最終更新日時:2019年01月25日

業務委託と派遣の相違点8つ|メリットとデメリット

この記事では「業務委託」と「派遣」の違いについて詳しく解説しています。どちらの業務形態も近年増加していますが、しばしば混同されることもあります。実際に働く際に困らないように分かりやすく解説しているので、ぜひ読んでみてください。

業務委託と派遣の違いを理解する意義

「業務委託」と「派遣」は一見似ている業務形態ですが、実際には全く違うものであり、違いを正しく理解しておかないと、実際に働く際に問題になる可能性があります。

この記事では2つの違いをできるだけ分かりやすく解説していきます。

業務委託とは

「業務委託」とは企業から雇用されていない個人や外部の企業が依頼を受けて働くことです。しばしば「業務委託契約」という言葉が使われますが、この言葉に法的な定義はなく、正確な表現ではありません。

「業務委託契約」は法的には「請負契約」と「委任契約」の2つに別れており、この2つをまとめて、慣用的に「業務委託契約」と呼んでいます。この2つの違いは後ほど詳しく解説します。

派遣とは

「派遣」とは派遣元の企業と雇用関係を結んだ上で、実際の仕事は派遣先の企業で行う業務形態のことです。派遣先の企業で、その企業の社員と同じように働きますが、あくまで派遣元の企業で雇用されていることが特徴です。

「派遣」という労働形態は労働者派遣法という法律によって定義されています。今までに何度か改正があり、その度に派遣が可能な業種が拡大されています。

業務委託と派遣の相違点8つ

ここでは「業務委託」と「派遣」の相違点を8つ上げて、それぞれ詳しく解説します。どちらが自分のライススタイルに合っている働き方なのかを見極めるために、しっかりと理解しておきましょう。

業務委託と派遣の相違点1:雇用形態

「業務委託」も「派遣」も依頼主である企業との雇用関係がない点は共通していますが、「派遣」が派遣元の企業と雇用関係があるのに対し、「業務委託」はフリーランスという立場で依頼されて働くことが多いのが特徴です。

もちろん「業務委託」でも、委託された企業の一員として働く場合もありますが、フリーランスとして働くことも多く、必ず派遣元の企業に雇用されて働く「派遣」とは大きく違います。

業務委託と派遣の相違点2:賃金

賃金は「業務委託」の場合、委託した側から報酬という形で支払われますが、「派遣」の場合は、まず派遣元の企業に報酬が支払われ、労働者には派遣元の企業から賃金という形で支払われます。

ただし「業務委託」でも、フリーランスではなく、委託された企業から雇用されているのであれば、その企業から賃金という形で支払われます。

業務委託と派遣の相違点3:処遇

「業務委託」では委託する企業が労働者を自由に処遇することはできませんが、「派遣」では派遣先の企業の判断で処遇します。

「業務委託」は委託する企業に人事評価などを行う権限はありません。フリーランスではなく、企業の一員として委託されていても、人事評価はあくまで雇用関係がある受託側の企業が行います。

「派遣」の場合も派遣先との雇用関係はありませんが、人事評価などは基本的に派遣先の企業が行った上で、派遣元の企業に通達されます。

業務委託と派遣の相違点4:法律

「業務委託」は民法に根拠を持つのに対し、「派遣」は労働者派遣法に根拠を持ちます。

「業務委託」は先に解説したとおり、民法上は「請負」と「委任」という2つの契約に別れます。「請負契約」は仕事の完成義務を負うので、責任が重いのに対し、「委任契約」は完成義務を負わないので、「請負契約」よりも責任が軽いのが特徴です。

「派遣」は1986年に施行された労働者派遣法にのっとって運営されています。施行当初はごく一部の業種にしか適用されていませんでしたが、徐々に対象業種が拡大されて現在に至ります。

業務委託と派遣の相違点5:目的

「業務委託」は委託側の企業に仕事の成果を提供することが目的であるのに対し、「派遣」は労働力を提供することが目的です。

「業務委託」は依頼された個別の仕事を完成させることが目的であり、人材を提供することが目的ではありません。委託側の企業に常駐して仕事をする場合でも、人材を提供しているわけではなく、仕事を完成させるために常駐しているということになります。

「派遣」は個別の仕事を完成させるのではなく、一定の能力を持った労働者を人材として提供することが目的です。仕事ごとに契約を結んでいるわけではありません。

業務委託と派遣の相違点6:指揮権

「業務委託」は委託側の企業から指揮されることはありませんが、「派遣」は基本的に派遣先の企業に指揮されて働くことになります。

「業務委託」は委託側の企業と対等の立場で契約を結んでいるため、委託側の企業が指揮することはできません。

「派遣」は派遣先の企業と雇用関係があるわけではありませんが、労働力として提供されているため、実際の仕事では派遣先の企業が指揮します。

業務委託と派遣の相違点7:責任

「業務委託」では労働者に対する責任は主に受託側が負うのに対し、「派遣」では主に派遣先の企業が負います。

「業務委託」では対等の立場で契約を結んでいるため、責任はあくまで受託側にあります。

「派遣」は派遣先の企業と雇用関係はありませんが、労働者は派遣先の企業の指揮を受けて働くため、派遣先の企業は労働者に対する責任を負います

業務委託と派遣の相違点8:社会問題

「業務委託」も「派遣」も法律やルールにのっとった運営をされないことがあり、それぞれ別の社会問題を抱えています。

「業務委託」では「偽装請負」が問題になっていいます。「偽装請負」とは、契約上は「業務委託(請負)」にして、実際には「派遣」のように労働者を指揮して働かせることです。委託側が労働者に対する責任を回避するために行っていますが、明確な法律違反です。

「派遣」では「派遣切り」が問題になっています。「派遣切り」とは、派遣先の企業が派遣元の企業との契約を一方的に打ち切ることです。2008年の世界同時不況時に相次ぎ、大きな問題となりました。現在も問題はなくなっていません。

業務委託と派遣のメリット・デメリット4つ

ここでは「業務委託」と「派遣」のメリットとデメリットをそれぞれ解説します。どちらも一長一短ある労働形態なので、よく考えて自分に合った方を選びましょう。

1:業務委託のメリット

「業務委託」は比較的自由に仕事を行うことができます。委託側の企業と対等の立場で仕事をするため、仕事さえ完成させることができれば、後は自由です。具体的には以下のようなメリットが挙げられます。

・自分が好きな仕事が選べる(スキルに見合った仕事を選んで契約できる)
・自分のペースで仕事を進められる(委託側から指揮されることがない)
・高収入が期待できる(特にフリーランスの場合はスキル次第でかなりの収入が見込める)

2:業務委託のデメリット

「業務委託」は自由に仕事をすることができますが、その分、責任が重くなります。委託側の企業とは対等の立場なので、問題には自分で対処しなければなりません。具体的には以下のようなデメリットがあります。

・仕事上のミスに対する責任は受託側が負う(最悪の場合、損害賠償に発展する可能性もある)
・フリーランスで仕事をする場合は労働基準法が適用されない(残業代が支払われないなど)

3:派遣のメリット

「派遣」も「業務委託」と同じく、ある程度自由に仕事をすることができます。派遣先から指揮されることになるので、働き始めると自由はそれほどありませんが、職場を選べる自由はあります。具体的は以下のようなメリットがあります。

・自分のライフスタイルに合った仕事が選べる(現在は多くの業種で派遣が可能)
・さまざまな職場で経験が積める(1つの企業で長期間働く必要がない)
・何か問題が起こったときに派遣元に相談できる(雇用関係があるのはあくまで派遣元)

4:派遣のデメリット

「派遣」はしばしば不安定な働き方だと言われます。先に解説した「派遣切り」などの問題を抱えており、正社員のように安定していません。政府も問題視しており、法改正などの対策を講じていますが、いまだに解決していません。具体的には以下のようなデメリットがあります。

・働ける期間に上限がある(現在は同じ部署で最長3年。別の部署や企業への派遣、正社員としての雇用などの道があるが、いずれも保証はない)
・業種にもよるが賃金が低い(賞与(ボーナス)はない場合が多く、交通費も自己負担が多い)
・契約更新されない可能性がある(一般的に3カ月ごとの更新だが、派遣先が望まなければ一方的に切られる可能性がある)

業務委託と派遣の違いを正しく理解しよう

「業務委託」も「派遣」もある程度の自由がある点は共通していますが、違いも多いので、働く際にはこの点を正しく理解しておくことが重要です。自分に合っているのはどちらなのかをよく吟味して、仕事を選びましょう。

フリーランスでも正社員のような保障が受けれるって知っていますか?

エンジニアがフリーランスを目指すときに気になるのが、社員だからこそ受けられたさまざまな福利厚生。Midworksは独自の補助制度で、独立のリスクを最小限に抑えます

本来は正社員しか使えないリロクラブが使えたり、会計ソフトのfreeeが無料で使えるといったサポートがあります。

給与保証と業界でも低いマージン率

案件単価は公開されていて、マージン率は15~20%。保障制度を活用すれば実質的に10%近くまで下げることも可能です。

さらに給与保証もしています。マッチする案件のない時期でも、スキル次第で推定給与の8割を支給しています。

リスクを抑えてフリーランスにチャレンジしてみませんか?






60秒でできる
無料会員登録