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女性がSEとして活躍できる理由とは?メリット・デメリットも紹介

女性がSEとして活躍できる理由とは?メリット・デメリットも紹介のイメージ

ITエンジニアとして働く女性は2020年時点で40,065人でしたが、2022年には44,089人となっています。SEは、仕事内容に男女差がなく、専門的なスキルがあれば活躍できるため、女性が活躍しやすいと言われています。

本記事では、女性がSEとして活躍できる理由や女性にとってのSEのメリットなどを詳しく解説しています。SEに興味を持っている方、SEを目指している方は是非参考にしてみてください。

女性のSEが増えているのは本当?

JISA一般社団法人 情報サービス産業協会の情報によると、ITエンジニアとして働く女性は2020年時点で40,065人でしたが、2022年時点では44,089人となっています。2020年から2022年の調査時点では、1割ほど増えています。

なお、同調査ではITエンジニアとして働く男性の数字も掲載されています。それによると、男性のITエンジニアは2020年では149,389人でしたが、2022年には145,545人になっており減少傾向にあります。このことから、ITエンジニアの中で女性の割合は増えています。

出典:2020年版 情報サービス産業 基本統計調査|JISA一般社団法人 情報サービス産業協会
参照:https://www.jisa.or.jp/Portals/0/report/basic2020.pdf

出典:2022年版 情報サービス産業 基本統計調査|JISA一般社団法人 情報サービス産業協会
参照:https://www.jisa.or.jp/Portals/0/report/basic2022.pdf

SEの主な仕事内容

「SE(システムエンジニア)」の仕事とは、クライアントの要望に従って仕様を決め、設計することです。主な仕事内容は、要件定義や基本設計、詳細設計、テストなど多岐にわたります。

まずクライアントの要望に沿うためにはどのような仕様にすればいいのか考え、要件定義を行います。クライアントの要望に沿った基本設計を行い、それを実現するための詳細設計をしてシステムを完成させた後、テストを行って設計通りのシステムになっているか確認します。

実際にシステムを稼働させて、システムの保守・運用までを担当することもあります。

女性がSEとして活躍できる理由

女性も男性のように仕事で活躍できるようになってきましたが、それでも活躍しやすい職種があれば、活躍しにくい職種もあるでしょう。その中でもSEというのは、女性が活躍しやすい職種と言われています。

ここでは具体的に、どのような理由で女性がSEとして活躍しやすいのか紹介します。女性SEを目指している場合や、SEになるかどうか迷っている方は、ぜひこちらを参考にしてみてください。

仕事内容に男女の差がない

男女の差が出てしまう仕事内容には、たとえば肉体労働などがあります。

SEの仕事は力を使う訳ではないため、女性でも男性と同じ条件で、一緒に仕事をしていくことが可能です。そのため、女性も活躍できる環境でしょう。

専門的なスキルがあれば活躍できる

SEになるためには、特別な学歴や資格が必要ではありません

SEの仕事は、専門的なスキルがあれば誰でも活躍できるため、問題なく活躍できる仕事となっています。

またそれらの専門的なスキルも、プログラミングスクールやキャリアスクールなどで学べば取得可能です。文系出身の場合でも、SEのスキルは身に付けやすいでしょう。

豊富な言語能力を活かすことができる

SEはチームで仕事をするため、チームワークが大切な場面で意思疎通をスムーズにするために、言語能力が必要になります。

チームワークが大切な場面で意思疎通をスムーズにするために、豊富な言語能力や非言語能力が役立つでしょう。

女性SEのメリット

女性がSEを目指すことに、どのようなメリットがあるのか、あらかじめ知っておきたいという人も多いでしょう。

ここでは、実際に女性がSEになるとどんなメリットがあるのか具体的に紹介しますので、参考にしてみてください。

年収に男女の格差がない

男女の賃金格差は、男女共同参画局のデータによると減少傾向にはありますが、それでも現在も大きな格差があります。しかしSEの仕事内容は男女の差がないこと、女性でもSEとして役職に就く人が増えていることなどから、年収においても大きな格差はないでしょう。

出典:男女間賃金格差(我が国の現状) | 内閣府男女共同参画局
参照:https://www.gender.go.jp/research/weekly_data/07.html#:~:text=%E6%88%91%E3%81%8C%E5%9B%BD%E3%81%AE%E7%94%B7%E5%A5%B3%E9%96%93%E8%B3%83%E9%87%91,%E5%88%86%E3%81%8B%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%90%E5%9B%B3%EF%BC%92%E3%80%91%E3%80%82

専門的なスキルが身に付く

SEの仕事に限らない話だとは思いますが、SEの仕事は入社時から専門的なスキルを持っていなくても、業務をしながら身に着けることができます。

SEとして働いていれば、必要な専門的なスキルが自然に身に付きます。もし、ライフイベントや別職種へ転職したとしても、実務でやった知識は覚えていることでしょう。

キャリアが中断したとしても、SEの専門的なスキルは身に付いているはずなので、キャリアに復帰することが可能になるでしょう。

再就職・転職しやすい

一度就職した後に転職するのは大変でしょう。しかしSEであれば、どこに勤めたとしてもSEの仕事内容に大きな違いはありません。

SEは人手不足の傾向にあるとも言われています。SEであれば、再就職・転職しやすく、自分の希望に合う企業を見つけやすいでしょう。

成長が感じられやりがいがある

SEの仕事には、プログラミング言語の知識が必要です。また、そのプログラミング言語にもいくつも種類があり、代表的なものだけでも3つ、SEとして押さえておきたい言語となると10を超えます。言語以外に、システムに関する知識も不可欠です。

SEとして働く中で、新たなプログラミング言語を習得したり、システムに関する知識を得たりすることによって自分自身の成長を実感しやすく、仕事にやりがいを感じられるでしょう。

リモートワークなど働く場所を選ばない

満員電車が苦手な人でもリモートワークや働く場所を自由に選べれば、嫌な思いをあまりせずに仕事に集中することができるでしょう。

リモートワークが可能であれば、自宅にいながら仕事ができるので、家事や育児などと両立しやすいというメリットがあります。そのため、SEは子育て中でも活躍しやすい仕事といえるでしょう。

フレックスタイムを導入している企業も多い

たとえリモートワークが可能でなくても、SEを募集している企業にはフレックスタイム制を導入している企業が多いという特徴があります。

フレックスタイムで出勤時間がある程度自分の自由になれば、子どもの送り迎えも仕事に影響なく行えますし、この日は早く帰宅したいといった要望も叶えやすくなります。仕事中心ではなく、ワークライフバランスを実現しやすい働き方になるでしょう。

未経験からでも目指せる

SEの仕事は専門的なスキルがあれば可能なため、未経験でもOKな求人が多く、目指しやすいでしょう。

IT業界は人手不足の傾向にある、ということもその一因だと考えられています。人手が少ないことから経験がある人だけを採用するといったことが難しく、未経験でもスキルがあればOKという求人が多いです。

学歴に関係なく目指せる

就職時や転職時に学歴を問われることがよくありますが、SEの場合は、問われることは少なく、SEとして活躍できるだけのスキルがあれば問題ないとされるため、学歴に関係なく目指せるでしょう。

文系の大学を出たので理系でないことが気になる、ということもあるかもしれません。しかしSEに、学歴や学問の分野は関係ありません。そのため、文系であってもSEとしてのスキルがあれば問題なく目指せます。

仕事に集中しやすい環境である

女性が多い職場で起こりがちな、陰口や人間関係が苦手な人もいるのではないでしょうか。SEの場合は基本ドライな仕事環境であることが多いため、仕事以外の問題が起こる可能性が低くなります。そのため、仕事に集中できるでしょう。

女性SEのデメリット

女性がSEになることにはさまざまなメリットがあります。しかしその一方で、SEになることにはデメリットがあることも事実でしょう。大切なことは、メリットと共にデメリットについても知り、SEになるかどうかを総合的に判断することです。

ここからは、実際にどんなデメリットがあるのかを紹介します。メリットと共に、こちらのデメリットもしっかり押さえておきましょう。

長時間労働・休日労働になりがち

SEの仕事には納期が存在するため、スケジュールによっては長時間労働や休日出勤を求められることもあるでしょう。

クライアントと決めた納期までに余裕があればいいのですが、短い納期になった場合は納期に間に合わせるために、長時間労働や休日労働になる場合もあります。

またSEとして、システムの開発やテストといった下流工程にまで、関わることを要求される場合もあるでしょう。

産休・育休制度が整っていない企業も多い

SEとして働く女性が増えてきたとはいえ、もともとは男性が多い職種でした。そのため、現在でも産休や育休制度が整っていない企業が多いことに注意しましょう。

女性の数が少ない企業に就職・転職した場合、ライフイベントのタイミングによっては、会社を辞めなければならなくなってしまう可能性もあります。

事前に産休・育休制度が整っているかを確認しておきましょう。

女性のSE自体が少ない

悩みや問題を相談できるような女性SEが周囲に少なく、悩み事を抱え込んでしまうケースもあるでしょう。

女性が少ないと、女性としての悩みを共有してくれる人がいないため、周囲の理解を得ることが難しい場合があります。

まだまだ男性が多い

働く企業によっては、周囲が男性のSEばかりという環境になる場合もあるでしょう。

女性SEを積極的に採用している企業であれば、女性SEが多い場合もありますが、それ以外の企業ではまだまだ男性SEが多いのが現状でしょう。

管理者等キャリアアップが難しい

女性SEの場合、SEとして働いていても、管理者等のキャリアアップが難しいと感じる職場もあるでしょう。

これまでは女性SEの数が少なく管理者等にキャリアアップしている人がおらず、前例が少ないためです。ただし管理者等キャリアアップできない訳ではありません。

女性SEが増えてきていますので今後、管理者等にキャリアアップする人も増えてくるでしょう。

SEに求められるスキル

実際に、SEとなるために必要になるスキルはいくつかあります。

ここでは代表的なSEになるために必要なスキル、求められやすいスキルを紹介します。未経験でSEを目指す場合や、SEとして自身のスキルを伸ばしたい場合は、ぜひこれらのスキル取得を目指してみましょう。

IT全般に関するスキル

SEは仕事でシステムやプログラミングに関わることになります。IT全般に関するスキル、たとえばネットワークやサーバー、データベースやセキュリティに関する知識やプログラミングの知識等が必要になるでしょう。

とくに、プログラミング言語の知識は、SEには必要不可欠といえます。対応できる言語が多ければ、それだけSEとして活躍できる環境も増えるでしょう。

また、この他にExcelやWord、PowerPointといったオフィス関連ソフトを使うことも多いため、これらの知識も必要です。

品質管理に関するスキル

SEは条件の範囲内でクライアントの要望に沿った、できる限り高品質なシステムを開発する必要があります。品質の高いシステムを開発するには、品質管理に関するスキルが必要です。

品質管理では、まずどこまでの品質にするかSCOPEを定義すること、SCOPEを満たしている環境になっているかシステムのテストやレビューの計画を策定します。それから、テスト・レビューを実施してSCOPEをチェックする作業が必要になります。

SEを目指すのであれば、品質管理に関するスキルを身に付けておきましょう。

理論的な思考力

SEとして最適なシステムを開発するためには、理論的な思考力が必要になります。

理論的な思考力があることで、クライアントやチームにシステムについて説明しても矛盾が起こらず、納得してもらいやすくなるでしょう。もしシステム開発でトラブルが起きても、理論的な思考でスムーズに対応できます。

マネジメントスキル

SEの仕事は要件定義から基本設計、運用までが範囲となっています。これらの工程を管理することがSEの仕事であることから、マネジメントスキルも求められるでしょう。

また、マネジメントスキルを身に付けたSEは、プロジェクトマネージャーへの道も目指せます。SEの仕事に役立つだけでなく、将来へのキャリアアップにも必要な場合があるため、身に付けておくと良いでしょう。

コミュニケーションスキル

クライアントの話を聞いてクライアントの望みを聞き出すヒアリング力、その内容をチーム内で共有するための説明力といったコミュニケーションスキルが必要でしょう。

もしコミュニケーションスキルがなければ、クライアントの要望とは違うシステムになったり、チームの連携が上手くいかない可能性があります。

経営・会計に関するスキル

SEとしての評価を高めるたり、将来の選択肢を増やしたりするためにも経営や会計に関するスキルが必要です。

経営に関するスキルがあれば、経営的視点を持ったSEとして活躍できたり、企業のIT戦略に沿ったシステムを開発できるようになるでしょう。

会計に関するスキルは、SEとして将来独立しフリーランスになることを検討している場合に必要です。独立を考えている人は優先的にスキルを取得しておきましょう。

SEに向いている女性の特徴

SEという仕事はメリットが多いものの、デメリットもあるため人によっては、向き不向きがある仕事です。

ここではSEに向いている女性はどんな人なのか、特徴を紹介します。SEになろうかどうか迷っている場合は、自分が向いているかどうかチェックしてみましょう。

メンタルが強く忍耐力がある人

SEは仕事でクライアントの要望を聞いて実際にシステム開発を行いますが、中には難しい要求をするクライアントがいて、チームとの間で板挟みになるといったことが起こる可能性があります。

SEになるには、メンタルが強く忍耐力のある人が向いているといえます。

異性が多い環境に順応できる人

SEとして働いた場合、男性の方が人数が多くなっていることがあるため、そういった環境でも問題なく働ける人や順応できる人が向いています。

周囲に女性がおらず、上司や同僚が男性ばかりでも気にならない人は向いているでしょう。

近年はリモートワークも増えているため、リモートワーク可能な職場であればあまり気にならない可能性もあります。

残業に対応できる人

SEは納期によっては長時間労働になってしまうこともある仕事です。そのため残業があっても問題なく対応できる人、長時間労働になっても問題ない人が向いています。

長時間労働に備えて、しっかり休養をとったり、ストレス発散を行ったり、自己管理できる人は、SEに向いているでしょう。

SEに向いていない女性の特徴

ここまではSEに向いている女性の特徴を紹介してきました。以下ではSEとして働くことに向いていない女性の特徴を紹介するので、参考にしてみてください。

ただ向いていない特徴を持つ女性であっても、働き方や自分を変えることでSEとして働くことが可能な場合もあります。SEを目指しているのであれば諦めることなく、自分のどこを変えたり注意したりした方がいいのか、こちらを参考に考えてみましょう。

マイペースで仕事に取り組みたい人

他の人と一緒に仕事をするのが好きな人もいれば、自分1人で自分のペースで仕事したいという人もいます。SEの場合はチームで仕事をすることになりますし納期という締め切りが存在するため、マイペースで仕事に取り組みたい人にはあまり向いていない可能性があります。

ただ、リモートワークやフレックスタイム制のようにある程度、勤務時間の調整ができる働き方であれば、働くことが可能でしょう。

育児や介護に集中したい人

SEは納期という締め切りが存在しますし、場合によっては長時間労働する必要がある仕事です。そのため育児や介護に集中したい人、育児や介護等で長時間労働が難しいという人には向いていない可能性があるでしょう。

ただリモートワークのように自由度の高い働き方ができたり、福利厚生の整っている企業であれば、両立が可能な場合もあります。育児や介護に集中したい人は、福利厚生や働き方に気をつけて就職・転職を考えてみましょう。

女性がSEとして活躍できる理由を理解しよう

女性がSEとして、仕事内容で男女の差がないことや学歴等はあまり関係なく専門的スキルがあれば活躍できることがあります。

女性はSEに向いているとも言われており、今後も女性SEは増えていくことでしょう。ぜひ今回の記事で紹介したSEに求められるスキルや向いている特徴を参考に、SEになることを検討してみてはいかがでしょうか。

この記事の監修者

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Branding Engineer編集部

株式会社Branding Engineerはエンジニアプラットフォームサービスである「Midworks」を運営。株式会社Branding Engineerが属するTWOSTONE&Sonsグループでは、エンジニアプラットフォームサービスにおけるエンジニアの連結登録数は50,000名を越え、連結稼働数も4,500名を、案件数も10,000件を超える。 ※登録数、稼働数、案件数は2024年10月発表時点の実績数値

株式会社Branding Engineerはエンジニアプラットフォームサービスである「Midworks」を運営。株式会社Branding Engineerが属するTWOSTONE&Sonsグループでは、エンジニアプラットフォームサービスにおけるエンジニアの連結登録数は50,000名を越え、連結稼働数も4,500名を、案件数も10,000件を超える。 ※登録数、稼働数、案件数は2024年10月発表時点の実績数値

記載されている内容は2024年07月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日
2023.06.23
更新日
2024.07.23

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