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CCNAやCCNPとは?試験の違いや難易度、メリットなどを詳しく解説

CCNAやCCNPとは?試験の違いや難易度、メリットなどを詳しく解説のイメージ

シスコシステムズ(Cisco Systems)社が実施しているシスコ技術者認定の資格であるCCNAとCCNP。CCNAはアソシエイトレベル、CCNPはプロフェッショナルレベルとされています。

本記事では、それぞれの資格の試験内容や難易度の違い、それぞれの資格を取得するメリットを解説していきます。2つの資格の取得について検討している方はぜひ参考にしてみてください。

そもそもCCNAとCCNPとはどんな資格?

CCNA、CCNPは、ネットワーク系の業務に関わっているIT人材にとって必要な知識・技術が備わっていることを証明できる資格です。

両資格は「シスコ技術者認定資格」と認識されており、ネットワークエンジニアの資格として認知度が高い資格です。
この資格はCisco Systems社(シスコシステムズ社)が提供しています。同社は業界標準として認知度のある規格として取り扱われるネットワーク機器メーカーでもあります。

CCNAとはネットワークの基礎知識の結集

CCNAは正式に、Certified Network Associateと呼ばれる資格です。
試験では、ネットワークに関する基礎的な知識を有しているかを問う内容で構成されています。

シスコ技術者認定資格では、アソシエイトレベルに位置する資格であり、ネットワークエンジニアとして必要な基礎的な知識をインプットしていることを証明することが出来ます。

CCNAを受験するにあたっての前提条件としては、公式では経験が1年以上あることを推奨しています。ただし、基礎的な内容を集中させている試験であるため、業務の理解度を上げるために学習し、知識を身に着けながら取り組むことも十分可能といえるでしょう。

CCNPとはネットワークの高い専門性の結集

CCNPは正式に、Certified Network Professionalと呼ばれる資格です。
試験では、ネットワーク業務全般を任せられるようなレベルの知識を有しているかを問う内容で構成されています。

シスコ技術者認定試験では、プロフェッショナルに位置する資格であり、ネットワーク業務の設計・構築をはじめとして運用・保守、トラブルシューティングまで広い範囲のネットワーク業務に関する専門的な知識を有することを証明できます。

CCNPを受験するにあたっての前提条件として、公式では3~5年程度の実務経験を推奨しています。
CCNAで出題されるような基礎的な知識は前提としており、一般的にネットワークエンジニアを募集する企業で求めているCCNP資格の多くは、CCNPの7科目のうちCCNP Enterprise(エンタープライズ)であると認識しておくと良いでしょう。

さらなるキャリアアップCCIE

CCNP取得後のキャリアアップ資格として強みとなる上位資格、CCIEがあります。

正式には、Cisco Certified Internetwork Expertと呼ばれる資格です。
シスコ技術者認定試験のグレードとしてもプロフェッショナルの上、エキスパートに位置する資格であり、ネットワーク業務はもちろん、シスコ全般としても高い水準で専門性を持っていることを証明できます。CCIE資格保持者は、国内のみならず世界中でも認知度のある証明ともいえます。

CCIEを受験するにあたっての前提条件としては、公式では5~7年程度の実務経験を推奨しています。
シスコ技術者認定試験のグレードでは、CCNPよりも高い位置にある資格であるため、CCNPを取得しておくことがCCIE受験を考える1つの目安としても良いでしょう。

CCNAとCCNPの違いや難易度の比較

CCNAとCCNPの違いを簡潔に言うならば、ネットワーク全般の知識に対する濃度です。
2つの資格は試験の難易度も違えば、合格するために必要な科目数も違います。
CCNAとCCNPの違いを整理してみましょう。

難易度・グレード

シスコ技術者認定資格では5つのグレードが設けられています。
上位から順に「アーキテクト(Architect)」「エキスパート(Expert)」「プロフェッショナル(Professional)」「アソシエイト(Associate)」「エントリー(Entry)」と展開されていきます。

必然的なことではありますが、試験内容の難易度もCCNPの方が高い資格です。

CCNAは、アソシエイトのグレードに位置しており、公式では実務経験が1年以上の技術者の受験を推奨していますが、実際は学生や未経験者の方でも受験しているケースが少なくありません。

基礎的な知識を有しているかどうかがキーポイントであるため、複雑で深い知識というよりも基本的なネットワークの仕組みや概要について、受験者がインプットしているかを問う問題となります。

馴染みのあるIPA 独立行政法人 情報処理推進機構でマップ化されたITスキル標準表ではレベル2に位置づけられています。

対してCCNPはプロフェッショナルのグレードに位置しており、企業側も転職活動に置いて注目するレベル感を持ちます。

専門性や深い知識を問われる内容であり、実務において活かせるスキルが備わっているかどうかを問う問題が中心となります。

CCNAとは異なり、7科目の中から1つの分野を選択して受験を行います。
どの分野を選択しても、コア試験とコンセントレーション試験の2つの試験に合格する必要があります。

科目ごとに分かれていることもあり、広範囲からの出題とはいえませんが、その分理解度の深さ・専門性の深さのレベルは高くなっています。

受験料

CCNAの受験料は約37,000円、CCNPの受験料は、コア試験が約50,000円、コンセントレーション試験が約37,000円です。(金額は全て税込み価格)

近年に受験料も改定され、以前よりも受験料が安くなりました。

就職活動・転職活動の位置づけ

未経験者も含む就職活動では、CCNAは強みとなる資格といえます。
とくにネットワークエンジニアにおいては、CCNA資格保持者で未経験だとしても、求人の応募条件や応募資格にヒットする範囲が広がることが分かります。

ネットワークの基礎的な知識を有することを証明しているわけですから、ネットワークエンジニアとしてヘルプデスクや社内SEなどを通して後から経験を培うことも可能だということを意味します。

しかしながら、即戦力を求める転職活動においては、CCNPの方が強力な資格として受け止められるでしょう。なぜなら、CCNPは実務で役立つ知識やスキルを持ち合わせている証明ができるからです。

CCNAやCCNP資格を取得するメリット

CCNAとCCNPどちらもネットワークエンジニア・インフラエンジニアとしてのキャリアに有利は見えてきたでしょう。

とくに未経験で今までの違う畑の職業についていた場合、事前にCCNAを取得することは、就職において強いメリットになります。経験者であれば、転職時にCCNPを保持していることで年収交渉の有利な材料として使うことも可能です。

ここで改めて資格を取得することのメリットについて整理してみましょう。

年収

実際に、CCNA・CCNP・CCIE保持者の年収について調査した結果を参照するとわかりやすく理解できます。
CCNAやCCNP、そしてCCIEそれぞれの資格に年収差があることはもちろん、同様の経験年数の人材と比較しても年収が高くなる傾向にあります。

自分の働きに応じた対価が上がることは、特にメリットを感じられる部分だと思います。

  • 【CCIE】経験年数4年以上~:645万〜900万
  • 【CCNP】経験年数3年以上~:495万〜700万
  • 【CCNA】経験年数2年以上~:400万〜575万

スキル

CCNAもCCNPも一夜漬けで取得できるような甘い資格ではありません。
ネットワーク全般の基礎知識を有しているかを問うCCNAであっても、およそ160~200時間程度の勉強時間が目安とされています。

当然その過程で、ネットワークに関する知識が培われていくことが期待されます。

この資格の良いところは、シスコ技術者認定資格を提供しているCisco Systems社のネットワーク機器は、業界標準として認識されていることもあり、多くのシステムで利用されているところにもあります。

これは学習の過程で得た知識を実業務へ活用しやすくなることを大きく期待できることも意味します。

評価

会社によって異なる部分ではありますが、資格を取得すると給料に手当がつく場合があります。これは1つの評価と言えるでしょう。

また、社内開発を行っているのであれば、技術者として任せられることも多くなるでしょうし、常駐先に従事しているのであれば、単価交渉のアピール材料にもなるため、有益な人材として評価されやすくなります。

このようにスキルを持つ人材として評価されることが期待できますが、他にも既に勤めているのであれば、普段の業務に加えて資格勉強をすることは、一定以上の努力が必要です。
目標を持って進む向上心や資格を取得するまでの勉強に費やす継続力などは、人柄としても評価を期待できます。

CCNAとCCNPの試験や会場など受験情報

CCNAとCCNPそれぞれの受験方法について見ていきます。
両試験とも共通している点は、ピアソンVUEでログインアカウントを登録すること、そして、ピアソンVUEから試験の申し込みをすることです。
試験については、全国にあるピアソンVUE指定の試験会場で受験をするか、自宅や職場などでオンライン受験を行うことができます。

CCNAの試験について

13歳未満は受験を行う事が出来ず、17歳未満の場合は保護者の同意が必要です。
CBT形式というコンピュータテストを用いて受験を行います。
受験時の言語は、日本語か英語にて受験を行うことができます。
試験日については、基本的に各個人の任意の日付となります。

・試験番号:200-301
・問題数約:非公開(約100問)
・試験時間:120分
・受験料:約37,000円

CCNPの試験について

受験資格等はCCNAと同様です。

・試験番号:(必須)コア試験350-401 ENCOR
・試験番号:(選択)コンセントレーション試験
・試験番号:300-410 ENARSI(Implementing Cisco Enterprise Advanced Routing and Services)
・試験番号:300-415 ENSDWI(Implementing Cisco SD-WAN Solutions)
・試験番号:300-420 ENSLD(Designing Cisco Enterprise Networks)
・試験番号:300-425 ENWLSD(Designing Cisco Enterprise Wireless Networks)
・試験番号:300-430 ENWLSI(Implementing Cisco Enterprise Wireless Networks)
・試験番号:300-435 ENAUTO(Implementing Automation for Cisco Enterprise Solutions)
・試験時間:(コア試験)120分、(コンセントレーション試験)90分
・受験料:コア試験が約50,000
・受験料:コンセントレーション試験が約37,000円

CCNA・CCNPの合格点・合格率

CCNAの合格点は公表されていないため、正確な情報はわからないのが現状です。スクールによっては、受験者体験談などの情報を参考などを出していますが、その情報を参考にすれば、1,000点満点中およそ825点~850点が目安ではないかとされています。

CCNPにおいても同様に合格点は好評されていない情報です。
CCNAの学習サイトとして名高いping-tの合格者体験談を参考に割り出した予測目安を参照すると、1,000点満点中およそ800点とされています。

どちらも8割程度の正解率を目指していくと良いことが分析できます。

CCNAとCCNPの勉強法

CCNAとCCNPは、体系的に学習し理解をしていくことが重要となります。
全く初めて勉強する場合は、全てを最初から覚えようとはせずに、まずは専門用語になれること、そして、どんな内容なのかを全体を通して雰囲気を掴むことから始めるようにしましょう。
ポイントは、理解できないものについては「そういうもの」と一度受け止めることです。
学習を進めることで後から「そういうことか」と理解できることがたくさんあります。

まずは自分に合うと感じた参考書を使う

既に基本情報技術者試験などで経験がある方は、自分の進めやすい参考書やシリーズなどがあると思いますので、そちらを参考にするとやりやすいでしょう。

全く初めての場合、まずは実際に本屋へ行き、パラパラとめくりながら、自分に合う参考書を探すことをおすすめします。
参考書紹介などは多々ありますが、まずはその1冊をやりきれるかどうかが大切です。
推奨された参考書を使い、途中で挫折しそうであれば、使いやすそうな参考書1冊をやり抜くことの方が力になります。

Ping-tの活用をする

Ping-tは、とくにCCNAの学習サイトとして名高いです。
過去問題を解き進めることで参考書での理解をさらに深める事ができます。
大切なことは、その時不正解した問題については、解説を読み一度理解をしてみることです。
そのうえで改めて日を置いてから解きなおし、知識の定着化を試みましょう。

合格者体験談を集める

Ping-tの学習サイトではありますが、CCNAやCCNPどちらの試験についても合格者の体験記が数多くあります。

・受験日
・取得点
・何回目の受験か
・学習時間
・使用したテキスト
・学習方法
・感想
アドバイス
など、生の声を無料で情報収集できます。

CCNAの合格体験談の例として、「Png-tをやれば解ける問題ばかりだった」というような感想もあります。

ほかにもどの部分が一番理解しておけばよかったのか、など効率化のために使える情報も載せている体験記もあるので、休憩時間などを利用してぜひ情報収集をしてみましょう。

CCNAは未経験でも使える武器・CCNPは転職の強力な武器

あなたの状況によって異なる部分でもありますが、CCNAやCCNPは就職活動や転職活動の強力な武器となることは、まず間違いありません。

参照した調査結果にもあるように、資格を取得することによって、年収においても変化をつけやすい部分です。

また学習の過程で、確実に知識は吸収していくことになりますので、自分自身の人材価値を高めることが期待できます。

少しでも優良な人材として活躍し、好条件で職を掴むためにも、ぜひ注目度の高いCCNAやCCNPの資格取得に挑戦してみてください。

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この記事の監修者

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Branding Engineer編集部

株式会社Branding Engineerはエンジニアプラットフォームサービスである「Midworks」を運営。株式会社Branding Engineerが属するTWOSTONE&Sonsグループでは、エンジニアプラットフォームサービスにおけるエンジニアの連結登録数は50,000名を越え、連結稼働数も4,500名を、案件数も10,000件を超える。 ※登録数、稼働数、案件数は2024年10月発表時点の実績数値

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記載されている内容は2024年06月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日
2022.09.28
更新日
2024.06.14

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