも良いでしょう。過去問を解くことで問題の傾向を把握できるため、頻出する問題に関しては必ず押さえておくようにしましょう。

後半戦の仕上げ対策

後半戦では苦手分野の対策などを中心に行いましょう。これまでの勉強の中で間違えやすかった分野などの勉強を中心に行い、穴を埋めていきましょう。

特に苦手な分野がなく過去問で合格点が取れていたとしても、直前まで必ず勉強を続けましょう。勉強をやめれば覚えたはずの知識も抜けていってしまうため、直前で実力が落ちてしまう可能性もあります。

必ず試験本番まで手を抜かずに勉強を続けるようにしましょう。

システムアーキテクト試験内容ごとの対策

システムアーキテクト試験は、午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、論文試験の4つに分けられているため、試験の内容に合わせて対策を行う必要があります。

ここでは最後にシステムアーキテクト試験の内容ごとの対策を紹介していくため、参考にしてみてください。

午前Ⅰの場合

午前Ⅰの試験では、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験で出題されてきた問題と同じ範囲の問題が出題されます。そのため、午前Ⅰの試験対策としては、過去問を中心に繰り返し解くことがポイントです。

繰り返し過去問を解くことで、午前Ⅰの出題傾向に慣れるでしょう。合格基準は6割ですが、午前Ⅰでは余裕を持って7割~8割程度正解できるようにしておくとよいでしょう。

午前Ⅱの場合

午前Ⅱの試験では9つの分野から出題されます。9つの試験科目の中でも、もっとも問題数の多い「システム開発技術」を中心に対策を行いましょう。

午前Ⅱの試験は午前Ⅰと違って、頻出問題などがあまりありません。そのため、システム開発技術では開発の流れを把握し、過去問演習を解いてどのような問題が出題されるのか慣れるようにしましょう。

問題そのものではなく、どのような観点で問われるのかを理解することが大切です。

午後Ⅰの場合

午後Ⅰの試験は記述式の問題が中心となります。記述式の問題では問題文の中に正解が記述されているケースが多いため、問題文の中の正解を見つける訓練を行いましょう。

記述式の問題で点数を獲得するには、出題者が何を答えさせたいのかという出題の意図を理解する必要があります。意図を理解できなければ点数にも繋がらないため、限られた時間で問題を読み解き、出題意図を理解した上で回答するスキルを磨くようにしましょう。

論文の場合

午後Ⅱの試験は自身で論文を作成して答える論述形式になっています。論文試験の対策としては、システムアーキテクトという立場で論理的な内容の論文を書けるように練習を行っておきましょう。

論文問題も出題者の意図に取った内容を答えなければ点数に結びつかないため、どのようなことを聞かれているのかしっかりと把握した上で答えられるようにしておきましょう。

システムアーキテクト試験の対策法を理解しよう

システムアーキテクト試験は情報処理技術者試験の中でも難易度の高い試験です。十分な試験対策を行わなければ合格することは難しいでしょう。

ぜひ本記事で紹介したシステムアーキテクト試験を取得するメリットやシステムアーキテクト試験の対策法などを参考に、システムアーキテクト試験合格を目指してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者

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Branding Engineer編集部

株式会社Branding Engineerはエンジニアプラットフォームサービスである「Midworks」を運営。株式会社Branding Engineerが属するTWOSTONE&Sonsグループでは、エンジニアプラットフォームサービスにおけるエンジニアの連結登録数は50,000名を越え、連結稼働数も4,500名を、案件数も10,000件を超える。 ※登録数、稼働数、案件数は2024年10月発表時点の実績数値

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記載されている内容は2024年10月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日
2022.09.20
更新日
2024.10.26

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