【初心者必見】AWSの歴史を紐解く!名前の由来や発祥、近年の動向についてもご紹介
AWS(Amazon Web Service)はAmazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスです。数多くのクラウドコンピューティングサービスを持ち、世界のクラウドシェアの32%を占める世界シェアNo.1のサービスです。
この記事では、そんなAWSの概要や名前の由来、AWSの歴史、AWSの近年の動向について解説しています。AWSについて理解を深めたい人は必見です。
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AWSとはどんなサービス?
AWS(アマゾンウェブサービス)とは、Amazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスです。世界中で利用されているクラウドプラットフォームで、世界中にあるデータセンターから200種類以上の機能を提供しています。
AWSにはストレージやデータベースといったインフラテクノロジーから、機械学習やデータ分析、IoTなどの最先端のテクノロジーまで、あらゆるサービスが提供されています。
AWSのサービス内容や利用するメリットについては以下の記事でも詳しく解説していますので、興味のある方はご覧ください。
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AWSの名前の由来・読み方
AWSという名前は正式名称である「Amazon Web Services(アマゾンウェブサービス)」からきています。AmazonのWebサービスであることから、このような名前が付けられています。
また、AWSの読み方としては、アルファベットのとおり「エーダブリューエス」が一般的だと言えるでしょう。
パブリッククラウドに該当するAWS
AWSはクラウドサービスと呼ばれるサービスの中でも、「パブリッククラウド」と呼ばれるサービスの提供形態に該当しています。
クラウドサービスには「パブリッククラウド」「プライベートクラウド」「ハイブリッドクラウド」などの種類があり、その中でもパブリッククラウドはユーザーを問わずにサービスを提供しているという特徴があります。
なお、プライベートクラウドは特定のユーザーだけが利用するクラウド環境、ハイブリッドクラウドはパブリッククラウドとプライベートクラウドを用途に合わせて使い分けるものです。
また、パブリッククラウドを用途によって使い分ける形態をハイブリッドクラウドと呼ぶケースもあります。
AWSの歴史【発祥とこれまで】
AWSの始まりは、2003年頃にAmazonのサーバーインフラの展望について述べた論文がきっかけだと言われています。
クリス・ピンカム氏とベンジャミン・ブラック氏が作成したこの論文では、「今後のサーバーインフラは標準化、自動化され、ストレージなどはWebサービスに依存する」と書かれています。この論文が発表されてから3年後、AWSがリリースされることになりました。
リリース当時は「EC2(Amazon Elastic Compute Cloud )」「SQS(Amazon Simple Queue Service)」「S3(Amazon Simple Storage Service)」の3つのサービスしかなかったAWSですが、2009年には「RDS(Amazon Relational Database Service)」、2014年には「ECS(Ealstic Container Service)」など、幅広い分野でサービスを展開し続けており、現在では200種類以上のサービスを提供しています。
近年のAWSの動向
AWSは近年にかけて非常に多くのサービスを展開していますが、サービスの数だけではなく、売上げ世界でのシェアでもAWSは成長し大きな成果を上げています。
AWSの近年の動向についてご紹介しますので、これからAWSのスキルを身につけたい方、AWSを扱うエンジニアとして将来が不安な方は参考にしてみてください。
AWSの売上推移
年度 | 売上高(億ドル) | 営業利益(億ドル) |
---|---|---|
2018年 | 256.54 | 72.95 |
2019年 | 350.26 | 92.00 |
2020年 | 453.70 | 135.30 |
2021年 | 622.02 | 185.32 |
2022年 | 800.96 | 228.41 |
AWSの売り上げ推移はこのようになっています。近年においても売上高・営業利益ともに大きく成長していることがわかります。
また、2013年度における売上高は31.08億ドルほどであることから、この10年ほどで25倍ほど売上が成長しているということがわかります。
また、直近5年においては営業利益率が26%~30%ほどで推移しており、こちらも非常に高い水準であることがわかります。
出典|参照: Annual reports, proxies and shareholder letters|Amazon.com, Inc.
AWSは世界シェア1位のサービス
AWSに限らず、クラウドプラットフォームサービスには世界中に様々なものがありますが、AWSは2022年現在、世界のクラウドサービス支出において32%を占め、世界で最も利用されているサービスとなっています。
Microsoft AzureやGoogle Cloudのシェアも拡大していますが、依然としてAWSは最も利用されるサービスであり、この状況は今後も続くと思われます。
出典|参照: Worldwide cloud service spend to grow by 23% in 2023|canalys
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現在のAWSの主なサービス
現在のAWSでは200種類以上ものサービスが提供されていますが、その中でもAWSを代表する主要なサービスが存在しています。AWSを利用する場合、主要なサービスを利用するケースが多いため、どのようなサービスが提供されているのか把握しておくことが大切です。
ここでは現在のAWSの主要なサービスについて紹介していきます。
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EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)
EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)とは、AWS上で仮想サーバーを構築できるコンピューティングプラットフォームです。EC2では500を超えるインスタンスやプロセッサ、ストレージやネットワーク、OS、購入モデルを自由に選択することが可能です。
EC2では仮想サーバーを「インスタンス」と呼んでおり、「仮想マシン」と呼ばれるサーバインスタンスを作成してソフトウェアを実行するという特徴があります。
出典|参照: Amazon EC2(安全でスケーラブルなクラウド上の仮想サーバー)| AWS
S3(Amazon Simple Storage Service)
S3(Amazon Simple Storage Service)とは、AWS上で利用できるオンラインストレージです。ほぼ100%に近いデータ耐久性を持っており、ユーザーのニーズに合わせてリソースを自由にスケールすることができます。
データ量無制限であるため、データ容量を気にせずデータを保存することが可能です。業種や規模を問わず、データレイクやモバイルアプリケーションなどあらゆるユースケースでデータを保護できます。
出典|参照: Amazon S3(拡張性と耐久性を兼ね揃えたクラウドストレージ)|AWS
RDS(Amazon Relational Database Service)
RDS(Amazon Relational Database Service)とは、AWS上で利用できるリレーショナルデータベースです。MySQLをベースとしたサービスであるため、MySQLの機能を利用することができます。
RDSではデータベースのセットアップ作業が不要で、すぐにデータベースとして利用できる環境が提供されています。また、マネージド型のサービスであるため、運用や管理、スケールも容易に行えるようになるでしょう。
出典|参照: Amazon RDS(マネージドリレーショナルデータベース)| AWS
VPC(Amazon Virtual Private Cloud)
VPC(Amazon Virtual Private Cloud)とは、AWS上で利用できる仮想ネットワークサービスです。仮想ネットワーク環境を設定、管理することができ、既存のデータセンターとVPCの間でVPN接続ができるようにすることが可能です。
リソースの配置やセキュリティなど、仮想ネットワーク環境を自由に制御することができ、IPアドレスの範囲やサブネットの作成、ルートテーブルの設定によって仮想ネットワーク環境をカスタマイズできます。
出典|参照: Amazon VPC(仮想ネットワーク内での AWS リソースの起動)| AWS
AWSのサービスを利用した活用事例については以下の記事でも詳しく解説しています。
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EC2のメリットとは
ここまで紹介してきたAWSのパブリッククラウドサービスの中でも、特に有名なのはEC2です。EC2のメリットとして、サーバー構築までの時間が短く済むというものが挙げられます。
物理的にサーバーを構築する場合、自社でサーバーを用意して設定する必要があるため、コストも時間もかかります。しかしEC2であれば物理サーバーよりも手軽にサーバーを構築できるため、用途ごとに複数のサーバーを用意することも可能です。
また、状況に合わせてスペックの変更も簡単に行えるため、リソースを無駄なく活用できるでしょう。
AWSの歴史を深く理解してこう
AWSとはAmazonが提供している、200種類以上のサービスを提供しているクラウドコンピューティングサービスの総称です。
この記事で紹介したAWSのサービス内容や歴史、AWSが提供している主要サービスなどを参考に、AWSの歴史について理解を深めてみてはいかがでしょうか。
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