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Rubyが持つ5つの特徴とは?開発サービス事例もあわせて紹介

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Rubyは国際電気標準会議(IEC)で認定された日本発の言語、コードがシンプル、初心者でも勉強しやすいなどの特徴があります。Rubyを使うことにより、スクレイピングとしての活用やWebアプリの開発、Webサービス及びサイトの制作などを行うことができます。

本記事では、Rubyの5つの特徴やRubyを使ってできること、Rubyを勉強する方法について解説しています。Rubyに興味がある方は是非参考にしてみてください。

Rubyの名前の由来

Rubyとは、まつもとゆきひろ氏が開発したプログラミング言語です。まつもとゆきひろ氏はソフトウェア技術者で、大学卒業後日本タイムシェア株式会社に入社し、同社在籍中にRubyの開発に着手しました。その後、株式会社トヨタケーラムに転職した翌年にRubyを発表しました。

Rubyという名前は、まつもとゆきひろ氏の同僚が7月生まれであったため、7月の誕生石であるruby(ルビー)から取ったと言われています。

また、Rubyはプログラミング言語のPerlを参考にしており、6月の誕生石のパールに関連づけ、Perlの次の言語という意味も込められていると言われています。

Rubyの需要

RubyはWebサービスの開発を得意とするプログラミング言語です。

近年SNSや動画サイトなどのWebサービスの増加に伴い、Rubyは国内外の有名企業のWebサービスの開発に採用されていることから需要があると言えます。

Rubyは、他の言語よりコードが短くシンプルで扱いやすい点や、Ruby on Railsというフレームワークを使うことで開発のスピードを上げられる点が評価され、国内の企業で多く採用されています。また、開発に速さを求めている海外のベンチャー企業でも採用されています。

Rubyと共通点の多いPythonとの違い

RubyとPythonは両方とも、プログラミング言語の中でもシンプルでわかりやすく、人気の高い言語ですが、違いがあります。

Rubyは、Webサイト制作やSNSの開発を得意とし、Pythonは、人工知能(AI)の開発に必要な機械学習やデータ分析が得意です。

実際の開発例としては、RubyはTwitterやクックパッド、クラウドワークス、huluなどが挙げられます。PythonはYouTubeやReddit、Blender、BitTorrentなどの開発に使われています。

共通点が多い言語であっても得意分野が異なる場合があるので、各言語の得意分野を把握したうえで習得しましょう。

Rubyが持つ5つの特徴

Rubyは需要のあるプログラミング言語ですが、なぜ多くの企業で利用されているのかご存知でしょうか。

Rubyの知識を深めるために、5つの特徴を紹介します。

Rubyの特徴を知ることで、Rubyのおおまかな全体像を把握できるので、これから習得しようか検討している人は判断材料にしてみて下さい。

  • 国際電気標準会議(IEC)で認定された日本発の言語である
  • コードがシンプルである
  • 初心者でも勉強しやすい
  • オブジェクト指向言語とスクリプト言語両方に分類される
  • Ruby on RailsでWebアプリの開発ができる

1:国際電気標準会議(IEC)で認定された日本発の言語である

Rubyは、日本発のプログラミング言語として、国際電気基準会議(IEC)から国際規格として認定された初めての言語です。

日本で開発された言語であるため、日本語で解説された情報が多く、英語圏で開発された他の言語より日本人にとって学習しやすい言語と言えるでしょう。

2:コードがシンプルである

Rubyは、他の言語と比べてコードがシンプルでわかりやすく作られています。

Rubyは可読性が高いため、他人のコードを読んでも理解しやすい言語です。コードの書き方が難しくないのも良い点だと言えます。

3:初心者でも勉強しやすい

Rubyは、前述した通りコードがシンプルなため、プログラミング初心者に優しいのが特徴です。

プログラミングで使用される英語をある程度理解できれば学習できるでしょう。ただ、Rubyに限らずコードを書くうえで必要な変数や演算子、クラス、メソッド、ループなどを身につけなければなりません。その他にも文字列や戻り値、検索などプログラミングするための基本的な能力も必要なので努力も必要です。

初心者でも勉強しやすいうえに、多くの企業で利用されているRubyは魅力的な言語と言えます。

4:オブジェクト指向言語とスクリプト言語両方に分類される

Rubyは記述形式だとオブジェクト指向言語で、実行形式だとスクリプト言語という両方の特徴を持っています。

オブジェクト指向言語は、言葉の意味通りプログラムに必要な機能をモノに例えて使い、プログラムの変更がしやすい言語です。

スクリプト言語は、コンパイルというパソコンがソースコードを理解できるよう翻訳する作業をせずに実行できるためすばやく開発できる言語です。

Rubyの特徴であるシンプルさや開発の速さは、オブジェクト指向言語とスクリプト言語両方の性質があってこそと言えるでしょう。

5:Ruby on RailsでWebアプリの開発ができる

Rubyは、Ruby on Railsという有名なフレームワークでWebアプリを効率よく開発できるという特徴があります。

Webアプリを開発するには、土台となる機能を自分で作成しなければなりませんが、フレームワークを使うことで作業を省略することができ、開発期間の短縮が可能です。

Ruby on RailsはMVC(Model、View、Controller)という概念が使われており、各要素の役割が決まっているため、開発しやすいと言われています。


▶︎Rubyのフレームワークについて詳しく知りたい方はこちら!

Rubyを使ってできる4つのこと

RubyはWeb開発を中心に現在需要が増加傾向にある動画サイトやSNSの開発に使用されています。Rubyは汎用性が高く、豊富なライブラリがあるため、習得すれば広い分野で活躍できるでしょう。

ここではRubyを使ってできることを4つ紹介します。

Rubyは64bitの環境があれば、無料でインストールできるため、導入に費用がかかりません。

Rubyを触りながら、できることを知り理解を深めましょう。

1:スクレイピングとしての活用

スクレイピングとはWeb上にあるデータを集め、必要な情報を抽出し、新しい情報に加工することです。

Rubyにはスクレイピングに使えるライブラリがあります。そのため、Rubyは他の言語と比較すると、スクレイピングに活用される機会が多いと言えるでしょう。

2:Webアプリの開発

Rubyのできることの中で、特に有名なのがWebアプリの開発です。

他のプログラミング言語でもWebアプリの開発をすることはできますが、RubyはRuby on Railsを使うことで開発の時間を短縮でき、他の言語より速くWebアプリの開発ができます。

これからWeb開発の分野で仕事をしたい人は、初心者でも挑戦しやすいRubyの取得を検討してみて下さい。

3:スマホアプリの開発

Rubyは、RubyMotionやRubotというライブラリを使用することでスマホアプリを開発できます。

一般的にスマホアプリの開発と言えば、JavaやSwiftなどを用いることが有名ですが、Rubyでもスマホアプリの開発が可能です。

4:Webサービス及びサイトの制作

Rubyは、Ruby on Railsを用いることで、Webサービス及びサイトの制作を速く行えます。

Ruby on Railsを使えばWebアプリ同様に、難しいコードが不要なため初心者にも優しく、短時間で制作できるのが魅力です。

Rubyで開発されたサービス事例6選

Rubyの得意分野としてWebアプリやSNSの開発があることを紹介してきましたが、実際どんなWebアプリなどを開発したのかご存知でしょうか。

国内外あわせて6つのサービス事例を紹介します。

Rubyは、多くの人が利用している有名企業のWebサイトやSNSを開発しているので、需要の高さを知ることができるでしょう。

1:Airbnb

Airbnbは、世界中で利用されている宿泊サイトで、ホテルのような宿泊施設ではなく、一般の人が所有している部屋などを提供しているサイトです。

Airbnbがスタートアップ企業の時に速く開発をするため、Ruby on Railsを採用しています。

スタートアップ企業の開発事例として、スタイルガイドが公開されているので、興味のある人は、ぜひチェックしてみて下さい。

2:クラウドワークス

クラウドワークスは、国内で有名な仕事マッチングサイトの1つです。

仕事の受注と発注は、個人法人に関わらず行えるため、会社員の副業やフリーランスの仕事探しのツールとして役立ちます。フリーランスを目指している人は、これから利用する可能性があるのでチェックしてみて下さい。

クラウドワークスのような、Ruby on Railsをフレームワークとして利用しているサイトは、組み立てやすくシンプルなため、仕様の変更にも速く対応することができると言えるでしょう。

3:GitHub

GitHubは、エンジニアのために作られたソフトウェア開発ができるプラットフォームです。

4,000万人ものエンジニアが利用している有名なサイトで、数多くのソースコードを公開しています。プログラミング言語のエンジニアは、GitHubでプログラミングの勉強やビジネスを行うことが可能です。

Ruby on Railsを利用したことにより、コードレビュー機能やプロジェクトの管理といった多機能なサイトを作ることに成功しています。

出典:開発者のためのコミュニティ|GitHub
参照:https://github.co.jp/

4:クックパッド

クックパッドは、Ruby on Railを用いて開発した国内で有名なレシピサイトです。

クックパッドは、多くの人が利用するサイトのため、多くの情報を管理しなければなりませんでした。Ruby on Railsで開発することで、ログイン画面や会員の登録画面などを効率よく管理しています。

クックパッド開発者ブログというサイトにRubyによる開発についての情報があります。開発者の会議のプロセスなど、Rubyの技術面以外の情報も記されているので、興味のある人は読んでみて下さい。

5:Twitter

Twitterは世界中で利用されているSNSで、Rubyで開発されました。

現在TwitterはRubyから別の言語に移行していますが、Ruby on Railsを使った大規模なSNSだったことに間違いないでしょう。

RubyはSNSの開発を得意とし、Twitterも他のスタートアップ企業と同じく、開発に速さを求めていたことからRubyを採用したと言えます。

6:Hulu

Huluは、ネット環境があれば視聴できる有名な動画サイトです。

数年前から人気のあるVOD(ビデオオンデマンド)に属しており、日本でも知名度があります。

Ruby on Railsをスタートアップ時から採用していました。現在ではユーザーに見えないサーバーサイドの処理を行うバックエンドで活躍中です。

Rubyを勉強する3つの方法

Rubyをこれから習得したい人やスキルアップしたい人の中には、どのように勉強すればいいか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

ここではRubyの主な勉強方法を3つ紹介します。

コストを抑えたい、すき間時間に勉強したい、最短で学びたいなど勉強方法の選び方は人それぞれです。

また、自分に合う勉強方法は1つとは限りません。いくつか組み合わせてみるのも良いでしょう。Rubyの勉強方法を探している人は、ぜひ参考にしてみて下さい。

1:学習サイトを活用する

Rubyの学習サイトには、テキストや動画、ゲーム形式で学べるサイトがあり、学習者が飽きずに学べるよう工夫されています。

学習サイトの中には無料で利用できるサイトがあるため、コストを抑えることができ、インターネットを利用できる環境であれば、勉強したいタイミングで学習することが可能です。

Rubyの学習サイトはいくつかあるため、1つのサイトだけではなく、学びたい内容に応じて複数使い、学習後テストを行うことで実力をつけていきましょう。

2:スクールを活用する

独学だと自分のレベルを把握することが難しく、何から勉強すればいいのか、優先順位をつけにくいです。プログラミングスクールを活用すれば、現役のエンジニア講師のいる環境で客観的な意見のもと学習内容を管理できます。

独学と比べると受講料など費用がかかりますが、無料の体験コースを設けているスクールもあるので参加してみるのも良いでしょう。受講期間は内容によりますが、1〜6ヵ月など選ぶことができます。

1人で勉強するのに不安を感じる人や丁寧に勉強したい人はスクールを活用してみて下さい。

3:書籍を活用する

まずはRubyの全体像を知りたいのであれば、手に取りやすい書籍がおすすめです。

書籍は、初心者の入門書から上級者まで幅広く本があるため、学習者のレベルに合わせて購入でき、スクールなどと比べると安い費用で学べます。

書籍の良いところは、欲しい情報が1冊にまとまっているところです。入門書を購入すれば、初心者に必要な知識を1冊で得られるメリットがあります。

Rubyを習得する際の費用を抑えたい人は、無料の学習サイトと書籍を組み合わせるなど使い方を考えてみて下さい。


▶︎Rubyを勉強する方法 詳細記事はこちら!

Rubyの特徴を理解しよう

Rubyが持つ特徴と開発サービスの事例などを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

Rubyの持つ特徴があれば、速い開発ができるうえに、WebサイトやSNSなど幅広い条件で開発することができます。

Rubyは習得しやすいにもかかわらず、需要のある言語のため今後も必要とされる言語です。

仕事の幅を広げたい人やスキルアップをしたい人は、学習サイトやスクールを駆使してRubyを習得してみて下さい。

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この記事の監修者

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Branding Engineer編集部

Branding Engineerは、フリーランスエンジニアと企業のマッチングサービスである「Midworks」中心としたエンジニアプラットフォーム事業、総合WEBマーケティングソリューションサービス「Digital Arrow Partners」を中心としたマーケティングプラットフォーム事業を運営。

Branding Engineerは、フリーランスエンジニアと企業のマッチングサービスである「Midworks」中心としたエンジニアプラットフォーム事業、総合WEBマーケティングソリューションサービス「Digital Arrow Partners」を中心としたマーケティングプラットフォーム事業を運営。

記載されている内容は2024年05月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日
2022.06.13
更新日
2024.05.15

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