RPAの副業は稼ぐことは可能?必要なスキルや・案件獲得するための探し方も紹介
RPAの副業は、在宅案件が少ないですが、需要は上昇傾向です。案件の種類としては、コンサルティング案件やエンジニア案件などがあり、開発スピードが早いという特徴があります。収入アップにつながる可能性があり、ライフスタイルのデザインも可能なので、おすすめの副業と言えるでしょう。
本記事では、RPAの副業のメリットや具体的な案件とその単価例、必要なスキルについて解説しています。是非参考にしてみてください。
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RPAエンジニアの副業事情
RPAは、人間がおこなうパソコン動作を記憶させて自動化する技術です。RPAによって今まで時間をかけていた事務作業等が大幅に短縮され、将来的な労働人口不足に対応できると期待されています。
社会問題を解決することが期待されているRPAの副業案件には、どのような特徴があるのでしょうか。
- 需要は徐々に高まっている
- RPAの在宅副業案件は現状少ない
- 開発スピードが早い
需要は徐々に高まっている
RPAは注目されているものの、まだまだ普及が進んでいないため、依頼案件数は少なめです。しかし、大手企業ではバックオフィスの事務作業の効率化を目指して導入が進んでいます。それに伴い、RPAの副業案件は今後増加が見込まれるでしょう。
RPAの在宅副業案件は現状少ない
RPA自体がまだ新しい分野であるため、実際の普及はまだまだ進んでおらず、RPAの副業案件は少ない状況です。
しかし、人材不足や働き方改革の後押しもあり、RPAへの期待は高まっています。それに伴い、外部へのRPA開発の発注増加が見込まれるでしょう。
開発スピードが早い
RPAは、人間のパソコン操作を記憶させるツールであり、ロボット開発のようなコーティング作業が不要で開発がスピーディであるという特徴があります。作成後に修正もできるので、時間が取れない副業であっても柔軟に対応しやすいでしょう。
RPAエンジニアが副業するメリットとは
単調なルーティン作業を自動化し、効率よく業務をこなすRPAは今後需要が見込まれる分野です。他のシステム開発と違い、RPAエンジニアが副業しやすいメリットとして4つが挙げられます。
- 収入アップにつながる可能性
- ライフスタイルをデザイン可能
- 理想とするRPAエンジニアに近づける
- スキルアップにつながる
収入アップにつながる可能性
RPAの開発案件をこなすほど稼ぐことができ、給与所得以外の収入を得ることができます。本業の繁忙期やスケジュールと被らないように調整し、自分に負担を掛けないように気を付けることが大切です。
ライフスタイルをデザイン可能
RPAの開発はシステム開発よりも作成がスピーディで、在宅やリモートで対応可能な案件も多くあり、ライフスタイルに合わせて調整できます。あくまでも本業を優先し、副業は働く時間や場所が柔軟な案件を選ぶほうが働きやすいでしょう。
理想とするRPAエンジニアに近づける
受注する案件を自分で選べるため、理想とするRPAエンジニアに向けて、実績や経験を積む機会が得られます。本業でRPA開発をするエンジニアの場合、RPAの開発知識を活かして、コンサルティング案件の経験を積むといったことも可能になります。
スキルアップにつながる
副業でRPA案件を受注することで、自分のスキルアップにつながる仕事に直接携われる場合があります。本業が会社員の場合、仕事内容を自ら選ぶことは難しく、自分がやってみたい仕事に中々携われないこともあるでしょう。
自分で仕事を選んで受けられるからこそ、本業では携われないような難しい仕事に取り組むチャンスに恵まれる場合もあり、自らの成長を目指すことが可能になります。
ではRPA案件とは?
単調作業の自動化と聞くとマイクロソフト社のExcelマクロ機能が認知されていますが、Excelマクロ機能の場合、作業を実行できるアプリケーションはMicrosoft Officeに限定されます。
それに対してRPAは、複数のアプリケーション操作を自動化できることが特徴です。RPAはパソコン上で行うほぼ全ての操作を記憶させて実行できます。
RPAを開発、実行する場合はRPAツールを使うことが一般的です。RPAの副業案件を請け負う場合、その企業が使用または導入を検討しているツールを使って作業します。
RPA案件とは、特定のRPAツールを使ってパソコン上の単純操作を自動化させたり、既にあるRPAシステムに改善の余地が無いかを提案したりして、作業の効率化をクライアントに提供することが目的になります。
RPA案件を請け負うためには、企業側の要望に対応できるRPAツールの知見や実績があった方が有利になるでしょう。
どのようなRPAツールがある?
RPAを作成する場合、ツールの使用が一般的です。RPA作成ツールは多種多様で、企業によっては使用システムの指定もあります。シェアが高く、指定されることも多いRPAツールを紹介します。
WinActor
WinActorは、NTTアドバンステクノロジー株式会社が提供するRPAツールです。国内開発によるRPAツールの中で認知度が高いツールになります。
WinActorは、Windowsパソコンで行う多くの処理を自動化できることが特徴です。また、動かせるアプリケーションも多くあります。
実用性が高く、様々な業務の効率化が実現できるでしょう。
UiPath
UiPathは、UiPath社が開発しているRPAツールで、国内外で高いシェアを誇るツールです。
ロボット開発をするツールの「UiPath Studio」、ロボットを管理統制する「UiPath Orchestrator」、開発したロボットを実行する「UiPath Robot」などを使用し、音声テキスト処理やシステムなどの複雑な自動化システムも作成できることが特徴です。
BizRobo!
BizRobo!はRPAテクノロジー社が開発した国産のRPAツールです。バックグラウンド型(SaaA型)であり、複数のロボットを1つのパソコンで動かせることが特徴です。
一般的なRPAツールは1つのパソコン画面で1つのRPAのみ操作できますが、BizRobo!であれば1ライセンスで無制限のロボットを稼働できるため、低コストで導入しやすいというメリットがあります。
RPA副業案件の種類
RPAの副業案件は大きく分けて2種類あり、開発に携わる「エンジニア系」と、RPAに関する知識や経験を活かす「コンサルティング系」に分かれます。
それぞれどういった違いがあるのかを紹介します。
コンサルティング案件
コンサルティング系のRPA案件は、RPAを使った業務効率改善の相談に対して提案をおこないます。クライアントから直接ヒアリングし、RPAで代替可能な業務を提案します。RPA導入後の効率改善を測定する場合もあります。
クライアントの経営課題の解決に直接携れるので、RPAエンジニアのスキル以外にも問題点への着眼点や提案力も問われるでしょう。
エンジニア案件
エンジニア系のRPA案件は、RPAの設計や保守といったシステム開発する仕事です。RPAのシステムに明確な指示を出すためには、的確なシナリオを作成するスキルも問われます。
RPA以外にもJavaScriptやVBAなどで対応する場合もあるため、RPAで対応しにくい作業を自動化できるスキルがあると獲得できる案件の幅も広がる可能性があります。
また、クライアントの要望をもとに直接RPAに落とし込むため、ヒアリングするスキルも重要になるでしょう。
RPA副業案件の単価相場は?
RPAの副業案件の想定月収は、勤務日数が週2日の場合200,000円程になります。勤務日数や提案できる内容によっては、それ以上の収入も見込めます。コンサルティングも含めた案件やシステム設計と保守まで担う案件の場合は、より高単価となるでしょう。
(RPA案件例)
【RPAサービスのCS|月間40~64時間】シードスタートアップの自社サービスの立ち上げ
営業が獲得した顧客のオンボード案件。営業の数値管理・更新・ダッシュボード化、経理財務の数値集計・請求書発行の自動化(一部入力可)
勤務日数:週2日
想定月収:~190,000円
必須スキル:toBサービスのCS経験
尚可スキル:MA、RPA、SFAの取り扱いやセールス経験、マーケティングの知見
出典:【RPAサービスのCS|月間40~64時間】シードスタートアップの自社サービスの立ち上げ!! | 「週2回」からのフリーランス向け求人・案件なら【ITプロパートナーズ】
参照:https://itpropartners.com/job/detail/11533
RPA副業案件に必要な経験・スキル
RPAに関わる案件を副業として請け負う場合、必要な経験やスキルはどういったものがあるのでしょうか。システムの開発スキルが無い場合や、RPAを開発するために役立つ経験について紹介します。
課題解決力
RPAの開発目的は業務効率を軽減するための単調作業の自動化であり、業務の問題点を解決できるスキルが必須です。クライアントの要望を正しく理解することはもちろんですが、更なる課題に対し改善策を提案できることを目指すと、自分のスキルアップにも繋がるでしょう。
幅広いRPAツールへの知識
RPAはツールを使って開発する場合が多いため、幅広くRPAツールを使いこなせるほうが有利になるでしょう。
RPAツールは多種多様で特徴も異なります。案件獲得拡大のために新しくツールを導入し習得する場合には、そのツールの需要があるのかを確認した上で導入するようにしましょう。
エンジニアとしてのスキル
RPAはロボット開発のような難しい行程が無くてもツール作成が可能ですが、WEBエンジニアやシステム開発のスキルや経験があると、RPAの開発やコンサルティング案件の獲得にも有利になるでしょう。
システム開発の経験が無い場合、案件内容によっては未経験でも可能な場合もあります。しかし、RPAに関わる業務に携わったことがある経験やクライアントの相談内容に対して理解できる知見は必要です。
バックオフィスで働いた経験
RPAは人間のパソコンを使った作業を記憶させるケースが多いため、バックオフィス作業に携わった経験や知識が役立ちます。
どういった業務内容なのか、どのように作業効率を改善できるのか知っているとクライアント側の要望を把握しやすく、的確な提案やサポートがしやすいでしょう。
RPA副業案件の探し方
RPAの案件副業の求人情報は多くはないため、すぐに探すことは現状では難しいでしょう。しかし、いきなり企業に自分で営業し、新規案件を獲得することも現実的ではありません。
本業を続けながら副業を探す手伝いをしてくれる様々なサービスや、企業に営業して案件獲得する以外の方法を紹介します。
知人・友人の紹介
人手や資金が潤沢な企業は、業務効率化にRPAを取り入れる動きはまだまだ浸透していないのが現状です。そのため、個人事業や中小企業を経営している友人や知人に直接アプローチするという方法も有効です。
個人事業や中小企業は、人手が足りないことが多く、事務作業の工数削減を検討している場合があります。普段からSNSやセミナーなどで人脈を作り、情報収集しておくことも良いでしょう。
エージェントの利用
本業が忙しい場合には、副業案件を専門に取り扱うエージェントサービスを活用する方法もあります。自分に合った副業案件を効率的に探してくれたり、クライアントと条件交渉の連絡を取ってくれたりします。
副業エージェントは、勤務日数や稼働時間が少ない案件やリモート可能な案件も多く取り扱っており、自分のスキルや都合にあった案件を探して提案してくれます。エージェントを活用することで、無理なく取り組める案件とマッチングしやすくなるでしょう。
クラウドソーシングの利用
クラウドソーシングサイトにも副業で取り組める案件が掲載されています。
クラウドソーシングサイトは案件数が多く、業務委託の仕事をインターネット上で受注しオンラインで完結できますので、本業の合間に対応しやすいことが特徴です。フルリモートであれば本業との両立もしやすいでしょう。
取り組みやすい難易度の低い案件から、高度なスキルが必要な高単価案件まであります。求められるスキルや案件が幅広いことも特徴です。
企業への直接営業
企業の問い合わせフォームやSNSを活用して企業に直接自分を売り込み、新規案件を獲得することも可能です。
直接請け負う場合、仲介業者を通さないため中間マージンを取られないこともメリットになります。また、クライアントと直に交渉できるため、大きな案件を獲得できる可能性もあるでしょう。
RPA副業案件の獲得におすすめのエージェントサービス
RPAの副業案件を獲得したい場合、企業や知り合いから受注する以外にも求人エージェントサービスやクラウドソーシングサイトに登録して探す方法があります。
認知度が高く案件数が多いサイトと特徴を紹介します。
ITプロパートナーズ
エンジニア向けの公開案件が多く、週2、3日の勤務案件やリモートで対応可能な案件も数多く紹介していることが特徴です。本業で時間が取れなかったり地方に住んでいたりする場合は、リモート案件を選ぶと副業で対応しやすいでしょう。
ランサーズエージェント
フリーランス向けの大手クラウドソーシングサイトであり、依頼者と受注者のやり取りをインターネット上で完結できるので副業として対応がしやすいことが特徴です。
依頼が完結し報酬の支払いが発生すると、請負側に支払われる報酬金額よりシステム手数料として、一律で依頼料の16.5%が差し引かれます。
案件の幅も広く、未経験向けの案件からスキルを活かした高単価案件などを取り扱っています。
出典:システム手数料改定のお知らせ|Lancers
参照:https://info.lancers.jp
BIGDATA NAVI
BIGDATA NAVIは、ビッグデータとデータサイエンスのエンジニア案件を多く取り扱っており、AIや機械学習についての案件も扱っているフリーランスエージェントです。
無料会員登録すると、非公開求人も参照できるようになります。コンサルタントもAI領域に詳しいため、自分のスキル把握や適切なサポートを得意としています。案件の多くは東京を中心とした都心が多く、リモート案件は少なめです。
レバテックフリーランス
レバテック株式会社が運営する、フリーランスエンジニア向けのエージェントサービスです。案件数が多く、高単価な案件も多く扱っていることが特徴です。
利用者向けの福利厚生サービスや、コンサルタントが案件探しを手厚くサポートしてくれ、利用者の評価も高い傾向にあります。高単価な案件は、その分実務経験が問われるので、経験が無い場合や実績が少ない場合には案件を探すことが難しい可能性があります。
lotsful
自分のキャリアアップに繋がる副業とのマッチングをコンセプトにしており、幅広い案件からユーザーと企業をマッチングさせてくれることが特徴です。
キャリアカウンセリングしてくれるタレントプランナーが経験やスキルを把握し希望に合った案件を提案してくれます。週1からの案件やリモート案件も取り扱っています。
RPAの副業へ取り組む際の注意点
RPAに関わるスキルを活かし、副業することはメリットがたくさんあります。しかし、あくまでも本業を継続しつつRPA案件の副業を始める場合、本業に差し支えないようにすることが重要です。
副業を始める場合の注意点を紹介します。
- 就業規則を必ず確認する
- 競合企業の仕事は受けない
- 本業とのバランスをとる
- 確定申告をする
就業規則を必ず確認する
本業の勤め先が副業を禁止している場合は、副業することはできません。就業規則に定められているので、必ず確認するようにしましょう。場合によっては事前に申請が必要な場合もあります。
勤め先が副業を禁止していることを知った上で隠れて副業した場合、発覚するとトラブルになる可能性もあるため注意しましょう。
競合企業の仕事は受けない
案件の中には、本業と競合する企業が依頼元になっているケースがあります。競合企業と関わりを持つことで、本業で勤めている企業から機密情報漏洩などを疑われてしまうトラブルに発展する可能性があります。競合企業からの案件は受けないように留意しましょう。
本業とのバランスをとる
副業する上で一番大切なことは、本業に差し支えないことです。
多く稼ぐために副業案件を受注しすぎると、体調面などで本業に支障が出る場合があります。確保している時間でこなせる内容かどうかを検討し、自分が無理せずこなせる範囲で副業案件を受注するようにしましょう。
確定申告をする
副業の年間収入が20万円を超える場合、確定申告が必要です。
副業で得た所得にも税金を納める必要があります。所得があるのも関わらず申告していないことが発覚すると、納税に追加して無申告課税や延滞税などが発生する可能性があるため注意しましょう。
出典:副収入などがある方の確定申告|国税庁HP
参照:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/kakutei/kakutei/fukugyo.htm
RPAの副業を検討しよう
RPA案件は開発がスピーディでクライアントの要望に合わせて作成しやすく、副業としても対応しやすい特徴があります。
働き方改革や人件費の削減が注目されており、RPAを導入する企業も増加傾向にあります。ますますRPAに関わる依頼案件は増加し、RPAの開発案件やコンサルティング案件の依頼も増えていくでしょう。
RPAは自分の仕事の経験を活かして、単調なパソコン作業の業務工数削減に大きく貢献ができる分野です。開発も専用ツールを使用することがほとんどですので、自分のキャリアアップのために各ツールを学ぶこともその後の人生にプラスとなるでしょう。