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フリーランスになる方向け!国民年金・健康保険の基本を解説

フリーランスになる方向け!国民年金・健康保険の基本を解説のイメージ

「会社を辞めてフリーランスになったら健康保険や年金を掛け替えないといけないの?」
「フリーランス向けの健康保険や年金ってあるの?」
このように、独立後の保険や年金についてよく分からないという方は多いのではないでしょうか。

給与から差し引かれていた会社員時代、当たり前のように支払っていた年金や健康保険ですが、フリーランスになると自分で支払うことになります。

本記事では、厚生年金や健康保険から切り替える際の選択肢、国民健康保険や国民年金への切り替え手続きの方法、付加できる年金制度について紹介しています。

この記事を読むことで、フリーランスが入れる健康保険、年金を理解でき、スムーズに選んで手続きできるようになるでしょう。

退職後フリーランスとして選べる保険や年金の種類、手続き方法を知りたい方はチェックしてみてください。

フリーランスになるなら年金・健康保険の切り替え手続きをしよう

フリーランスになると働き方だけでなく、福利厚生に関しても大きく変わります。退職すると会社で入っていた厚生年金や健康保険の加入者資格は失われるため、年金や保険を切り替える手続きが必要です。

年金や保険の切り替え方法はいくつかあり、どちらも選び方次第で手続きの方法が違ってきます。業務に関わる準備だけでなく、リタイア後の生活の支えとなる年金や、もしもの時に必要な健康保険の切り替え手続きも忘れずに進めましょう。

国民年金に加入する理由は?

  • 配偶者の扶養に入る
  • 国民年金に加入する

国民年金法により20歳以上60歳未満の国民は、年金への加入と保険料の支払いが義務付けられています。退職した際は、配偶者や同一世帯の家族の扶養に入るか、国民年金に加入するかのどちらかを選択して年金を支払いましょう。

扶養に入らない場合や条件に当てはまらず入れない時は、国民年金の被保険者となるために手続きが必要です。収入の増加などで扶養の条件から外れた場合にも、種別変更届を提出して切り替えましょう。

出典|参照:国民年金法 |e-Gov法令検索


▶︎国民年金の基礎知識を紹介!詳細記事はこちら!

国民健康保険に加入する理由は?

  • 世帯主や配偶者の扶養に入る
  • 国民健康保険に加入する
  • 会社の健康保険を任意継続する

いずれかの健康保険に加入していないと、医療費がかかった時にすべて自分で支払わねばならず、大きな負担となるでしょう。

フリーランスになった際は主に、国民健康保険へ加入する、家族の扶養に入る、勤務していた会社の健康保険を継続するなどの方法で保険へ加入します。扶養や継続の条件に見合わず加入できない場合でも、74歳以下ならば国民健康保険の被保険者資格を得ることは可能です。

出典|参照:我が国の医療保険について |厚生労働省


▶︎健康保険の基礎知識を紹介!詳細記事はこちら!

切り替え手続きを行う期間

各種健康保険から国民健康保険、厚生年金から国民年金へ切り替える際は、書類を提出する場所や期日が決められています。

扶養に入っている家族がいた場合、国民健康保険や国民年金へ切り替えると配偶者の年金や保険、子どもの保険も変更が必要になるため注意しましょう。

手続きの期日を過ぎてから加入すると、被保険者の資格取得が可能になった日から手続きした日までの間に支払った医療費は全額自己負担になります。

手続きをする場所

国健康保険、国民年金への切り替えはどちらも退職した日の翌日から14日以内に手続きが必要です。

手続きは主に役所や役場の窓口で行いますが、市区町村によってはそのほかにも手続き可能な場所がある場合や郵送、インターネットを利用できる場合もあります。

近隣での手続きを希望する時や、外出が難しい時は役所や役場の手続き先を確認してみましょう。オンライン手続きの有無はマイナポータルのホームページからチェックできます。

出典|参照:国民健康保険の加入・脱退について|厚生労働省

出典|参照:国民年金に加入するための手続き|日本年金機構

健康保険の切り替え手続き 厚生年金からの切り替え手続き
場所 住所地の役所、役場の国民健康保険窓口など 住所地の役所、役場の国民年金窓口など
期日 退職した日の翌日から14日以内 退職した日の翌日から14日以内
必要書類 身分証明に必要な書類、資格喪失の確認が可能な書類 基礎年金番号が確認できるもの、本人確認書類、退職日がわかる書類
扶養家族の継続 不可 不可
配偶者の区分変更 第1号被保険者として加入 第3号被保険者から第1号被保険者へ変更

その他のフリーランスの年金の種類

会社員の間は厚生年金の加入者であると同時に国民年金の第2号被保険者になっており、年金受給時には、基礎年金となる国民年金部分に厚生年金を加算した金額を受け取れます。

フリーランスとして国民年金を納めるようになると、受給時に基礎年金だけしか受け取れないため、受給額を増やす手立てを講じておく必要があるでしょう。

ここからは将来不安なく暮らせるよう、年金額を上乗せできる3つの方法を説明していきます。

出典|参照:公的年金制度の種類と加入する制度|日本年金機構

  • 付加年金制度
  • 国民年金基金制度
  • 確定拠出年金(個人型)

付加年金制度

国民年金第1号被保険者は、月々支払う年金額に負荷保険料を足して支払うと老齢基礎年金に付加年金分が上乗せされ、受給金額を上げられます。さらに受給金額を上げたくても、国民年金基金制度の併用はできません。

付加保険料の月額は400円で、将来は200円×保険料を納付した月数分を付加年金として受け取ることが可能です。事情により納付期限を経過しても期限から2年間は納付できます。

出典|参照:付加保険料の納付のご案内|日本年金機構

国民年金基金制度

全国国民年金基金は、国民年金の第1号被保険者ならば業種に関わらず誰でも加入可能です。加入方法は口数制で、一口目はA型とB型の2つがある終身年金からの選択となりますが、二口目以降はⅠ型~Ⅴ型の確定年金を加えた7つから選べます。

国民年金基金の掛け金は所得控除の対象となるため、税金対策にも役立つでしょう。月額の掛け金は型と口数、加入時の年齢、性別で決定し、上限68,000円まで掛けられます。

出典|参照:加入条件・資格 | 制度について知る | 国民年金基金連合会

出典|参照:加入によるメリット | 制度について知る | 国民年金基金連合会

出典|参照:掛金について | 掛金・年金額を調べる | 国民年金基金連合会

確定拠出年金(個人型)

選んだ金融商品で掛け金を運用し、一時金や年金として受け取る方法が個人型確定拠出年金です。5,000円以上であれば千円単位で掛け金を設定でき、国民年金基金と併せて68,000円までが上限となります。

運用益が非課税、全額所得控除の対象になるなどメリットはありますが、国民年金基金連合や取扱機関に対する手数料がかかる、選び方によって元本割れのリスクがあるといったデメリットにも注目して選択しましょう。

出典|参照:確定拠出年金制度の概要|厚生労働省

その他のフリーランスの健康保険の種類

国民健康保険の保険料は前年度の所得、年齢、加入者数によっていくら支払うかが決まります。所得が多いと保険料が高くなってしまうため、独立したばかりのフリーランスとしては抑える方法を考えたいところでしょう。

国民健康保険以外にもフリーランスが入れる保険は存在します。どのような保険なのか、2種類の健康保険について詳しくご紹介します。

出典|参照:国民健康保険料の計算方法|江戸川区ホームページ

  • 国民健康保険組合
  • 会社の健康保険を任意継続

国民健康保険組合

決められた区域内で、同業種や同じ業務の従事者を組合員とし組織されているのが国民健康保険組合です。

フリーランスが入りやすい国民健康保険組合の一つである、美術、著作活動などの従事者で構成される団体が入る文芸美術国民健康保険組合へ加入するには、組合に加盟している団体の会員になる必要があります。

収入に関わらずどの組合員でも保険料が一律なため、国民健康保険のように前年度の収入を気にせずに済むでしょう。

出典|参照:国民健康保険法 |e-Gov法令検索

会社の健康保険を任意継続

健康保険の被保険者の資格を失っても、被保険者期間が2ヶ月以上あれば希望により保険を継続できます。手続きする場合は、退職日の翌日から20日以内に組合に資格取得の申出が必要です。

任意継続保険の資格は期限が決まっていて、被保険者となってから2年経過すると資格を喪失します。保険料を納付期日までに支払わないと、失効期限までに間があっても資格喪失となる組合もあるため注意しましょう。

出典|参照:任意継続被保険者の資格を喪失するとき|関東ITソフトウェア健康保険組合

出典|参照:任意継続被保険者について|関東ITソフトウェア健康保険組合

フリーランスの年金・保険のあれこれを知ろう

フリーランスとして独立する時は仕事面ばかりに意識がいきがちですが、年金や健康保険の準備もしっかりしておくことが大切です。

年金を支払う方法、健康保険の選び方もいくつかの選択肢の中から選べます。年金は税金対策しながら受給時の金額も増やすなど、現在と将来の両方を考えて決めることがおすすめです。記事を活かして、自分に合う年金や保険を探せる知識を蓄えておきましょう。

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この記事の監修者

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Branding Engineer編集部

株式会社Branding Engineerはエンジニアプラットフォームサービスである「Midworks」を運営。株式会社Branding Engineerが属するTWOSTONE&Sonsグループでは、エンジニアプラットフォームサービスにおけるエンジニアの連結登録数は50,000名を越え、連結稼働数も4,500名を、案件数も10,000件を超える。 ※登録数、稼働数、案件数は2024年10月発表時点の実績数値

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記載されている内容は2024年10月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日
2022.05.16
更新日
2024.10.10

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